IS-インフィニット・ストラトス- 自称コミュ障(笑)で思春期な俺 in IS学園 作:麒麟
そろそろ買い換えなきゃダメかな?
次買うなら高性能のデスクトップが欲しいな。
織斑達と昼飯を食った日の夜。いつものように夕食を終え、楯無先輩と部屋に戻る途中。
ドンッ
曲がり角で誰かとぶつかった。
「・・・いってー。あ、すみません。大丈夫ですか?」
「!!」
俺は謝りながらぶつかった相手を見ると目に涙を溜めた凰がいた。すぐそばにはボストンバッグが落ちている。凰は俺を見るとすぐに立ち、ボストンバッグを持って逃げようとするが―――
「待って」
一緒にいた楯無先輩が凰の腕を掴んで引き止める。
「離して!!」
「そうはいかないわ。生徒会長として、泣いている生徒を見過ごすわけにはいかないのよ」
「な、泣いてなんか!!」
「いいからおねーさんに話してみなさい?相談に乗るわよ?」
楯無先輩がそう言うと凰が抵抗するのをやめる。泣いていた理由を聞かれたくない反面、誰かに話を聞いて欲しいとどこかで思っていたのだろう。
「うん、素直な子はおねーさん好きよ。じゃあここじゃなんだし部屋に行きましょうか」
楯無先輩はそう言うと凰の手を引っ張って歩き出す。俺はそれに黙って後ろからついていった。
部屋に着くと凰を椅子に座らせた。が、凰は一向に口を開かない。
きまずっ!ってか俺いない方がいいんじゃね?女の悩みなんだから男に聞かれたくないだろうし・・・。
「えっと、俺、外出てますね」
「・・・アンタの意見も聞きたいからここにいて」
俺がそう言って部屋を出ようとすると、意外にも凰が俺を引き止めた。そしてしばらくするとぽつぽつと話始めた。
小学4年生の時に中国から日本の学校に転校してきてすぐ、日本語がわからずからかわれていた時に織斑に助けてもらったらしい。それをきっかけに織斑と関わるようになり、次第に恋愛感情を抱いていったそうだ。そして中学校時、家庭の事情からまた中国に戻ることになったため、思い切って織斑に告白したそうだ。
『料理が上達したら、毎日私の酢豚を食べてくれる?』
そう言ったそうだ。遠まわしではあるが当時の凰には精一杯の告白だったのだろう。そして先日、織斑がISを動かしIS学園に通う事を知った凰は急いでこちらに編入することを希望したそうだ。代表候補生であり、元々政府にその話をされていたためその希望は直ぐに通った。そして織斑に再開した。そこまでは良かった。問題は再会した織斑が別の幼馴染と同室だったということだ。凰はそのことを知ると解いた荷物を再びまとめ、織斑の部屋へ行った。そして篠ノ之に部屋を変わってもらおうとしたが、案の定変わってはもらえなかった。仕方がないので織斑に以前告白をした時の事を覚えているのか聞いた。すると織斑は確かに覚えてはいた。『凰に毎日酢豚を奢って貰える』という間違った解釈をして。それを聞いた凰はブチギレて織斑の部屋を飛び出し、俺と廊下でぶつかって今に至るというわけだ。
「どう!?酷いとおもわない!?」
話をし終わった凰は俺と楯無先輩にそう言った。
「それは確かに酷いわね・・・」
「ですよね!?鈍感にもほどがあるわよ!!」
楯無先輩は苦笑いしながらそう答える。織斑がそこまで鈍感だとは思ってなかったのだろう。
「で?さっきから黙ってるけど、アンタは同じ男として今回の一夏の言動、どう思うのよ?」
あー、やっぱ俺も言わないとダメか。
「うーん・・・、正直どっちもどっちだと思う」
「はあ!?」
俺の答えに凰は不満そうな声を上げる。
「何でよ!?どう考えても間違って覚えてた一夏が悪いじゃない!!」
「いや、織斑と幼馴染だったって事は当然、織斑がどれだけ鈍感か知ってたんだろ?だったら遠まわしに告白しても通じないってことくらい簡単にわかるだろうよ」
「う、まあ、そうだけど・・・。でも!!」
「それに織斑じゃなくてもその告白通じないと思うぞ?現に俺がそう告白されたとしたらギャグか何かだと思うだろうし。まあ、雰囲気から告白だってわかるかもしれないけどな」
つか今時そんな告白する奴おらんやろ。その上『味噌汁』の部分が『酢豚』になってりゃ・・・ねえ?
「じ、じゃああたしが悪いっていうの!?」
「いやいや、なんでそーなるし・・・」
こいつ極端過ぎんよ・・・。
「まあまあ鈴ちゃん、落ち着いて。今はどっちが悪いかじゃなくて、どうしたら織斑君にわかってもらえるか、でしょ?」
楯無先輩が興奮している凰を宥める。
「じゃあ勝君は何かいい案ない?」
「普通に説明すればいいと思います」
「それが嫌だから悩んでんでしょ!!」
俺が答えると凰が反論する。
じゃあ無理じゃね?鈍感が人の形して歩いてるような奴が理解出来るわけないだろ。でも好意を伝えたいと。だったら・・・
「・・・押し倒すとか?」
「お、おおおお、押し!?アンタバカじゃないの!?殺すわよ!?」
「勝君、今のはおねーさんもどうかと思う」
俺がそう言うと真っ赤になった凰と呆れた顔をした楯無先輩がそう言った。
「じゃあ無理っすよ。女子に付き合ってくださいと言われて買い物と勘違いするようなやつですよ?」
「いつからあたしが一夏に告白するはなしn・・・、ちょっと待って。それどういうことよ?」
「いや、あいつ最近に女子に『付き合ってください』って言われたらしいんだけどさ。何を思ったのか告白じゃなくて『買い物に付き合ってください』って言われたもんだと勘違いしてたんだよな」
「「・・・」」
俺の話を聞いて2人とも唖然とした表情で黙った。
そりゃそうなるわな。流石に俺も驚いたわ。鈍感もここまでいくと呆れを通り越して感心するよな。
「話戻すけどさ。結局凰はどうしたいってか織斑にどうさせたいの?」
「どうって・・・」
俺が聞くと凰は考え始めた。キレて出て来たはいいものの、このあとどうしたい、あるいはどうして欲しいか考えてなかったのだろう。
「・・・とりあえず謝らせたいわね。少なくともあたしから謝るなんて絶対嫌!!」
「んじゃ織斑に『私あなたにブチギレてます』オーラ全開で接すればいいんじゃね?」
「無視するとか?」
「そう、そんな感じ。織斑に理解しろって方が無理なんだからとりあえず謝らなきゃなって思わせないとダメじゃねーかな?」
「何が悪かったのか理解させないと意味ないじゃない!!」
「無茶言うなよ!!ってか俺にばっか案出させてないでお前も考えろよ!!あと楯無先輩も何かないんですか?多分こん中じゃ一番恋愛経験豊富でしょ?」
連れてきたのアンタなんだから考えてくれよ。
「んー、やっぱりさっき勝君が言ったように怒ってることを態度で示すのが一番じゃないかしら?」
やっぱりこの方法しかないらしい。
「うぅ、わかったわよ。あたしが暫く一夏を無視すればいいのね?」
まあ相手があの織斑だから絶対に成功するとは言えないけどな。
「それでダメだったらまた相談に来なさい。おねーさんと勝君が相談に乗ってあげるから」
あれ?なんか俺も巻き込まれてる?
「は、はい。今日はありがとうございました。アンタも相談に乗ってくれてありがとね」
凰はそう言うと荷物をもって部屋を出ていった。凰が出て行ったのを確認すると俺は自分のベッドに横になる。
「あー。人の相談なんて聞くの久しぶりだから疲れたー」
真剣に頭使ったのなんて久しぶりだわ。え?勉強?あれと相談を同じに考えちゃダメでしょ。
「お疲れ様。何か飲む?」
楯無先輩はそう言うと冷蔵庫を開けた。
「じゃあドクペで」
「勝君、本当にドクペ好きだね」
「うまいじゃないっすか」
楯無先輩ドクペを受け取るとすぐに蓋を開けて飲む。キンキンに冷えてるのでかなり美味しい。
「・・・あれでよかったんすかね?」
「真剣に考えて出した答えだったんでしょ?」
「いや、そうですけど。やっぱり不安になるじゃないですか。もっと良い方法があったんじゃないかって」
凰の相談に関わらず、誰かの相談に乗ったあとはいつもこう思う。もっと良いやり方があったんじゃないか?このやり方は間違いなんじゃないかって。
「真剣に考えたのなら誰も文句言わないわよ。それにダメだったらまた考えればいいじゃない」
「まあ、そりゃそうですけど・・・」
「ふふ、自分のことでもないのに真剣に考えるなんて、勝君優しいのね」
「いや、真剣に相談されたら自分の出した答えに責任持つでしょ普通」
相談に真剣に乗れない奴はただの屑だと思う。
「それはそうと勝君は恋愛の相談とかないの?」
唐突に楯無先輩がそう聞いてきた。
「残念ながらないですよ。昔告って振られてそれっきりです」
振られた当時は辛かったけど今じゃいい思い出だな。
「へー。どんな子が好きだったの?」
「言いませんよ。てかそういう楯無先輩はどうなんですか?」
「どうだと思う?」
質問に質問で返すなよ。でも、そうだなー。
「20人前後?」
「・・・何でそう思ったのかな?」
気のせいかそう聞いてくる楯無先輩の額には青筋が立っている。
「遊びまくってるイメージがあるので」
「・・・ふーん、そう。おねーさん、そんな目で見られてたんだ・・・」
おお、楯無先輩の背後に鬼神が見える・・・。今なら織斑先生に勝てるんじゃね?
「そんなこという子にはお仕置きが必要よね?」
いい笑顔の楯無先輩が俺にそう言った。
「す、すみませんでした。完全に俺が悪かったです。だから、その、お仕置きはなしにしてもらえると嬉しいのですが・・・」
「却下」
楯無先輩はそう言うやいなや俺をベッドに押し倒し、馬乗りになると俺をくすぐり始めた。俺はそこから抜け出そうと藻掻くが全然抜け出せそうにない。
「あははははははははは、や、やめ、あははははは!!」
「私は遊びまくってない!!むしろ純潔よ!!」
「あはははははは、わ、わかっははははは、たんでははははははも、もうゆるははははははは」
ダメだ。くすぐったくて言葉が出ない。
こうして楯無先輩のくすぐり攻撃は俺が呼吸困難になるまで続いた。
うーん、なんか考えてたのと違う感じになってしまった。
やっぱり思いつきで書くときは日をまたがないで一気に書かないとダメですね。