世界の終わりに、何の話をしようか 作:獅子唐の遺跡
読んでもいいし、読まなくてもいいやつ
……ずっと書きたかったんだ、こういうの
集約
・天使
天使と呼ばれている、様々なものを司る何か。神を主とし、人の世を管理する存在。
物語に出たのは「死」を司っている。
しかしよく考えてみれば、自らの欲に従い、暴れた果てに「死」をばら撒いた者をは、果たして天使と呼ぶべき存在なのだろうか。
かつて蹄の跡を残した動物は、本当に鹿や猪だったのだろうか。
もしかしたらあの時、青白い馬はすぐ近くに居たのかもしれない。
『見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威及び
人間らしい恐怖を得て、恐怖に向き合って死を望んだ姿は、まさしく人間そのものだろう。
人間と同じ思考、行動を行う存在に成り下がったのなら、それは人間と変わりないのではないか?
・神
世界により直接生み出された存在。
親のマネをし、虚無の海より命の大地を掬い上げ、自らの世を作り出した。
絶対的な権力と権能をもって創造し、自らを押し上げることのできる存在が発生次第、即座に能力を我が物とすることで成長する。
自らを生み出した世界と同じ高みに立つことを目的としている。
しかし、世界より"滅ぶべきもの"として望まれた以上、いつか必ず滅びる定めにあるのだ。
世界により無数の神が生み出され、無数の天使が生まれ落ちた。
初めから"滅ぶ"ことを望まれた者たちは、望まれた存在なのだろうか。
もしかしたら、神もまた
・世界
原初の虚空より、暗黒とともに生まれた。
暗黒は形を取って虚無の海となり、底に沈んだ泥のような物は命となって世界を支えた。
肉を手に入れた世界が呟いた。『光あれ』
生み出され続ける神たちは海より陸を取り、尽きぬことのない世界を見て追い求める。
『全知全能』であることを識っているが故に、そのような存在は在りえないことも理解しており、よって前例なき完全で不完全な自身の存在を知りたがっている。
・人間
物語に出た者に限らず、『死』に好かれ、『死』を回避する『幸運』は誰しもが持っている。
それは天使が望んだからであり、天使が望んだのは神が望んだからであり、神が望んだのは世界が望んだからだ。
ただ神を凌駕するほどの物ではないだけで、数直線上には神がいる。
故に、何かの不具合が起これば神を超える才能を持つ者は生まれるだろう。
度重なる循環と遡行の中で愛され続けた。愛を与えた対象は天使だったのかもしれないし、世界だったのかもしれない。
孤独や恐怖を知ることなく去っていけた。これがどれだけ素晴らしいことか、本人に自覚はあるのだろうか。