ようこそ超能力者のいる教室へ -2年生編-   作:オールF

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八神も抑えたし、櫛田も原作ほど堀北と綾小路の退学に興味無いし何事もない5巻が始まるよ
あと本当は4.5巻の時に言うべきだったけどすでにアニメでやった範囲を超えているよ
ネタバレが怖い人は見ないことをおすすめするよ
(cv:ドラムのスマホ)


5巻 満場一致試験
波乱の足音


 豪華客船での休日が終わって、僕たちはバスに乗り込んで高度育成高等学校へと戻った。

 それからは、寮と実家で過ごしたり、柴田や神崎、渡辺や浜口といったクラスメイトとご飯を食べに行ったり、椎名さんと図書室で本を読み、櫛田さんに夏のスイーツバイキングに連れていかれ、高円寺や龍園、橋本とケヤキモールのラーメンを食べたりした。

 8月11日に寮に戻ってきたというのに8月12日からの残りわずかな夏休みはほぼほぼ誰かと顔を合わせることになった。

 去年よりも僕が目立つようになってしまったせいもあるだろうが、どいつもこいつも僕以外に誘う人間はいなかったのだろうか。

 坂柳さんには何故か服選びを頼まれるし、鬼龍院さんには家電量販店に連れて行かれ、綾小路には軽井沢さんとの関係をどうすべきかとも相談された。

 最後のに関しては正直に話して殴られてきたらいいんじゃないかと言っておいたが、結局ダラダラと引き伸ばしているようだ。

 他に遊んだり話したのは白石さんと西川さんや森下さんともケヤキモールで遭遇した時は話したし、1年生にも声をかけられた。

 天沢は僕の観察を続けており、七瀬は勉強の仕方を聞いてきた。

 石上は僕と会ってもスルーであり、宝泉と八神は僕を避けているのか視界に入るなり姿を消す。

 南雲は同級生たちと遊びつつ、ジム通いを始めたらしい。

 それは一之瀬さんや網倉さんも同じで体育祭に備えてなのか、無料体験の後に始めたらしい。

 そんなこんなで夏休みは終わりに近づいていき、9月1日を迎えた。

 今日から2年生2学期が始まるが、僕にとっては1学期の頃と何ら変わらない学校生活が戻るだけの話だ。

 

「あっ、おはよう楠雄くん!」

 

 寮を出ると、僕が出てくるのを待っていた一之瀬さんが「いやー偶然だねー」と目を泳がせながら挨拶をしてきた。

 部屋を出た時から一之瀬さんが下にいるのは気付いていたが僕を待っているとは思わなかった。

 テレパシーで拾えたのは(だいたいこの時間だよね……)と誰を待っているかという言及がされていなかったからな。

 

「そ、その、せっかくだし一緒に行かない? 嫌なら全然、いいんだけどさ」

 

 嫌ではないし、既に何度か通学しているため断る理由は消失している。

 

「よ、よかった! じゃあ行こっか!」

(なんだあいつら朝からイチャついて)

(一之瀬さんすっごくいい笑顔だなぁ)

 

 どんな表情をしているのかは分からないが、声音と周りの反応からして嬉しそうな顔をしているのは分かった。

 足並みを揃えて通学路を歩くが、特に会話は生まれない。

 出会って間もない頃は一之瀬さんが気を回して会話を繋げようとしていたが、僕が物静かなタイプと知っている今となっては話すことがなければただ歩いているだけになる。

 そんな僕らの横を軽井沢さんが走り抜けて行くのを見て一之瀬さんは首を傾げた。

 

「どうしたんだろう、軽井沢さん。あんなに急いで」

 

 軽井沢さんが向かう先には綾小路と須藤がいる。

 2学期が始まってから交際していることを公にしようと決めていたため、軽井沢さんは一緒に登校するつもりでいたようだ。

 夏休みの最終日、つまりは昨日に綾小路は軽井沢さんに曖昧な言い方ではあるが、軽井沢さんに対して恋愛感情があまりないことを伝えた。

 それは他の女性にも言えることで、性欲などはあれど付き合いたいというような思いはなかったが男女交際というものをしてみたかったとそこは正直に話していた。

 結果、軽井沢さんは本気で綾小路が自分のことを好きになれるようにとこれからも付き合っていくことを決めたらしい。

 少し歩けば綾小路と須藤に合流して話している軽井沢さんの姿が見えた。

 

「は……はあああああ!? う、うっそだろ!?」

 

 綾小路と軽井沢さんが付き合っているという事実を聞かされた須藤は度肝を抜かれ、ヴィクトリーガンダムの主人公の名前を叫ぶ。

 周囲にクラスメイトはいなかったが、僕らのように何事かと顔を向ける生徒は多い。

 

「ちょっとうるさすぎ」

「わ、悪い(斉木たちに聞かれちまったか……?)」

 

 軽井沢さんに注意され、謝る須藤は周りにいた生徒で唯一知り合いの僕たちに目を向けるが、綾小路もそれに気付いて「ああ」と口を開く。

 

「大丈夫だ、斉木はすでに知っている」

「え!? そうなの!?」

「……付き合い始めた段階からバレていたらしい(なんで気付いたのかは分からないが)」

 

 軽井沢さんには高円寺と僕が2人の関係に気付いていることは話さなかったのか、軽井沢さんは驚きの表情を浮かべる。

 それは隣にいる一之瀬さんもそうだった。

 

「そうなの?」

 

 聞かれて頷いて返すと、野次馬になって遅刻するのも嫌だからと僕と一之瀬さんは先に行くことにした。

 すると一之瀬さんは「あ〜あ」とどこか羨むように言う。

 

「須藤くんじゃないけどさ、あの2人が付き合ってるのって意外だよね」

『そうか?』

 

 誰と誰が付き合うのに意外も何も無いと思うが。

 

「だって、綾小路くんと軽井沢さんってキャラが結構違うしさ、接点があったのも知らなかったし」

 

 学年全体の知っている綾小路の印象としては僕と同じく物静かな男子生徒であり、軽井沢さんはクラス内でも上位カーストに位置するギャルというと確かに対極的な位置にいる。

 テレパシーで事前に知っていたから僕は大して何も思わなかったが、そんな2人が付き合うというのは確かに驚くべきことなのかもしれない。

 

「私も、その、高校では恋愛しないって思っててもさ、羨ましいなぁとか、いいなぁって思っちゃうよ(まぁ実際は恋愛しちゃってるんだけど……)」

 

 じゃあYouも付き合っちゃいなよと矢印が僕にさえ向いてなければ言ってやれたんだがな。

 柴田や南雲、宝泉がもっと上手いこと一之瀬さんの好みの見た目や性格をしていれば良かったが、終わったことにとやかく言っても仕方ない。

 学校に着き、下駄箱で靴を履き替えて教室へと向かう。

 南雲は約束通り桐山配下の3年生たちの監視をやめさせてくれたらしく、船の上にいた時のような視線はなくなっていた。

 視線の存在そのものを抹消するということがなくなって何よりである。

 教室に入ると一之瀬さんが先に来ていた網倉さんや小橋さん達へと挨拶をする。

 

「おはよう、みんな」

「帆波ちゃんおは……(後ろにいるのは斉木くん……てことは……)」

「おは……(んんっ!? 朝から一緒なんて珍し……くもないけど、新学期早々お2人で登校とは……)」

 

 もうやめようかな、一之瀬さんと来るの。

 そう思っていると一之瀬さんが2人に笑顔を向ける。

 

「どうしたの? 2人共」

「う、ううん、なんでもない……おはよう帆波ちゃんってね……ね?」

「うん。斉木くんもおはよー」

 

 小橋さんが言うと網倉さんも挨拶してきたので小さく会釈して自分の席へと向かう。

 その後、やってきた柴田や神崎たちとも軽く雑談に巻き込まれ、チャイムが鳴る前に2人は自分の席へと戻って行く。

 

「おはよう、斉木くん。2学期もよろしくね」

 

 2人がいなくなると、前の席の姫野さんから話し掛けられる。

 僕はそれに応えるように頷きを返すと、チャイムと共にやってきた星之宮先生がいつもと変わらぬ様子で口を開く。

 

「みんな久しぶり〜元気にしてた〜?」

「先生も元気そうっすね」

「まぁね〜、みんないるみたいだし、始業式の前に2学期のスケジュールをざっくり説明していくね〜」

 

 2学期は去年と同じく10月に体育祭があり、さらに11月にはこの学校始まって以来となる文化祭の開催も決定されたとのことだった。

 細かくは改めて告知していき、その合間には中間テストや期末テストもあるが。

 特別試験とは別に修学旅行も控えていたりと、とにかく忙しい2学期になりそうだ。

 

「体育祭についてはまた後日に詳しい説明をするから、先に文化祭の方の説明をしておくね」

 

 順番としては体育祭の方が先だが、例年にはない試みである文化祭の方の説明を優先するということだろう。

 

「文化祭はたくさんの来賓を迎え入れてのものになるのと、文化祭においては全学年全クラスと売上の総額で勝負してもらうことになるよ。出し物は予算内ならいくらでもOKだからね」

 

 文化祭の概要についてはタブレットに既に送信されているようで、予算の額やそれがどのように定められているのかや報酬についても記されている。

 学年ごとにハンデとして差はあるが、2年生の場合は生徒1人につき5000ポイントが与えられ、その範囲内で自由に活用することが認められている。

 さらに生徒会奉仕などの社会貢献や部活動での活躍による貢献でさらに追加資金が与えられる。

 報酬に関しては1位から4位までのクラスにはクラスポイントが100。

 5位から8位は50で、それ未満はクラスポイントに変動なしとなっている。

 

「ペナルティなしなのは珍しいな」

「まぁ文化祭で売上悪かったらクビってとんだブラック教室になっちまうぜ」

 

 退学者が少ないから退学者を出そうという建前で、1人の生徒を退学させようとする学校だぞ。

 真っ黒に決まってるだろ。

 

「なんだか普通って感じの文化祭だね」

 

 拍子抜けしたように一之瀬さんが言ってくるが、直前に行われた無人島試験が下位5組は退学というシビアな試験だったため、警戒していたのも無理はない。

 クラスポイントを失うリスクもなければ、退学者も出ないことに対して疑いを持つのはこの学校に深く染まっている証拠でもある。

 

「また敷地内において、どの場所を確保するかも重要になってくるからその辺は今のうちにでも考えておいた方がいいかもね」

 

 どうやら文化祭は自分たちの教室や体育館と決まっているわけではなく、敷地内で出店可能な場所にポイントを払えば使用可能になるらしい。

 ただ、特別棟の4階といった来賓が足を運びにくい位置だと無料というケースもある。

 

「出店場所を巡って他のクラスとか他学年と希望が被っても、1箇所につき1クラスしか使えないから、希望が被ったら競りになるからね」

 

 出店場所の確保のためにポイントを浪費してしまうと、今度は出し物に割ける予算が大幅に削られてしまうな。

 

「自クラスも他クラスもどんな出し物をするかとか、どこに出店するかは、文化祭当日までは公開されないんだけど、生徒のみんなの耳を塞ぐことは出来ないから気を付けてね。情報が漏れたら対策を取られちゃったりするだろうから」

 

 出し物の対策か。

 まあ文化祭においては僕のやることなんて当日くらいしかないだろうし、いつも通り一之瀬さんや神崎に任せておけばいいだろう。

 

「必要なものは随時出てくるだろうけど安心してね。敷地内で手に入らないものがあったら、申請して許可が出れば外部から取り寄せることができるから。規約内でなら予算をどう使っても自由だからね」

 

 今の時点で判明している文化祭の説明とルールはこんなところらしい。

 具体的な準備や設置期間は体育祭が終わってからになる。

 ただし、出し物の話し合いや予算配分に関しては各自の時間を用いて考えていくことになる。

 文化祭は11月だが体育祭が終わってから催し物を決めていては遅すぎる。

 そのため、今日にでも方向性は決めておきたい一之瀬さんが僕の方を向いて言ってくる。

 

「とりあえず、今日の放課後は出し物の方向性とか決めていかないとね」

「だな(ん? これもしかして俺じゃなくて斉木に言ってるのか?)」

「う、うん(楠雄くんに言ったんだけど……ま、いっか)」

 

 文化祭か、個人的なイメージとしては教室を使ったお化け屋敷や体育館での劇とかバンドだろうか。

 ジャンプ漫画の文化祭で印象的なのだとSKETDANCEになるな。

 校内全体を使ったスタンプラリーは出来そうではあるが、売上を競う今回の文化祭には不向きだ。

 放課後になれば、部活動に行く柴田や安藤さんといった生徒を除いた帰宅部のクラスメイトが教室に残り、文化祭に向けた話し合いが行われた。

 僕の中学にはなかったが、文化祭を経験しているというクラスメイトも何人かいたらしく、その生徒たちが意見を出しつつ、一之瀬さんと神崎が主体となって話し合いを進めていく。

 

「開催時間は午前10時から午後3時までで、飲食に関しては来賓の大人たちも利用してくれるだろうが、その分競争率も上がるだろうな」

「それに食べ物だと随時作ってかなきゃだし、材料費と内装の準備を考えると結構シビアかもね」

 

 飲食店をやる場合は調理機材や皿やスプーンといった食器、食材の費用もある。

 現時点で退学者の出ていないAクラスは40人いるため、後から追加される予算を抜けば200000ポイントが現時点での予算となる。

 

「何をするにしてもお金の問題がつきまとうね」

「予算もあるけど、飲食店だと味とかの問題もあるしね」

 

 網倉さんと渡辺が言うと、神崎と一之瀬さんも頷く。

 このまま話し合いを続けていても、本当にそれでいいのかという疑念などが残ると判断した一之瀬さんは、クラスで案を持ち寄って決めていくことを提案する。

 

「ちなみに一之瀬は今のところ案はあるのか?」

「私? (あるにはあるけど、それをここで言っちゃうと他の案が生まれなくなるかもしれないし……)ごめん、私も今のところはないかな」

「そうか。なら、部活組にもこのことを連絡して、いい案がないか聞いてみよう(柴田辺りなら突拍子はないかもしれないが使える案が出るかもしれないしな)」

 

 アイデアを盗まれないようにだけ気を付けて、文化祭までに準備を進めていこうと会議は打ち切られる。

 文化祭の出し物はできれば体育祭までには固めておきたいと一之瀬さん周りで話している中、会議が終わったのならと僕は足早に教室を出る。

 星之宮先生は体育祭、文化祭のことだけ口にしたが、まだ公表されていない特別試験がもう1つある。

 ただこの試験に関してはうちのクラスは特に問題は無いだろう。

 他のクラスは、今回ばかりは手を貸してやれないがあまり塩を送りすぎてもいけない。

 試験までは2週間あることだし、それまでは、いや体育祭までは穏やかな学校生活になる。

 そう思っていたんだがな。

 僕は朝に行われた始業式のことを思い出し、頭が痛くなるのを抑えていると神崎に声をかけられる。

 

「そうだ、斉木。始業式で言っていた1年Dクラスの新しい担任の先生のことなんだが……」

「あ、それ私も気になってた。苗字一緒だったけど、知り合いだったりするの?」

 

 神崎と小橋さんの言う通り、今日の始業式に一身上の都合で退職した1年Dクラスの司馬に代わって、新たな担任教師が赴任した。

 坂柳理事長も不正の証拠はなく、疑いも晴れたため、その新たな担任教師を紹介するために数ヶ月ぶりに体育館の壇上に現れた。

 

「では、ご紹介しましょう。今回、一身上の都合で退職なされた司馬先生に代わって、新たな専任教師が赴任されるまでの間、1年Dクラスを受け持っていただける斉木空助先生です」

「どうも、斉木空助です。みなさんはじめまして」

 

 テレパスキャンセラーをつけているため、その真意を読み取ることは叶わなかったが、登壇した空助の笑顔に騙された女生徒は多い。

 

「きゃー! イケメンよ!」

(斉木先輩と同じ苗字……あいつのヘアピンに似たカチューシャをしてるが兄弟とかじゃねぇよな)

(確か月城さんが斉木先輩には斉木先輩に並ぶほどめちゃくちゃなお兄さんがいると言っていましたがまさか……でもあの特徴的なカチューシャは)

 

 1年Dクラスの宝泉は空助の外見から僕に似た雰囲気を感じ取ったのか既に嫌悪しており、七瀬の方は月城に余計なことを吹き込まれたようだ。

 僕よりも空助の方がやることはめちゃくちゃなんだから一緒にしないでもらいたいな。

 困惑しているのは担当するクラスの生徒に限らず、空助のことを知る石上も同じだった。

 

(斉木空助がこの学校の教師に……? どういうことだ……? あとで斉木先輩に聞いてみるか)

 

 僕も今知ったから聞いても無駄だぞ。

 ただ無人島試験に参加してきたから、学校と何かしらの繋がりはあるのだろうと思っていたがまさか理事長が呼んだとは思わなかったが。

 父さんや母さんに知らせなかったのは隠し事のド下手くそのあの2人に言ったら僕にもすぐにバレると思ったからだろう。

 

(空助さんが……?)

(あの名前どっかで聞いたような……あぁ、斉木の兄貴か。爽やかな感じだけどなんか裏がありそうな笑顔だな)

(確か、斉木くんのお兄さんの名前、でしたよね……超がつく天才だと伺いましたが、頭のカチューシャにも似たようなのがついてますし斉木くんのお兄さんで間違いなさそうですね。ただ兄弟で随分と表情が違うようですが)

 

 元より空助のことは知っていた坂柳さんはどうしてここにと首を傾げており、1年の学年末試験で月城から空助の名を聞いていた櫛田さんと椎名さんは覚えていたのか僕の兄だとすぐに思い至ったらしい。

 昼休みに質問攻めに遭う可能性を考慮して、屋上へと逃げつつ、空助にどういうことか問いただそうとしたがテレパシーが聞こえないから見つけるのは難しい……と思っていたら職員室で僕の担任に同情するくらいに絡まれていた。

 聞くのは放課後になってからでいいだろうと思っていたら、文化祭の話し合いでこの時間だ。

 神崎たちには『不本意ながらな』と空助が兄であることを認めて教室から離れて、僕は下駄箱へと向かう。

 すると、僕の下駄箱前に人集りができており、いじめかと思って少し手前で立ち止まる。

 

「やぁ、遅かったね楠雄。文化祭の話し合いとかかな?」

(楠雄だって)

(じゃあやっぱり斉木先生と斉木先輩って兄弟なんだ……)

 

 いじめだった。

 空助は僕の下靴が置いてある下駄箱の前で待っており、着任して間もないということもあって1年生たちと話して時間を潰していたようだ。

 

『僕を待っていたということは、説明があると思っていいんだな?』

「うん。でも、大した説明じゃないけどね。とりあえず、ここじゃなんだし場所を変えようよ」

 

 そう言うと空助は予め話すための教室を用意していたのか鍵を見せてくる。

 僕は無言でそれを承諾すると、空助のあとを追った。

 





何事もない(くーちゃんに何も無いとは言ってない)

てことで薄々察してたでしょうが空助が本格参戦。
司馬の担当科目がわからんが体育か国語っぽいよなぁ(見た目的に)
空助は「なんでも教えられるよー」とのこと。
教師を引き受けたのは暇つぶしとくーちゃんへの嫌がらせのため。
いや、空助が学校関係者になるとですね、来れちゃうんですよね。
体育祭と文化祭の来賓は学校関係者と政府の人とかケヤキモールの人とかになるんですけど、空助の身内も……ねぇ?
まぁ来るかは坂柳理事長がGOサイン出すか本人たち次第ですけど。

斉木空助▶︎超がつく天才。斉木楠雄の兄。弟に勝ちたくて勝負を挑み、負けては悦楽に浸る変態。
だいたいみんなからは好印象。
表情も弟に比べて明るく、愛想がいい。
くーちゃんの兄貴なのでくーちゃんよりすごいんだろうなって勝手に思われてる。
「そんなことないよ(事実)」と言うので兄弟で謙遜し合ってる仲のいい天才兄弟だと思われている。
楠雄以外猿同然と思っているので、「下等生物には優しくしなきゃね」と基本的に優男スタイル。
大抵の女子は堕とせるが、くーちゃんに好意を寄せている女子は無理。
星之宮に一目惚れされて過剰に言い寄られたが茶柱と真嶋が間に入ってくれたおかげで事なきを得る。
くーちゃんの担任ということで「弟がお世話になってます」とお兄ちゃんらしい挨拶を爽やかモードでしたのがそもそもの原因。
綾小路、高円寺、一之瀬にはドMお兄ちゃんということがくーちゃんから伝えられているため(あんな爽やかなのにドMなのか……)と始業式で思われている

あと前話でシレッと坂柳がくーちゃんのこと好きと言ったが、自然すぎてくーちゃんも南雲も特に気にしてなかった。
後から『あの子僕のこと好きって言ってたか……?』「言ってたな……」ってなった。
ただ、テレパシーでほぼ四六時中聞いてるので『知 っ て た』で片付いた。

てことで学校自体には特に何も無い5巻のはじまりはじまり
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