世界の終わりに、何の話をしようか   作:獅子唐の遺跡

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なお作者はProject Moonの思想に汚染されているものとする。
尊い信念だ、丁重に扱わねば。



言語

 

 

はぁ……はぁ……疲れた。…君はまだ余裕そうだね。

折角食事も排泄もいらない体に作ったのに、乳酸は溜まる。この機能いらないでしょ。完全無欠ってのは存在できない定めなのかな。

え……?乳酸は疲労の原因じゃない?本当なのそれ?

……古い知識は捨てて入れ替えるべきだね、若い世代に無知を煽られるのは結構効くんだよ。

 

はっははは、それにしても、いい眺めじゃないか?

カルデラごと吹き飛んだ九州の土地が覆いかぶさって、一部の地域の標高がイカれたのが原因らしいよ。

はは、笑えないって?笑ってくれ、久しぶりの話を始めようと思ったんだからさ、笑ってくれよ。

……うん、うん。じゃあ、話そうか。言語についてだったね。

 

言葉……これがなければ、人は人足り得ない。逆に言えば、言葉を使う以上、私もまた人である。

沢山の言語が生まれ、滅び、統合されてきた。

大元を辿れば言語とは絵であり、絵は畏怖より生まれる。そしてその畏怖とは、自らよりも強大なものより生まれるのさ。

大火、雷雨、地震、暴風。暗黒はまた別だ、あれは絵で表す必要がないほど、恐怖の象徴として存在している。

 

これらの恐怖よりも、遥かに身近に存在していた恐怖がある。何だか分かるかい?

正解、同胞(人間)だ。

それらに対して行われてきた対話、暴力。何よりも純粋で、誰にでも分かるものがそこにある。

言語として至高の領域にあると言えるんじゃないか?

ただし、暴力は言語であるが、言葉ではない。

何かを伝えるために言葉が生まれたんだ。感謝、恨み言、怒り、幸せ、哀しみ、様々だろう。暴力というのは最も単純な言語であるゆえに、言葉の持つ本質を持ち合わせてはいないんだよ。

 

経験したことはあるかい?力を振るい、周囲を疎かにして手遅れになったことが。

瞬間的に得る爽快感と相対的に、事後は地獄になるだろう。

 

———あ?私は今、何を話した?

余計なことを紡ぐ口が……許されているのなら顎を砕いて舌を切り、二度と話せないようにしたいな。この何の役に立っていたかも分からない腕も、足りない頭も、無駄に歩き続ける足も……。

 

はぁ……次の話を勝手に決めた罰か

 

君のせいじゃない、故に私は君がついてきて、話を聞いてくれる限り見捨てることはない。

ただ、神に恨み言を言いたくなっただけ。

 

はっ、言葉では言えないのなら、言語なら伝えられるのかな?

目的地は見えた。再び歩を進める時だ。

次の話を決めるのは、もうしない。また与えられるまま、私の思うことを徒然と述べるだけさ。

さぁて、歩こうか。

 

 





げん‐ご【言語】
音声や文字によって、人の意志・思想・感情などの情報を表現・伝達する、または受け入れ、理解するための約束・規則。また、その記号の体系。音声を媒介とするものを音声言語(話し言葉)、文字を媒介とするものを文字言語(書き言葉)、コンピューターなど機械を媒介とするものを機械言語・アセンブリ言語などという。ことば。ごんご。げんぎょ。

引用元-コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E8%A8%80%E8%AA%9E-3198



文字数1000文字ないと投稿できないことを初めて知りました。
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