ようこそ超能力者のいる教室へ -2年生編-   作:オールF

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体育館に楠雄は独り、高育の丘で勝利に酔う


体育Ψが終わるまでは

 本来であればこの5種目目を終えれば僕は午後からは体育祭が終わるまでのんびりしているはずだったのだが、周りがそれを許さんとばかりに参加競技を増やしてきた。

 断ることもできたのだが、押しに押されて断れずにこうなってしまうのは母さんに似たのかもしれない。

 しかし、勝負が絡む種目は借り物競争とバスケシュート対決のみ。

 二人三脚やテニスは出るだけでいいのだから気は楽だ。

 勝負はわざと負けてやって「なんだ斉木って意外と大したことないのか」と思わせる作戦でいこうと思っていた。

 

「楠雄、キミ、手を抜いていたね。楠雄があの程度なわけがない。体育祭が終わったら私と本気で勝負してもらうよ」

「ふざけるなよ、俺に勝った男がこんなもんなわけねぇだろ。卒業するまで俺と勝負してもらうぜ」

 

 ……という悪夢を見たんだ。

 流石に体育祭終わりや南雲が卒業するまで勝負させられるのは嫌すぎる。

 この体育祭で全てを終わらせるべく、僕は一般人の出していい限界値の能力で体育祭に臨んでいる。

 借り物競争は去年と同じく10m走ったところにボックスが6個置いてあり、箱からお題を引いて、それを借りて審判のところまで持っていき、OKの判定が出ればそのままゴールとなる。

 去年は星之宮先生の書いたお題が混ざっていたが今年はどうだろうか。

 本来はよくないことだが、面倒なことになっては嫌なので千里眼でお題箱の中身を覗いてみる。

 

「三角定規」

「四角いメガネ」

「ボウリングのピン」

「いい感じの木の枝」

 

 まぁこの辺りはまともだな。

 いい感じの木の枝が審判の判断基準次第になるが、入手自体は難しくない。

 一応、ボウリングのピンも体育倉庫にあるらしいから入手は可能だ。

 

「好きな人♡」

「学校でいちばんかわいい人♡」

「学校でいちばんかっこいい人♡」

 

 星之宮先生は去年のことがなかったかのように今年もお題にお遊び要素を加えていた。

 筆跡で誰が書いたのかよくわかるが星之宮先生の書いたお題が入っているのは4番目の箱なのであそこに行かなければ問題はない。

 星之宮先生の書いたお題はどれも主観による「〜な人」系であり、借りるのが難しい上に相手や周りにバレたら公開処刑もののお題である。

 美的感覚の欠如している僕からすれば最高難易度のお題であるのもあり、選択を誤ればイジメの火種になりかねない。

 そんなことを仕掛けてくるなんてなんて厄介な先生なんだ。

 これだけのことをしておいてよく教員免許を剥奪されずに済んでいるなと感心してしまうくらいだ。

 あと好きな人は審判の人に判断のしようがないと思うんだが、どうする気なのだろうか。

 とりあえずあの箱にたどり着いた生徒には黙祷を捧げることに決める。

 

「おう、斉木」

 

 借り物の内容を把握したところで須藤のいる待機場所に行く。

 須藤は連戦続きのはずだが疲れた様子などはない。

 

「俺は個人競技はこれで終わりだからな。この借り物競争でしっかり点稼ぐぜ」

 

 体育祭が始まってから須藤の運動能力の高さは充分に示されており、強面の男子という須藤の望まない層ではあるが須藤のファンは増えていた。

 

「そろそろ始まるみたいだな」

 

 第1グループの僕と高円寺以外の参加者も集まり、スタート地点へと誘導される。

 

「よっしゃ! 今回は負けねぇぞ!」

 

 気合い十分な須藤は自らを鼓舞するために大声を張り上げる。

 隣にいる他クラスの生徒はビビってしまっているが、勝負は時の運でもあるため、この借り物競争であれば僕や須藤に勝てる可能性はある。

 ただし、今回の借り物競争は去年よりも少し難易度が高い部分がある。

 去年は借り物競争に出場している生徒以外は観客席におり、お題のものを借りやすい状況であったが、個人戦主体の今年は観客席にいる人間はごく僅か。

 そのため知り合いが身につけていたり、お題の特徴を持っていたとしても、借りる相手が競技中である可能性もある。

 そのため髪の色やヘアースタイルのようなものではなく人の外見のお題の方が簡単である可能性もある。

 可能性しかないな。

 ただ、星之宮先生チョイスは非常に危険なので選ばないようにしたいところだ。

 

「位置について……よーい……」

 

 スタートの合図が鳴ると須藤が真っ先に走り出し、4番目の箱を開ける。

 僕が警戒していた星之宮先生のお題が入っている箱だ。

 何を引くのだろうかと少しペースを落として見ていると須藤は開いた紙を見て目を飛び出させる。

 

(す、好きな人ォ!?)

 

 僕は須藤に黙祷を捧げた。

 隣の箱に手を入れて、僕はなるべく簡単なお題を探し出す。

 金髪のイケメンは南雲が該当するらしいが新しくあいつに借りを作るのは嫌だ。

 黒髪メガネのイケメンはちょっと遠いな。

 瞬間移動を使えば連れて来れなくはないが、インターバルも加味すると誰かがゴールしているかもしれない。

 となると、まだマシなのはロングヘアの青系統の髪というこの学校にはそこそこいる髪型のお題になる。

 選り好みしている間にも他の生徒が動き出していたので僕は目当ての生徒を千里眼で探す。

 網倉さんと姫野さんは競技中で、森下さんは……うわっ、アリと戯れてる……無理だ……。

 となると、他に青髪の知り合いはいただろうかと観客席を見ると椎名さんと目が合った。

 彼女の髪は長く、そして水色だから青系統に入るはず。

 

(目が合って微笑まれたような……? な、なんでしょうか……こちらに近づいてきますけど……)

(今、俺を見て笑ったか? まさか最高の先輩とかか?)

 

 南雲は無視して、椎名さんの方へと走り出し彼女の前で止まると僕はお題を見せた。

 

「ロングヘアの青系統の髪……なるほど、わかりました。構いませんよ。行きましょうか」

 

 どこかの誰かさんのように交換条件を提示して来たりということはなく、すぐに応じてくれた椎名さんを連れて審判のところへと向かうが、「うおおおお!!」と叫びながら走る須藤が視界に入る。

 

「ちょっ、ちょっと須藤くん! なんなの!? (借り物競争だから私がお題に合致したんでしょうけど……)いきなりすぎるわよ!」

「悪ぃ! けど斉木に勝てるか勝てないかなんだ! 黙って付いてきてくれ!」

「それはわかったから手を離しなさい!」

 

 む、不味いな。

 椎名さんの走るスピードでは須藤たちより後になってしまう。

 母さんたちは……よし、空助と話していてこの場にはいないな。

 ならばと僕は椎名さんに一言謝罪する。

 

「はい? 悪いって何が……っ!?」

 

 椎名さんの背中に手を回し、膝の裏に手を入れて持ち上げると僕は椎名さんに負担にならないスピードで審判のところまで駆け出した。

 

「うおぉ!? すげぇ!? (お姫様抱っこだ!)」

「Oh……princess carry!」

 

 椎名さんのクラスメイトである石崎と山田が何やら言っているが今はゴールが先決だと、審判の目の前に椎名さんを連れて行き、右手に握ったお題を見せる。

 

「(水色だけど青系統……)OKだ」

 

 ヨシ! 

 そのままゴールラインを通過し、ほんの僅かな差ではあるが後ろから須藤もゴールしてくる。

 

「チクショー! 俺も鈴音をお姫様抱っこしていれば!」

「はぁ、はぁ、馬鹿なこと言わないで、恥ずかしいわよそんなの……というか斉木くんいつまでやってるのそれ」

 

 ん? ああ、別に重くないから気にしてなくて忘れていたな。

 すまなかったと再び謝罪して椎名さんを下ろす。

 

「い、いえ……勝てたなら良かったです(これがお姫様抱っこですか……もう少しゆっくりが良かったですけど……贅沢は言えませんね)」

 

 少し上擦った声でそう言う椎名さんは「で、では……」と自分の競技の待機場所へと向かうのかこの場を離れていく。

 

「お前すげぇよなやっぱ、普通できねぇぜああいうのは」

 

 そうか? 

 母さんと父さんはよくやっていたが、そんなにできないものなのだろうか。

 と、惚けることは簡単にできるが僕もまあ流石に公衆の面前で異性を抱き抱えて走るのは普通では無いことくらい分かっている。

 しかし、勝つためには必要な犠牲だった。

 卑怯な手でもないしいいだろう。

 

「お、おう……(クッソー……俺もやっぱり鈴音をお姫様抱っこしておくんだったか……)」

(須藤くんのお題はなんだったのかしら。まぁなんでもいいけれど)

 

 項垂れている須藤を見下ろしつつ、堀北さんは視線を僕の方へと向けてくる。

 

「斉木くん、あなた以前にAクラスに興味はないと言っていたけど、今日のあなたは全力で勝利を狙っているように見える。それはAクラスを目指しているからではなかったらなんなのかしら?」

 

 南雲や高円寺に負けてやるのは簡単だが、手を抜いて勝たせると面倒くさそうだからな。

 勝てる時には確実に勝ちを積み重ねておくのは当然じゃないかと言うと堀北さんは押し黙った。

 今度は逆にAクラスに上がりたいという欲求は本当に堀北さん自身のものなのかを尋ねる。

 

「え? それは……当然でしょう」

 

 しかし、堀北さんはAクラスの特典にこだわらなくても自分の目的は自分で成し遂げられる実力を持っている。

 それなのにAクラスを目指すのは、学校側が用意したゴールがAクラスだからという風に見える。

 あとは兄である堀北元会長が卒業時にAクラスだったからという理由もありそうだが、それは言わないでおこう。

 

「……何が言いたいのかしら?」

 

 これ以上はお節介になるし、綾小路が自分で気付かせようとしているところに僕が手を突っ込むのはよくないだろう。

 だから、そうだな。

 なりたいものをちゃんと見ろとしか言えないな。

 

「なりたいもの……?」

 

 過去の自分との決別を果たして堀北元会長の呪縛のようなものを取り除けたのであれば、やりたいことやなりたい自分は変わりつつあるはずだ。

 それを示すことができれば堀北さん自身や今のCクラスも変わることができるのかもしれない。

 あとのことは主治医の綾小路に任せて僕は体育館へと移動する。

 次はバスケのシュート対決。

 これまた相手は南雲と綾小路、高円寺と巻き込まれ事故で1年生から天沢とBクラスの生徒が同じグループに入っていた。

 南雲たちと固まっていたところに天沢は構わずにやって来ると声をかけてきた。

 

「わーお、綾小路先輩と斉木先輩と同じグループなんて感激」

「なんだ1年か? 知り合いなのか?」

「知らない仲じゃありませんが、特別親しいというわけではありませんよ」

 

 綾小路に続いて僕も頷くと天沢は「ひっどーい」とぶりっ子を演じるが、南雲は苦手なタイプなのか無視しており、綾小路もシュート対決に向けてシュートフォームの確認をしていた。

 

(ぶっちゃけこのグループに入れられた時点で勝ち目0だよねー。会長さんはなんとかなるけど、綾小路先輩と高円寺先輩も相当おかしいのに斉木先輩はもっとおかしいんだよねぇ)

 

 天沢はやる気がなくなったらしく、ボーッとしており、もう1人の1年生はキャンセルしていなくなっていた。

 シュート対決のルールは簡単でゴール前の台形のライン外の5箇所から2本ずつ、計10本シュートを打って多く入れたら勝ちというものだ。

 同点の場合はフリースローラインから外すまで打ち、最後まで入れた方が勝ちというルール。

 桜木花道が22巻で安西先生とやったやつとほぼ同じルールだな。

 気をつけるべき点は線を踏んだり、飛び越えたりして入っても得点は無効になったり、ボールを受け取ってから7秒以内に打たなければならないという点くらいか。

 1グループ6人ではあるが、1人キャンセルしたので5人となっている。

 本来は3人ずつ別のゴールで打っていくのだが、奇数になるため2人待ちぼうけになってしまう。

 先攻はライバルたちの得点を気にせずに打つことができ、後攻は先攻のライバルたちの得点を超さなければ勝てないというプレッシャーがかかる。

 このグループにおいてはあまり関係ないかもしれないな。

 そう考えていると南雲が声をかけてきた。

 

「斉木、お前大トリやれよ」

 

 なんだパワハラか? 

 先攻だろうが後攻だろうが僕の結果は変わらないぞ。

 

「じゃあ最後はお前でいいだろ。全員で見ててやるよ」

 

 お前らは僕に見られながらシュートすることになるがそれはいいのか。

 

「私は構わないよ」

「オレもだ」

「じゃあ、あたしも〜」

 

 4人ということで他の体育館競技が止まっている今回は空いたリング4つを全て使って同時にシュートしていくことになる。

 全員ある程度練習してきたのか、肘と膝を使ってシュートを放つ。

 

「くそっ! 2本外した!」

「ちぇー、あたしもー。真横からはやっぱり難しいなー(……なーんて、南雲会長に勝っちゃうとめんどくさそうだし3本外しといてよかったかも)」

 

 南雲は2本外し、天沢は3本、高円寺と綾小路は互いに1本ずつ外してしまう。

 

「む(少し高かったかねぇ。リングの支えに当たるとは)」

(力みすぎてリングに弾かれたか。だが、高円寺も1本外している。斉木も球技は得意じゃないと言っていたし、これはまだ可能性はあるな)

 

 10本入れれば僕の勝ちか。

 

『僕のシュートは落ちん』

「ホントかよ(マジっぽいのがなぁ……)」

 

 人事を尽くして天命を待つために指にガチガチにテーピングをしようと思ったがミイラみたいになったからやめた。

 それに一之瀬さんに異様に心配されたしな。

 やれやれなのだよ。

 メガネのブリッジを上げ、最初のシュート位置へと入る。

 すると体育館に騒がしい3人組が入ってくる。

 

「あ、楠雄のやつこんなところにいた(というかこの学校、グラウンドもだけど体育館もたくさんあるんだなぁ。ヒロアカみたいだ)」

「あれ? シュート対決って聞いたけどくーちゃんしか打たないの?」

「この時間はバスケにしか使わないし、他のみんなはもう打ったんじゃないかな?」

「そうなの? みんなで一斉に打つわけじゃないのね」

 

 そんなことしたらみんなのボールが当たって入るものも入らなくなるぞ。

 僕の家族が入ってきたのは南雲たちも当然見ており、特に綾小路と天沢は強い関心を示していた。

 

(あれが斉木の両親、か。見たところどこにでもいる普通の中年の男と20代前半の女に見えるが)

 

 中年言うな。

 だから2歳差なんだって。

 母さんってそんなに若く見えるのか? 

 確かに僕が物心ついた時から今まで姿が変わっていない気もするが。

 専業主婦は育児や家事の期間が長い分、若い期間も長いのかもしれないな。

 

(あの2人からアレとアレって……。どっちかがめちゃくちゃすごい才能を持ってるとかだよね。ちょっとちょっかいかけてみたいケド、斉木先輩にシバかれたくないし、ホワイトルームから教官も来てるし様子見かな)

 

 どれとどれだよ。

 父さんは靴舐めのプロで、母さんは専業主婦でゴキブリ処理のプロという才能の持ち主だぞ。

 あとはまぁ、僕と空助みたいな世間一般の子供とはかけ離れているにも関わらず普通に育てられる天然さと善性を持っていることくらいか。

 ホワイトルームなんてもの、母さんの耳に入って、空助と僕のどっちかが連れていかれた日には2日で壊滅させて出てくるだろう。

 尤も母さん単独では厳しいから僕か空助も力を貸すだろうが。

 僕ら家族の平和を脅かす奴らは政府の人間でもこr……。

 

「君、準備はいい?」

 

 係員から確認され、それに頷くとボールがバウンドパスで飛んでくる。

 それを受け取ると僕はシュートの姿勢に入る。

 リラックスリラックス、シュートは力じゃない。

 上半身の力だけではなく、下半身の膝を使って下から上へ力を伝えるようにして、ボールを持つ右手の腋は締める。

 そして、左手は添えるだけ。

 ボールは高く、アーチを描くように放つとゴールネットにシュパッと音を立てて入っていく。

 すると、たった1本入れただけだというのに体育館は驚きと歓声に包まれる。

 

「おぉっ!」

「さすがだねぇ」

「帆波ちゃん早く早く! 斉木くんのシュート始まってるから!」

「ホントだ。あれ? でも楠雄くんだけ?」

「楠雄のやつ綺麗なシュートフォームだったぜ! (他のみんなも上手かったけどなんか別格な感じがするぜ)」

 

 どうやらクラスの奴らも集まって来ており、観客席には橋本と龍園がおり、葛城も次の卓球に備えてこちらに来たのか観客席に立っていた。

 他には神室さんが付き添って坂柳さん、それに個人種目を終えた櫛田さんや椎名さん、話を聞きつけてか佐倉さんや平田とみーちゃんといった知り合いの姿が多くいる。

 すぐに2本目も決めると橋本が手を叩いた。

 

「おー、さすが。こんだけ見られててもプレッシャーとかないのかよ」

「プライベートポイントマンとかするやつだぞ。あるわけねぇだろ」

 

 常に色んな人のテレパシーが聞こえているし、視線ごとき気にしていたら何もできなくなるからな。

 それにシュートフォームは格好だけで実際には念力で微調整もしている。

 だから僕のシュートは落ちない。

 3本目と4本目も問題なく決めて、5本目もサクッと入れてしまう。

 

「まずいな……外す気配が全くねぇ……」

「ですねー、あたし達負け確」

「仕方ねぇ……あんまりやりたくはねぇが」

 

 ん? 何をする気だとチラリと南雲の方を見てみると、手をこちらに向けてブツブツとつぶやき始めた。

 

「外せ外せ外せ……」

「(おープレッシャー……ま、なんもしないよりはいいかな)じゃああたしも……外せ外せ外せ外せ……」

 

 どあほうが2人もいるも思っていると、反対側に立っていた綾小路も「ふむ」と呟くと僕に手を向けてくる。

 

「外せ外せ外せ外せ外せ外せ」

(……あまりクールとは言えないねぇ)

 

 高円寺は一瞬手を伸ばすも自分らしくないと思ったのか腕を組んで僕のシュートを見守ることにする。

 そして、外せコールに包まれた僕はと言うと、普通にシュートを決める。

 

「くっ!」

「すげぇ! 運動神経A+は伊達じゃないぜ!」

 

 静かにしろい……この音が僕を甦らせる。

 何度でもな。

 僕のシュートを、一之瀬さんや櫛田さんは食い入るように見つめていた。

 

(綺麗……)

(……あいつ球技下手とか絶対嘘でしょ)

(か、かっこいい……)

(あんなに綺麗に、そして簡単に入ってしまうものなのでしょうか……小宮くんたちに聞いてみましょうか……)

 

 佐倉さんと椎名さんも目に焼き付けるように弧を描いてゴールに吸い込まれるボールを追う。

 そして、坂柳さんも神室さんに支えてもらいながら嬉しそうに心の中で呟く。

 

(美しいシュートです。あんなシュート今まで見たことがありません。楠雄くんのシュートに比べたら南雲会長のシュートはカスのようですね……)

 

 言い過ぎだろ。

 まぁ安定感を重視してか、両手打ちだからあまりかっこいいとは言えないが。

 というか、坂柳さんはさっき来たばかりだから南雲のシュートは見てないだろ。

 入ってしまえばシュートに綺麗も何もないと思いつつ、さらにシュートを続けていく。

 そして9本目も周りの目やテレパシーを気にすることなく入れていく。

 シュートが決まれば決まるほど体育館の声は静かになっていき、僕がボールを放ち、ネットをくぐる音、ボールが体育館の床に跳ねる音のみが木霊する。

 

「9本目も決めやがった……(騒がしくても静かでも変わらねぇ……あいつに緊張とかはないのかよ)」

「すごいな(普通に)」

「あれでこそ私の認めた男だよ」

 

 勝負を決めることになるかもしれない10本目のシュートは、今までよりも高く、美しい弧を描いてゴールネットを揺らした。

 





超能力なしシュートでも入るっちゃ入るが、超能力がない場合くーちゃん本人はリラックスして加減なく撃ってるので5発目くらいでボードが壊れる。

黒バスは赤司と緑間くらいしかネタが入れられなかった
逆にスラダンは多め。
個人的にスラムダンクの方が好きなせいかも
斉木、フリーだ!撃て!
敗因はこの私(綾小路パパ)!ホワイトルーム生は最高のプレイをした!

なお天沢は勝てる見込みがないと1本外した時点で判断して1年らしく負けておこうとさらに2本外した。

椎名さんもアチーブメントお姫様抱っこ獲得
これで櫛田くらいだけど、唯一ハグと楠雄の部屋に入るってアチーブメント解除してるから。
坂柳はポイント渡す前にお姫様抱っこしてもらってるから煽られることはない。
なお椎名にはハンモックで隣で寝たという実績があったりする。

PK対決ならキャプ翼よりもイナイレネタやってたと思う。
デススピアー撃たれて死ぬ綾小路(南雲はサッカー部経験あるっぽいのでPKは参加出来ない)

斉木夫妻のハードルがどんどん上がっているが本当に天然でママは筋斗雲に乗れるくらいの善人で、パパは多少俗物だけどそれが逆にくーちゃんと空助を繋ぎ止めてる感もある。

椎名さんをお姫様抱っこしたことをパパママは知らないし、楠雄や椎名に好意を寄せる者たちもまだ知らない

久しぶりのアンケート
くーちゃんママと仲良くなれそうなのはだーれだ?
作者の見解は次の話のあとがきが感想欄で述べれたら述べますが、男子なら葛城にあひゅ〜、女子なら一之瀬にあひゅ〜しそう。
先に言うんかーい!

くーちゃんお姫様抱っこしすぎでは?▶︎原作でも照橋さん相手にやってるからこいつはやるぞ(鋼の意思)

ではまた次回
次の更新は気圧とか次第です(偏頭痛持ち)
昼休み編は

くーちゃんママと1番仲良くなれそうなの(各クラス4名選出)

  • 坂柳
  • 葛城
  • 白石
  • 橋本
  • 一之瀬
  • 姫野
  • 神崎
  • 柴田
  • 龍園
  • 椎名
  • 山田アルベルト
  • 伊吹
  • 綾小路
  • 高円寺
  • 櫛田
  • 堀北妹
  • 南雲
  • 鬼龍院
  • 星之宮
  • 堀北元会長
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