初投稿ですがよろしくお願いします。
山積みの書類。シャーレでは私とユウカが書類と睨み合っていた。
昼間のこの時間帯、いつもなら書類のタワーが完成していたが、先日からユウカの協力によって、残す所あと少しとなった。
「先生、これが今日最後の書類です。…またこんなに仕事を溜め込んで!私が確認しに来なかったらどうするつもりだったんですか?」
"いつもありがとう、ユウカ。ユウカが居てくれると助かるよ"
「べ、別に先生に褒められたいからやってるんじゃ…なんか変な音が聞こえません?」
グォンゴゴゴンゴゴゴゴゴン
"確かに、なんか聞こえる…エンジン音?"
ウィーンボボボボボ…ドゴン‼︎
「な、何事ッ!テロ⁉︎それとも不良の抗争⁉︎」
"エントランスの方から聞こえたよ、行ってみよう"
「あ、ちょっと!先生〜!」
私達が着いた頃には、エントランスは白煙に包まれていた。
そして白煙の中にネイビーと赤に彩られたフォーミュラマシンが居た。
コックピットからはヘルメットを脱いだ薄い茶髪の少女が現れた。
「ふぅ…。ハロー、せんせ。アポ無しでごめんね。ちょっと頼みがあってミレニアムから超速で来たんだ」
"君は…一体…"
「か、階堂ラン…⁉︎って、ちょっとあなた!一般公道…というか、シャーレにそんな車両で乗り入るなんて、先生がケガしたらどうするの!?」
「あ、ユウカ。チッスチッス…シャーレのお勤めご苦労様。ちょいと先生をお借りするね♡」
階堂ランと呼ばれた少女が、こちらを向いて私の腕を掴みフォーミュラマシンに引っ張りこむ。
そして、コックピットに座る私の上に彼女が座り彼女がアクセルを踏む。
その瞬間、凄まじいGが体に掛かり私の意識は途切れた。
目を覚ますと知らない天井があった。
部屋を見回すと、F1カーに私を無理矢理押し込んできた生徒…ランと目が合った。
「どうも、それで…ああ、落ち着いて下さい。焦ることはありません」
"!?"
「あなたにお話があります。いいですか?どうか、落ち着いて…あなたはずっと失神状態だった…ええ、わかってます。どれくらいの長さか…あなたが気絶していたのはフォーミュラマシンに乗ってからです」
"あ、うん。そうだね"
「なんだよ〜反応薄いなぁ…じゃあこれならどう?」
ランはそう言って私をソファから起こし、手を引いて扉を通る。
そこには無数のモニターが壁を覆い、解析用の巨大なPCラックがある。
そして一番目を引いたのはランがシャーレに来た時、乗っていたフォーミュラマシンだった。
"凄いね!秘密基地みたいでカッコいい!"
「そうでしょ!ここはミレニアムの最先端技術を詰め込んだスーパーガレージなんだよ!」
私がガレージ内を見て回ってると、おずおずとした表情でランが近づいて来た。
「それで…その…今度、キヴォトス内の企業や学園が参加するF1グランプリ…『キヴォトスGP』が開催される。…だけど、ウチの部活にはマシンは用意できても、レース全体の戦術を組み立てるチーフが足りないの…」
"そうなんだ"
「だからさ…せんせ、私キヴォトスGPで優勝したい!その為には先生の力が必要なんだ!」
ランは真剣か顔で、真っ直ぐに私を見つめる。
「お願い、先生。私のチーフになって!」
"良いよ、目指すは優勝だね!"
「やったあ!」
ランが大喜びして飛び跳ねていると後方の出入り口の自動ドアが開く。
そこには鬼の形相をしたユウカが立っていた。
「あ…ゆ、ユウカさん…今日はお日柄もよく…」
「ラ〜ン?シャーレのエントランスを破壊して、公道を爆走した挙句、先生を勝手にミレニアムに連れて来て…セミナーとして諸々の対応をしたんだけど…なんか言う事あるんじゃ無い?」
「すいませんでしたあ!!!!」
私はユウカを絶対に怒らせないと心に誓った。
私は上手く書けたでしょうか?