ーーー大河
ここはとある大河、時間帯は夜その大河を渡っている船がいた。
だがその船に乗っている人物は何かに怯えているのか船に草や木の皮を使って、船全体を覆い覆い息を潜めながら大河の流れに乗って移動をしていた。
「おい……本当に大丈夫なんだろうな」
「大丈夫だ奴らは ボスを含めた他の仲間を捕まえに行った俺達のような下っ端を捕まえに来る気はないだろう、幸い船に金を幾らか持ってこれたから別の組織に入れてもらう手土産もあるから逃げ切ればなんとかなる筈だ」
「そっそうか それなら安心だ」
「だから静かにしとけこの辺りは凶暴な生物が多いんだ襲われたら敵わん」
彼等は犯罪組織【魅惑の塩売り】麻薬を売り捌いて大金を稼ぐそこそこな大きさを誇った犯罪組織であった。 しかしその組織はもう存在しない何故なら彼らが逃げる何者かに潰されてしまったから、彼等はそんな組織から逃げ出した組織な生き残りである
「おぉ……海だ 海が見えたぞ……!」
「よしこれで…!!」
このまま逃げられると、彼等が安堵をしたその時
フッ……
「なんだ? 急に影が………」
「おっおい後ろを見ろ!!」
「えっ……そんな嘘だろ……!?」
彼等が振り返るとそこには自分達の乗っている船の数十倍は軽くあるであろう巨大船がありその船に乗っている人物達を見て密輸班達は絶望の悲鳴を上げた。
「見つけたぞ犯罪組織魅惑の塩売りよ やはりこの辺りを通ると思ったぞ」
「俺達から逃げ切れるとは思うなお前達が最後だ 行くぞ野郎共!!」
ウオオオオォォォ!!!
「うっ…ウッウワアアアァァァ!!??」
そして5分も経たない頃海の砂浜には船の残骸が流れ着いていた。
ーーーーー2時間後のとある酒場
ここはとある様々な種族が存在する村の小さな酒場であり、そこでは仕事を終えた客達によって賑わいを見せ客は命の洗濯をしていた。
ワイワイ ガヤガヤ!!
「パンと根菜スープくれ!」
「こっちはチャッピーの香草焼き!!」
「お〜い酒くれ!! 酒とサシミウオの刺身!!」
「は〜〜い!」
そんな賑やかな酒場に息を切らせた男が入って来た。
ガタン!
「大変だ!! ゾーラの里辺りにジュラトドスが出たらしい!!」
「ジュラトドス? あいつは底の深い沼地なんかを好む奴だぞなんで真逆の水質を好むゾーラ族の住む場所にでたんだ?」
「どうやらゾーラの里のさらに上流でモンスターの縄張り争いで一部土砂崩れが起こったみたいだ!」
「 その土砂によって水が汚れて 縄張りを広げようとしていたジュラトドスが来ちまったのか……強さは?」
「G級で間違いない!!」
「G級か……ならジュラトドスでもまずいな」
「でもどうする…………G級ともなればジュラトドスでもかなりの強さだぞ俺達じゃあとても勝てない」
「かと言ってゾーラ族とジュラトドスの相性は最悪だ、そのジュラトドスが里まで降りて来れば壊滅的な被害が出るぞ」
「元々の生息地じゃないんだ エンエンクの煙とかで誘導できないか?」
「いや縄張りを広げに来てる筈の奴をエンエンクでなんとかできるかどうか」
「ゾーラ族の水の浄化力でジュラトドスが嫌がる水質にするのはどうだ?」
「それは有効だろうが 縄張りを荒らしに来た奴らだと認定して逆にゾーラの里に攻撃を仕掛けにくるぞ」
そうしてジュラトドスをどうするか話し合いをしている時だった。
「ガババババ騒がしいぞお前ら」
「ゲギャギャギャどうした?」
「おっお頭達!? どうしてここに!?」
上の階から樽型のジョッキや骨付き肉を持った2人の男が現れた。
「なぁにたまたまだ!」
「今日は一仕事以外終わってからは暇だったからな飲んでいた それで何事だ?」
「実はゾーラの里辺りにG級ジュラトドスが現れたみたいで! このままではゾーラの里に襲撃する可能性もあります!」
「そうか なら俺が行く飯を食った後のちょうどいい運動だ」
「まだまだ暴れ足りなかったからなギルドに連絡をしておいてくれ討伐は俺達で行くとな!!」」
「お頭だ!! お頭が出るみたいだ!!」
「頼むお頭達!!」
「ジュラトドスの素材楽しみにしてるよお頭達!!」
酒場の場が盛り上がり2人に応援の声援が広がっていく
「やるのかにゃ!! お頭!!」
「おうバズ ジュラトドスの居場所は分かっているか!?」
「場所はゾーラの里から4キロの辺りだにゃ!!」
「フック!!道具はどうだ!?」
「いつでも準備OKだにゃ!!」
「ようし行くぞ!」
「狩猟開始だ!」
ここは世界一巨大な大樹 世界樹("ユグドラシル")に存在する国ウォーランド王国エルバフ島、ありとあらゆる種族が集う戦士の楽園
そしてこれはその世界で生きるとある2人の男達のお話である