むかぁしむかし、ある場所に
【CENSORED】とよばれる存在がいたそうな
それは素晴らしい世界を作り上げ、見守っていた
完璧な世界
本当の理想郷
誰もが望む楽園
だがあるとき、【CENSORED】には子供ができた
十三兄妹の、神なる子
後に、初代神々となる子供たち
【CENSORED】は力の使い方を教えた
どんなことでも、確実に、しっかりと。
教えられた力を使い、子供たちは世界を作った
ア〜から〜ンまでの世界を
海だけの世界、魂だけの世界、何もない世界、異界まで
子供の作った世界に感激した【CENSORED】
だが、あるものが目に入ってしまった
延々と争いを続け、暴力で解決する存在
『人間』
これには子供たちも困り果てていた
どうにか解決しようとするも、失敗してしまう
さぁ、【CENSORED】はお手本を見せると言って
人の器に入りて、地に降り立った
そして世界各地に神話を作る
思想の違いなどを乗り越えて手を握り合えるように
そして【CENSORED】は13名の弟子を作る
自らの子供のように優秀になると信じて
だが
裏切られ、殺されてしまう
だが【CENSORED】は死ぬことはない
しかし、地上に縫い付けられてしまう
人の器の中にいる状態で、器が息絶えてしまったからだ
それを見ていた子供たちは、受け入れれなかった
我らの親である【CENSORED】が戻らない訳無いと
そう考えて、何年たったのだろう
だが、まだ【CENSORED】は戻らない
子供にのしかかる、重すぎる責務とストレス
ついに子供たちは次々と、時間をかけながら消えていく
そして、残った子供たちが世界を回すようになる
【生と死】の神が命を回し
【戦いと欲】の神が魂に動力を入れ
【自然】の神が世界の土台を作り
【関係】の神が世界を繋ぐ
その単純に見えて厄介な仕事に追われ、心は錆びる
笑わなくなり、単調になり、存在理由を見失いかける
だが残った子供たちは消えることは無い
否、消えることができない
彼らが消えたら、世界は回らなくなるからだ
もし【CENSORED】が戻っていれば、別に問題は無い
だが、【CENSORED】は回らなくなる世界に存在している
つまり、世界を止めると親が戻れないことになるのだ
人の器のなかに入ったばっかりに
……子供たちに、心はまだ残っているのだろうか
その心の中には【CENSORED】への想いがあるのか
それとも
重い責務のなかで、消えたのか
そう
神というのは、永遠に続く呪いを受けたのと同じなのだ。