問題児に紛れてピンクの人形が来るそうですよ?   作::Supiritus

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特に言いたいこともないので本編へどうぞー

って何もなくありませんでした!!

お気に入り件数が20超えていたんですよ!!
感動のあまり舞い上がってました!

「まさか読んでくれているひとがちゃんといるうえにお気に入りまでしてくれるなんてね」

もう嬉しい限りです!今後もしっかりと続けていくのでよろしくお願いします!

今度こそ本編へどうぞ


第3話 現状そして自由なメンバー

「さて!十六夜さんがゲームに勝利したのでギフトを戴きましょう!相手は蛇神様だったのですからきっと凄いのが戴けますよ!」

 

 黒ウサギはギフトを貰いに蛇神に近づいて行った。

 

「見てくださいお二人さん!こんなに大きな水樹の苗が貰えましたよ!」

 

 蛇神から貰った苗を持って満面の笑みを浮かべながらピュンピョンと跳ねていた。

 

「随分と嬉しそうだな黒ウサギ」

 

「ものすごーく喜んでるねー!」

 

「そりゃあもう!これがあれば他所のコミュニティから水を買う必要がなくなって皆大助かりです!これで黒ウサギたちのコミュニティも・・・・」

 

「楽になるねー!」

 

 そんな能天気な声が黒ウサギを怯ませた。

 

「お。なんだカービィも気付いていたのか」

 

「当たり前じゃん!こう見えても実は頭いいんだー!えっへん!」

 

「え…あの…お二人とも?」

 

「単刀直入に聞くぜ黒ウサギ・・・・お前俺たちに隠してることるよな?例えば・・・・・コミュニティのことで」

 

「ッ!?」

 

「なんでお前は俺たちを呼び出す必要があったんだ?それがわからない」

 

「そ、それは……い、十六夜さんたちにオモシロオカシク過ごして頂こうと……」

 

 黒ウサギは冷や汗を流している。

 心なしか少し体が震えているように見えた。

 

「……本当にそうか?

 俺も初めは純粋な好意、 もしくは誰かの遊び心か何かだと思っていたんだよ。

 ……だがな、お前の態度はあまりにも必死すぎるんだよ」

 

 何も答えずに黙ってしまう黒ウサギ。

 十六夜はその姿を見て、更に話を進める。

 

「これは俺の勘だが、今、確信に変わった。

 黒ウサギのコミュニティは弱小のチーム、もしくは訳あって衰退したコミュニティなんじゃねぇか?」

 

「・・・・・」

 

 黒ウサギは俯いて黙り込んだ・・・・・十六夜の言っていることを否定できなかったから。

 

「沈黙は肯定と取らせてもらうぜ」

 

 黒ウサギはついに観念してゆっくりと話し始めた。

 

「……十六夜さんの仰るとおり……私達のコミュニティは困窮に瀕しています」

 

 俺と十六夜は静かに耳を傾け、黒ウサギの語る真実を聞く。

 

「先ほどお話ししたコミュニティとは、大小あれど一つの国のような存在なのです。

 それ故に、活動する上で【名】と【旗印】を申告しなければなりません……」

 

「黒ウサギそれって【国旗】みたいなモノとして捉えて良いのかな?」

 

「YES。お二方の言う通りその多くは領土の誇示に使われます。

 数年前まで私達の旗印は東区画のいたるところで掲げられ、その輝かしい栄光を誇っておりました……」

 

 十六夜は眉をピクリと動かした。

 おそらく、黒ウサギのコミュニティは弱小なコミュニティだろうと予想していたのだろう。

 

「……ですがある日……。

 ……私達は敵に回してはいけないものに目をつけられてしまいました……。

 そして、 たった一夜にして……私たちのコミュニティは壊滅させられたのです……」

 

 その言葉には、流石に衝撃を受けた2人。

 黒ウサギのレベルが他にもたくさんいたはずだからかなり強いはず。それなのに一夜で壊滅させられたなんて聞いたら流石に驚きを隠せないはず。

 

「それで……?

 その原因は何なんだ?そんだけ大きなコミュニティを一夜で壊滅させた原因ってのは……」

 

 黒ウサギは意を決したかのように息を吸い込むと俺たちの目を見て言う。

 

「私達が目をつけられたもの……

 それは、箱庭に起こる、最強最悪の天災―――――【魔王】です。」

 

【魔王】。

 それはどれ程の力があるのだろうか。

 しかし十六夜は目をキラキラと輝かせている。悪い予感しかしない。

 

「ま、マオウだと!!?

 なんだそれ超格好良いじゃねえか!!!

 箱庭にはそんな素敵ネームで呼ばれてる奴らがいるのかよ?!!!」

 

「え、えぇ…」

 

「十六夜君……ちょっと落ち着きなよ……

 黒ウサギが何とも言えないような顔をしてるよ?」

 

「ヤハハ、悪ぃな。つい【魔王】だなんて素敵ネームを聞いちまったからな」

 

 頭を掻く十六夜。

 黒ウサギは少し笑みを浮かべながら話を再開する。もう少し空気を読んでもいいんじゃないかと思う作者である…

(やらせてるのは誰かな?)

 私でしたすみません

(めたいよ)

 あんたがやらせたんでしょ!

 

「十六夜さんの考えてる【魔王】とは少し違うかもしれませんね。【魔王】は【主催者権限】 という特権階級を持つ修羅神仏で、挑まれたら最後、誰もゲームを拒否することはできません」

 

 拒否出来ない。

 それはどれだけ勝てないと分かっていても、どれだけ理不尽な報酬を要求されても断れないということ。

 十六夜たちも眉をひそめていた。

 

「魔王の力は強大でした。

 全力で向かい討ったのですが……結果は惨敗。

 ギフトゲームに破れた私達のコミュニティは【名】と【旗印】を奪われ、【ノーネーム】となったのです……」

 

「……【名無し】って事か……」

 

「YES……現在中核をなす仲間達は1人も残っていません……。

 ギフトゲームに参加できるのは現リーダーであるジン坊ちゃんと私、黒ウサギだけ……。

 後の120人あまりは10歳以下の子供達ばかりなのですよ……」

 

 それはかなり絶望的だ。

 復興以前にその為の手段であるギフトゲームにすら参加出来ないのだから。

 

「じゃあ、オマエがゲームに参加すればいいじゃねえか黒ウサギ」

 

「……残念ですが、それもできません」

 

 首を傾げる十六夜。

 俺もそれは考えたのだが黒ウサギは無理だと言った。

 何か特殊な理由があるらしい。

 

「黒ウサギを含むウサギたちは皆、【審判権限】と呼ばれる権限を所持していることはご説明いたしましたよね?」

 

「……あぁ、目と耳が箱庭の中枢と繋がってるから、反則できないんだったか?」

 

「YES。

【 審判権限】を持つ者が審判を勤めるゲームでは【ルール違反=即敗北】となるため多くのゲームで必要とされています」

 

 確かにそうだ。

 もし、隠れた所でルール違反をされたら勝てるゲームも勝てなくなってしまう。

 だから、黒ウサギたちのような特権を持った者が審判を勤めればルール違反は不可能となり、公平な、あくまで自分たちの力を持ってして行うゲームとなる筈だ。

 

「ですが、【 審判権限】の所持者は代償として ある致命的な【縛り】がございます」

 

「「【縛り】??」」

 

「はい。

 ――ひとつ。『ギフトゲームの審判を勤めた日より15日間はゲームに参加できない。』

 

 ――ひとつ。『【主催者】側からの許可を取らねばゲームに参加できない。』

 

 ――ひとつ。『箱庭の外で行われているゲームには参加することが出来ない』」

 

 それは現実的に考えるとほぼゲームの参加は不可能だろう。

 だから、黒ウサギは審判の仕事を優先しているのだろう。

 

「黒ウサギの審判稼業はコミュニティで唯一の稼ぎでしたから……必然的にゲームに参加する機会も少なかったのです……」

 

 それを聞いた十六夜はにっこりと笑って黒ウサギに言った。

 

「まさに崖っぷちだな!」

 

「ホントですね!」

 

「十六夜君?!そんな軽く言っちゃ駄目だよ?!

 それに黒ウサギも乗らないの!!」

 

 いい笑顔で言われれば同じような笑顔で返す。そして次の瞬間には地獄のどん底のような空気を漂わせ凹んでいる。

 そんな風になるなら、乗っちゃ駄目でしょ。

 by作者

(だから作者がそうしてるんでしょ)

 

 黒ウサギは目を閉じ何かを思い出すかのように喋り出した。

 

「……それでも、私たちは皆必死で生きています。

 子供達は毎日遠くの川まで水を汲みに行き住む 所以外は作物すら根付かない死んだ土地だというのに……」

 

「へぇ……」

 

 そこまで酷い状況に陥っているのか……。

 俺と十六夜は黒ウサギから聞く状況を想像し、顔をしかめた。

 そして十六夜は何か思い付いたのか黒ウサギにむかって言った。

 

「そんなに酷い状況なら、いっそのこと潰して新 しくコミュニティを造っちまえばいいんjy「そ、それは絶対駄目ですっ!」……」

 

 黒ウサギは大事そうに腕に抱えていた【水樹の苗】を自分の横に置き、 勢いよく立ち上がる。

(そして僕はしっかり存在してるのかが不安)

 

「……なんでだよ?」

 

「私達はっ!……仲間達が帰ってくる場所を守り たいのです!

 そしていつの日にか、【魔王】から【名】と【旗印】を取り戻しコミュニ ティの再建を果たしたいのです!

 そして、そのためには……」

 

 カービィと十六夜の座っている所に駆け寄ってくると必死な表情を浮かべ言葉を紡いでくる。

(大丈夫…まだ原型はある…空気まであと少しだけど…)

 

「十六夜さんやカービィさんたちのような強力な力を持つプレイヤーに頼るほかありません!

 お願いします!私達に力を貸してください!」

 

 もはや泣きそうな、いや、少し泣いている黒ウサギ。

 十六夜は顎に手をあてて少し考える。

 

「ふぅん……【魔王】を相手にコミュニティの再建か……」

 

 頭を下げ、必死な様子で頼んでくる黒ウサギ。

 その光景を見ていると痛々しくそしてもうボロボロである。

 そんな黒ウサギに十六夜は救いの手を伸ばす。

 

「……いいな、それ」

 

「へ?」

 

 一瞬呆けたような顔になる黒ウサギ。

 

「HE?じゃねえよ、協力するって言ったんだ。

 もっと喜べ黒ウサギ。むしろ失神しろ」

 

「十六夜君!そうなったら流石にダメだよー!」

 

「ヤハハ。軽いジョークだ。

 ……それでだ。俺はお前に協力してやるぞ?」

 

「で、ですが……」

 

「【魔王】相手に【旗】と【誇り】を取り戻す。

 あぁ……ソイツはとてもロマンがある。

 協力する理由としては上等な部類だろ?」

 

 十六夜はそういうと、黒ウサギにニヒルな笑みを向けた。

 

「まぁ、精々、期待してろよ黒ウサギ」

 

 黒ウサギは、それを聞くとパァッと髪の色が緋色に変わっていく。

 黒ウサギはこんな風に髪の毛変わるんだなということを知った。

 

「ありがとう……ございます」

 

 涙を目に溜めながら笑みを浮かべる黒ウサギ。

(なんか良い感じにまとまっちゃったよ!もうこれ僕空気じゃん!必要ないのか!!?)

 ですね。でも一区切りつきましたよ。

(じゃあ言うなら今だ!)

 

「黒ウサギ僕も協力するよ」

 

「は?」

 

 間の抜けた悲鳴のようなものをあげる黒ウサギ。

 

「HA?って、まさか僕が協力しないと思ってたの?」

 

「いや、カービィ。お前話に全然参加してなかっただろ?」

 

「あははは。まぁ、確かにそうだけど…って、それは2人だけでどんどん話進めていっちゃうからでしょ!!

 僕だって今の話を聞いたら『はいそうですか、まあ僕には関係ないから頑張ってね』なんて言えるわけないでしょ!?」

 

 カービィは薄い笑いをしながら十六夜に答えると真剣な顔で黒ウサギのほうを見詰めた。

 

「どうするの黒ウサギ?僕なんかはコミュニティにいらない?」

 

 固まったままの黒ウサギにそのまま話し続ける。

 

「もし、僕が必要なら元気な声で返事してね!

 必要だった時は僕だって全力を持って黒ウサギたちのコミュニティの再建に尽くすから!」

 

 もし、僕が必要無いならなにも言わなくていいよ?

 その時は違うコミュニティに入るから。まあそれでも勝手に手助けしちゃうけどね!」

 

 黒ウサギにニカッと笑い掛けた。

 

「必要無いわけないじゃないですかっ!!

 どうか黒ウサギたちを…私達のコミュニティを助けて下さいっ!!」

 

 黒ウサギはそう元気な声で言ってきた。

 

「うん。わかったよ黒ウサギ。僕は全力で黒ウサギたちを救ってあげる!これでも僕は元の世界じゃ宇宙一なんだよ!自覚ないけど…」

 

「はいっ!お願いします!!」

 

 ♢ ♢ ♢

 

「……な、なんであの短時間の間に"フォレス・ガロ"のリーダーと接触してしかも喧嘩を売るなんて状況になったのですか!?

 しかもゲームの日取りは明日!?

 それも敵のテリトリー内で戦うなんて!

 私たちに準備している時間もお金もありませんよ!!

 聞いているのですか!!御二人ともっ!!」

 

 カービィと十六夜が戻って来たら、2人よりも少しだけ早く着いていた黒ウサギは、大声で怒鳴ってしまっている。

 どうやら飛鳥と春日部が何かをやらかしたようだ。

 

「「腹が立ったから喧嘩を売った。反省はしてるけど後悔はしていない」」

 

「黙らっしゃい!!このおバカ様方っ!!!」

 

 黒ウサギのどこから取り出したのかわからないハリセンが2人の頭にクリティカルヒットする。

 

「うわお…ありゃ痛そうだねー」

 

「確かにそうだな。まあそんなことより別にいいんじゃねえか。見境なく喧嘩売ったわけじゃねえんだから許してやれよ」

 

「そうだよ!ちゃんと相手を選んでの売った喧嘩なんだしさ!」

 

「そうはいきません!十六夜さんの場合は面白ければいいと思っているかもしれませんが、このゲームで得られるのはただの自己満足だけなんですよ!この"契約書類ギアスロール"を見てください!」

 

 黒ウサギは十六夜と命に契約書類ギアスロールを見せた。内容は相手側が勝利した場合は相手の罪を黙認してこちらが勝利したら相手は罪を認めコミュニティを解散し、法の下に正しい裁きを受けるといったものであった。

 

「なるほど・・・・確かにコミュニティに実質的に利益になる報酬は得られないな」

 

 ガルドの行った事は間違いなく違法行為。時間さえかければ必ず罪は暴かれる。

 

「でも確かにそれは許せないね。だって聞いた話だとその誘拐された子供達って…」

 

「そう。人質は既にこの世にいないわ。そこを責め立てれば必ず証拠は出るでしょう。けど、時間をかけてしまえばかけるほどあの外道に逃げられてしまう可能性がでてくるわ。だからあの外道に時間を与えてはいけないの」

 

 箱庭の法は都市外では働かない。そこまで逃げられたら法によって裁くことができなくなってしまう。

 

「それはわかりますけど…でも…」

 

「それにね黒ウサギ。私はあの外道が野放しされることが許せないの。ここで逃せば、私達のコミュニティもいつか狙われる日が来るかもしれないのよ」

 

「確かに…逃げられれば厄介かもしれないですけど」

 

「僕も同じ気持ちだよ黒ウサギ。あんな悪党を野放しにするわけにはいかないんだ」

 

 ジンもまた飛鳥の言い分に同調する。

(僕と喋り方かなり似てる気が…)

 気にしない気にしない。

 

「ジン坊ちゃんまで…反抗期!?「いや違うでしょ」もう、わかりましたよ!」

 

 コミュニティのリーダーはジンだ。そのジンが決定したことなのだから忠義を尽くす黒ウサギが逆らえるはずもない。

 

「まあ腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。"フォレス・ガロ"程度なら十六夜さんかカービィさんのどちらか一人いれば楽勝でしょう♪」

 

「何言ってんだ?俺達は参加しねえよ?」

 

「だ、ダメですよ!コミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しましょうよ!」

 

「そういうことじゃないんだよ黒ウサギ」

 

 十六夜とカービィは真剣な顔つきで黒ウサギを見る。

 

「この喧嘩はコイツらが売ってヤツらが買ったもんだ。それなのに俺達が手を出すのは無粋だって言っているんだよ」

 

「ふふっ、わかってるじゃない。私も十六夜くんとカービィ君を参加させる気なんてなかったわ」

 

「・・・同じく」

 

 飛鳥と耀も十六夜と同じ考えらしい。

 

「そ、そんな!カービィさんもなにか!」

 

「悪いけど僕も十六夜君と同じ考えだよー」

 

「そ、そんな…」

 

 黒ウサギの願いも虚しくカービィもまた3人と同じ考えであった。

 

「それにさ黒ウサギ!黒ウサギはコミュニティを再建したいんでしょ?自己満足一つ満たせないような人が黒ウサギの必要とする人材なの?」

 

「そ、それは・・・・・」

 

「さあ!言うなら今しかないような気がするから言うよ!今ここで僕や十六夜君に助けを求めるようだったら飛鳥と耀は黒ウサギが期待するような人材じゃなくなっちゃうよ?それに間違いなく魔王打倒する際にコミュニティにとっての足でまといになっちゃう。2つも足枷がついてたら絶対に勝てるゲームも勝てなくなってしまう。そもそも飛鳥と耀は黒ウサギが呼んだ人達でしょ?その黒ウサギが求めた人材!仲間として信じてあげなよ!」

 

「・・・・・」

 

 黒ウサギはなにも言えなかった。カービィの言っていることはただしかったから。

 

「飛鳥、耀、ジン君。やるからには勝ってきてね!」

 

「はい!」

 

「当たり前じゃない!あんな外道なんかに負けたりしないわ」

 

「絶対にコテンパンにしてくる」

 

「というわけだしさ!いいんじゃないの?黒ウサギ?」

 

「…もうわかりましたよ!好きにしてください!」

 

 カービィの説得、飛鳥と耀、ジンの決心のかたさに黒ウサギは納得することにした。

 

「それじゃあ今日はコミュニティに帰る?」

 

 話がまとまったところでジンが提案してきた。

 

「ジン坊ちゃんは先に帰っていてください。黒ウサギは皆さんのギフトの鑑定を"サウザンドアイズ"お願いしに行きます」

 

「"サウザンドアイズ"?なにそれ美味しいの!?」

 

「違いますよっ!食べられませんから!"サウザンドアイズ"はコミュニティの一つで、特殊な"瞳"のギフトを持つ者達の群体コミュニティです。箱庭の東西南北・上下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティでこの近くにも支店があるんですよ」

 

「なーんだー。食べ物じゃないのかぁ…」

 

「その通りですよ全く。その“サウザントアイズ”で自分の力の正しい形、名前を把握していた方が引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出所は気になるでしょう?」

 

 黒ウサギはが尋ねると4人は複雑な表情を浮かべた。それぞれ思うところがあるらしい。(カービィは食べ物じゃなかったからガッカリしてるだけかも)ただ誰も何も言わないので異論はないらしい。

 

 そんなこんなでサウザントアイズに行くことが決定した。その道中。

 

「ぽよ!あれって桜かなー?ちょっと形違うかもしれないけど…まあここも春なんだねー。」

 

「あらカービィ。今は真夏じゃなかったかしら?」

 

「え?今は秋だったはず」

 

「なにいってんだ3人とも?まだ初夏だろ」

 

「「「「んん?」」」」

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのです。元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など所々違う箇所があるはずですよ」

 

 そんな様子を見た黒ウサギが4人に説明をした。

 

「ふーん。そっかー!立体交差平行世界論とかいうやつだっけー?」

 

「おや?カービィさんよく知っていましたね!そうですよ!」

 

「パラレルワールドとなにが違うんだ?」

 

「んーっとーこの話をすると2、3日じゃ説明しきれないのでまたの機会ということで」

 

「なるほど…まあだからカービィは特殊なのか」

 

 なんて十六夜は呟いている。

 

「皆さん!見えてきましたよ!」

 

 黒ウサギは目的の店を指差した。

 

 そこには和風の商店があり、商店の旗には、蒼い生地に互いに向かい合う二人の女神像が記されている。きおそらく"サウザンドアイズ"の旗なのだろう。

 

 ただ店を見ると割烹着を着た女性店員が看板を下ろしているところであった。

 

「まっ」

 

 黒ウサギは滑り込んでストップをかけようとするが・・・・

 

「待ったなしですお客様。うちは営業時間を延長したりしませんので」

 

 女性定員にきっぱりと断られてしまった。

 

「随分と商売っ気のない店ね」

 

「全くです!閉店時間5分前に客を締め出すとは!」

 

「文句があるなら他所へどうぞ。その代わりあなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

 

「出禁!?これだけで出禁とか御客様舐めすぎでございますよ!?」

 

 キャーキャー喚く黒ウサギ。しかし店員は冷めたような眼と侮蔑を込めた声で対応する。

 

「なるほど、"箱庭の貴族"であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。入店許可を伺いますので、コミュニティの名前を聞かせてもらってもよろしいでしょうか?」

 

「・・・・・う」

 

 一転して言葉に詰まる黒ウサギ。

 

「俺達は"ノーネーム"ってコミュニティなんだが」

 

 しかし十六夜はなんの躊躇いもなく堂々たる態度で名乗った。

 

「ほほう。ではどこの"ノーネーム"様でしょう。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

 ぐっと黙りこむ黒うさぎ。旗がないということはこういう時に不便らしい。

 

「ねーねー!そこの可愛らしい店員さん!」

 

「かわっ…なんでしょうか?」

 

「どうしても入ったらダメなの…?」(上目遣い)

 

「だ…!ダメなものはダメなんです!」

 

「お願い…!」

 

 もともとカービィは小さいから上目遣いに自然となるような…

 そんなやりとりをしていると

 

「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィ!」

 

 黒ウサギに向かって着物風の服を着た白髪の少女がとてつもな勢いで抱きついて、どちらかというと腹に突っ込んで行った。

 

「キャアーーーーー!」

 

 黒ウサギは悲鳴を上げながら少女と共にクルクルと回転して道の向こうにある浅い水路まで吹き飛んでいった。

 

 突然の出来事に命達4人は目を丸くし、店員はやれやれといった感じで頭を痛そうに抱えている。

 

「おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで是非頼む」

 

「ありません」

 

「なんなら有料でも」

 

「やりません」

 

「十六夜君…なにをくだらないことを真剣な表情で言っているの?」

 

 一方水路に落ちた二人はというと・・・・

 

「ゴホゴホッ!し、白夜叉様!?どうして貴女がこんな下層に!?」

 

「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!フフ、フホホフホホ!やっぱりウサギは触り心地からして違うのう!ほれここか?ここが良いか?ここが良いのか!ここなのか?」

 

 スリスリスリ・・・・

 

「ちょ、白夜叉様やめてくださ・・・・あっ」

 

 不健全すぎる。しかも黒ウサギをいじっているのは見た目幼い少女だけど完全におっさん。近くに子供がいなくてよかったと思う。おもに白夜叉にとって。

 

「白夜叉様!お願いですから離れてください!」

 

 と言いながら黒ウサギはその白夜叉様という人を投げ飛ばした。いや。様つける人を投げるのかな?普通…

 投げられた白夜叉はというと

 

「ぐへぇっ!」

 

 十六夜に足で止められていた。

 

「お、おんし!飛んできた美少女を足で止めるとは何様じゃ!」

 

「十六夜様だ!和装ロリ」

 

「ぐぬぬ。まあいい皆中へ入れ。そこで話をする」

 

 と言われ、入店するのであった。

 

 

 

 




『雑談コーナー』

「「いえーい!」」
それではいつも通り始めさせていただきますねー

「俺は今回カービィに1番驚いたぞ」

「ぷ?なんで?」

「案外鋭いんだなーって」

「ふっふっふ!僕を舐めちゃいけないよぉ!」

「空気になってたことがあったけどな」

「(´・ω・`)」

空気って【恩恵】があるのかもね!

「いらないよっ!??そんな【恩恵】絶対に欲しくない!!」

「ヤハハ!確かにいらねーわそんなの!」

「む、むぅー!」

大丈夫ですよ。多分そんな【恩恵】いれませんから。

「多分っていうところに不安要素があるんだけど…」

まあまあ

「そんな事より作者!」

な、な、な、なんでしょうか!?

「10000字超えるかもとか言っといて9000字にも届いてないってどういうことかなー?」

「確かにすこしドヤ顔だったのになー」

いや!それはですね!言葉のあやですよ!きっと…

「きっとつけたらダメでしょ」

うぐっ…
まあそれは置いといて「いや置くなよ」置いといて!!
今回は感想にあった質問をこっちでも答えておきますね!

『カービィってしゃべれなかったような‥‥‥?
このカービィはアニメ版なのか、ゲーム版なのかが気になるところですね^ ^』

「えーっとね!これはあれなんだよ!この作品はアニメ版でもゲーム版でもないんだ!」

「へーそうなのか」

「そう!実はこの作品の僕は『ひかわ博一様 作【星のカービィ"デデデでプププなものがたり"】』に近い形の僕になっているのだよ!」

「あの漫画か!読んだことあるぞ!」

私もカービィが好きでしたので25巻全部もっています。

「漫画では『ぺぽ』や『ポペ』などの言葉が口癖のように使われてるんだよ!だから反応する時は自然と『ぷ?』みたいな感じになっちゃうんだー」

「なるほどなー」

「性格の主となるのはこの漫画様です!けどコピー能力はゲーム系のものが多くなるつもりだよー!」

というわけですね。

「以上!解凍終了!」

とかさないでね!
他にも質問があれば答えられる範囲で答えますよ!
ではかなり喋ってしまいましたしそろそろ次回予告を!

「ぺぽ!といっても次回はまだ暴れられないんだよねぇ…」

「ああ!それに短い!もっと伸ばせ!」

私にはあのぐらいが限界です

「それと白夜叉がどういうひとかもわかるんだよねー」

「ああ!カービィのビビり顏でも拝めたらいいな」

「それはないかな」

「ちっ…でもまあ期待はしておくぜ」

「てか僕個人としては次の次がいい感じだよ!」

そっちの次回予告はまだいいですから
それでは次回のサブタイトルコールを

「「試練~立ちはだかる元・魔王~」」

「ねぇ…これがサブタイトル?」

「ああ…ありえないネーミングセンスだな…」

ほっといて下さい!
次回をお楽しみにー
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