瑠璃色の君に赤いバラを   作:桜紅月音

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13.特訓コーチ

 

クラブのみんなで海に駆け出し、練習までの時間の間、それぞれ砂浜だったり、海に入って遊んでいた。

 

 

「あお君!あたしの水着似合ってる?」

 

 

「うん!花帆ちゃんの水着可愛いし、似合ってる」

 

 

「やったー!褒められちゃった!」

 

 

海に出ると、花帆ちゃんが話しかけてきて、水着の感想を求められた。

すると

 

 

「さ、遊ぶのはそこまで。そろそろ練習を始めましょう」

 

 

『はーい!』

 

 

梢先輩に呼ばれて、集合する僕達一年生四人。

 

 

「きょうはどうするんですか?ライブの成功を目指すということは、二年生のお二方は瑠璃乃さんを重点的に特訓する、とか?」

 

 

さやかちゃんが梢先輩にそう聞くと、梢先輩は僕達とは違う方法を向いた。

 

 

「ん?あれって」

 

 

そこには僕にとっては見慣れた姿がそこにはあった。

 

 

「あーっ!めぐちゃん!」

 

 

「はっ」

 

 

るーちゃんに見つかって、そんな反応をするめぐちゃん。

最初から隠れるつもりなかったでしょ。

 

 

「花帆ちゃん、さやかちゃん、あお君!とぅーきゃーち!」

 

 

「りょーかいっ!」

 

 

「逃がしませんよ」

 

 

「めぐちゃん、覚悟ー!!」

 

 

るーちゃんの命令によって、三人かかりでめぐちゃんに襲いかかる僕達。

 

 

「う、うわーなんなのキミたちー!」

 

 

めぐちゃんは抵抗出来ずに、あっさりと捕まった。

 

 

「…まったく、私は上級生なんだぞー」

 

 

「めぐちゃん、どうしてこんなところにいるの!?」

 

 

「え?そ、それはー。せっかくの休みだし、海見に行こっかなーって思ったら、たまたま…みたいな?」

 

 

「えっ、偶然…!?」

 

 

めぐちゃんの言葉を真に受けるるーちゃん。

 

 

「るーちゃん…そんな訳ないよ」

 

 

「そうだよ!瑠璃乃ちゃん!嘘だよ、嘘!」

 

 

「あっ、そっか。そーだよね。めぐちゃんの言うことだから、ついつい信じちゃった…」

 

 

「るーちゃんらしいけど」

 

 

「瑠璃乃さんを騙して心が痛まないんですか、慈先輩」

 

 

さやかちゃん…めぐちゃんに対して当たり強くない。

 

 

「梢!なんかこの一年生ふたり、私に当たり強くない!?」

 

 

めぐちゃんも思っていたらしい。

 

 

「仕方ないと思うわ」

 

 

ばっさり言った。

 

 

「梢先輩、めぐちゃんをなんで呼んだんですか?」

 

 

「慈は私と綴理が呼んだの。瑠璃乃さんの練習を見てもらおうと思って。それにあなたも慈、瑠璃乃さんと一緒ならやりやすいかと思ってね」

 

 

「ちょ、ちょっと梢!私そんなの聞いてないよ!」

 

 

めぐちゃん…聞いてなかったのか。

 

 

「そうだったかしら」

 

 

「こずもたまにうっかりなところがあるからね」

 

 

あまりにもうっかり過ぎる。

報連相はしっかりとしてほしいんだけどなー

 

 

「慈センパイ、やってくれるんですか!?あんなに優しくなかったのに!」

 

 

「何したのめぐちゃん…」

 

 

僕がそう聞くと、めぐちゃんは『ぐっ』と言った。

心に槍でも刺さったのか

 

 

「でも仕方ないのよね、花帆さん。私はスリーズブーケで、綴理はDOLLCHESTRAがあるでしょう。どうしても手が足りなくて」

 

 

「それは仕方ないね。ほんとに仕方ない」

 

 

物凄いわざとらしく感じるのは僕だけ…?

 

 

「ぐぬぬ、おまえらだましたなー…」

 

 

「どうかしら、慈」

 

 

「めぐちゃん…ルリのスクールアイドルのこと、教えてくれるの…?」

 

 

「…私、もうほとんど練習なんてしてないんだけど」

 

 

こっちもこっちでるーちゃんに相変わらず弱いなぁ…

 

 

「でも、スクールアイドルのことは、ずっと見てきたんでしょう」

 

 

「めぐちゃん」

 

 

「…わ、かったよ!どうなっても、知らないんだよ!」

 

 

めぐちゃんがそう言うと、るーちゃんがめぐちゃんに抱き着いた。

 

 

「わーい!めぐちゃん、大好き!」

 

 

「むむむ……」

 

 

「花帆さん、しかたありませんよ。何より、瑠璃乃さんが嬉しそうなんですから」

 

 

そして、それぞれのユニットに分かれて練習を始めた。

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