二年目のシーズン開幕を前に、真英の姿は日本にあった。WBCの日本代表に選出されたのである。
代表には、大仁田、山諸、鈴城、マイク・イマガワ三世、村神、そして柏田と、メジャーで活躍する日本人選手たちがずらりと名を連ねていた。その錚々たる顔ぶれの中に、メジャー1年目を終えた真英の名前もあった。
「すごい。サイン貰ったら迷惑かな」
「小春ちゃんに頼まれたん?」
「いや、俺が欲しい」
「ソコたん、ホンマかわらんね」
日本は大会を順調に勝ち上がり、1次ラウンドを突破した。山諸を中心とした投手陣は強力かつ層も厚い。真英も先発ではなく中継ぎとして登板し、短いイニングながら役割を果たした。打線も大仁田を中心に、その脇を鈴城、村神、柏田らが固める超強力打線だった。
続く決勝トーナメントでは舞台をアメリカに移し、日本は世界の強豪を相手に準々決勝、準決勝を突破。決勝戦に進出した。相手は準決勝でアメリカを破ったドミニカ共和国だった。
先発したマイク・イマガワ三世が、強力なドミニカ打線を六回無失点に封じる。その後を受けて、七回のマウンドに上がったのが真英だった。
7回を無失点で終えた真英は、8回も続投した。しかし、先頭を打ち取ったあと、ドミニカの主砲デロスサントスにカットボールを捉えられた。高々と上がった打球は、そのまま左翼スタンドへ飛び込んだ。
失点を喫したが、真英は崩れなかった。続く打者をストレートで詰まらせると、最後の打者にはチェンジアップを引っかけさせて二塁ゴロ。世界屈指の打線を相手に二回一失点で踏ん張り、リードを守ったまま9回へ繋いだ。
一方の日本打線は、大仁田を中心にドミニカ投手陣を攻略して4得点。4対1で迎えた9回には、ロサンゼルスの
――日本代表、WBC優勝!
真英はプロ入りしてから初めて、優勝というものを経験した。大会を通じて任された役割は決して大きくなかったが、その一員として最後まで戦った経験は、かけがえのないものとなった。
WBCを終えると、真英はチームに合流した。メジャーリーグの開幕戦までは、既に一週間を切っていたが、日本代表に合流する前に参加したスプリングトレーニングで、シーズンへ向けた準備は既に始まっていた。
2月上旬にスプリングトレーニングに合流した時、真英はさっそくコーチやトレーニングスタッフとのミーティングの機会を持った。そこで示されたのは、前年のデータをもとに組まれた具体的な強化プランだった。
シアトルはまず、真英の持つ異常なまでの耐久性を評価した。200回を大きく超えるイニングを投げても、シーズン後半に大きく状態を崩さず、登板の後半になっても球威や制球が落ちない――その長所にはできるだけ手を加えないようにしながら、身体の使い方を整えることで、一球ごとの質をさらに高めようというのが基本方針であった。
まず、股関節等の可動域、片脚で動いたときの骨盤の安定性など、身体の状態を細かく調べられた。さらに投球動作も分析した結果、フォームそのものに大きな問題はない一方で、下半身と体幹の使い方には改善の余地があると判断された。
そこで、それまでの身体作りを大きく変えるのではなく、片脚での動作や回旋を伴うトレーニングを増やした。狙いは単純に筋肉を増やすことではない。下半身と体幹をより効率よく使い、よりボールへ力を伝えられるようにすることだった。
こうしてキャンプ前半は、測定結果をもとに組まれた個別メニューをこなしながら、これまでとは少し違う調整を進めていった。
WBCを終えて再合流した頃には、先発ローテーションの陣容は、ほぼ固まっていた。昨季後半を故障で棒に振ったエースのカラバヨは順調に調整を進めているということで、彼が開幕戦の先発となることが決まっている。
真英がローテーション2番手としてそれに続き、3番手には剛速球右腕の若手ローマック。
4、5番手は昨季に引き続き、ベテランのプリチャードとマコネルが脇を固める。
シアトルの先発陣は、ア・リーグ内でも屈指の完成度の高さと評価されている。
なかでも開幕前に注目を集めていたのは、カラバヨとローマックだった。故障さえなければサイ・ヤング賞級のカラバヨが一年間ローテーションを守れるのか。
そして昨季まで投球制限を課されていたローマックが、初めてフルシーズンを通してどこまで投げられるのか。
真英の評価は、今更言うまでもない。球団が8年間契約を渡したのは、ローテーションの柱となってもらうためである。真英の安定は前提として、カラバヨやローマックがどこまで上振れするのか――開幕前のメディアの評価は、おおむねそんなものだった。
いざシーズンが開幕すると、シアトルは安定の投手陣を軸に勝利を重ねた。真英は球団の期待通りのピッチングを披露し、懸案だったカラバヨも好調なスタートを切った。
なかでもセンセーショナルな活躍を見せたのが、21歳のローマックだった。長身から投げ下ろす100マイルをコンスタントに超えるストレートと、スプリット、スイーパーで、メジャーの打者を相手に三振の山を築いた。
4月終わりまでに6試合へ先発して5勝0敗、防御率1.18。38回を投げて57三振を奪い、ア・リーグの月間最優秀投手に選出されている。
一方の打線は前年から大きく顔ぶれは変わっていない中、好調を維持していた。ドミンゲス、柏田、ローズ、デ・ラ・ロサ、ランドルと並ぶ上位打線は健在で、開幕から順調に得点を重ねた。下位まで圧倒的な破壊力があるわけではなかったが、投手陣が試合を作れば、それに応えるだけの得点力は十分にあった。
ただし、昨季のシアトルは、この打線を背景にシーズン前半まで地区首位を走っていたものの、夏場に入ると主力打者が揃って調子を落とし、得点力が急速に低下。その間に追い上げを許し、最終的には地区優勝争いから後退してワイルドカード争いへ巻き込まれている。
そのため、今年も春先から打線が好調とはいえ、「去年と同じように夏場で失速しないか」という懸念は残っていた。
今季の序盤戦、シアトルは投打が噛み合い、2位のヒューストンを突き放していた。果たして、今季こそ地区首位を守り切れるのか――シアトルに対する見方はそのようになっていた。
春が過ぎ、夏になっても、真英はローテーションを守り続けた。前年途中から加入した選手という感覚も、いつの間にか薄れていた。クラブハウスにもすっかり馴染み、本拠地で登板する日には、スタンドに背番号70のユニフォームも目立つようになった。
現代野球では異常すぎるペースでイニングを積み重ね、時には完投までする真英に対し、シアトルのファンは彼のことを日本製の小さく頑丈なトラックになぞらえて『
「レッツ、ゴー! オマエ、サーン!」
シアトルのスタンドには、真英が登板するたびに、熱心なアメリカ親父たちが声を張り上げていた。その声援に応え、真英は文字通り馬車馬の如く投げまくった。
真英のタフネスぶりは、アメリカ野球に根強く残るオールドスクールな価値観と妙に相性がよかった。シアトルの地元ポッドキャストでは、『6回100球で先発の仕事は終わり、あとはブルペンへ託す』のが当たり前になった現代野球へのアンチテーゼとして、真英の名が度々上がるようになった。
「最近のピッチャーたちは守られすぎだ。オマエサーンを見ろよ。あれが本物の先発投手ってやつだ」
やがて、その声はシアトルだけに留まらなくなった。テレビ番組やSNSでも真英の投球回が話題になり、中には昔の先発投手を引き合いに出して彼を称賛するOBも現れた。
「クオリティ・スタートは立派な数字だけど、俺が投げていた頃は6回3失点で仕事を終えたなんて言わなかった。調子がいいなら7回、8回、9回まで投げる。それを毎週やっている彼を見るのは楽しいね」
一方で、真英の投球回が増えるにつれ、その起用法を疑問視する声も出始めた。年間の投球回だけを見れば、現代の先発投手としては明らかに多い。このまま投げ続ければ、いずれ身体に反動が来るのではないか――そんな懸念である。
だが、真英はそもそも少ない球数でイニングを重ねる投手だ。7回、8回まで投げても100球に届かない試合は珍しくないし、単純に投球回だけを見て酷使と呼ぶことには反論も多かった。
監督のグリフィンも、投球回や球数だけで真英を降ろすことはしなかった。登板中の状態と、チーム状況を見て、たとえ100球を超えていても、もう1イニングを任せる判断をすることもある。
称賛する者も、心配する者もいたが、当の真英本人に不満は何もなかった。ただこのような論争を巻き起こすこと自体が、彼がもはや無名の日本人投手ではなくなっていた何よりの証拠だった。
さて、昨季とは違い、シアトルの勢いは夏になっても衰えなかった。真英は変わらずローテーションを守り、カラバヨも健康を維持。そこへローマックの活躍も加わり、昨季は失速した夏場にも勝ち星を積み重ねていった。彼ら先発の3本柱が、好調のチームをエンジンとなって支えていた。
また、真英はメジャー2年目にしてオールスターにも選出されている。選手間投票による選出であり、プレーの派手さがなくシアトルファン以外からは地味扱いされがちな真英だったが、メジャーのスターの仲間入りを果たした。
8月の終わり、同地区のテキサスとの四連戦をスイープで終えた翌日、真英は数日間チームを離れることになった。父親リストに入ったのだ。これは、選手が子どもの誕生に際して数日間チームを離れることのできる制度である。出産予定日を迎えた小春のもとへ向かい、真英は第一子の誕生に立ち会った。
予定日に合わせて日本から真英と小春の両親も渡米しており、無事に生まれた男の子を代わる代わる抱きながら、しばらく家族だけの時間を過ごした。
「がんばってね、お父さん」
小春にそう送り出され、真英は数日後にはチームへ戻った。次の登板へ向けていつも通りの調整を済ませると、本拠地に地区2位のヒューストンを迎えた。
父親になって最初の登板で、真英は9回をわずか3安打に抑え、完封勝利を収めた。最後の打者が打ち上げたショートフライを柏田が捕球すると、そのままボールを持って真英のところまでやってきた。
「ソコたんが投げると、はよ終わってエエわぁ。これ持って帰り! お子さんによろしゅう!」
そう言って渡されたウイニングボールを、真英はそのまま持ち帰ることになった。また一つ、自宅に飾る記念品が増えた。
その後、9月に入っても登板間隔が空くことはなく、そのまま先発ローテーションを守った。そして、チームも長いレギュラーシーズンを先頭のまま走りきり、地区優勝でポストシーズン進出を決めたのだった。
そこのおまえ 16勝8敗 防御率3.08
[名無しの代走]
8完投2完封260.1回
[名無しの代走]
>8完投2完封260.1回
ww????WWWwwwW??WWWW
[名無しの代走]
なんでおまえ進化してんねん
[名無しの代走]
タフすぎる
[名無しの代走]
16勝←わかる
防御率3.08←まあわかる
260イニング←わからん
[名無しの代走]
タフという言葉はおまえのためにある
[名無しの代走]
なんだこれ?
幻覚?
[名無しの代走]
中継ぎは必要ない
ブルペンには鍵をかけておけ
[名無しの代走]
>中継ぎは必要ない
言ってた
>ブルペンには鍵をかけておけ
多分言ってた
[名無しの代走]
モンスター・・・
[名無しの代走]
何食ったらこんなバケモン体力になるんや
[名無しの代走]
>何食ったらこんなバケモン体力になるんや
わからん・・・出力が低いからとか・・・?
[名無しの代走]
>何食ったらこんなバケモン体力になるんや
寿司
[名無しの代走]
シアトル民「世紀のバーゲン契約」
ニューヨーク民「強盗契約だ」
[名無しの代走]
>ニューヨーク民「強盗契約だ」
嫉妬気持ちいいンゴw
[名無しの代走]
これあと7年保持できるってマ?
[名無しの代走]
おまえが長く投げるから中継ぎにもバフかかるのズルくね?
[名無しの代走]
>おまえが長く投げるから中継ぎにもバフかかるのズルくね?
バフというかデバフ除去というか・・・
[名無しの代走]
ヒーラーそこのおまえ
[名無しの代走]
???「レギュラーシーズンはポストシーズンの練習試合にすぎない」
[名無しの代走]
>???「レギュラーシーズンはポストシーズンの練習試合にすぎない」
おはテレス・シータさん
[名無しの代走]
おまえはここからギアが上がるぞ
震えて眠れ
[名無しの代走]
おまえ以外の成績ハラデイ
[名無しの代走]
>おまえ以外の成績ハラデイ
先発
カラバヨ 30先発 14勝7敗 2.71 184.2回 218奪三振
ローマック 31先発 16勝5敗 2.54 176.0回 251奪三振
マコネル 25先発 8勝7敗 4.36 140.1回 117奪三振
コーコラン 20先発 9勝6敗 3.73 119.1回 101奪三振
プリチャード 13先発 4勝4敗 4.18 72.1回 58奪三振
中継ぎ
ソト 61登板 5勝2敗 2.48 65.1回 72奪三振
ブランドン 58登板 4勝3敗 2.76 58.2回 66奪三振
エスコバー 52登板 3勝2敗 3.11 55.0回 49奪三振
ハミルトン 47登板 2勝1敗 3.38 50.2回 57奪三振
抑え
クルーズ 59登板 3勝4敗 38S 2.21 61.0回 79奪三振
[名無しの代走]
ローマックバケモンすぎてワロタ
[名無しの代走]
監督「あへ・・・あへ・・・」
[名無しの代走]
>監督「あへ・・・あへ・・・」
もう手遅れだ…
[名無しの代走]
グリフィンにおクスリのイメージつけるのやめろや!
[名無しの代走]
だがそこのおまえは効く…
[名無しの代走]
これサイ・ヤングある?
[名無しの代走]
>これサイ・ヤングある?
ヤベーのがいるから無理っすね
デグロウ
10勝9敗 防1.80 205.0回 276奪三振
[名無しの代走]
>>これサイ・ヤングある?
>ヤベーのがいるから無理っすね
もってねえなあ
[名無しの代走]
デグロウさんは怪我さえなければ毎年サイヤングやからな
[名無しの代走]
>デグロウ
>10勝9敗 防1.80 205.0回 276奪三振
なんでこれで9も負けんねん
[名無しの代走]
新聞「さすがケイ・トラックだ!」
[名無しの代走]
>新聞「さすがケイ・トラックだ!」
これなんか流行らそうとしてるのかちょくちょく記事にでるよな
[名無しの代走]
>>新聞「さすがケイ・トラックだ!」
>これなんか流行らそうとしてるのかちょくちょく記事にでるよな
日本の軽トラ結構人気らしいで
[名無しの代走]
宝石のような軽トラ
もうどこにもいくな
[名無しの代走]
出前の軽トラ「寿司を用意しておけよ」
[名無しの代走]
>出前の軽トラ「寿司を用意しておけよ」
もうこれわけわかんねえな