鋼鉄の灯火は深淵を照らす—超古代の厄災と、メカオタクの生存戦略——   作:カノープス・ギア

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第15話です!
5月の終わり、澄人から「ガッツウィング」という見覚えのない言葉について問い詰められる灯。
誰も知らないはずの未来の型番。しかし澄人は、灯の秘密を追及することなく手帳を閉じます。

そんな澄人が灯に伝えたのは、ゴウの実家である「相沢製作所」が、主要取引先の倒産により来年3月で工場を畳むという衝撃的な事実でした。
学食の平和を守るため、そして技術の芽を絶やさないため。
灯と澄人、そして職人・健三さんによる、難削材加工への挑戦が始まります!


滑り出た名前と、削り出した未来

「灯。ちょっといいか」

 

5月の終わり、講義棟の廊下でのことだった。

 

澄人が、俺の前に立ち塞がるようにして手帳を開いた。

 

「なんだよ」

 

「お前、この前『ガッツウィング』って言ったな」

 

心臓が、跳ねた。

 

「……言ったか?」

 

「言った。書き取った」

 

澄人は手帳のページを指で叩いた。

 

見れば、そこには几帳面な字で、日付と、俺の言葉がそのまま写し取られている。

 

『——俺がガッツウィングもどきを一機作って、何になるっていうんだ』

 

「巻物読んで、お前がキレたときな」

 

「…………」

 

「教授も相沢も、あのときはお前の話の中身に呑まれてて、たぶん聞き流してる。

俺は違う。俺は、お前が使う言葉を全部拾ってる」

 

俺は、乾いた喉で唾を飲んだ。

 

ペナルティゾーンの、狭いコックピット。

毎回あそこに放り込まれ、俺はあの機体を何か月も操縦している。

名前も、計器の配置も、操縦桿の癖も、身体が覚えてしまった。

 

その名前が、口から出た。

 

「調べたぞ」

 

澄人は淡々と続けた。

 

「航空機の型番、企業名、防衛庁の計画名、海外のコードネーム。……そんな言葉は、どこにもなかった」

 

「……そうか」

 

「うん。だから、聞かない」

 

「え?」

 

顔を上げると、澄人は手帳を閉じていた。

 

「答えられないんだろ。読める理由と、同じで」

 

「……ああ」

 

「じゃあいい。俺は保留リストに一行足すだけだ」

 

そう言って、澄人は歩き出した。

 

三歩ほど行って、振り返る。

 

「灯」

 

「なんだよ」

 

「そのリスト、今14行ある」

 

「……十四?」

 

「増えるペースが上がってる。それだけ言っとく」

 

俺は、廊下に立ち尽くしたまま、その背中を見送った。

 

(……勘弁してくれ)

 

隠しごとが上手い人間になったつもりでいた。

だが実際は、気づかないふりをしてくれている人間に囲まれていただけだった。

 

 

◇◇◇

 

 

6月に入って最初の土曜日。

 

俺はいつも通り、相沢製作所の引き戸を開けた。

 

「おはようございます——」

 

そこで、言葉が止まった。

 

工場が、静かだった。

 

いつもなら、この時間には、すでに旋盤が2台は回っている。

切削油の匂いに混じって、ラジオの野球中継が流れているはずだった。

 

今日は、機械が1台も動いていない。

 

奥の事務スペースで、健三さんが電話をしていた。

 

「……はい。……ええ、それは。……いや、分かってます。分かってますが」

 

背中が丸まっていた。

 

俺は、引き戸を閉めずにその場に立っていた。

 

「……はい。……はい。ええ、こちらこそ、長いこと。……はい。失礼します」

 

受話器を置く音がした。

 

しばらく、健三さんは動かなかった。

 

「……あ、灯くんか」

 

振り返った顔は、いつもの顔だった。

 

「悪ぃな、今日は仕事が薄くてよ。バリ取りくらいしかねぇわ」

 

「……はい」

 

「まあ、コーヒーでも飲んでけ」

 

俺は、頷くしかなかった。

 

 

その日、ゴウは工場に来なかった。

 

夕方、俺が帰ろうとすると、健三さんが呼び止めた。

 

「灯くん」

 

「はい」

 

「剛から、何か聞いてるか」

 

「……いえ」

 

健三さんは、作業台に腰を下ろして、煙草に火をつけた。

 

「そうか。……あいつ、言ってねぇか」

 

「あの、健三さん」

 

「来年の3月でな」

 

煙が、天井のほうへ流れていった。

 

「うちの一番でかい取引先が、部品の内製に切り替える。30年、続けてきた仕事だ」

 

「…………」

 

「他にも何軒か仕事はある。だが、あそこが6割だ。……6割抜けたら、うちは回らねぇ」

 

俺は、何も言えなかった。

 

「電話は、その最終確認だ。向こうの部長さんもな、申し訳なさそうにしてたよ。あの人が悪いわけじゃねぇ。会社の方針だ」

 

健三さんは煙草を灰皿に押しつけた。

 

「まあ、潮時だな」

 

「……潮時、って」

 

「畳むってことだ」

 

その言葉が、耳の奥で反響した。

 

「機械は売れる。土地も売れる。借金は残らん。剛の学費くらいは残せる。

……悪い畳み方じゃねぇよ」

 

「そんな」

 

「灯くん」

 

健三さんは、こちらを見た。

 

「あんたが来てから、面白かったわ。切れねぇ金属だの、なんだの。

30年の最後に、ああいうのが来るとは思わなかった」

 

俺は、拳を握っていた。

 

工場が消える。

 

旋盤と、フライス盤と、切削油の匂いと、30年分の掌が。

俺が「鉄を切る場所」として頼りにしていたものが、来年の3月で消える。

 

 

◇◇◇

 

 

その夜、俺はゴウを呼び出した。

 

大学近くの、あの喫茶店だった。

 

「……聞いたか」

 

席に着くなり、ゴウはそう言った。

 

「聞いた」

 

「そっか」

 

ゴウはコーヒーに砂糖を3つ入れて、乱暴にかき混ぜた。

 

「なんで言わなかった」

 

「言ったら、どうにかなんのかよ」

 

「…………」

 

「お前んとこも大変だろ。3年後だっけ。怪獣が来るとか、そういうさ」

 

ゴウは笑おうとして、失敗した。

 

「そっちのほうが、でかいじゃん。何百万人って話だろ。うちの工場1軒なんて、比べものにならねぇよ」

 

俺は、テーブルの木目を見つめていた。

 

「……俺も、同じこと考えてた」

 

「あ?」

 

「守るために黙ってれば、相手のためになると思ってた。去年の秋まで、ずっと」

 

ゴウの手が、止まった。

 

「で、お前に殴られるみたいに怒られた」

 

「……殴ってねぇよ」

 

「殴られたようなもんだった」

 

俺は顔を上げた。

 

「舐めてんのと同じだ、って言われたんだよ。俺は」

 

ゴウの顔が、みるみる歪んだ。

 

「……ずりぃな、それ」

 

「ずるくない。お前が言ったんだ」

 

「うるせぇよ」

 

ゴウは両手で顔を覆って、そのまま数秒、動かなかった。

 

「……親父、30年やってんだよ」

 

くぐもった声だった。

 

「俺が小学生のとき、指を落としかけたって話したろ。あんとき親父、顔色ひとつ変えねぇで俺の手を押さえて、そのまま病院へ連れていって、次の日にはもう機械を回してた」

 

「……ああ」

 

「あの人が『潮時』とか言うの、聞きたくなかった」

 

俺は、黙っていた。

 

しばらくして、ゴウは顔を上げた。目が赤かった。

 

「灯」

 

「なんだ」

 

「なんとか、なんねぇかな」

 

俺は、即答できなかった。

 

できる、と言うのは簡単だ。だが俺には金がない。営業もできない。持っているのは、頭の中の知識だけだ。

 

(……知識、か)

 

そのとき、ふと視界の隅にウィンドウを呼び出していた。

 

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▶ 所持ポイント: 14,275 SP

▼ [技術・開発ツリー]

┣【初級・機械工学/プログラム言語】:取得済

┣【中級・航空力学/制御アルゴリズム】:取得済

┗【上級・次世代エネルギー/流体力学】:取得済

=========================================

 

戦うための知識は、いくらでも並んでいる。

 

だが——経営も、財務も、営業も、どこにもなかった。

 

(そりゃそうか)

 

このシステムは、俺に怪獣と戦う機械の作り方は教えてくれる。

だが、人を食わせる方法は一つも寄越さない

 

俺はウィンドウを閉じた。

 

「……ゴウ」

 

「あ?」

 

「明日、澄人も呼んでいいか」

 

 

◇◇◇

 

 

日曜の午後。相沢製作所の事務スペース。

 

パイプ椅子を4つ並べて、俺たちは向かい合っていた。

健三さんは腕を組み、露骨に不機嫌そうな顔をしている。

 

「学生に相談することじゃねぇんだよ」

 

「聞くだけ聞いてください」

 

澄人が、ノートパソコンを開いた。

 

「相沢さん。単刀直入に聞きます。この工場は、なぜ畳まなければならない状況なんですか」

 

「そりゃ、仕事が」

 

「腕がないからじゃないですよね」

 

健三さんの眉が、動いた。

 

「30年やっていて、超硬もCBNもダイヤも全部試して、最後まで諦めなかった人が、腕がないわけない」

 

「……」

 

「では何が足りないのか。仕事の取り方です」

 

澄人は画面をこちらへ向けた。

 

「情報源は、相沢さんに見せていただいた過去3年分の受注台帳と売上記録です。相沢製作所の仕事は、約9割が下請けの量産。決まった図面で、決まった数を、決まった単価で作る。……これでは、NC機を導入した工場と単価で競うことになりますよね」

 

「そうだ。うちは汎用機しかねぇ。だから叩かれる」

 

「量産で勝てないなら、量産をやめればいい」

 

俺が言うと、健三さんが顔を上げた。

 

「……あ?」

 

「健三さん。この工場が最も強いのは、1個しか作らないものじゃないですか」

 

俺は立ち上がって、作業台の上の丸棒を手に取った。

 

「図面が未完成。材料が特殊。数量は1個。納期も短い。……そういう仕事は、量産向けのNC機を動かす工場ほど嫌がります。段取りに対して数量が少なく、採算を取りにくいからです」

 

「そりゃ、嫌がるわな」

 

「でも、健三さんは去年、切れない金属を4時間も削ろうとしました」

 

健三さんの動きが止まった。

 

「あれ、普通の工場なら、10分で断っています」

 

俺は、真っ直ぐ彼を見た。

 

「試作品です。世の中には、量産に乗る前の『1個だけ』が山ほどあります。しかも単価は、量産の何倍にもなる」

 

「……そりゃ、そういう仕事があるのは知ってるよ。だがな、灯くん。どこにあるんだよ、その仕事は」

 

「大学です」

 

俺は即答した。

 

「工学部の実験装置は、ほとんどが一点物です。市販品では足りないから、研究者が図面を引き、加工業者を探しています。それでも、数量が少ない、図面が粗い、材料が特殊という理由で断られることが多い」

 

そしてポケットから、折り畳んだ紙を出した。

 

「これ、教授の知り合いの研究室から預かってきました」

 

広げると、手描きの図面が現れた。粗い。寸法の指示も足りない。

 

「材料はチタン合金。真空装置の内部で使う部品なので、加工後の油脂汚染を嫌います。すでに3社から断られたそうです」

 

健三さんは図面を睨んだ。

 

「チタンか。……こいつは焼き付くぞ。うちの機械じゃ」

 

「削れます」

 

俺は言い切った。

 

【技能適用:『上級・次世代エネルギー/流体力学』】

【技能適用:『中級・航空力学/制御アルゴリズム』】

 

頭の中で、条件が組み上がっていく。熱伝導率が低い。切削熱が逃げない。だから刃先が焼ける。

 

「切削速度は鋼材より大きく落とします。ただし、刃先を滑らせないよう送りは確保する。工具は切れ味を優先し、水溶性の切削液を刃先へ大量に当てます。それと、加工中に送りを止めて擦らせないでください。熱が集中し、表面硬化や工具損傷を招きます」

 

「……」

 

「加工条件の案は俺が出します。実際に音と手応えを見ながら削れるのは、健三さんです」

 

工場が、静まり返った。

 

健三さんは、図面をもう一度見た。それから丸棒を握り、旋盤のほうを見た。

 

「……できるか、これ」

 

「できます」

 

「なんでそう言い切れるんだよ」

 

「健三さんが、四時間諦めなかったからです」

 

長い沈黙があった。

 

やがて健三さんは、煙草の箱を出しかけて、やめた。

 

「……いくらだ」

 

「え?」

 

「見積もりだよ。いくらで受ければいい」

 

澄人が、待っていましたとばかりに画面を叩いた。

 

「情報源は、大学の過去の発注記録と、試作加工会社が公開している料金例です。この形状の想定加工時間、工具費、洗浄費まで含めると——」

 

そして、ゴウが立ち上がった。

 

「営業は俺がやる」

 

「あぁ?」

 

「親父の付き合いの工場、全部知ってんのは俺だろ。あと、大学の研究室に飛び込みで行くくらい、俺にもできる」

 

「お前、単位落としてんじゃねぇのか」

 

「うるせぇな!」

 

 

◇◇◇

 

 

一本目は、失敗した。

 

刃を当てた直後、嫌な音がした。金属を切っている音ではなく、刃先が表面を擦っている音だ。

切りくずが、糸のように長く伸びて刃物に絡みついていく。

 

「止めるな!」

 

俺が叫ぶより先に、健三さんはハンドルを送り続けていた。だが、30秒ほどで刃先が白く焼けた。

 

「……くそっ」

 

材料を外すと、表面が虹色に変色していた。焼けたのだ。

 

「灯くん。速度は落としたぞ。言われた通りにな」

 

「……はい」

 

俺は変色した丸棒を握った。熱い。

 

【技能適用:『上級・次世代エネルギー/流体力学』】

 

(違う。速度じゃない。熱が逃げてない)

 

チタン合金は熱伝導率が低く、切削熱が材料側へ逃げにくい。切削で発生した熱が材料側へ逃げず、全部が刃先に集中する。

 

「切削油、足りてません」

 

「かけてるだろうが」

 

「量です。刃先を『冷やす』んじゃなくて、押し流すくらい要ります」

 

俺はホースを掴んで、健三さんに見せた。

 

「ホースをもっと太いものへ替えられますか。ポンプの吐出量も上げたいです」

 

「……30年、そんな使い方をしたことねぇぞ」

 

「30年間、チタンだけを削ってきたわけじゃないですよね」

 

健三さんは、一瞬こちらを睨んで——それから、盛大に舌打ちした。

 

「言うようになったな、学生が」

 

 

2本目。

 

工場の床が、切削油でびしょ濡れになった。ホースからは水道みたいな勢いで液が流れ、切りくずを刃先から押し流していく。

 

健三さんの手が、ハンドルを回す。

 

——今度は、音が違った。

 

低く、湿った、連続した音。切りくずが短く割れて、油と一緒に飛んでいく。

 

「……おお」

 

工場の隅で、ゴウが小さく声を上げた。

 

「削れてる」

 

「喋んな。集中させろ」

 

澄人が短く言った。

 

8分間、誰も動かなかった。

 

健三さんは一度も止めなかった。送りを止めて刃先を擦らせない——俺が伝えた条件を、この人は正確に守っていた。

 

刃が抜けた。

 

健三さんはスイッチを切り、ゆっくりと材料を外した。

 

そして、指の腹で表面を撫でた。

 

「……鏡だな、こりゃ」

 

俺はマイクロメータを当てた。

 

指先が震え、2度読み直した。

 

「公差の、真ん中です」

 

工場が、静まり返った。

 

やがて健三さんが、旋盤のハンドルに手を置いたまま、ぽつりと言った。

 

「……30年やっていて、初めて削った材料だ」

 

その声が、かすかに震えていた。

 

 

こうして最初の1個が仕上がったのは、依頼を受けてから10日後だった。

 

依頼した研究室の准教授は、実物を見て「3社に断られたんですよ、これ」と2度繰り返した。

そして、次の仕事を2件置いていった。

 

「……たった3件だぞ」

 

夜の工場で、健三さんは煤けた天井を見上げていた。

 

「6割抜けた穴が埋まるわけじゃねぇ。分かってんのか、お前ら」

 

「分かってます」

 

俺は答えた。

 

「これで助かるとは、思ってません」

 

「……そうかい」

 

「ただ、来年の3月に畳む理由は、なくなったと思います」

 

健三さんは、しばらく黙っていた。

 

それから、大きく息を吐いた。

 

「……もう1年、やるか」

 

ゴウが、思いきり顔を伏せた。

 

 

俺は、油で汚れた自分の掌を見下ろした。

 

3年後に来るものと比べれば、町工場が1軒残ったところで、何の意味もないのかもしれない。

何百万人という規模の話をしているときに、目の前にある数人の生活を守ろうとしている。

 

(……でも)

 

前世の俺は、あの夜、何も持っていなかった。

 

素手で、瓦礫を掻いていた。爪が割れても掻いていた。

一人は掘り出した。だが、その先の梁は、人間の手では動かなかった。

 

機械が、要ったのだ。

 

そして機械は、来なかった。道が寸断されていたからだ。

 

(……道は、勝手に繋がってるわけじゃない)

 

工場が1軒消えれば、そこで作られるはずだったものが消える。

消えたものは、いつか誰かの前に「無かった」という形で現れる。

 

俺は、拳を握った。

 

「健三さん」

 

「あ?」

 

「3年後に、たぶん、とんでもないものを作ってもらいます」

 

健三さんは、鼻で笑った。

 

「3年後まで持つかどうか分かんねぇって話をしてんだろうが」

 

「持たせます」

 

「……ったく」

 

工場の外では、6月の雨が降り始めていた。

 

 

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【現在のステータス・スキル情報】

[BASE STATUS]

┣ 演算処理能力: G

┣ 空間認識力 : G

┣ 反応速度 : G

┗ G耐性/肉体: F

 

[ACQUIRED SKILLS & KNOWLEDGE]

┣【超古代言語理解 Lv.2】

┣【初級・機械工学/プログラム言語】

┣【中級・航空力学/制御アルゴリズム】

┣【上級・次世代エネルギー/流体力学】

┣【インファイト Lv.1】

┗【SPアップ Lv.1】

 

※【上級・次世代エネルギー/流体力学】の定着度が上昇しました

 

[SYSTEM DATA]

┣ 所持ポイント: 15,700 SP

┣ 残機数 : 3 / 3

┣ 保有サンプル : 未知の有機金属片 ×3(解析:31%)

┗ 探索方針 : 地磁気異常による全国スクリーニング(解析中)

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第15話をお読みいただきありがとうございました!

「答えられないんだろ。……なら、聞かない」と言ってくれる澄人の最高の相棒感。
そして、灯の提示した加工条件を完璧にトレードマークの職人技で再現し、「公差の真ん中」を叩き出した健三さんの渋さが描けていれば幸いです。

3年後に地球を襲う大絶望に比べれば、町工場が1軒残ったくらいで全体の歴史は変わらないかもしれない。
けれど、その1軒を守ったことで、ゴウの未来が繋がり、灯たちの「世界」は確かに変わりました。

この地道な一歩が、将来TPCやガッツウィングの製造・整備を支える大きな基盤になっていく……という胸熱な伏線でもあります。
次回、いよいよ国連(サワイ総監)との接触に向けた動きが加速します!ぜひご期待ください!
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