歴史改変能力者は世界の裏を日本に生やしたい 作:無異常世界
二〇〇五年。
最初に止められたのは、読み取り機だった。
紙を入れようとした久世航平の手を、小寺文哉が横から押さえた。
「それは駄目」
「何でですか」
「折り目がある」
「見れば分かります」
「分かるなら、そのまま入れない」
久世は手を止めた。
机の上には、古い記録が何十枚も積まれている。
薄い紙。
厚い紙。
複写。
写真。
途中から別の紙を貼り足したもの。
今回の仕事は、それらを電子化することだった。
検索できるようにする。
複製を作る。
原本が傷んでも、何が書かれていたかは残す。
久世には、その方が安全に思えた。
少なくとも、紙一枚しかないよりは。
「折り目も画像に残りますよ」
「画像にはな」
小寺が言う。
「この折り目が、最初からあったのか。後で箱へ入れる時についたのか。隣の紙と一緒に折られてたのか。そこまでは画像だけじゃ分からん」
「そこまで必要ですか」
「必要になる紙もある」
「全部じゃなくて?」
「全部じゃない」
即答だった。
久世は少し笑った。
「それ、一番システムにしにくいやつですね」
「だから呼んだ」
小寺は紙を持ち上げた。
中央に、二つの小さな印が描かれている。
正確な形を写した図には見えない。
二つあることだけを示したような、簡単な線だった。
その横に、古い字で短い記録がある。
人数。
灯り。
角。
戻り。
久世は読んだ。
「これ、避難手順ですか」
「そう書いてある?」
「書いてません」
「じゃあ、まだそうしない」
「相変わらず厳しいな」
「お前が緩い」
久世は紙を机へ戻した。
その下から、別の一枚が出てくる。
今度は物品の受け渡し記録だった。
二点。
受領。
返却。
ただし、品名の欄が読みにくい。
同じ物を指しているのか。
別の物なのか。
久世は画面を見た。
入力欄には、品名を一つ入れる場所がある。
「仮名を付けます?」
「付けたら、それが後で本名みたいになるぞ」
「じゃあ原文のまま」
「読めるのか」
「半分くらい」
「半分を全部にするな」
「分かってます」
久世は、品名欄へ文字を入れなかった。
代わりに、原文画像への参照だけを付けた。
未判読。
二点記載あり。
それだけにした。
* * *
昼前、今西晴香が入力結果を見に来た。
画面を二回見てから言った。
「これ、検索できませんよ」
久世は椅子を回した。
「できます」
「品名、空欄です」
「箱番号で」
「箱番号を知らない人が探すんです」
「年代で」
「年代も曖昧」
「所蔵先」
「所蔵先が変わったら?」
小寺が少し遠くで笑った。
久世が振り向く。
「楽しそうですね」
「俺は最初から言ってる」
「紙が偉いって話?」
今西が聞く。
「紙が偉いんじゃない。この紙がここにあったことも情報だって話」
「それを検索できるようにするのがこっちの仕事です」
「できるならやってくれ」
二人が久世を見る。
「何で俺が真ん中なんですか」
今西が画面へ手を伸ばした。
「この『二点記載あり』、何の二点ですか」
「分からない」
「図の二つと同じ?」
「分からない」
「別の紙にある二点と同じ?」
「分からない」
「じゃあ、検索語どうするんです」
久世は黙った。
今西が続ける。
「『帰路』『戻り』『印』『札』『二点』。全部付けたら見つかる。でも、全部同じ物だって登録したようにも見える」
「検索用の語と、確定した品名を分ける」
「画面で分かるようにしてください」
「色を変える?」
「色だけはやめてください。印刷したら消える」
「じゃあ欄を分ける」
「最初からそうしてください」
久世は新しい項目を作った。
原文表記。
検索補助語。
関係候補。
確定状態。
入力欄が増えた。
小寺が覗く。
「また増えたな」
「紙のせいです」
「人のせいだろ」
「紙を書いた人?」
「今、増やした人」
今西が笑った。
久世は笑わずに保存した。
画面の中で、二つの古い記録が初めて同時に検索へ引っかかった。
同じ物だとは、まだ書いていない。
それでも、別々の箱にある二枚を、一人の人間が続けて見つけられるようになった。
久世は少し満足した。
その五分後に、問題が出た。
三件目が見つかった。
* * *
三件目は、別の保管先の記録だった。
画面に全文は出ない。
出たのは、古い登録番号と、短い概要だけ。
《搬送・帰路関連》
それから、照会先。
今西が言った。
「見られないんですか」
「権限が違う」
「同じ案件っぽいのに?」
「っぽいだけだから、余計に」
久世は照会先へ電話した。
相手は、最初から協力的ではなかった。
『番号、もう一回』
久世が読む。
『そっち、何を持ってる』
「六〇年代の現場記録らしい紙と、二点の受け渡し記録です」
『らしい?』
「年代の確定に使った根拠が弱いので」
『何が知りたい』
「そちらの記録が、同じ二点を扱っているかどうか」
『全文は出せない』
「必要なところだけでいいです」
『画像も無理』
「じゃあ、そちらで確認して、答えられる範囲を」
少し待たされた。
保留音はなかった。
遠くで紙をめくる音だけが聞こえた。
やがて相手が戻る。
『二つ一緒に写ってる写真はある』
久世の手が止まった。
「同じ物か分かります?」
『分からん。形は似てる』
「元の登録番号は」
『片方にしか残ってない』
「片方?」
『写真は二つ。台帳は一つ。そういうこと』
「もう一つは?」
『分からん』
「移送記録は」
『ある。でも途中が抜けてる』
「こちらへ抜粋を送れます?」
『何に使う』
「同じものとして統合するためじゃなくて、同じ可能性がある記録として相互参照を付けます」
電話の向こうが黙った。
『相互参照だけ?』
「そちらの原本はそちら。閲覧権限もそちら。こっちは、記録があることと照会先だけ持つ」
『なら、抜粋は出す』
「ありがとうございます」
『ただし、こっちの箱番号をそのまま全員に見せるな』
「理由は?」
『同じ箱に別件の個人記録が入ってる』
久世はメモした。
「分かりました」
電話を切る。
今西が聞いた。
「面倒ですね」
「面倒です」
「一個のデータベースに全部入れたら早いのに」
「早いです」
「やらない?」
久世は、さっき作った項目を見る。
原文。
検索補助語。
関係候補。
確定状態。
照会先。
「全部入れたら、今の人が見られるものまで、別の人も見られるようになる」
「権限で切れば」
「切れる」
「じゃあ」
「でも、その権限を誰が持つかを一個のところで決めることになる」
今西は少し考えた。
「それが嫌?」
「それだけじゃない」
久世は、机の紙を指した。
「こっちが間違って、この二つを同じ物だって確定したら?」
「全員が同じ間違いを見る」
「そう」
小寺が言った。
「紙なら、間違いが別々に残る」
久世はそちらを見る。
「それは長所みたいに言わないでください」
「長所の時もある」
「検索する側は困るんですよ」
「だから、お前がいるんだろ」
またそれだった。
久世は椅子へ深く座った。
全部を集めれば、探すのは楽になる。
同じ名前。
同じ番号。
同じ分類。
同じ画面。
けれど、今扱っているものは、最初から同じ名前では残っていない。
同じ物かどうかも、まだ確定していない。
同じ権限で見せていい資料でもない。
一つに集めることで、初めて失われる違いもあった。
「じゃあ」
今西が言った。
「今回つながってる保管先だけ、検索の入口を共通にする?」
久世が見る。
「中身は?」
「持ってるところに置いたまま」
「画像も?」
「見せていい画像だけ。原本は原本の場所」
「照会先は」
「出す。でも、箱番号じゃなくて、その場所で通じる照会番号」
小寺が言う。
「箱が変わったら?」
「照会番号から先は、そっちで直してください」
「仕事を返してきたな」
「元からそっちの仕事です」
久世は画面へ向き直った。
「関係候補は?」
今西が答える。
「共通側では『候補がある』まで。何と何が同じかを確定するのは、原本を持ってる側同士で確認してから」
「確認できなかったら」
「できなかった、を残す」
小寺が頷いた。
「それならいい」
久世は少し嫌そうな顔をした。
「俺より先に合意しないでください」
「反対?」
「いや」
反対ではなかった。
むしろ、たぶんそれしかなかった。
* * *
午後、三件目の抜粋がファクスで届いた。
文字は少し潰れている。
画像の端も切れていた。
電子化の仕事をしているのに、届いたのは紙だった。
今西が受信紙を持ってくる。
「現代化しましたね」
「してる途中です」
「ファクスで?」
「届く方が先」
小寺が笑った。
「昔の現場みたいなこと言うな」
「何ですか、それ」
「名前より戻る方が先、とか」
「知りませんよ」
久世は受信紙を机へ置いた。
読めるところから見る。
日付。
場所。
人員。
運搬物。
その途中に、妙な一文があった。
東側から出した手押しの運搬物が、別の出口を通った後、元と同じ荷捌き側へ戻った。
久世は一度読み直した。
「これ、誤記じゃないんですよね」
小寺が紙を受け取る。
「原本を見てないから、俺は言えん」
「電話の人は?」
「原本にそう書いてあるとは言ってた」
今西が覗き込む。
「普通に読んだら、道を間違えたって話ですけど」
「普通なら」
久世は次を見る。
同じ記録の下に、照明保持。
人数確認。
角の確認。
それから、二点回収。
名称はない。
何を二点回収したのかも、抜粋だけでは分からない。
ただ、二つだったことは残っている。
久世は画面の二件へ、三件目をつないだ。
確定ではない。
《関連候補》
一つ目。
六〇年代の現場記録。
二つの印の図。
二つ目。
二点の受け渡し記録。
三つ目。
別保管先の搬送記録。
写真に二点。
台帳上は一件。
「これで検索したら?」
今西が聞く。
久世は試した。
検索語。
戻り。
運搬。
二点。
三件出た。
「おお」
小寺が少しだけ感心した声を出す。
久世は一件目を開いた。
画像が出る。
二件目。
画像が出る。
三件目。
《詳細は所蔵先へ照会》
今西が笑った。
「急に弱い」
「弱くない」
「検索したのに見られない」
「検索したから、どこに聞けばいいか分かった」
「電話するんですか」
「必要なら」
「ネットワークなのに」
「人もネットワークです」
小寺が言った。
「それは俺の台詞にしてくれ」
「何でですか」
「若いのが言うと格好つけてるみたいだ」
今西が吹き出した。
久世も笑った。
画面は、全部を見せてくれなかった。
それでよかった。
少なくとも、今は。
* * *
その日の作業は、そこで終わらなかった。
検索語を増やしすぎると、今度は関係のない資料まで大量に出た。
「戻る」と書いてあるだけの出張記録。
「二点」と書かれた備品表。
普通の避難訓練。
倉庫の返却伝票。
今西が検索結果を見て言った。
「こっちの資料、だいぶ普通ですね」
「普通の記録に混ざってるから困るんです」
「全部それっぽい言葉に置き換えます?」
「やめて」
久世と小寺が同時に言った。
今西が二人を見る。
「そこは合うんですね」
久世は検索結果を一つずつ除外した。
普通の記録を消すのではない。
超常らしい語だけを特別扱いして、何でもそこへ寄せるのでもない。
元の記録が何のために作られたかを残す。
作業記録なら作業記録。
搬送なら搬送。
受け渡しなら受け渡し。
その上に、後から探すための入口だけを足す。
小寺が、古い箱から別の紙を出した。
「これも見てみろ」
久世が受け取る。
同じ頃の記録。
ただし、今までの三件とは違う場所だった。
隅に、二つの印。
その横に、片方だけ別の番号が書かれている。
「何ですか、これ」
「知らん」
「また?」
「知ってたら呼ばん」
久世は紙を光へかざした。
裏から、薄く別の書き込みが透けている。
消された番号。
今西が顔を近づける。
「修正前?」
「たぶん」
小寺が言う。
「たぶんを入力するなら、たぶんのまま入れろ」
「分かってます」
久世は、消された番号を読める範囲だけ入力した。
一部判読。
旧番号の可能性。
検索すると、別の保管先が一件出た。
今度は電話番号すら表示されない。
《照会経路あり》
それだけだった。
「何これ」
今西が言う。
「こっちから直接問い合わせる権限がない」
「じゃあどうするんですか」
久世は表示された内部連絡先を見る。
人の名前ではなく、紹介元だけが出ている。
「知ってる人に聞く」
「また人」
「また人」
「データベース、負けてません?」
「勝負してない」
久世は電話を取った。
その日、四件目の原本を見ることはできなかった。
照会は、別の人を経由することになった。
返事は翌週になった。
そこには、最初の紙より少しだけ多いことしか書かれていなかった。
二つで保管されていた時期がある。
後に保管番号が分かれた可能性がある。
どちらがどちらかは確定できない。
片方の現在所在は不明。
久世は画面を見たまま言った。
「増えたの、分からないことですね」
小寺が答える。
「前より正確になった」
「それ、前にも誰か言ってそうだな」
「知らん」
久世は四件を統合しなかった。
一つの物品名も付けなかった。
四つの記録を四つのまま残し、その間に線だけを引いた。
確定。
推定。
未確認。
照会不能。
線の種類を分けた。
画面上では、きれいな一つの歴史にはならなかった。
その方が正しかった。
* * *
数週間後。
別の場所から、検索の使い方について電話が来た。
『帰路の反復と、運搬物で探したいんですけど』
久世は受話器を肩で挟んだ。
「何を確認したいです?」
『似た物が入ってきたんです。由来が合ってるかだけ』
「現物名は?」
『呼び方が三つあります』
久世は少し笑った。
「それなら、名前で一つにしないでください」
『じゃあ何で』
「今持ってる記録の年代、入手元、前の保管先。あと、二つ一組だった形跡があるか」
相手が紙をめくる。
『二つ一組……』
少しして。
『あります。古い受領票に二点って』
久世の手が止まった。
「今は?」
『一つです』
久世は答えなかった。
まだ、それだけで危険とは決められない。
同じ物だとも決まっていない。
電話の向こうが聞く。
『何かあります?』
「あります。ただ、こっちから中身全部は出せません」
『困るな』
「必要な照会先はつなげます」
『すぐ?』
「すぐじゃないかもしれない」
『データベースなんでしょう』
「はい」
『便利になったんじゃないんですか』
久世は画面を見る。
四つの記録。
四つの所蔵先。
いくつかの線。
一つだけ、すぐに渡せる情報があった。
過去の記録では、二点で扱われていた可能性がある。
単独の現物を、その場で試さない。
ただし、その理由と成立条件は未確認。
これは、由来そのものを全部教えなくても、安全側へ倒すために渡せる情報だった。
久世は言った。
「便利になったから、全部見せる必要はないんです」
相手が黙る。
「今は試さないでください。保管状態を変えずに、持ってきた経路を残してください。照会先を回します」
『分かりました』
「記録、捨てないでください」
言ってから、久世は少し止まった。
どこかで聞いたような言い方だった。
実際に聞いた覚えはない。
ただ、古い紙の中には何度も似た考えが残っていた。
物より先に人を数える。
名前より先に戻れるようにする。
分からないなら、分からないまま残す。
その全部が同じ系統から来たわけではない。
同じ人間が決めたわけでもない。
それでも、別々の現場で必要だったものは、別々の形で残っていた。
電話を切る。
今西が隣から聞いた。
「何でした?」
「一つしかない物が来たって」
「さっきの?」
「同じかは未確認」
「じゃあ、また照会?」
「また照会」
「終わらないですね」
「終わらせない方がいい仕事もある」
「それ、小寺さんみたいになってきましたよ」
久世は嫌そうな顔をした。
「やめてください」
少し離れた棚から、小寺の声がした。
「聞こえてるぞ」
今西が笑った。
* * *
その年の終わりまでに、検索の入口は少しずつ増えた。
全部の資料が入ったわけではない。
むしろ、入らない資料の方が多かった。
ある場所は画像まで見せる。
ある場所は概要だけ。
ある場所は、記録が存在することしか出さない。
古い人脈を通さなければ照会できないところも残った。
紙しかないものもある。
電子化した後も、原本を捨てないものもある。
同じ出来事が、別の言葉で登録されたままのこともある。
久世は、それを欠陥として全部潰さなかった。
検索できる入口。
原本の所在。
誰が持ってきたかという来歴。
誰が見てよいかという権限。
危険回避のため先に渡す情報。
それぞれを分けた。
一か所が壊れても、全部が消えないようにした。
一か所が間違えても、全部が同じ間違いへ揃わないようにした。
今西は、入力規則の例外欄を何度も増やした。
小寺は、紙の箱を減らす話になるたびに嫌な顔をした。
久世は、その両方に文句を言いながら、バックアップを取った。
ある日の夕方。
今西が帰り支度をしながら聞いた。
「結局、あの二つ、何だったんですか」
久世は画面を見た。
最初に見つけた二つの印。
別の箱の二点記録。
別地域の写真。
分かれた可能性のある番号。
「分かりません」
「何か名前、付いた?」
「付けてない」
「じゃあ検索しづらいまま?」
「前よりは探せます」
「現物は?」
「片方らしい物が一件。もう片方は不明」
「対だったかも未確定?」
「未確定」
今西は鞄を持った。
「何も決まってないですね」
「線は残った」
「格好つけてます?」
「仕事です」
「はいはい」
今西は先に部屋を出た。
久世は最後に保存状態を確認した。
原本は、元の箱にある。
画像は、許可された場所にある。
共通の検索画面には、全部はない。
あるのは、記録が存在すること。
どこへ照会すればいいか。
何と関係する可能性があるか。
どこまでが確定していないか。
それだけだった。
それだけで、二十年前なら別々の棚で終わっていた紙が、今は互いの存在を知らないまま消えることはなくなった。
一方で、一つの画面を開いた人間が、裏側の全てを見渡せるようにもならなかった。
久世は画面を閉じた。
暗くなった机の上に、古い箱が残る。
その中には、まだ名前の定まらない二つの来歴がある。
片方がどこへ行ったのか。
本当に同じ対だったのか。
何をすると危険なのか。
分からないことは残っている。
けれど、分からないまま切れていた線には、次に辿るための入口ができた。
紙は紙の場所に残る。
人は人を通して照会する。
機械は、その間を少しだけ早くする。
秘密の世界は、全部を一つへ集めることで現代になったのではなかった。
別々のまま残す方法まで作れたことで、ようやく次の時代へ渡り始めていた。
ここまででちゃんと面白いですか?
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面白い寄りの面白い
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面白い寄りの面白くない
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どちらでもない
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面白くない寄りの面白い
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面白くない寄りの面白くない