IS-インフィニット・ストラトス- 自称コミュ障(笑)で思春期な俺 in IS学園 作:麒麟
夏イベの準備を怠り照月を逃し、村田を天山にしそこねた作者です。
うん、悔しいね。
秋イベでリベンジします!
そして何とか9月内に投稿できた・・・。
なんとか月1投稿は守れてるかな?
ただ次はもうちょっと余裕をもって投稿できるようにしたいですね。
『ザックリ、ヨイショ、ザックリ、ザックリ』
「ちょ、待って」
「待たない」
『蛇翼崩天刃!』
「また負けた!」
「弾ガード甘すぎな」
無人機襲撃事件から数日後、俺と織斑は五反田家に来ていた。なんでも織斑と弾は中学時代からの知り合いらしい。そう言われて俺は弾がよくとんでもなく鈍感な友達がいると言っていたのを思い出し、それが織斑のことだったのかと納得した。因みに今はBLAZ BLUEをしている。
「で?」
「ん?」
「で?って、何がだよ?」
弾がいきなり話を切り出す。
「だから女の園の話だよ。お前らいい思いしてんだろ?」
「おいおい、らってなんだよらって。織斑はともかく俺はそうでもないぞ」
「おい、なんだよその誤解を招く言い方は」
「事実だろ」
もう告白だってされてるお前がいい思いをしてないなんて言わせねーぞ。俺?悲しくなるから言わせないで欲しい。
「何言ってんだ。勝だって話聞く限りじゃいい思いしてんじゃねーか。初日に美人の先輩と同室になったって話、忘れてねーぞ」
「そうだそうだ」
「いやいや、それ言ったら織斑だってそうだろ。幼馴染と同室になって初日に裸見たって言ってたじゃないか」
「何いっ!?本当か一夏!!」
俺の話を聞いた弾が織斑に詰め寄る。
「だからさっきから誤解を招く言い方をするな!たまたま風呂上りの箒と鉢合わせただけだ!!」
「でも見たんだろ?」
「それは・・・否定しないけど・・・」
「やっぱり見たんじゃねえかあああ!!」
弾が絶叫する。するとドンッと部屋の扉が勢いよく開く。
「お兄うるさい!!それともうすこしでお昼・・・」
入ってきたのはショートパンツにタンクトップというかなりラフな格好をした、弾の妹の蘭ちゃんだ。因みにカジキマグロみたいな髪型ではないし顎が強そうでもない。
「あれ?勝兄に一夏さん?」
「あ、久しぶり。邪魔してる」
「うす」
織斑が挨拶をして俺もそれに続く。小学生の頃から弾の家によく遊びに来ていた、というより第2の我が家になっていたため当然蘭ちゃんとも幼馴染だ。
会うのは半年ぶりくらいか?最近は弾の家に遊びに来てもいないことが多かったからなー。俺も受験で遊びに来れなかったし。昔は3人でよく遊んでたな。懐かしい。
「お久しぶりです、一夏さん。勝兄も久しぶり。元気してた?」
「おう。蘭ちゃんも相変わらずだな」
「うん。あ、もう少しでお昼できるから食べてきなよ。IS学園の話も聞きたいし。一夏さんもどうですか?」
「じゃあ食べてく。ゴチになります」
「俺もいただこうかな」
「わかりました。もうすぐできるのでちょっと待っててください」
「お、おい。部屋に入る時ノックくらい・・・」
「勝兄と一夏さん来てるんだったら言いなさいよ」
物申そうとする弾に蘭ちゃん睨みながらが言った。
「はは・・・。言ってなかったか?」
うーん、なんつーか。
「お前、相変わらず兄としての威厳ねーのな」
「ほっとけ!」
そういやこいつの兄と威厳がなくなったのはいつからだ?少なくとも小3くらいまではあったと思うんだけど。
「じゃあ、もう少ししたら食堂に降りてきてください」
そう言って蘭ちゃんは部屋を出て行った。弾の家は家族経営の飲食店なので食堂がある。
じいちゃんの作る飯か。今から楽しみだな。
「しかし、あれだな。蘭ともかれこれ3年の付き合いになるけど、まだ俺に心を開いてくれないな」
「いきなりどうした?」
「いや、勝にはタメ口で話してるのに俺には敬語のままだからさ」
「俺の場合は小学生の頃からの付き合いだからな。それに年上に敬語使うのって中学生なら当然じゃね?敬語からタメ口に直すのって仲良くなってもなかなか難しいしな。逆に俺みたいにずっとタメ口だったのを敬語に直すってのもないだろうし」
「まあ勝が特殊ってだけで俺もそれが普通だと思うぞ」
俺の考えに弾が同意する。
「そんなものなのか?」
「そんなもんだろ」
そんな話をしながら食堂に行くとワンピースに着替えた蘭ちゃんがいた。
「あれ?これからどっか出かけんの?」
「まあそんなところかな?」
何故に疑問形?
「ああ!デート?」
ダンッ
「違います!!」
織斑がひらめいたようにそう聞くと蘭ちゃんがテーブルを叩いて否定する。
いや、そんな力強く否定せんでもいいのに。
「ご、ごめん」
「あ、いえ・・・。と、とにかく、違います」
「違うっつーか、むしろ兄としては違って欲しくないもんだがな。何せお前そんなに気合の入れたおしゃれするのは数ヶ月に一回――」
そこまで弾がいったところで弾の口が塞がれた。蘭ちゃんの綺麗なアイアンクローが弾に炸裂する。そして何やら小声でやり取りをしている。
ふむ。今の様子を見る限り蘭ちゃんも織斑に惚れてるのか。会う女性を次々と落としていく織斑は何か特殊なフェロモンでも振りまいてんのかね?
「食わねえなら下げるぞガキども」
そう言って顔を出したのは弾と蘭ちゃんの祖父の厳さんだ。俺はじいちゃんと呼んでいる。因みにじいちゃんに限らず五反田家の人とは家族ぐるみでの付き合いで仲が良い。
「それは困る」
「食います食います」
料理を下げられると困るので俺たちは慌てて席に着く。
「「「いただきます」」」
「いただきます・・・」
俺は野菜炒めを口に運ぶ。五反田食堂の鉄板メニューなだけあって美味しい。
「相変わらず美味い!」
じいちゃんはそれを聞くと満足そうに注文が入った料理を作り始めた。
「でさ、さっき蘭が入ってきて詳しく聞けなかったんだけど、どうなんだよ?IS学園は?」
「まあ大変だけど充実はしてるんじゃないか?」
「俺も勝と同じ感じだな」
訓練やらISの勉強やら生徒会やらでやることは多いけどそれなりに充実はしてると思う。
「いや、それもあるけどそうじゃなくてさ。なんかこう、あるだろ?」
「ああ、そういえば勝が初日からやらかしてたな」
弾の質問に織斑が答える。
「ちょっと待て。あれは俺が巻き込まれただけだ」
好きであんな事を言ったわけじゃない!
「でもその後に言いたい放題だったじゃないか」
「何があったんですか?」
織斑の話に蘭ちゃんが食いつく。
おおう、目が輝いていらっしゃる。
「セシリア・オルコットっていうクラスメイトがいてさ。授業中に俺とその子が言い合いになったんだよ。それを傍観してた勝もセシリアの口撃対象になって馬鹿にされて、キレた勝が言いたい放題言ったんだ。それでISで決闘することになって見事セシリアに勝利したってわけだ」
「へえ、勝兄がそんなことを・・・」
「確かにあってるけど間違いなく俺を最初に巻き込んだのはオルコットじゃなくて織斑だからな?その後も色々あったし」
まあその結果色々と進展していい感じになってきたから一概に悪いとは言わないけどな。
「色々って例えば何があったんだ?」
「凰鈴音っていう織斑の幼馴染がいるんだけど知ってる?」
「? 鈴がどうしたんだよ?」
「あー、わかった。それ以上は言わなくていい」
「私もわかった・・・」
五反田兄妹は察したらしい。
まあ凰が小学生時代から織斑に惚れてたって言ってたしあそこまで露骨なんだ。そりゃ凰と織斑関連で巻き込まれたって言えば凰知ってるやつならわかるわな。
「なあ、一夏ってやっぱ相変わらずなのか?」
弾が小声で聞いてくる。何が、とは言わなくても弾の言いたいことはわかる。
「高校以前がどうかは知らないから何とも言えないけど、付き合ってくださいと言われて買い物だと勘違いするって言えばわかるか?」
「はあ・・・、やっぱりか・・・」
弾の反応を見る限り高校以前からもそうだったらしい。
「まあ一夏は大体予想通りだったとして」
「おい。俺はさっぱりわかんないぞ」
「だろうな」
わかんないからこそ当たってんだから。
「勝はどうなんだ?」
「俺?」
「一夏ほどじゃないにしても何かあるだろ?」
「あるの?」
弾がそう言うと蘭ちゃんが食いついてくる。
いやいや、君は俺じゃなく織斑の方を気にするべきだろうに。
「そういえば勝は俺らとじゃなくてのほほんさんとか上級生の人達といることが多いよな」
「そうなのか!?」「そうなんですか!?」
「お、おう・・・」
本当に何なんだ。この食いつきようは。
「だって勝だぞ!?」
「よし、弾。飯食ったら表出ろ」
こいつ、俺をなんだと思ってやがる。
「だってよ。コミュ障のお前が一夏とかタメならともかく、上級生と一緒にいる姿なんて想像できねーよ」
「コミュ障なのは否定できないけど面と向かって言われると腹立つな」
自分で言うのはともかく人に言われるとイラッくることあるよな。
「で、マジな話どうなんだよ?好きな子とかいんの?」
「だからそんなんじゃねーって」
織斑め、余計なこと言いやがって!
「そうだ!相部屋の先輩はどうなんだ?美人の先輩なんだろ?」
「・・・相部屋?相部屋ってどういうこと?一夏さんが相部屋じゃないの?」
相部屋という単語に蘭ちゃんが反応する。
「そういえば蘭にはまだ言ってなかったな。俺も勝も寮の部屋は別々なんだ。俺がファースト幼馴染の箒で勝が2年生の先輩・・・だったよな」
「美人のな!!」
「そこ強調すんじゃねーよ」
お前本当にそういう話題好きだな。FFF団とかあったら入団してそうだな。いや、そういう話題が好きなだけで嫉妬で他人に危害を加えたりするわけじゃないから入らないか。
「び、美人の先輩と寝食を共にしてるの・・・?」
「や、まあ、そうなるな。うん」
「1ヶ月半以上も?」
「確か勝が寮生活してるのは3月の後半くらいかららしいから2ヶ月以上だな」
「・・・」
おう、織斑。お前はちょっと黙ってような?見ろ。蘭ちゃんが固まってしまったじゃないか。てか何?その反応?織斑にするもんじゃないの?俺、鈍感なつもりないからそういうことだと思っちゃうよ?ねえ?
どういうことか聞こうと弾の方を見るきょとんとした顔をしていらっしゃる。
Oh・・・マジですか。
「・・・お兄、後で話し合いましょう・・・」
「い、いや、俺このあと勝達と出かけるから・・・」
「じゃあ夜に・・・」
きょとんとした顔が真っ青に変わった。弾が私刑宣告をされた瞬間である。
いやいやいやいや!え?マジなの!?ドッキリとかじゃなくて!?弾の顔真っ青だぞ!?
「なあ、蘭は急にどうしたんだ?」
織斑が俺に小声で聞いてくる。
お前はもうちょっと恋愛について勉強しよう!ってか鈍感を治そう!そうすれば今の状況がわかるから!!てか何故色々と察する力はあるのに恋愛方面はからっきしなんだ!?とううかこっちが聞きたいくらいだ!!
「あらあら。私が勝ちゃんのお母さんからお義母さんになる日も近いかしら?」
そんなことを言いながらこちらにきたのは弾と蘭ちゃんの母親である蓮さんだ。なお、俺の両親が事故で死んだときに「私たちを本当の家族だと思いなさい」と言って母さんと呼ぶことを強制された。この言葉に両親が死んで塞ぎ込んでいた俺は救われたがその話はまた別の機会に。
「いやいや、誰がうまいことを言えと!」
「あら、わかるってことはそういうことだと理解してるってことかしら?」
ダメだ!この人完全に状況を理解した上で言ってきてる!
俺が母さんの対応に困っていると蘭ちゃんが決意に満ちた顔をする。
「・・・決めた。私、IS学園に受験する!」
「お、お前、何言って・・・」
ガン
蘭ちゃんの発言に弾が反応するがじいちゃんのお玉で沈む。相変わらず蘭ちゃんに甘い。
ちょっと待て!弾はいつも通りだからいいとして、それはそんな短時間で決めることじゃねーぞ!?
「いや、蘭ちゃんの学校って確か大学までエスカレーター式のエリート校だろ?」
「成績なら問題ありません」
いや、確かにエリート校に通う実力あるから受験は大丈夫だと思うけどさ。
「で、でも実技があるよな!?」
弾復活。
「ああ。IS機動試験っていうのがあって、適性がないやつはそこで落とされるらしい」
織斑が説明する。すると蘭ちゃんはポケットから紙を出して弾に渡す。弾はその紙を見て絶句する。
「IS簡易適性試験、判定A・・・」
「これで何も問題ない!」
マジかよ!?俺より適性高いじゃん!!
「だ、だから受かったら後輩として指導して欲しいんだけど・・・」
蘭ちゃんが上目遣いで頼んでくる。
何それかわいい・・・じゃなくて!!
「ち、ちょっと待って!」
あまりのことにテンパってるけどこれだけは言っとかないと!
「IS学園受験はマジで悩んだほうがいい!!」
「・・・何だ勝。蘭の決めたことに文句でもあるのか?」
俺が蘭ちゃんに考え直した方がいいというとじいちゃんがドスの効いた声で言った。
こええっ!!
だが言わなければいけないと思ったので言う。
「だ、だってさ。ISっ兵器だぞ?人を簡単に殺せるし殺される可能性があるんだぞ?そんなん人になんか進められないって!俺だって乗らなくていいなら乗りたくないし・・・」
兵器の使い方なんて知らなくていい。楯無先輩に頼んだ事なんてなおさらだ。
「ISは平気じゃないってアラスカ条約で決まってるから大丈夫じゃないかしら?」
「条約なんてあったって破るところは破るよ。現に日本国内で銃刀法違反があったってヤーさんとか普通に銃持ってたりするでしょ?」
法律や条約があったって1つの国が破れば誰も守らなくなる。武力や軍事関係なんか特にだ。
「それに機密事項だから詳しく言えないけどIS学園のセキュリティは万全じゃない」
「! 勝!」
「いや、だからこれ以上は言わねーって」
「・・・どういう事だ?」
「だからこれ以上は言えないって。でも兵器とセキュリティってキーワードだけでじいちゃんなら想像はつくんじゃないかな?」
戦争を経験したことあるじいちゃんならわかるだろ。
「まあとにかくそんな簡単に決めないでもっと時間をかけて色々と調べて、その上でちゃんと考えてから決めたほうがいい。それでも受験するなら俺は止めないし、入学してきたらちゃんと色々と教えるからさ、な?」
「・・・わかった」
蘭ちゃんは若干不満そうながらも納得してくれた。
うん、よかった。身内にはできるだけISとかには関わらず普通の生活をしてもらいたいからな。
「で、でも、入学したらちゃんと後輩として指導してね?」
「わかった。それは約束する」
それから昼飯を食べ終わり御馳走様でしたとお礼を言って、出かける時母さんに声をかけられた。
「ねえ、勝ちゃんが蘭に先輩として色々教えてあげるって言ってたけどナニを教えてあげるの?」
「は?」
言われてすぐにはわからなかったが母さんが何を言わんとしているのかをだんだん理解する。
「ちょ、違っ!!そういう意味で言ったんじゃ!!」
「わかってるわよ。でも、蘭が望んだら教えてあげてね♪」
そう言って母さんは食堂に戻っていった。
本当にあの人2児の母かよ・・・?
「何だよ勝、そんな疲れた顔して。家出たばっかだぞ?」
外に出ると疲れた表情をした弾に言われた。
「ああ、ちょっと色々ありすぎてな。そういうお前も疲れた顔してんぞ、弾」
「色々ありすぎたし帰ったら死刑確定だぞ・・・。こうなっても仕方ないだろ・・・」
そらしゃーないな、うん。
「なあ」
「何だ」
「俺これから蘭ちゃんにどう接したらいいと思う」
「知るか。だけど俺はこんなに年の近い弟はいらねーぞ」
「だよなー」
「「はあ・・・」」
「二人共どうしたんだよ?元気ないな」
この時ばかりは織斑の鈍感さが心底羨ましく感じた。
ち、ちゃうねん。
ぼーっと書いてたらこうなったんです、はい。
というわけで蘭がヒロインとしてログインしました。
自分でもびっくりだね!!
・・・すみません。
もういろいろとひどい状態になってしまいました。
文に関しましては修正を加えるところは加えたいと思っていますので許してください。
え?
楯無さんからの条件が出てない?
この回で出そうと思っていたんですが予想以上に長くなってしまったので次の話で出します。
考えてはあるんです、はい。
あ、あと今回は分かる人には分かるネタを少し挟みました。
知ってる人どのくらいいるかな?
まあなんやかんやありましたが次回もお楽しみに!