地球へと向かう準備を行っていたが問題があった。というのも、イレギュラーの連中が居るのだから戦力が足りない場合がある。その為、急いで戦力を確保するとしよう。ついでにアルフィミィの戦力調査が出来るだろう。流石にぶっつけ本番は危険すぎる。アルフィミィならそれでも平気かもしれないがな。
「さて、となると手っ取り早く戦力を手に入れるならどこがいいか……」
「それでしたらとてもいい所がございますの」
ベッドで寝転がっている俺の隣からアルフィミィの声が聞こえてそちら向く。そこには一糸纏わぬ彼女が俺の腕を枕にして寝ている。反対側には同じ姿のフェイトも寝ている。昨日はフェイトとアルフィミィのユニゾンを試し、そのまま大人モードも試した。こちらはストライカーズのフェイトになった。テストした後、フェイトをアルフィミィが誑かして色々とやってしまった。フェイトも自分の目の前で娘に先を越されるのは嫌だったようだ。普通ならサイズが合わなく、何処かの同人誌にあったような白レンのように事になったが、大人モードとアルフィミィの能力で尋常じゃない回復力を付与したのだ。これはスパロボでいうHP回復(小)の能力だ。HPを1ターンで10%回復するのだ。そして1ターンが1分なので回復力は尋常じゃなくなる。ちなみにEN回復(大)もあるので一分毎に魔力が30%も回復するというチート仕様だ。それ以外にもステータスを大幅に強化されている。
「で、どこなんだ?」
「海ですの」
「海?」
「そうですの。お母様と一緒に海底探索ツアーとまいりましょう」
「それってベルカ時代のか?」
「Exactlyですの」
確かに手っ取り早く戦力の確保が出来そうだが、彼女には致命的な問題がある。
「大丈夫なのか?」
「問題ありませんの。私はこう見えてすべてのアインストを内包しておりますの。その中には特別巨大でとても大きな生産技術を持つものもありますの」
「それってラスボスになった星的な奴か?」
「それですの」
「シュテルン・ノイレジセイアか」
「ですの。その技術を使えば彼女の欠陥を修復し、改造する事などたやすいですの」
シュテルン・ノイレジセイアはネイビームと呼ばれる衛星基地を吸収して融合したアインストだ。ネイビームは極めて堅牢で、エネルギーフィールドによる鉄壁の守備を誇る。幾重もの防壁に守られた内部には人間を飼うためのマルチプルファーム・キブツや機動兵器生産プラントなどが存在する。ここで強化された改造人間を作り出している。その機能もシュテルン・ノイレジセイアは所持しているし、それを内包してこちらに来ているアルフィミィも同じようだ。本当にアルフィミィはチートな存在という事だな。
「ん……おはよう」
フェイトが身体を起こしながら眠そうに目を擦っている。それからすぐにおはようのキスをしてくる。
「身体は大丈夫か?」
「ん……平気だよ」
「ちゃんと綺麗な身体にしてますの」
「そうか。ならいい」
首筋に頭をこすりつけてくるフェイトを撫でながらアルフィミィともキスをする。それから二人を抱き上げてベッドから出る。すぐに二人を降ろすとそれぞれで着替えた後、俺を着替えさせてくれる。身長の差は飛行しているので問題なく運動着に着替えさせてくれた。
着替えを終えた後、夜明け前の市内をデバイスで身体に負荷を掛けながら三人で走っていく。デバイスによる魔力負荷と重力制御による肉体的な負荷を与えて鍛えていくのだ。体力は何においても必要だからランニングは外せない。
「はぁはぁ……」
「少し休憩するか」
「ま、だ……だ、だいじょうぶ……だよ?」
既に2時間ほど走って全身から大量の汗を出してシャツの下の下着が透けているフェイト。走った距離も16キロを超えているので休憩は必要だ。海岸の堤防に座りながら日の出を見るのもいいだろう。
「駄目だ。俺が休憩したいからな。ほら」
「むぅ……ありがとう」
スポーツドリンクを渡して水分補給させる。隣に座らせたフェイトがスポーツドリンクを飲んでいるのを見る。アルフィミィはアルフィミィで反対側に座りながら身体を預けて携帯を操作している。
「ふぅ……今日はどうすればいいのかな?」
「そうだな……」
「今日は海に遊びに行きますの」
「海?」
「ええ」
「嫌か?」
「ううん、楽しみです」
「なら水着を買わないといけませんの」
「水着か」
「大丈夫かな?」
「私が用意しますの」
「なら頼むとしよう」
「お願いね」
「任せますの」
少し休憩していると日の出が上がり、海が光に染まっていく。その光景はとても綺麗だった。
「綺麗だね」
「だな」
「うふふ」
日の出鑑賞を楽しんでいた後、帰宅してフェイトの作った食事を食べる。それから車に乗って海へと出かけた。
海についた俺はアルフィミィがいつの間にか用意したクルーザーに乗ってミッドの沖合へと出かけていく。俺も水着だが、フェイトとアルフィミィも水着だ。どちらもスクール水着で白色と紺色だ。フェイトが紺でアルフィミィが白だ。
「どこまで行くの?」
「運転はアルフィミィ任せだからわからない」
「うふふ、お任せですの。お母様とお父様はそれまで釣りを楽しんでいればいいですの」
そう言って釣り竿を渡してくれる。それも何処か不気味な釣り竿だ。不気味に脈動しているのだ。
「えっと、どうするの?」
「こうやるんだ」
餌を針につけてやる。それから海へと餌を入れて釣り竿を渡してやる。それから後ろから抱きしめるようにして教えてやる。
「ん、こう?」
「そうだ。それで……魚が餌に食いついたら……って食いついたな」
「引っ張ればいい?」
「ああ、ひっぱりあげろ」
「わかった」
すぐに大きな魚が釣れた。どちらかというと餌が自ら魚に絡みついて拘束しているのだが。
「おい」
「アインスト印のオリジナルですの。簡単ですのよ?」
「うん、楽しい」
「フェイトが楽しいならいいか」
結構な速度で船が進んでいるというのに簡単に釣れる。釣った魚は船にある生け簀に入れておく。後で美味しく頂こう。
釣りを楽しんでいると船が止まり、アルフィミィが酸素ボンベなどの潜水道具を持ってきた。
「探査した限りでは目的地はこの下ですの」
「じゃあ、行くか。フェイト、海底探索としゃれこむぞ」
「わかった。でも、目的は?」
「ここに眠っている子を手に入れるためだ」
「また増えるの?」
「そうですの。可愛らしい娘ですの。お父様のお相手は少人数では大変ですの」
「それは確かに大変でした……」
「それに新しい子は強いので戦力になりますの。なんせ昔の王様ですから」
「お、王様? お姫様じゃくて?」
「どちらでも構いませんの」
「そうだね」
潜水道具を取り付けた後、フェイトにも取り付けてやる。
「行くぞ」
「はいですの」
「うん」
海に飛び込んで潜っていくと早速、たくさんの魚に歓迎される。その光景は綺麗でフェイトも喜んでいるようだ。アルフィミィはそんなフェイトの姿を録画している。
「わぁ~」
「うふふ、可愛いですわ、お母様」
そんな感じで奥へと潜っていくとピラミッドのような遺跡があった。
「アルフィミィ」
「こちらですの」
「わかった」
フェイトの手を繋いで誘導しながらアルフィミィの先導に従って移動すると何もない地面についた。
「さぁ、御開帳ですの」
アルフィミィがそう言うと現れたアインストの腕が砂を払いのけ、地面の下から入口を出現させた。さらに触手を触れさせると扉が開いていく。同時に水が内部に吸引されていく。
「捕まっていろ」
「うん」
フェイトを抱きしめて飛び込んでいく。そのまましばらく泳いで道を進んでいく。上に上がると通路についた。水没した場所から内部へと入れたので潜水道具を外していく。
「こちらがタオルになりますの」
ぶるぶると身体を震わせて水滴を飛ばしていたフェイトにアルフィミィから受け取ったタオルで身体を拭いてやる。
「んっ、んんっ」
柔らかいフェイトの身体をタオルごしに感じながら綺麗に拭いてやる。フェイトも嬉しそうに身を任せてくれる。
「よいしょ、ですの」
アルフィミィが俺を拭いてくれる。フェイトを拭き終えたら、今度はフェイトがアルフィミィをふいていく。
「さて、こちらになりますの」
「大丈夫かな?」
「既に配下を送り込んでいますの」
「なら大丈夫だろう」
少し進むとちびっこいアインストが大量に蠢いている。そのアインスト達が壁などの至るところに触手を伸ばしている。そのまま観光しながら進んでいく。既に罠はアルフィミィによって物理的にも解除されているので問題ないようだ。
そのまま進んで行くと廊下に隠されていた隠し通路を通る。それから何度も隠された通路を進んでいくと奥には培養槽が設置されており、その中には生命維持装置が繋がれた裸の可愛らしい少女が浮かんでいる。
「この子が?」
「そうですの。古代ベルカの王、イクスヴェリア。もっとも、欠陥を抱えているのでこのままでは使えないはずですの」
「助けてあげるの?」
「そうだ。頼む、アルフィミィ」
「アルフィミィにお任せですの」
冥府の炎王イクスヴェリア。古代ベルカ、ガレア王国の王で、マリアージュのコアを無限に作る能力を持ち、マリアージュをコントロールする能力を持つとされる。マリアージュは両腕をあらゆる兵器に変形させ、行動が不可能と判断した場合、自身の身体を燃焼液に変化させて即座に自爆する屍兵器だ。
「強いの?」
「アルフィミィと合わせればえげつないな。もっとも、この子はフェイトのユニゾンデバイスになって貰うつもりだ」
「私の? 私にはバルディッシュがあるよ?」
「それだけじゃ足りない。もっと強くなって貰わないとな」
「頑張る」
「いい子だ」
俺がフェイトを撫でているとアルフィミィがイクスヴェリアを自身の体内に取り込んでしまった。
「おい、大丈夫か?」
「問題ありませんの。このまま欠陥部分をアインストとネイビームの技術でこのまま産めば……っと、そうなると私がお母様となってしまいますの。お母様、少しこっちに来てくださいですの」
「? いいけど、何をするの?」
「お父様とお母様の子供を生み出すしますの。つまり、れっきとした愛の結晶ですの」
「やる」
即答したフェイト。確かにそっちの方がフェイトと相性が良くなるだろう。しかし、着実にフェイトは俺の妻になってきているな。このままいけば将来は安泰だ。
「では、いったん戻りますの」
「いいのか? 必要そうな機材はここにあるんじゃないのか?」
「全部持って帰りますの。それに旧式ですのであんまり使えませんの」
「まあ、宇宙世紀の技術からしたら旧式か」
それから、自宅に帰った。自宅に帰ると一室をアルフィミィが改造してフェイトと一緒にこもってしまった。そんな訳で俺は次の日、仕事を片付けるために管理局へと出向いた。久しぶりに一人で少し寂しいが色々とやらねばならない事がある。しかし、結局アルフィミィの性能テストが出てきていない。いや、まあ本人としては出来たのだろうが。
「さて、向こうにいる連中はどう動くか。しかし、どうにかして柴天の書とその盟主も欲しいな」
シュテル、レヴィ、ディアーチェ。それにユーリ。どの子も美少女でとても可愛らしいし、オリジナルと同じく強いからな。それとリィンフォースも助けたい。まあ、そっちはアルフィミィに任せればどうとでもなるだろう。
仕事を終えて帰宅するとフェイトとアルフィミィ以外の可愛らしい幼女が居た。その子はフェイトの膝の上に座ってオレンジ色の髪の毛をフェイトに櫛ですかされている。
「お帰りなさい!」
「おう、ただいま」
フェイトはイクスを退かせると、すぐに俺に抱き着いて身体を擦りつけてくる。寂しかったようで涙を流している。
「よしよし」
「ん」
「お帰りなさいませ、お父様。こちらが妹になったイクスヴェリアですの」
「イクスヴェリアです、お父様。イクスと御呼びください」
「わかった。よろしくな」
近づいてイクスの頭も撫でてやる。それからソファーに座ってフェイトとイクスを抱き寄せて頭を撫でてその感触を楽しんでいく。イクスも気持ちよさそうだし、フェイトはいわずもながだ。
「お父様、お母様は安静にしないといけませんので気を付けてくださいですの」
「ん? なんでだ?」
「出産しましたの」
「あうっ」
真っ赤になったフェイト。俺はアルフィミィとフェイトを見た後、イクスを見る。どう見てもイクスの身長はフェイトと同じくらいだ。だが、アインストの技術なら可能かも知れない。
「といっても、お母様から卵子を摘出してお父様の精子を合わせてクローンを作成しましたの。その肉体とイクスヴェリア、イクスの元の身体を合わせて改造して生体のユニゾンデバイスにしましたの」
「卵子摘出って……」
「そこは色々とやりましたの」
「あうあう」
真っ赤な顔のフェイト。しかし、卵子があるという事は色々と問題が……いや、別に問題はないか。何処かにフェイトを隠して……いや、待て。そもそも色々とやったって言っていたな。
「ふふふ、少しお薬を使いましたの。それと細工をしておきましたのでお父様はお好きなように私達の身体をお使いくださいですの。ですが、お母様は今日は駄目ですの」
「わかった。それなら飯は俺が作ろう」
「大丈夫?」
「大丈夫だ。イクスもフェイトと待っていろ。アルフィミィは手伝ってくれ」
「はいですの」
「わかりました」
イクスはフェイトと仲良くお話ししている。その間にアルフィミィと昨日釣った魚を調理していく。といっても、俺は魚を切るだけでアルフィミィが他の料理を作っていく。他にもケーキを注文したりしておく。
「お刺身に煮付け、赤だし、ムニエルですの」
「美味しそう」
「今日はイクスの歓迎会だし盛大に楽しもう」
「ありがとうございます」
「うん、これ」
フェイトが米やパンを配っていく。その後、みなで食事をしてから風呂に全員で入る。風呂で洗いあってから浸かり、出てからケーキを食べる。その後は一緒に眠った。