F1キヴォトスグランプリ   作:ジノーヴィー

3 / 3
F1について最近ハマったばかりなのでレースでの出来事などはそこそこ知ってますが、現行F1のレギュレーションについては細い所まで詳しく知ってる訳では無いので、なんか違うと感じたりしたら感想でご指摘お願いします。(偶に現実じゃあり得ない挙動します)


3話:数多のライバル

テスト走行後、本格的にレース戦略を建てる為、私は調べたコースマップや各チームのデータをホワイトボードに書き込んだ。

今回のキヴォトスグランプリはDUサーキットで行われる。

このサーキットは珍しい左周りのサーキットでスタートからS字のカーブに急な直線の下り坂、そして急角度のヘアピンカーブがあるセクター1。

直線を走り抜けるとS字のカーブがあり、間に急な坂とDRSゾーンを挟んで大きな90度カーブが2連続しているセクター2。

勝負を決める一直線の先にバンクが待ち構え、メインストレートに繋がるセクター3。

全長4.9kmで周回数は63周。

調べ終えると同時にミレニアムの最新シュミレーターからランが出てきた。

 

「すっご!良く調べられたね」

 

"うん、生徒の為だからね"

 

ランのシュミレーター記録が表示された。

記録は1分17秒

データ上は決勝レースの車体重量なのでかなり良い記録だ。

するとランはホワイトボードの一点を食い入る様に見つめた。

 

トリニティ・レーシング部、累須ハル:1分15秒

 

"知り合い?"

 

「知り合いも何も、ゴーカート時代からのライバルさ」

 

"そうなんだ"

 

「ハルの奴はロングランペースが凄い…タイヤマネジメントが不気味なのさ…」

 

確かに、過去のレースデータを見ると予選では順位が低くても、本選で圧倒的な技術で他のマシンを追い越している。

 

「でも、このデータから見る限り、ストレートでのスピードならウチの『MS-33』が勝ってる。セクター2で抑え込めれば、私が絶対に前に出れる」

 

ランはかなりハルをライバル視している様だ。

 

「先生的にはどこのチームが脅威だと思う?」

 

"私が警戒してるのはゲヘナ・モータースポーツ部カイザー・フォーミュラチームかな…ゲヘナはエースの柊アンのレーステクニックが高いし、万魔殿がかなりの力を入れているみたい…あと、カイザーは公開されているデータが極端に少ないし、ドライバーも生徒と違って大人のプロレーサーだ、1番警戒するべきはカイザーかな…"

 

「…プロ?」

 

ランはどこか不服そうだった。

 

「ふーん…。カイザーね、お金持ちのおじさん達が作ったマシンかぁ。…でもせんせ、そんなの敵じゃ無いよ」

 

"そう?"

 

「今回のレース、私にとってはあの累須ハルに勝てれば良いんだ」

 

何故ランはそこまでハルにこだわるのか納得した。

ランの最速記録とハルの記録でのたったの2秒の差、それが自分が1番が良いと思うランがこだわる理由だった。

 

「先生がチーフとしてカイザーを警戒するのは分かるし、優勝する為だったらそれは必要な事…でも、せんせ、私はハルに勝ちたいんだ」

 

"(うーん、完全にハルしか見えてないな…)"

 

ランはハルへのライバル心を燃やし、私の不穏な予感と共に、予選・本選の日が近づいていく。




少し忙しくて今回は短めです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。