IS-インフィニット・ストラトス- 自称コミュ障(笑)で思春期な俺 in IS学園 作:麒麟
なので今回ちょっと長めです。
寮に着くと織斑が俺の部屋の番号を聞いてきた。
「そういえば俺の部屋1025号室なんだけど、勝は何号室なんだ?」
「え、何で?」
「いや、何でって・・・。この学園唯一の男同士だし、知っておいた方がいいだろ」
俺としては知られたくないし、別に知らなくてもよかったんだが。まあ、いいか。
「1037号室だよ」
「そうか。わかった」
そして少し歩くと織斑の部屋に着く。
「じゃあ俺ここみたいだから」
「おう。じゃあな」
織斑と別れて俺は自分の部屋に向かう。
さて、さっさと荷物おいて着替えて飯食いに行くか。
部屋の前に着いたのでドアを開けると
「ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・わ・た・し?」
裸エプロン姿の楯無先輩がお出迎え。
織斑が俺より前の部屋で本当によかった。こんなん見られたら俺もう生きて・・・いけるな、うん。見られたとしても織斑だし。いや、でも他の生徒に見られたら完全にアウトだわ。
そんなことを必死に考えて煩悩を消す。そして楯無先輩に一言。
「・・・チェンジで」
「ひどっ!?」
確かに興奮する姿ではあるがエプロンの下の水着が少し見えているし、なによりこの手の悪戯はここに来てからちょくちょくされている。平常心は無理でもだんだん煩悩を消すことには慣れていった。
俺を男だと思ってないのか、ただ痴女なだけなのか・・・。まあ、間違いなく前者なんだろうけどさ。
「ぶーぶー、おねーさんの何が不満なのよ~?」
ぶーたれる楯無先輩を無視して部屋に入り、荷物を置いて着替えようとするがやめる。
いや、先に風呂だな。
そう思ってタオルやら下着やらを用意していると・・・
「無視するのはおねーさん、どうかと思うなー」
そう言いながら背中にのしかかってくる。もちろん、楯無先輩の豊富な胸が俺の背中にぴったりの密着する。
やわらかい・・・じゃない!
「あの、胸当てるのやめてくれませんか?俺も男なんで。それとそういうのは恋人とか好きな人以外にはやらない方がいいですよ?」
煩悩が表情に出ないように細心の注意を払いながら俺は言った。
モテない男がそんなことされたら勘違いすること間違いないと思うし。
「ん~?興奮しちゃった?」
「・・・」
「無言は肯定とみなすよ~」
楯無先輩はけらけらと笑いながら言う。
いや、健全な男子なら興奮して当たり前でしょ!興奮しないのはホモか不能な方だけだと思う!てか本当にナニがとは言わないけど自己主張始めちゃってきてるからやめてくれないかな!?
そんな考えを表に出さないように、あくまで平静を装いながら俺は言う。
「シャワー浴びるので退いてもらえませんでござりませんか?」
うん、1ミリたりとも動揺を隠せてないわ。
「敬語おかしいよ?」
それは俺が1番よくわかってる。
「それとシャワー浴びるのならおねーさんが背中流してあげようか?」
「え?マジで?」
「・・・え?」
思わず素の反応をしてしまう俺に、予想と違った反応を返されたのか固まってしまう楯無先輩。
やべ、素の反応で返しちまった!でもあれだよな?楯無先輩から誘ってきたんだからいいよな?冗談だとしてもそろそろ男だって認識してもらいたいし。悪戯の仕返しも兼ねてこのまま乗ってみるか!
「じ、じゃあ・・・」
「え?あ・・・」
振り返ると楯無先輩の顔が若干赤い。
お?即否定が来ないってことはもしかしてワンチャンある?・・・よし!
「お、おね―――」
ドンドンドンドンッ
『ま、勝ーーー!!た、助けてくれーーー!!!』
「「・・・」」
ドアが叩かれる音と聞き覚えのある声が聞こえる。
・・・おいコラ織斑空気読めや!ここからだろうがっ!
「ま、勝君、誰か読んでるよ!!」
楯無先輩がこれ幸いとばかりに言う。
あ、はい、ですよねー・・・。なんか、わかってました・・・。はぁ・・・。
ドンドンドンッ
『勝ーーー!!!』
「・・・はーい」
俺はしぶしぶドアを開けると織斑が何やら焦った顔をして立っていた。
「ま、勝!ちょっと部屋に匿ってくれ!!」
「・・・は?」
俺が聞き返すと織斑が説明を始める。なんでも織斑が部屋に入ると、篠ノ之がバスタオル姿で出てきてひと悶着。それは許してもらったがまた余計なことを言ってしまい、今木刀で追いかけられているので逃げてきたらしい。
なんだこいつ。自分はラッキースケベで得してるくせに俺の邪魔はしっかりするとか。死ねばいいのに。
「頼む、勝!俺を助けてくれ!!」
「他当たれ」
そういうと俺はドアを閉め、鍵を掛ける。
ドンドンドンドンッ
『お、おい!何でドア閉めるんだよ!!』
「うるさい!土下座でもして許してもらえ!!」
『この薄情者!!』
そんなやりとりをしていると・・・
『見つけだぞ、一夏』
『ほ、箒』
どうやら篠ノ之が来たらしい。
『ここでは周りの迷惑になる。部屋に戻るぞ』
『ちょ、箒さん?掴んでいる手がメキメキと悲鳴を上げてるんですが!?ちょ、待てって箒―――』
どんどん織斑の声が遠のいていく。
さらば、織斑。安らかに眠れ。
こうして俺は織斑の撃退に成功した。
さて、楯無先輩どうすっかな?
あそこで乗ったことを若干後悔している俺だった。
刀奈さんは一夏が変態だったらどんな反応してたんだろう?
まず相部屋にしてないか。