IS-インフィニット・ストラトス- 自称コミュ障(笑)で思春期な俺 in IS学園 作:麒麟
どないしよ?
授業が始まって早数分。眠気がきてうとうとしてきた。
眠い・・・。でも寝たら出席簿が来る。あの音はやばい。出席簿から出していい音じゃない。あれをくらうのだけは阻止せねば。
「・・・り・・・」
やべ、本気で寝そう。あ・・・目の前が真っ暗に・・・
スパアンッ
「~~~っ!?」
ならなかった。出席簿が頭に炸裂して、痛みで一気に目が覚めた。
あ、頭が割れる!こんなん織斑はくらってたのか!?てか今までで一番いい音がした気がする!!
「天道、授業中に居眠りとはいい度胸だな」
見上げるとやはり織斑先生が目の前にいた。後ろに鬼のような幻覚まで見える。
ああ、織斑先生がご乱心だ。須佐能乎まで纏っていらっしゃる。天照で焼き殺されるかも・・・。
「あ、あの、天道君も何かわからないところとかありますか?」
「え、あー」
山田先生が不安そうに聞いてくる。
やばい、全然話聞いてなかった。
「その様子だとまったく授業を聞いてないと見えるが、どうなんだ?」
や、殺られる。このままじゃまずい!
「だ、大丈夫です」
「ほう?ではコアについて説明してみろ」
「えと、篠ノ之束博士が開発したISの核であり、今だ解明されていない完全なブラックボックスな為、篠ノ之束博士以外の人には制作が不可能。しかも全ての国を合わせても467個しかない・・・です」
ど、どうだ?
「ふむ、まあいいだろう。だが授業中は寝るな、いいな?」
「は、はい」
どうやら俺の説明は及第点だったようだ。・・・ちょっと待って。何でみんな「え?何でできるの?」って顔して俺のこと見てんの?一応基礎知識の勉強くらいしてきたよ?
「とまあ全部わからないなどと抜かしたのはお前だけだったな、織斑。入学前に参考書が手配されているはずだから当たり前だが、それは呼んだのか?」
え?織斑ってそんなに頭悪いの?俺はひとりで勉強したわけじゃないから偉そうなこと言えないけど、ひとりで勉強したとしてもこのくらいなら着いて行けてた自信あるぞ?
「古い電話帳と間違えて捨てました」
パアンッ
「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」
訂正。頭が良い悪い以前の問題だわ。古い電話帳って・・・。捨てる前にタイトルの確認くらいするだろ・・・。それに少なくとも女子はできるはずだからさすがに授業において行かれないように読むべ。
「あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな」
鬼だ、鬼がいる。あんなん一週間でとか罰ゲーム以外の何物でもないだろ。・・・いや、罰だから調度いいのか?
「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと・・・」
「やれと言っている」
「・・・はい。やります」
うん、織斑が悪いのはわかってるけど、やっぱり織斑先生は教師に向いてないと思うんだ。普通の教師は言うことは聞かせたり叱ったりするけど、威圧はしないだろ。
とまあこんな感じで織斑を憐れんでいると
「天道、織斑に教えてやれ」
「・・・は?」
織斑先生の矛先が俺に向いた。
何で俺が?
「貴様は授業中に居眠りをするほど余裕があるのだろう?だったら織斑に教えてやることも簡単なはずだ」
ぐぬぬ・・・、余裕かどうかはともかく、居眠りをしていたのは反論できない・・・。だが俺だって訓練や勉強はある。織斑には悪いけど断らせてもらおう!
「お・・・」
「異論は認めん。居眠りをしていた罰だ」
「・・・」
うん、この人はそういう人だったね。はあ・・・、何で俺がこんな目に・・・。ISなんか動かさなきゃこんなことにはならなかったのにさ。
「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ」
織斑先生が言ったことはもっともだ。いくらISに絶対防御があっても死ぬことはあるし、死なないにしても大怪我をする。銃や刃物を扱うのだから当然だ。
まあ愚痴ってても状況が変わるわけじゃないから、こうなった以上死なないために頑張るけどさ。
「・・・織斑に天道、貴様らは『自分は望んでここにいるわけではない』と思っているな?」
いえす。いくら頑張るったってその思いが消えることはないと思うわ。
「望む望まないに関わらず、人は集団の中で生きなくてはならない。それすら放棄するのなら、まず人であることを辞めることだな」
正論だ。理解もできる。けど納得はできねーな。あくまでそれは強者の考えであり、弱者の考えは違うと思う。
納得がいっていないのが顔に出ていたのだろう。
「・・・何だ天道。何か言いたそうな顔をしているな」
織斑先生は俺に意見を言うように促した。クラス中から視線が集まる。
「・・・いえ、何もないです」
「遠慮するな。言ってみろ」
「・・・」
何が何でも言わせる気だな?でも俺がここで言うメリットがあるどころか、むしろデメリットしかない。このクラスの女子は全員とはいかなくても大半が織斑先生の信者に近い存在だ。そんな状態で反論なんか言うわけねーだろ。それに俺はこういったことは無関心を貫くタイプだ。ここで何かを発言することはありえない。
しばらく沈黙が続く。そして織斑先生が口を開いた。
「・・・まあいい。だが覚えておけ。社会に出るとはそういうことだ」
「・・・」
この場はこれで収まったが、この後の授業内容はまったく頭に入ってこなかった。
前書きでもあったように最近リアル忙しく、小説も迷走してるので更新頻度が落ちるかもしれません。