クラスメイトは、自称私の騎士   作:クルスロット

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 彼と、聖瑛(ヒジリ アキラ)と出会ったのは、今年の4月のこと。勿論、その時が初対面だった。

 最初の記憶は、夕日の差し込む廊下。さっさと教室を出て、帰路に着こうとしていた所だった。

 

「君! 常夜原さん!!」

 

 大きな声で呼び止められてから振り返ると聖瑛がいた。長身で、肩幅が広くて、同様に足も長い。見上げてみれば輝かんばかりの美形。こんな顔、一度見たら忘れられない。名前も自己紹介の時、一緒に記憶してしまった。

 関わる予定は、特になかったけどクラスメイトだし無視するのも忍びない。

 

「……なに?」

「これから皆でカラオケに行くんだが、常夜原さんもどうだろう」

 

 なるほど。これから1年やっていくのだから自然と言えば自然ね。

 

「嬉しいけど遠慮しておく。ちょっと用事があるの」

「そうだったのか。呼び止めてすまなかった。あ、そうだ。クラスLINE、入っていないよな? 常夜原さんも入らないか?」

 

 そういえばそういうのもあった。断って悪目立ちするのも面倒か。

 

「確かに、連絡取り合えないと不便か。招待してもらえる?」

「!! 良かった! これを読み込んでくれ」

 

 差し出された画面のQRコードを読み取って……あれ? つい、眉を顰める。

 

「これ、聖くんのQRコードなんだけど」

「すまない。ダメだったかな。これから1年同じ教室で過ごすわけだし、連絡先くらい知っていたほうがいいかなって思ったんだが」

「……それもそうね。分かった。よろしく」

 

 こうやって女の連絡先ゲットしてるのかな、この人。

 

「ありがとう。ま、変な連絡をする予定はないから安心してくれよな」

 

 見透かされてた。顔に出てたかな。苦笑いして、肩を竦めて見せる。

 

「引き止めて悪かった。また明日。常世原さん」

「ええ。また明日」

 

 で、その日は、さらっと別れた。特に問題はなかった。クラスメイトと普通に連絡先を交換しただけ。それだけのこと。

 この一週間は、普通だった。いつも通り、私は、魔族を狩って、金に換えて、学校に行ってを繰り返した。

 問題が発生したのは、次の週だ。

 

 

『重そうだな。俺が手伝うよ。持ちすぎ? いやいや、こんなものだ』

 

 

 ——これは、教師に頼まれて、提出物を職員室まで運んだ時のこと。ほとんど持たれて、私が数冊だけ運ぶ羽目になって、目立ってしょうがなかった。勘弁してほしい。

 

 

『お昼、一緒に食べよう! 常夜原さんは、お弁当派か。俺もだよ』

 

 

 ——これは、お昼のこと。昼食を食べようとしたところ、大きい二段弁当を片手にやってきた。クラス中の視線が痛くてたまらなかった。視線に力があるならたぶん身体に突き刺さっている。そういう魔法使いがクラスにいなくてよかった。

 

 

『日直、変わろう。今日、これから用事があるんだろう?』

 

 

 ——これは、日直で、教室を掃除しなきゃいけなかった時のこと。実際、その後用事があったけれど口に出してなかったし、共有なんてしてるわけない。浮かび上がる不信感。察しが良すぎる。

 

 

 などなど色々あって、私は、自分のペースを乱されまくった挙句。

 

「クソ……!!」

 

 私は、失敗した。

 大したことがない相手のはずだった。

 いや、実際、元々相手をするはずの魔族は、クラスEの雑魚魔族、アイアンバットって呼ばれてる金属質なコウモリの群れだ。この廃ビルを巣にしてたからその駆除の依頼を受けた。それはできた。全く問題なし。

 からんと輪切りされた懐中電灯が床に転がって、光を消した。

 続けて、何かが崩れ落ちて、床に転がった。棚とか古いパソコンとかが視界の隅で、滑らかな断面を晒す。このフロアに踏み入れた時、なんとなく足を止めたから私は、初撃を躱して助かった。

 

「聞いてないっての……!!」

 

 クラスB、リッパーオウル。天井にぶら下がったそれは、闇が色濃く支配するフロアの中心で、不気味に黄色く光る丸目を私へ向けていた。

 1から2階のアイアンバッドを掃除し終え、最上階の3階に、踏み入れた私の前にそれは、居た。

 アイアンバッドに関して下調べした際、見た記憶がある。確か、あれはアイアンバッドが集まりすぎた結果、ごく稀に出現する魔族だ。ごく稀だ。ほとんどないということ。だけど実際それはそこに居る。

 私は、今、そのごく稀を引き当ててしまった。

 ああクソ、あいつのせいだ! あいつが私の感覚をかき乱すから! 入る前に気づけなかった!! などと聖瑛に八つ当たりしたり、理不尽に呪う暇も自分の不幸を呪う暇もない。

 

 次が来るのは、すぐだ。

 

 即座に、跳ねるように階段の方へ。真後ろへ、来た方へ戻る。

 空気を切り裂く気配。後ろからダーツが突き刺さるのを何倍にもしたような刺突音。

 逃げた私を追いかけて、がしゃんと放置されたオフィスデスクやらが蹴り飛ばされた。

 死が来る———無機質な殺意が背中をなぞっている。怖気が止まらない。気が狂いそうだ。これだけで殺されてしまいそう。

 クラスB、蹂躙に類する魔族は、単体で、魔狩の集団を壊滅できる。私なんて、あれの前では、容易く狩れる餌に過ぎない。立ち向かえるわけがない。あんなものに、今の私が魔法を使っても何にもならない。ただただ無駄金だ。

 魔法は、安くない。

 というかそんな暇すらない。逃げる。全力で。必死に。元々雑居ビルだった廃墟の汚れた廊下を行きの記憶を思い起こしながら駆け抜ける。角張った階段を、足が止まらない範囲で飛ばして下りれ——ない。

 

「っ……!」

 

 足元に突き刺さる羽根。熱したナイフをバターに突き入れる気安さで、踊り場や壁に無数と突き刺さる。

 外した? 違う。羽根は、私を取り囲むように突き立っている。射線を追えばリッパーオウルがいる。上階の手摺に足を掛けて、こちらを見下ろして、鳴いた。梟の鳴き声にそっくりだけど明確に違うところがある。

 

 笑っている。嗤っている。嘲っている。私を見下ろし、嘲笑っている。

 

 魔族は、悪意を以て、人を襲う。きっとこのリッパー・オウルも私の手足を取りに来る。その悪意を以て、弄ぶために。

 まばたき一つでもすれば、羽根が飛んできて、私をズタズタに引き裂く。そうなれば逃げ出すことはできない。

 死ぬまで弄ばれる。そんな死に方最悪だ。絶対に嫌。考えたくもない。だったら今すぐここから逃げ出す方法を考えつけ。 ただ、思考を巡らせる時間すら惜しい。

 だから撃つ——電金魔弾。両の人差し指を伸ばす。金の螺旋が仮想の砲身を作り上げる。早撃ち、単発、上。

 

「ホー」

 

 居ない。視界の隅。リッパーオウルが立っている。

 

「ホー。ホー」

 

 死神が嗤っている。

 いくらなんでも早すぎる。残像すら視界に映らなかった。足音一つ聞こえなかった。気づいたらそこにいた。

 死んだ。諦念が私の脳髄を満たしていく。世界を灰色に変えていく。

 最悪。私は、翼を動かすリッパーオウルを横目にして、ただそれだけ思った。

 

「おっと、危ないな」

「ホ───?」

 

 リッパーオウルは、翼を止めた。私の腕に触れるか触れないか。寸前だった。ぴたりと中空で固定されている。

 横から手が差し出されていた。唖然とした顔を手の方へ向けると見知った顔が学ランを着て、立っていた。

 ここ数日、私を掻き回していた顔があった。

 聖瑛がホッとした顔で、私を見下ろしていた。

 

「無事、だな。常夜原さん————いや、」

 

 違うな。と小さく横に首を振ってから呟くと真剣な顔で、

 

「我が主」

 

 急に意味不明な、ふざけたことをのたまった。つい、目をぱちくりとしてしまった。何を言ってるんだこの人は。

 ばきんと硬質なものが砕けた。聖瑛の手がリッパーオウルの翼の一部をもいでいた。どんな握力してるのよ。

 リッパーオウルは、本質的に集合体だ。アイアンバッドが集合しすぎたことで、一つになったのがリッパーオウル。だからこそ軽く、早い。代償として脆くもある。その弱点も攻撃を当てることができて、初めて機能するのだが。

 

「ホッ?!」

 

 驚愕するリッパーオウルの顔面へ貫髪入れず、聖瑛の拳が突き刺さった。というか、突き刺さったのを見た。気づけば突き刺さっていて、後から吹き抜けた突風が私の前髪を巻き上げた。

 突き刺さったどころじゃない。粉砕している。

 パラパラと粉微塵になったリッパーオウルの頭部がその場に散らばって、身体と翼から力が失われたと思えばぐしゃりと崩れ落ちた。その身体も一瞬で溶けて、消え去った。

 魔族を素手で滅ぼした。魔石を素手で砕いた。驚愕で声も出せなかった。

 魔法? 魔道具? 分からない。使わないと魔族は倒せない。滅ぼせない。でも私には、そのどちらを使う素振りも見えなかった。

 

「…………あんた、何よ」

「何って、それはもちろん————」

 

 私の回答に得意げな顔をした聖瑛は、ハッと気づいたような顔をして、学ランのポケットからスマホを取り出すと渋面を浮かべた。

 

「ああ、もうこんな時間か……。すまない、主。門限だ。さっさと帰らないとどやされてしまう」

「は?」

「ではまた! 学校で!! 気をつけて帰ってくれよ、主!! 答えは明日、聞かせてくれ!!」

 

 などと言い残して、上階の方へ聖瑛は、颯爽と去っていった。

 

「…………はあ? 主って……何……?」

 

 残された私は、その高い背中を呆然と見送って。

 

「昨日は、すまない! 我が主! 突然去ってしまって!!情けないが門限は必ず守らないといけないんだ!!」

 

 

 翌朝、教室。始業10分前。

 

 

「へ?」

 

 朝っぱらから大声で話しかけてきた聖瑛を見上げ、発された言葉に、私の表情は、凍りついた。周囲のざわめきが大きくなっていくのを感じた。まずい。これ以上、こいつとの関係を勘違いされたくない。私は、この男に大した感情は抱いていないし、関係もない。

 一方的に、絡ませていることを証明しないと。だけどそんなことを今主張して信じてもらえるだろうか。

 聖瑛は、こんなにも懐っこい大型犬みたいに絡みついてきているんだから。

 

「それで、どうだろう! 昨日、見せたように俺は、君にふさわしいと思うんだ!!」

「……ん?」

「それでだ! 俺を、君の騎士にしてもらえないだろうか!?」

「————は、はああああああ?!」

 

 翌日の教室で、私は、人生で一番レベルの声量で、叫ぶことになった。

 

「どうだろう!?」

 

 どうだろうも何もないんだけど!!

 教室中からの私への視線と興味の集中がMAXになった瞬間、私は、そこから逃げ出していた。

 

 

 シンプルに、限界だった。

 

 

 そういえば高校生になってから廊下を走るなんて、初めてだった。

 気づいたら私は、屋上でボーッとしていた。この高校、最上階が食堂で、その上の屋上は、テラスになっていて、開放されている。今日は晴れてるし、風も心地いい。だからサボるのには、悪くない。サボっている人なんていなかったけど。皆真面目。私も普段はそうだけど。

 教室に帰る気分になんて一ミリたりともならなかった。あの視線の集中も、聖瑛もどっちも嫌。

 そういえば高校生になって……いや、授業をサボったのは、人生で初めてだ。

 教室に戻る気になれず、ボーッとグダグダスマホを叩いていると気づけば1限の終わるチャイムが鳴り響いていた。

 

「帰ろっかな」

 

 もう教室に戻って授業を受ける気力はなかった。でも荷物、教室あるのよね……。

 

「さっさと荷物をまとめて、さっさと出てくれば問題ない、か」

 

 考え込んでいた私の鼓膜を強烈なサイレンが叩いた。思わず肩を跳ね上げさせた。サイレンは、学校中に響いている。バイブレーションするスマホを見たら通知が来ていた。通知元のアプリは、J-M.A.S.。魔素の濃度が急上昇を示していた。

 

「J-M.A.S.の警報って、もしかして、学校に魔族が……?」

 

 警報が発されているのは、学校周辺。だから学校そのものに発生していてもおかしくない。

 普通なら地下のシェルターに避難するところだけど今は、入りたくない。針のむしろに飛び込むようなものだ。魔狩をするにしてもここでは流石に目立ちすぎる。

 だとすれば学校から逃げ出すしかない。今なら教室に人はいないだろうし、荷物を取って逃げ出すのも目立たない。

 よし、そう決まったのなら即行動。と、腰を上げた時。

 

「……魔蝕、なんてタイミングの悪いの!」

 

 冷や汗が背中を伝う。視線の先、テラスの中心に、黒い亀裂が生じていた。小さな黒い火花を弾けさせる亀裂の奥には、無明の闇だけがこちらを覗いている。

 魔族は、この魔蝕と呼ばれる大小様々な闇色をした亀裂の向こう側から現れる。

 

 

 ————10年前。世界は、魔蝕に侵された。

 

 

 それは、世界規模にして、世界最初にして、世界最後となるはずだった魔蝕だ。

 世界中の大都市と呼ばれる場所全てに、今目の前にある魔蝕とは比べ物にならない規模の魔蝕が発生した。そこから無数の魔族が流れ出し、殺戮を開始した。

 まさに、地獄の釜が開かれたようだった。人はただ殺し、殺され、食われて終わる。

 かのように思えた。人の中に、私のような魔法使いが現れた。まるで、世界が自分に侵入してきた悪意に対抗するように、同時に。

 後は、魔道具が生まれたり、なんとか魔族の軍勢を駆逐したりと色々あってもまだ魔族が世界へこんな感じで現れるから私みたいな魔狩になって、金儲けをしている。

 急速に、魔蝕が縦に伸びていく。何かが中から太い指を差し込み、こじ開けられていく。できた隙間から煙のような、影のような小さいネズミめいたものが無数と現れて、まるで川のようになった。しかし、それは、すぐに霧散していく。

 

 クラスF、シャドウ・ラット。魔族がこちらの世界に現れた際やテリトリー化した土地などに現れる、最も弱い魔族の一つ。魔力による肉体形成が不安定で、こうして簡単に消滅する。魔石も残さない。

 私が逃げ出す暇もなく亀裂は、開かれた。その奥から現れたのは、巨大な人形だ。異常なまでに発達した筋肉に覆われ、丸太のような手足がある。身長は、3メートル以上。首と頭の境い目のない顔には、縦に裂けたような、乱杭歯の口の左右隣に、縦長の血走った目が1つずつ並んでいる。

 その視線は、私をじっと見つめていた。ロックオンされている。思わず後ずさっていた。

 クラスC、メガノトロール。J-M.A.S.が感知した魔族の情報をスマホに表示した。

 

 正直な話をする。

 

 クラスC、狡猾に類する魔族を真正面から簡単に倒せるほど私は、強くない。

 詳細情報がスマホの画面に開示されていく。見たくないが見ることにする。

 基本的に、シンプルな性能だ。あの巨体を成立させ、暴れられるほど頑丈で、膂力がある。それに、簡単な道具を使う知能がある。

 昨日のリッパーオウルよりはかなりマシ。やろうと思えば全然私にも倒せる。だけどタイミングと場所が悪い。

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

 メガノトロールがツバを撒き散らしながら咆哮を上げた。両腕を振り上げて、私目掛けて走り出した。あったはずの間合いが瞬く間に縮められていく。逃げられない。

 

「ああ、もう……!!」

 

 やるしかない。真横に飛びず去って、突進の風圧にコケそうになりながら私は、人差し指を伸ばした。

 つんのめる勢いをショートジャンプしながら後ろへ捻じ曲げて、メガノトロールを自分の身体の正面にする。

 電金魔弾。速射(チャリン)連射(チャリン)。課金音を伴う金の螺旋は、メガノトロールの肩から腕、横腹にかけて命中。衝撃がその皮膚を肉を弛ませる——浅い魔弾は、皮膚に穴を空けるだけで終わる。穿孔力が筋肉の表面に辿り着くまでに散らされている。肉厚な部位だと通常弾だとダメージが通らない。

 ギュンと殺意のこもった視線が私を見た。同時に、床が砕けた。早い。全身筋肉なだけはある。

 真正面から向かい合える相手じゃない。反射的に、転がるように、無様に、悲鳴を噛み殺した私は必死に躱す。

 代わりに、テラスのテーブルや花壇が無惨に破壊された。

 

 やられっぱなしは癪。突進を止めるため、電金壁盾(ミダスウォール)を起動する。私の手足が触れた場所を起点に、壁とか盾を作る魔法だ。私は、遠距離戦を主体にしているから壁や盾がこういう許しがたいハメ技を使ってくる相手に、どうしても必要になる。

 ちなみに、電金壁盾は、事前設定した課金額でそのサイズを変える。今回のは、三千円。普段使い用。設定変更を行う時間がない。

 

「これだとダメなのね!!」

 

 三千円相当電金壁盾は、メガノトロールの突進に、一瞬耐えた。本当に一瞬だけだった。生み出された金色の壁は、紙切れみたいに引き裂かれる。

 設定が甘かった。準備が足りない。全部足りてない。ちゃんと時間があれば止めることくらいできたのに! キレ過ぎて叫びながら地団駄を踏みそう!!

 

「AAAAAAAA!!!!」

 

 調子づいたメガノトロールにより急旋回と突進を繰り返される。おかげで私は、息つく暇も魔法を調整する暇もない。私が、体力と残金ごとすり潰されていく。ただタックルをされて、躱す。そんな生産性皆無の行動だけで体力が削り取られていく。

 最悪のループだ。私が絶対的な有効打を持ち得っていないことを理解しているからか、それとも必勝パターンなのか突進しかしてこない。

 まずい。このままだとすり潰される。致命的な展開になる前に、打開しなければならない。

 出し渋るな。出し渋って死ぬのが一番ダサい。

 足を止め、突進を真正面で見据える。電金魔弾のモードを切り替える。後は、電金壁盾(ミダスウォール)の課金額を増やして受け止める——無理。ダメだった時、目も当てられない。そうなるとあの速度に合わせるしかない。これを使うと後が怖い。けどそれは生き残った上で言えることだ。

 覚悟しろ、私。覚悟しろ、クソ魔族。私を殺そうとしたことを死んでから後悔しろ。

 電金魔装(ミダスコーティング)、課金額は————。

 

「とぉ!!」

「——は?」

 

 どこからともなくメガノトロールの真上に、聖瑛が降ってきた。

 

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