ん?AFO?ああ、あの顔面が金◯みたいな奴のこと? 作:猫川立人
やはり筋肉…筋肉は全てを解決する…!!
「こんにちはー、郵便で…ヒィッ!?」
「あ、ありがとうございます……」*1
「だ、大丈夫ですか!?」
「大丈夫です…ただちょっとした虐待を受けてただけなんで」
「大丈夫じゃないんですけど!?」
大丈夫ですよ…本当に何も問題はないんです…ただちょっと…
「おーい、早く取ってきてよー。多分雄英の合格通知でしょー?」
ロンドンから
切り裂きヒーロー『ジャック』それが母のヒーローネームである。
本名は
この名前でロンドンで活動したらあかんやろ、そう思う人は沢山いると思う。実際俺もそう思う。
しかし我が母は、強い。我が母ながらとんでもないバケモノである。
性別年齢本名不詳、メディアにも全く顔を出さないアングラ系ヒーローでありながら、その凶悪なヴィラン退治の手法や異質なまでの強さから、瞬く間に有名になった。
ロンドンにも「ヴィランっぽいヒーローランキング」的なものがあるのだが、毎回一位に輝いている。見た目は仮面をつけているだけで普通であるのにも関わらず。
そんな「ヒーローは人気商売」を真っ向から否定しに行くスタイルの我が母は、こうして定期的に家に帰って来る。近いうちにパッパも帰って来る予定である。もうそうなると俺に居場所はない。
なんせうちの両親、28歳である。馬鹿か?
つまるところ、我が母は13にして俺を産んだのだ。なんでも母の家系は、なんというか異常なまでに「惚れやすい」らしく、また一途なため、子沢山な人が多いし若いうちに皆結婚するらしい。母はナイフ片手に父に迫り告白、即日襲って妊娠した。嘘だろ?うちのパッパは何を思って結婚したの?昔聞いたら何故か惚気が帰ってきた。意味わからん…!
ちなみに何回か親族に会った事があるのだが、皆凄い若い。あと何故か知らんけど海外にいる人が多い。もちろん日本にも沢山いるのだが。
母以外では15歳で出産した人が一番若いうちに子供を産んでいるらしい。馬鹿か?
ちなみに俺に兄弟はいない。父親が中々ブラックな組織に属しているのだが、その組織から親族を増やすのを止められてるらしい。なんでも「人質になったらやばいから」との事。一体どう言う組織に属してるんだ親父ィ!!
ちなみに普通俺の世代では大体"個性"五代目なのだが、俺は"個性"七代目である。ひえっ。
だから俺の"個性"は色々おかしい。周りと比べて一つステージが違う感じ。母もそうである。なんせ……
「まだ足の筋繊維切ってないからさ、早くしてよ。雄英の合格発表でも見てたら気がまぎれるでしょ」
「嫌ぁぁぁぁぁああ!!!」
この人の"個性"は、物を
そんなだからヴィランっぽいって言われるんだよ…!地獄なんだからなあの痛み…!!
『……ヴィランPt53!救助Pt23!惜しくも首席の子のポイントには1Pt足りなかったが、見事な次席合格だ!来いよ霧切少年!ここが君のヒーローアカデミアだ!!』
「お、合格じゃん。おめでとー」
「あい…ありがとうございましゅ…」
「今日はご馳走だね。お父さんももうすぐ帰って来るから、その時もご馳走にしようね」
死ぬかと思った。いやコントロールはめちゃくちゃいいから絶対にないけど、足が取れるかと思った。母が帰って来る時はいつもこうなる。いつだったか筋トレしているのを見られた日に、『こうすると早く育つよ!』とか言って筋繊維をいきなりぶった切られた。な?バケモノだろ?
「失礼な事考えてない?」
「全くもって考えておりませんがぁ!?」
「ふーん?まぁいいよ。私ご飯作って来るね」
なんだよもう。怖すぎるよあの人。身長体重体格が全部普通な癖に内に孕んでる狂気が常人の比じゃないよ。異常者な見た目の異常者より常人のふりした異常者の方がよっぽど怖いよ。「今何考えてる?」いやごめんなさい異常者じゃないですマジですんませんした。
悪いけど早く帰ってくれよぉ…!安眠できねぇんだよぉ…!!
・雄英教師陣
「えー母はロンドンでヒーロー活動中で?父は?」
「データがねぇよ」
「なんで?」
「霧切ってもしかして……!」
「なんかコイツだけ"個性"違くない?俺が見ないといけないのコイツ??」
入試試験の講評中の会話の要約。
上から校長、山田、香山さん、脳筋No. 1、ツンデレ。
ナンバーワンさんは何を知っとるんやろなぁ(すっとぼけ)