鬼ごっこ。
追いかける側を鬼、追いかけられる側は特に呼称はなく、鬼に捕まったら負け、もしくは捕まった方が鬼になるなど、地域やその時の参加者や人数で細かいルールは変わるが、今回の鬼ごっこは斉木空助に捕まったら僕の負けというルールだ。
「ふふっ、楠雄のブラザーは変わっているね」
お前といい勝負だろ。
僕に超能力を使わせないために、空助が高円寺も巻き込んでしまったが、本人が楽しそうだから良しとしよう。
「鬼ごっこなんていつ以来かな。ふっふっ……私の華麗なるEscapeを見せるとしよう……」
にしても、ノリノリだな。
よほど、夜のグランピングとやらが楽しみと見える。
というか、鬼ごっこしたことあるんだな。
友達とかいなさそうなのに。
しかし、空助はどう追いかけて来るつもりなのか。
あまり広くは無いとはいえ、ここは森の中。
ジェットパックで空から強襲しようにも木々が邪魔でそう簡単には近づけないはずだが。
森林伐採をしながら近づいてくるとかだろうか。
ただ、何かしらの用意はしているはずだ。
僕1人なら瞬間移動や透明化を駆使して逃げることもできるが、高円寺がいるため僕の移動方法はこの足のみ。
それに何故か綾小路と南雲も付いてきていて面倒だな。
流石にあの2人が捕まっても僕の負けにはならないよな?
「2人ともどこに向かってるんだ?」
「さぁな。あの2人の考えてることなんてわかってたまるか」
課題が終わった時は多少揉めてたのに仲良く走ってる綾小路と南雲が僕たちより少し後方で話しているのが聞こえる。
ここからは回想だ。
「おい、綾小路っていったか?」
「……なんでしょう生徒会長」
「さっきの課題見事だったな。五感に関わる課題とはいえ、まさか俺が遅れを取るとは思わなかったぜ」
「あの2人以外にな」と南雲はコーヒーゼリーを今か今かと待ち侘びている僕と、それを暖かい目で見ている高円寺の方へと目を向けていた。
「ソロなのに上位50%と見ていたが……11位にいやがったな? さっきの得点で10位の黒永を抜いたみたいだぞ?」
綾小路は上位陣が失速したところを狙うため、常に10位の下、つまりは11位に位置するように動いていた。
だが、この課題を2位で通過したため、黒永を抜いて10位になってしまっていた。
「単独グループでは鬼龍院よりも上でお前が最上位だ。アイツら以外にも面白そうな2年がいるとは嬉しいぜ」
「買い被りすぎですよ。運が良かったんです」
「今年の2年は謙虚な割にやることが強かだな……まぁ化けの皮が剥がれればあの2人みたいになりそうだなお前は」
僕と高円寺のせいであらぬ誤解を受けていると感じている綾小路だが、学習能力という点では僕と高円寺に勝るものがある。
オレはあの2人ほど人間を辞めていないぞ、とか考えているが去年僕が超能力の調整をミスって放った殺人サーブを会得している辺り綾小路も大概だ。
この後空助が出てきて話は終わったみたいだが、僕と高円寺のスピードについてこられるのを見て南雲は綾小路に対しての評価を確定させていた。
(やっぱりこいつもかよ……! クソ、なんで俺は周りにこうも恵まれてねぇんだ……!)
明確なライバルがいない方がAクラスで卒業する上では楽だと思うがな。
南雲がAクラスではなく、強者を求めて入学したのなら、残念としか言いようが無いかもしれないがやりようはあったはずだ。
2年もかければ南雲に並ぶ強者を作れたかもしれない。
とはいえ、桐山や他の3年があのザマでは、それも難しいか。
唯一南雲と渡り合えそうな鬼龍院さんも乗り気じゃ……ってあの人もついてきてるな。
(流石に……男子のスピードに追いつくのは無理があるか……)
途中で脱落してしまったようだが、置いていくしかない。
こっちはこっちで大事なものがかかっているからな。
さて、そろそろ15分ということは空助が動き出した頃合いだが、どうやって動くつもりだろうかと千里眼で見てやる。
おそらくはまだ浜辺に……ってなんだあの乗り物!?
「(寄り目になって驚いているが……)どうしたのかね楠雄」
見たこともない多脚型の乗り物に乗ってやがる。
あれは足が不自由な人とか乗るようなやつだろ。
しかしあれなら森の中でも問題なく走って来そうだ。
ただこの島には港を除いて監視カメラはない。
僕らは走り出してから4回ほど方角を変え、さらには足跡から進路を辿られないように木や岩の上なども使って移動している。
そう簡単に追いつかれないはずだがと警戒していると高円寺が「ん?」と疑問の声を上げた。
「何か音が聞こえないかね?」
耳を澄ませば微かに聞こえてくるカチャンカチャンとした独特な音。
これは乗り物の音だとわかる。
そう遠くはない場所から聞こえるが、これは……まさか!?
「これはこれはお久しぶり」
「なっ!? (上から!?)」
「ジェットパック以外にも持ってんのかよ!? (なんだあれは!?)」
全員の背中に一筋の汗が流れる。
空助は乗り物の蜘蛛のような多脚型メカを使って木から木へと乗り移ったり、地面を抉るようにして全速力で追いかけてきていた。
「あれぇ? 綾小路くんと生徒会長もいるんだ?」
まぁどうでもいいけどという目をしながらこちらへと近づいてくる空助を見ながら、僕と高円寺は駆け出した。
「どうしてここがわかったんだろうねぇ? (それにしてもあのメカといいさっきのジェットパックも見たことがないねぇ)」
たしかになぜだ?
ここには監視カメラもないし、どうして迷いもなくここまで一直線に来れたんだ?
それは当然、南雲も感じることだった。
「なんでここが分かるんだよ!?」
「時計のGPSを拾ってるんじゃないですか?」
そういうことか!
だったら、この電波を止める前に念力で多脚型メカのエンジンに不具合を生じさせる。
「わっ!」
「なんか止まったぞ!?」
「今のうちだね」
機械での追跡は想定していたため、対処法も考えてある。
ただあちらが僕の位置を把握しているのであれば、いたちごっこだ。
それに空助も綾小路のように学習速度が高いからな。
何度も通じる手ではない。
落ち着いたところで時計にアルミホイルを巻いて電波を遮断しておく。
当然高円寺のもだ。
あとの2人の分をやると明日明後日に巻く分がなくなってしまうので、お前らは関係ないから試験に戻れと伝える。
「しかし、ここまで来てしまったからな……(とっくに指定エリアは過ぎているし、七瀬からの情報だと明日にはオレは1年生に囲まれるみたいだからな。常に動き続けておく必要があるし、それに個人的にこの鬼ごっこの行方は気になる)」
「お前らが試験に戻ったら俺も戻ってやるよ(グループから随分と離れちまったがな)」
綾小路退学試験に1年生たちが動き出そうとしていることを察知した綾小路は、体力の温存ではなく、1年生たちに動きを掴ませない方針に変えたようだ。
とはいえ、指示役の椿に見られていたからそれは叶わないかもしれんが。
南雲の方は僕たちが試験から離れている間に得点を重ねて勝つのは気分が悪いとしてこちらについてきたらしい。
こいつらのせいで捕まると面倒なので、アルミホイルを渡してやると2人はそれを丁寧に時計に巻いた。
「これで電波が飛ばないようにしたんだ。そう簡単には追えないだろ」
「本当に大丈夫なのか?」
空助は超能力者じゃない。
電波を拾うことができないのなら、居場所を突き止めることはできないはずだ。
綾小路はまだ懸念があるのか、尋ねてくるがとりあえず電波を拾われて追われるということはない。
「ふーむ、腕時計の電波を防いだところで無駄だったかもしれないねぇ」
「どういうことだ高円寺」
高円寺がそう呟くと、綾小路が尋ねた。
そして、高円寺の言葉の意味を理解するのにそう時間はかからなかった。
頭上から複数のドローンがこちらへと向かって飛んできた。
「なんだありゃ!?」
「ドローンってやつか?」
マジかあいつ。
島全域を見通せるほどのドローンを放ちやがった。
その数は500は下らない。
まさか、元々、島の各地に分散させて置いていたのを起動したのか?
「石などを投げて落としてもいいがその間に来てしまうねぇ」
高円寺の言う通り、ドローンのカメラから僕の場所を把握した空助がジェットパックを使ってこちらに向かってきていた。
手に持っているタブレットでリアルタイムで映像を拾っているようだ。
見つかってしまっているとはいえ、この場を離れるしかない。
隠れる建物のない無人島ならではの展開だ。
外を出歩くしかない僕らにとってはこのドローンの目は脅威でしかない。
それに空助は乗り物を使って近づいてくるが、僕たちにはこの足しかない。
12日間も島を歩き回っているため疲労は確実に蓄積されている。
僕1人であれば残りの30分逃げ切ることは簡単だが、高円寺はどうだろうか。
「にしても、お前の兄貴(兄貴だよな?)めちゃくちゃだな。こんなの学校に知られたら試験が止まるんじゃないのか?」
南雲がもっともな指摘をしてくる。
空助のことだ、学校側のシステムに介入しているのなら対策はしているはず。
もしくはそんなことどうでもいいと気にしてないかのどちらかだが……。
ただ、一応は無関係な人を巻き込まないように指定エリアと課題の発生しない場所を進んでいる。
空助にも気づかれる頃合だからそろそろ次の手を打たないとな。
本筋に関係のない話を続けていても仕方ないし、途中テレパシーの圏内に入った時に一之瀬さんの様子がおかしかったし、そのあたりも気になるからさっさと終わらせるか。
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「くぅぅ〜……! やっぱり楠雄相手じゃ一気に決めないとダメだな」
せっかく作った、足腰が不自由な人でもヒードランみたいに地面だろうが壁だろうが天井だろうが走るみたいに動くことができる乗り物を使ったんだけどなぁ。
アレが壊れてからはジェットパックで楠雄を追ってたけど、腕時計のGPSを追っていることが掴まれてしまった。
仕方ないから島中に置いておいたドローンを起動して、楠雄たちの位置を探ることにする。
楠雄の制御装置が壊れでもすれば直すついでに発信機を付けれたんだけどなぁ。
まぁ屋外の無人島ならカメラとかで見つける方が楽かな。
GPSも大雑把な位置しかわからないし。
1年生と3年生に課題と称して楠雄を追いかけさせるプランも考えたけど、関係ない生徒まで巻き込んだことに楠雄は怒るだろうしね。
それを示すように楠雄はなるべく生徒や教員のいないエリアを選んでいる。
とすると……僕と楠雄がこの島で最初に会ったところに戻ってくることになるかな。
これも僕の計算通り。
最終的に楠雄は解体作業中の感覚課題のプレハブに身を潜めるだろう。
あそこだけ意図的にドローンも飛ばしていないからね。
ただドローンも島全域を見れる訳じゃないから途切れ途切れにはなっているけど、やはり楠雄はJ5に向かって高円寺くんと走っていた。
I4に入る頃には楠雄がドローンを何台か破壊してしまったのか、映像が切れてしまったけど、ここまで見れたら問題ないかな。
それにしても綾小路くんと生徒会長の姿を途中で見なくなったけど置いてきたのかな。
綾小路くんはともかく、生徒会長の方は本当に何の訓練も受けていない普通の人間だからね。
あの2人ははっきり言ってこの戦いにはついて来れそうにないってやつかな。
イケさんに言ってプレハブ小屋は一つだけ残してある。
「さあチェックメイトだ、楠雄」
楠雄と高円寺くんがそこに居ることは分かっている。
ドローンの映像が切れていった道筋を見てもそれは明らかだ。
加えて、課題部屋には楠雄の超能力のデータを取るために様々なカメラをつけておいた。
「0勝4254敗……長い戦いだった。もう逃げられないよ」
プレハブの入り口出口は目の前扉一つだけ。
だから、この手元のプレハブ内を映した映像を見れば…………って。
「いない!?」
そんな馬鹿なと僕は扉を蹴破った。
透明化?
いや、サーモグラフィーカメラは楠雄どころか高円寺くんの体温すら拾っていないし、仮に部屋の温度を楠雄たちの温度にあげていたとしても部屋の温度が30度を超えたら熱中症警戒アラートが鳴るようにしてある。
「ま、まさか……」
僕は自分で作ったオブジェクトの裏を見る。
すると、そこには僕が開けた覚えのない、人が通れるだけの穴が開いていた。
楠雄のやつ、まさか高円寺くんの前であの超パワーを?
このプレハブ小屋は即席とはいえ、簡単には壊れないように頑丈に作ってある。
高円寺くんに頑丈さが分からなくても、楠雄が異常な怪力を出してるとこなんて見たら……!
「あっ」
そういえば楠雄のやつ、僕が手配した試験官が扇風機で楠雄の透視の邪魔をするようにさせたら一撃で扇風機を破壊していた。
まさか、それを高円寺くんに見せたのはこのため……!?
楠雄の方が僕より1枚上手だった……?
ピピピピ……とタイムアップを知らせるタイマーが鳴る。
僕はまたしても弟に勝つことが出来なかった。
弟の無人島試験を邪魔し、8億2000万をかけて乗り込んだってのに……!
「負けた……またしても……!」
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12日目の夜。
私はこの試験が始まった時には予想だにもしない場所にいた。
エリアは感覚課題のあったエリアの1つ下であるJ6。
私と七瀬ガールがビーチフラッグスをやった場所でもある。
グランピングとは、この試験で私がやってきたようなテント設営や食事準備の手間なく、ホテルのような快適さの中で自然の風景の中でバーベキューを楽しめる新しいアウトドアスタイルのことを指すようだ。
ミスター空助は「人払いは済ませてあるから今日はゆっくりしなよ」と彼の連れてきた試験担当たちにこの場を用意させて去っていった。
彼はここに来るまでに乗ってきた潜水艦で寝泊まりするそうだ。
私と楠雄は鬼ごっこのあとは指定エリアと課題をこなし、このエリアに戻ってきた。
しかし、人払いを済ませたと言っても指定エリアや課題のエリアにならないようにしただけに過ぎないため、楠雄目当てで集まった生徒は避けられなかった。
理由は不明だが楠雄を探していたと言う一之瀬ガールと、おそらくは楠雄に頼みがあるのであろう綾小路ボーイがこの場に居合わせていた。
綾小路ボーイはGPSサーチを使って自力でここに来たが、一之瀬ガールは楠雄が連れてきた。
なかなか強引だねぇと思っていたが、探していたのが一之瀬ガールと知っていつも通りと知った時は少しガッカリしたが。
イケさんと呼ばれる職人のごときバーベキューの達人から提供される肉と野菜を頬張る楠雄が今日あったことを一之瀬ガールに伝えると彼女は感嘆したように口を開く。
「へ〜そんなことがあったんだ……」
「斉木と兄貴はいつも張り合っているのか?」
『あっちが一方的にな』
綾小路ボーイの質問に楠雄は淡々と答えると、次に一之瀬ガールが呟く。
「じゃあ負けて落ち込んでるんじゃないの? 楠雄くんのお兄さん」
一之瀬が言うと、楠雄は首を傾げた。
『そんな訳ないだろ。4000戦全敗してまだ挑んでくるやつだぞ? むしろ逆だ』
「逆?」
私と綾小路ボーイはなんとなく察しがついたため、どちらがミノを食べるかで口論しようとするが、何故か楠雄が一之瀬ガールの皿に放り込みながら言う。
『早い話、あいつはドMなんだ』
今頃は潜水艦の中で「また負けたあああ〜!! やっぱり僕に勝てるのはお前だけだよ楠雄ぉぉ〜…………!!」とミスター空助がアヘ顔で言っているぞと楠雄は言う。
「ア、アヘ顔……」
「楠雄、レディがいる時にそういう言葉は良くないんじゃないかな?」
『女性相手の時だけ常識人ぶるなよ』
「そうだそうだ」
何故か綾小路ボーイも私を非難してきたが、私はかなり真っ当なことを言っていると思うんだがねぇ?
「そういえば南雲はどうしたんだ? オレはあとで合流と言われたが」
『もう鬼ごっこは終わるからさっさと自分のグループに合流しろと言っておいた』
生徒会長はどうやら楠雄と真剣な勝負を望んでいるようで、楠雄と私が試験に復帰するまで追いかけてくるつもりだった。
それを察して楠雄が鬼ごっこ終了30分前に『負けた時の言い訳にされるの癪だからさっさと帰れ』と言って帰したというわけだ。
まぁ生徒会長と綾小路ボーイがいては最後の荒業も出来なかっただろうからねぇ。
いくら扇風機を一撃で破壊できる腕力があるとはいえ、仮設材を使用している壁を一撃で壊すのは私もさすがにゾッとしたねぇ。
ただあの後私も試しに殴ってみたが思ったよりは簡単に壊れたから、大したことは無かったのかもしれないねぇ。
4人でバーベキューを食べ終えると、誰が最初に風呂に入るかという話になる。
「えっ、ここお風呂もあるの?」
「あるよ」
「何故、綾小路ボーイが答えるんだい?」
「なんとなくだ」
言ってみたかったんだとよく分からないことを言う綾小路ボーイを流して、一番風呂と言えばこの私だと名乗り出ようとして楠雄に止められる。
『レディファーストは知らないのか?』
「ん、んんぅ……これは1本取られたねぇ」
「えっ!? いや、私はその、斉木くんに伝えなきゃいけないことがあったから来ただけで……」
綾小路ボーイが小声で「告白か?」と言うので私は違うんじゃないかと2人の会話を見守る。
『今日はここで疲れを取って明日の朝にグループのメンバーと合流すればいい』
「でも、みんな心配してるよ。私、誰にも言わずにいなくなっちゃったし……」
『あぁ、それならトランシーバーを持っていた鬼頭に坂柳さんや柴田に連絡してもらうように頼んでおいたから問題ない』
「いつの間に!?」
私もそれは知らなかったねぇ。
一之瀬ガールを連れてきたあと、綾小路ボーイと合流するまでの15分くらいは姿を消していたが……その間に?
『空助のドローンのカメラを借りて、近くにいる2年生を探してもらったら運良く鬼頭がいたんだ。いや運が良かった』
運が良かったと2回も連呼しているあたり、どこか白々しい気もするが、ミスター空助の手を借りたのであれば出来なくもないか。
にしても、楠雄にあんなブラザーがいたとは……しかもあの兄よりも楠雄の方が優れた能力を持っている。
ふふ、私は恵まれているようだ。
生徒会長は生まれる年を間違えたとしか言いようがないねぇ。
『とりあえず早く風呂に入ってデザートを食べて寝て明日の7時までに柴田たちのいるエリアに連れて行こう』
「う、うん、ありがと……あ、でも、その前に言いたいっていうか、伝えたいことがあるんだけど……」
そう言ってチラリと私と綾小路ボーイの方を見てきた一之瀬ガールの様子から自分は邪魔なのだと察した綾小路ボーイが椅子から立ち上がる。
「高円寺、腹ごなしに少し運動しないか?」
「ふぅむ? 君にしては意外な申し出だねぇ」
普段の私なら綾小路ボーイの提案など受ける気にはなれないが……今は気分がいい上に、私も察しは悪くないのでねぇ。
「仕方ないねぇ」
綾小路ボーイが砂浜の方に行くので、私もそれに付いていくことにする。
一之瀬ガールが楠雄に好意を抱いていることは知っているが、この試験中に楠雄に告白するほど考え無しとは思えない。
おそらくはこの試験に関する重要な何かを知って、それを楠雄に伝えるために楠雄を探していたと推測する。
その何かに興味はないし、詮索する気もないが、それ次第では明日の私たちの動きは変わってくるだろう。
扇風機叩き壊させておいてよかった
かなり無理矢理感あるけど許してヒヤシンス
本筋ではないからね
原作も結構あっさりしてたからね
くーちゃんの制御装置には壊れる前から発信機ついてますという指摘をいただきましたが、あの発信機は動作してるかどうかの発信機で、くーちゃんの位置を特定できるものではないと判断してます
流石に制御装置作ってからずっと監視してる兄貴気持ち悪すぎるしね(まぁくーくん気持ち悪いけど)
鬼ごっこ後のくーちゃん
試験に復帰して指定エリア到達と課題をクリア▶︎17時30分に高円寺とグランピングエリアに到着▶︎近くまで来てた一之瀬回収▶︎綾小路合流▶︎G5付近にいた鬼頭にコンタクトをとって無線で柴田たちに連絡してもらう▶︎グランピングを楽しむって感じ
連絡を聞いた坂柳・一之瀬グループ
二宮「帆波ちゃん……斉木くんのところにいるから明日斉木くんが送ってくれるって……鬼頭くんが……」
柴田「ま、まさか……!?」
橋本「一之瀬と斉木が……!?」
神室(坂柳……どんまい……)
神崎「そうか。斉木がいるなら安心だ」
※原作では鬼頭が合流予定だったが、神崎が合流。
鬼頭は別グループとくっつく。
坂柳「そうですか、それは安心……なわけないでしょう!何やってるんですか鬼頭くん!今すぐいい雰囲気にならないように邪魔してきてください!!」
鬼頭「高円寺と綾小路がいる中でどうやってそんな雰囲気になるんだ……?」
坂柳「……おっしゃる通りですね。すみません取り乱しました……しかし、油断は禁物です。戻ってきたら速やかに報告を」
鬼頭(報告するのは橋本たちでは……?)
坂柳さんは空助乱入のことを知らないぞ!
なんならほとんどの人は知らない
先生すら知らん
ドローンが飛んでたのも学校側が監視の目を強める目的で導入してきたのかなと警戒したくらいで、夕方にはドローンは消え去るも、1年生たちが綾小路退学試験をどうするかで悩むことになる。
空助はこの巻ではもう出てきません
4.5か5では少し出てくるかなってくらい
まあ大筋に関わるキャラではないというか、関わってはいけないというか……こいつと楠雄がいたらホワイトルームも高育も地球消滅に比べたら大したこと無さすぎるのでね。
高円寺がプレハブ小屋の壁壊せたのは高円寺が壁殴った瞬間に念力で破壊しただけなので高円寺のパワーがすごいとか、プレハブ小屋の壁が柔いとかではない
一之瀬さんは動き回るくーちゃんがJエリア付近で止まってるのを知って「今しかない!」と思って最後の指定エリア踏んだ後、1人で全速前進してJ付近まで来たところを、鬼ごっこで島内を動き回ってた時に一之瀬さんのテレパシーがおかしかったことに気づいたくーちゃんが回収してくれました
鬼頭を見つけたのはたまたまではなく、トランシーバー持ちの2年生の中では変な勘ぐりなどもしないと思ったため
てことで今回はここまで
本来はこれを明日の投稿(26日)にする予定だったので、明日の投稿はありません。
ご了承ください。
明後日から原作の話に戻りますので
今月中に4巻終わりそうでよかった
ではでは
今回の決チャコに
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異論なし
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異論あり
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どちらもありうる