IS-インフィニット・ストラトス- 自称コミュ障(笑)で思春期な俺 in IS学園 作:麒麟
どうしたものか・・・。
更識先輩がカギを開けて中に入る。部屋の中は整理されていて書類が山になっていたり、私物がそこら辺に投げっぱなしになっていたりしていない。
「あれ?意外と普通?」
「ん?散らかってると思ってた?」
「ええ、まあ」
アニメとかで見る生徒会室って大体散らかってるからな~。
「今は仕事が少ないからねー。忙しい時は結構散らかってるのよ?書類の置く場所がなかったり、文化祭とかイベントがあると小道具とかポスターとかでいっぱいになるから」
まあ仕事が少ないとこんなもんなのか。
「じゃあ早速仕事を教えるわね」
「はい」
「じゃあそこに座って」
言われて俺は座ると更識先輩は何枚か書類を持ってくる。
「普段は書類の仕事が大半なの。で、これがその書類。生徒の要望や相談、部活の設備の申請や遠征などのバスの手配、ISの不具合やアリーナの申請と、まあこんな感じね。これに目を通して確認するの。それでちゃんとして書類は受理するし、していないものはどこに不備があったのかを指摘する」
「なるほど」
これは学園が始まったら大変そうだな。特に部活の大会シーズンは。
「で、勝君にはとりあえずISの不具合とアリーナの申請について覚えてもらうわね」
そういうとそれに関する書類以外を片付ける。
「まずアリーナの申請について。この申請の書類を申請された日にち順にまとめて担当の先生に渡してね。次はISの不具合について。これは実際に見ないとダメだから1日に1回不具合の書類をまとめて本音ちゃんに教えて」
「布仏妹に・・・ですか?」
「布仏妹って・・・」
「てんてんひどい~」
更識先輩がじと目で俺を見て布仏妹が抗議する。
いや、この呼び方は失礼だって自覚あるけどさ、いきなり名前で呼ぶとか馴れ馴れし過ぎるし、かといって名字だと先輩とかぶるじゃん?
「私も本音も名前でいいですよ。名字だとややこしいからそう呼んだのでしょう?」
いつの間にか人数分の紅茶を持った布仏先輩が立っていた。
「はあ、じゃあ、名前で呼ばせていただきます」
まあそっちの方がわかりやすいしな。しょうがないか。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
「ありがとう虚ちゃん」
「おねーちゃんありがと~」
俺はのほ・・・虚先輩のお礼を言うと一口飲む。
「あ、これ美味い」
「でしょ?虚ちゃんの紅茶は世界一よ」
更識先輩が嬉しそうに言う。
うん、紅茶はあんま飲まないけどこの紅茶のレベルが高いってのはわかった。今まで飲んでた安物と味が全然違う。
「話を戻すけどIS関連のことは本音ちゃんに報告してもらうのは、本音ちゃんが整備課だからよ。しかもかなり優秀なね」
「えっへん」
嘘だろ!?人は見かけに寄らないってことか。
「じゃあIS関連で何かあったら本音さんに言えばいいんですね?」
「呼び捨てでいいよ~。同い年だし~」
そうはいっても俺はよくねーの。確かにタメの女子は呼び捨てにしてたけど名字だったし、女友達なんていなかったからそもそも名前で女子を読んだことなんてねーんだから。ましてや初対面の女子を呼び捨てにするなんてハードルの高いこと俺に求めんなよ。
「いや、それはちょっと・・・」
「何で~?てんてん私のこと嫌いなの~?」
そういうと本音さんは涙目になる。
「ちょ、おま、泣くなよ!!わかった、わかったから!!本音!!これでいいだろ?な?」
いきなり泣くとかマジでやめてくれ!!
「うん、いいよ~」
本音はケロッとしてる。
このやろう、嵌めやがったな・・・!
「ん~、よし!」
「?どうしました?」
更識先輩が何かを決心したらしい。
どうしたんだいきなり?
「虚ちゃんと本音ちゃんを下の名前で呼んでるでしょ?しかも本音ちゃんに至っては呼び捨てで」
「え?・・・まあ、そうですね」
「じゃあ私も楯無って呼んでよ!たっちゃんでも可」
「いやいや、虚先輩と本音さんは・・・」
「てんてん~?」
「・・・本音は名字でややこしいから名前呼びになっただけですよ?」
「でも私だけ名字のままってなんか仲間外れにされてる感じ・・・」
「いや、仲間外れって・・・」
子供か。でもまあ確かに今更感あるよなー。この中では1日っつっても更識先輩の方が付き合い長いわけだし、いろいろ面倒見てもらってるし。
「・・・ダメ?」
上目使いで頼まれたら俺にはどうすることもできないしな。
「わかりましたよ。楯無先輩」
「やった!」
楯無先輩が笑顔になる。
この人ほんと子供っぽいな。それでいてしっかりしてるからな~。雪蓮みたいだな。これで妹がいたりしたら完璧じゃんか。
そんなこんなで生徒会のメンバーを下の名前で呼ぶことになった。
本音の呼び捨ての下りはやり過ぎだったかな?
確か一夏もさん付けで呼んでた気がするし・・・。
まあ気にしたら負けか。