瑠璃色の君に赤いバラを   作:桜紅月音

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もう一作品を読んでくださってる方々いつもありがとうございます。

初めての方は初めまして

今作は、オリジナル要素大目なので更新は遅めになりますが読んでいただけますと嬉しく思います。


1.蓮ノ空と幼馴染達。

 

「ぜぇ…ぜぇ…」

 

季節は、4月。つまりは春。寒くはないが決して暑くはないそんな季節。

この春から通う蓮ノ空学院に向かって、僕こと音羽蒼(おとはあおい)は永遠と続く坂道を登っていた。

 

「はぁ…はぁ…バスが週に一本なんて聞いてないよ…」

 

坂道を登っていると、ちょっと休める所を見つけた僕は、ガードレールに身体を預けてそう呟いた。

路線バスもあるにはあるらしいが…乗り場が分からなくて気づけばこんな所まで来てしまった。

 

「こんな目に遭うなら…めぐちゃんに迎えに来てもらえば良かった」

 

僕が呼んだめぐちゃんは、一つ年が上の幼馴染の女の子。もう一人居るけど、今はカルフォルニアで頑張っているらしい。彼女のお母さんから聞いた話だとね。そして蓮ノ空は寮制の学校なのもあって、僕の連絡先を彼女のお母さんに渡しているので、その内電話がかかってくるだろう。

 

「さてと…そろそろ行くか…」

 

昔の思い出話に浸っている場合ではない僕は、弱っている僕を虐めるかのごとく聳え立つ坂を再び登っていた。

 

 

 

******

 

「あ、来た来た。待ってたぞ」

 

学校の校門に近づくと、幼馴染のめぐちゃんこと藤島慈(ふじしまめぐみ)が声をかけてきた。

 

「ごめん…バスの乗り場が分からなくて…歩いてきたら…こんな時間に…」

 

「もう…私に言ってくれれば迎えに行ったのに」

 

めぐちゃんはそう言って、汗が染み込んでいる僕の制服に顔を埋めてくる。

そして、一年会ってない内に更に成長したであろうめぐちゃんの柔らかい感触にドキドキしながらも。なんとか平穏な気持ちを保とうとする。

 

「汗臭いよ…?」

 

「それがいいんだよ」

 

「えぇ…」

 

一年も会ってない幼馴染にドン引きする。

 

「ふあ~久しぶりに蒼の匂いを感じてとっても良かった」

 

「こっちはめぐちゃんにドン引きなんですけど…」

 

「釣れないなぁ~ほら」

 

めぐちゃんは、両手を掲げてハグのポーズを取る。

 

「…何?」

 

「ええ~?久しぶりにハグしたいかなって」

 

「僕だって高校生なんだがら…そういうのはしないよ…」

 

僕がそう言うと、めぐちゃんはムスッとした表情を浮かべていた。

さっきの言葉は建前で…本当の事を言うと、ただただ恥ずかしいだけなのである。

 

「そう言いながら、さっき私の胸の感触を楽しんでたよね?それに会った時にも見てたしね」

 

「ゲホッ、ゲホッ…なんで分かった…」

 

胸が大きい人って視線でよく分かると聞くがめぐちゃんもそうだったみたい…

 

「う~ん、感かな?でも、さっきの反応だとそうだったみたい?」

 

「…」

 

「蒼ったら、いつの間にそんなむっつりさんになっちゃったのかなぁ~」

 

めぐちゃんはここぞとばかりに滅茶苦茶煽ってくる。

 

「そんな事言ってると、構ってあげないよ?」

 

「ええ!?それは困る!」

 

「なら、煽るのはほどほどにしてね?」

 

「でも…蒼だって変態じゃん」

 

「ちょっ!?」

 

周りに誰も居ないから良かったけど、もし居たら変なレッテルを張られて3年間学校生活を送る事になっていた。

油断も隙もないよ全く。

 

「でも、蒼だったら、いつでも触らせてあげるから、その時はいつでも言ってね」

 

「そういうの言うの辞めた方が良いと僕は思うなぁ~元とはいえ、タレントだったんだしさ」

 

「私だって、こういう事は蒼にしか言わないってば」

 

「だと良いけど」

 

「おー?めぐちゃんの彼氏面でもしてるの?」

 

「違うって!」

 

本当に、めぐちゃんには敵わないなぁ~

この後、めぐちゃんに学校の事案内してもらって、寮に戻り、お風呂を済まして後は寝るだけになった頃、僕のスマホに着信音がして電話に出ると、もう一人の幼馴染。るーちゃんこと大沢瑠璃乃(おおさわるりの)が電話をかけてきたのだった。

 

「やほ、あお君元気だった?」

 

「うん、僕は元気だよ。るーちゃんはどう?」

 

「うん、なんとか一人で頑張ってるよ。でも、あお君とめぐちゃんに会いたくてやばい」

 

「そっか、僕もるーちゃんに会いたいよ」

 

僕がそう返すと、るーちゃんは話の内容を変えて聞いてきた。

 

「そういえば、めぐちゃんに会った?」

 

「うん、めぐちゃん元気そうだったよ。スキンシップ多くて大変だったけど、変わってなくて安心した」

 

「そっかそっか。めぐちゃんあお君の事大好きだったもんね。ルリもだけど」

 

その後、お互いに日常的な事を話しあっていると、気付けば1時間近く経っていた。

 

「あ、あお君…そろそろルリ、充電やばいかも…」

 

「オッケーなんだかんだ1時間会話してたもんね。一人の時間欲しいよね」

 

「気遣ってくれてありがとねあお君。ふぅ…本当、あお君に早く会って充電したいよ…」

 

「その内会えるよきっとね」

 

「うん、あ、そうだ。あの時の約束忘れてないよね?」

 

「忘れてないよるーちゃん」

 

「それじゃあ、めぐちゃんによろしくって言っといてね」

 

「はいはーい。るーちゃんも頑張ってね」

 

そう言って、るーちゃんとの電話を終えた。

 

 

 

 

********

 

-瑠璃乃side-

 

あお君との電話を終えたルリは、自分のベットに横になってスマホの画面を見る。

 

「良かった…ルリとの約束を覚えてて…」

 

ルリは、カルフォルニアに来る前にあお君と約束をした時の事を思い出す。

 

それは数年前の話。

 

「えー!?るりちゃん転校しちゃうの!?」

 

「そっか…」

 

「うん……。やだ、ルリ、めぐちゃんとあお君と離れたくない……ずっと、2人と一緒がいい……」

 

「…るーちゃん」

 

「ん?」

 

「次、いつ会えるか分からないけど…次、会った時に、まだるーちゃんが僕の事好きだったら、また言ってくれないかな?」

 

「蒼、それって何?」

 

「前にね、るーちゃんと結婚するって約束をしたんだよね」

 

「…う、うん」

 

「だからさ、次、会った時に、まだるーちゃんが僕の事好きだったら、その時に好きって言って」

 

 

*******

 

ルリはあの時から、ずっとあお君の事好き。だから、日本に帰ったらあお君に告白するって決めてる。

 

「待っててねあお君。その内会いに行くから」

 

 

 

 




オリジナルキャラ紹介。

名前 音羽蒼(おとはあおい)

誕生日 8月31日。瑠璃乃と同じ
好きな物 ゲームと読書、裁縫。
苦手な物 苦い物

瑠璃乃と慈と幼馴染で103期生。
蓮ノ空には、裁縫などで受かったファッション系男子。それに対し音楽に関しては素人なので、スクールアイドルには興味はない模様。

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