IS-インフィニット・ストラトス- 自称コミュ障(笑)で思春期な俺 in IS学園 作:麒麟
この調子で増えてくといいなー。
「・・・落ち着いたか?」
「はい。見苦しいところを見せたあげく、織斑先生に八つ当たりしてしまいすみませんでした」
一通り叫んで冷静になった俺は織斑先生に怒鳴るように叫んだことを後悔した。
この人は何もしてないし、この人に言ったところで過去が変わるわけじゃねーのにな。ほんと何やってんだ俺・・・。
「気にするな。下手に溜め込むよりよほどいい。溜め込み過ぎると取り返しがつかなくなることがあるからな」
織斑先生はそう言って八つ当たりをしたことを許してくれた。
この人口調といいオーラといい、ただの堅物かと思ったけど意外と優しいんだな。
「さて、君の立場を再確認してもらったところで本題に入ろう。これは君の安全にも関わる話なのでしっかりと聞いてほしい」
「はい」
俺の安全、つまり命に関わるってことか。
織斑先生は真剣な顔になると話を始めた。
「IS学園に入学するのは4月、今から10日と少し君はこの家で暮らさなければならない。だが今の君の立場はとても危うい。夜間の外出はおろか、昼間でも外に出歩けば殺されるかもしれない。だからと言って外に出なければ食べ物がない。つまり君の生活において安全は保障されない、むしろ危険であり、最悪周りの人間にまで危害が及ぶ。ここまではいいか?」
「はい、大丈夫です」
そうだ。俺の命が狙われているってことは俺の周りの人間を人質にするなりなんなりされる可能性があるってことだ。
「そこでだ。君には今日からIS学園にある寮で生活してもらおうと思っている」
「IS学園の寮で、ですか?」
「そうだ。そこなら君の安全は我々教師が保障できるし、いざというときにはISが使える。それに君はISの知識はあまりないだろう?これまでISの授業があるのは女性だけだったからな。男性でISの知識があるのは専門の学科に進んだ人かISの開発に関わっている科学者だけだ。だからIS学園の寮で生活してもらうことによってISの知識を少しでもつけてもらおうというわけだ」
なるほど。確かに今の俺にとっては願ったり叶ったりだ。命の安全が保障されるうえに、周りよりも遅れているISに関する知識をくれるっていうんだからこれほどうまい話はない。でも・・・
「あの、IS学園の寮ってことはIS学園の生徒しか生活していないってことですよね?」
「ああ、そうなるな」
「てことは、女子しかいないってことですよね?男である俺が男子禁制のIS学園の寮で生活するのって大丈夫なんですか?」
そう、問題はこれだ。IS学園の寮に行って不審者と間違われて拘束されたら笑い話にもならない。
「その点については問題ない。春休みの間に男性操縦者がIS学園の寮で生活するかもしれないということは伝えてあるし、それが安全のためだという説明もしてある。もちろん男子トイレが遠かったり、大浴場が使えなかったりなど多少制限されることもあるが、IS学園の寮の各部屋にトイレと浴室があるから困ることはないだろう。あとは君が怪しい行動をとらなければ不審者として騒がれることもないだろう」
「そう・・・なんですか」
さあて、困ったことになった。何が困ったって好待遇過ぎるのだ。つまり断る理由がない。普通の人なら喜んで受ける条件だが俺にとってはそうではない。なぜならこの話は俺にとって生き地獄のようなものだからだ。理由としては俺のコミュニケーション能力が圧倒的に足りないことにある。必要最低限の会話くらいならできるが、初対面の人と異性に対してそれ以外の会話はまったくできない。よって初対面の異性しかいない環境で生活するということは俺にとって地獄でしかないのだ。だから正直この話は受けたくない。だが・・・
「・・・わかりました。お願いします」
命がかかっている以上俺に受ける以外の選択肢はない。それにどうせIS学園に通うことになるのだ。環境に慣れるいい機会かもしれない。
「わかった。できれば今日中に移動したいのだがどのくらいで荷物をまとめることができる?」
「大体1時間、どんなに掛かっても2時間ですね」
「では、荷物をまとめてきてくれ私はここで待っている」
「はい」
話がまとまったところでのどが渇くと同時に気付く。
やべ、客来てるのにお茶出してねーじゃん・・・。
「気が利かなくてすみません。すぐにお茶を用意します」
「ああ、ありがとう」
俺はすぐに織斑先生にお茶を出して荷物をまとめるのだった。
ということでね、主人公の地獄(ある意味天国?)が始まります!
今後の展開何も考えてないけど大丈夫かな?
もっとサクサク進むと思ってたのに・・・あれれ~、おっかしいぞ~?