IS-インフィニット・ストラトス- 自称コミュ障(笑)で思春期な俺 in IS学園   作:麒麟

61 / 61
お久しぶりです、作者の麒麟です。
時間を置くと書けなくなるものですね。
最新話どころか話がどこまで進んでいたのかもわからなくなり大変でした。

さて、そんなわけで今回は短いし文がちぐはぐですがご容赦ください。
あ、でも感想で悪いところの指摘は大歓迎です。
では、どうぞ。


第61話 「プランブレイカーって能力ありそうだよね」

「うーん・・・どうしたもんかな・・・?」

 

IS学園に帰ってきてから俺はずっと考え事をしていた。蘭ちゃんの好意(気のせいかもしれないが)を知ってから蘭ちゃんにどう接すればいいのかわからなくなってしまったことと、楯無先輩に出された条件についてだ。蘭ちゃんの方はなるようになるしかないと半場投げやりになっているが、楯無先輩に出された条件はそうはいかない。

 

 

 

遡ること数日前。無人機の襲撃があった晩のことだ。俺が人と感情の殺し方について教えて欲しいと頼んだ後のこと。

 

「妹さんの手助け、ですか?」

 

「うん」

 

どんなことをしなければならないのかと身構えていたらそう言われた。俺としては組手で1本とるとかそういうことかと思っていたので拍子抜けだ。

 

「あの、それだけですか?」

 

「うん、それだけよ」

 

もう一度聞いてみるが本当に妹さんの手伝いをするだけらしい。

 

いや、感情の殺し方はともかく人の殺し方を教えるんだ。何かとんでもないものを手伝わされるに違いない。

 

「因みに何を手伝えばいいんですか?」

 

「専用機の開発よ。と言っても、もう簪ちゃんが殆ど設計図を組み終えてるから工具や材料を運んだり、試運転の相手をしたり、雑用がほとんどなんだけどね」

 

「専用機の開発?」

 

「そう。本来ならもう専用機ができているはずだったんだけど、開発中に男性操縦者が2人も見つかっちゃったからそっちの専用機を優先的に開発することになったの。それで簪ちゃんの専用機の開発一時中止になったのよ」

 

つまり俺と織斑がISを動かしたせいで妹さんの専用機の開発が遅れてるのか。

 

「その、なんかすみません」

 

「勝君達のせいじゃないから気にしなくていいわ。それで簪ちゃんはコアと開発中のデータを引き取って自分一人で完成させようとしてるのよ」

 

「一人で、ですか?」

 

「うん」

 

「何でまた?自分で完成させるってところまではわかるんですけど、一人でやるよりも何人かで作ったほうが早いしより良い機体が出来ると思うんですけど・・・」

 

大人数でやると色々と意見がまとまらないから少人数でとかならわかるけど、一人でやるのは無理なんじゃないか?いや、篠ノ之束は一人で作り上げたしできなくはないか?

 

「それは・・・、その、話すと長くなるんだけどね・・・」

 

何でも昔は仲のいい姉妹だったそうだ。いつも妹さんは楯無先輩にくっついて歩いていたらしい。そして小学3年生になる位の頃から楯無先輩は更識家の当主となるための厳しい修行が始まった。更識家は対暗部用暗部という特殊な家系だった。更識家に男の子が生まれればその子が投手になるはずだったのだが生れず、その為長女である楯無先輩が時期当主になる必要があった。そして修行が始まると楯無先輩はその才能をメキメキと開花させていった。柔道や合気道、空手や剣道など様々な武術を習得していった。勿論学業も手を抜くことなく行い、テストはいつも満点だったそうだ。だがここで問題が起きた。何でもこなせる姉は徐々に妹さんにとってコンプレックスになってしまったのだ。才能でいえば妹さんも楯無先輩に負けてないらしい。だが楯無先輩との経験や年の差が2人の実力に差をつけた。まわりからすれば楯無先輩の実力が上なのは当然のことだった。しかし妹さんはそうは考えなかった。そして憧れである姉に追いつこうと必死に努力を重ねた。そしてある日、妹さんが努力をし過ぎて体を壊すことを心配した楯無先輩が言った。

 

『あなたは何もしなくていいの。私が全部してあげるから』

 

楯無先輩は純粋に妹さんを心配して言った言葉だった。だが妹さんはそうは捉えなかった。お前はこれ以上やっても変わらない、だから無能なままでいなさい。おそらくこれに近いことを言われたと感じたのだろう。その日から妹さんは徐々に楯無先輩を避けるようになった。今では家でも必要最低限の会話しかしないという。それでも妹さんは努力を重ねて代表候補生にまで上り詰めた。そしてそこからコンプレックスである姉を乗り越えようとしていたのだろう。だが、男性操縦者の出現によって、妹さんに与えられるはずだった専用機の開発が中止された。そしてそこで楯無先輩が自分で専用機を開発したことを思い出した。専用機を一人で開発すれば姉を超えるとまではいかなくても手が届く。妹さんはそう思ったのだろう。それで専用機の開発を誰の手助けもなく一人で行うことにこだわっているらしい。それで最近だと食事も取らずにやり続けるなどかなり無理をしているので、俺に無理をしないように見ていて欲しいそうだ。因みに虚さんと本音に同じことを頼んだが効果が無かったらしい。それで俺に修行を付けることの条件にしたそうだ。

 

そう説明して楯無先輩は口を閉じた。

 

うむ、反応に困る。何より普段明るく誰とでも仲良くなる楯無先輩が、実は妹さんとは疎遠だなんて思わなかったわ。

 

「なんとなく理由はわかりました。とりあえずやれるだけやってみます」

 

「うん、お願いね。それと本気で私から人の殺し方を学びたいのならやれるだけやる、じゃダメよ。私は簪ちゃんの手助けができなかったら、人の殺し方なんて絶対に教えない。これは簡単に人に教えていいことじゃないからね。だから教えて欲しかったら絶対にやり遂げないとダメよ」

 

お互いに望みを叶え合うってことか。なんか悪魔の取引みたいだな。

 

「わかりました。やり遂げます」

 

「うん、よろしい!あ、この子が簪ちゃんね。あとクラスは1年4組よ」

 

そう言って妹さんの写真を俺に見せてくる。活発な楯無先輩とは違い、大人しそうな雰囲気で眼鏡をかけているがやはり姉妹なだけあって顔立ちはそっくりだ。

 

「それと、あのね、私が言ったって言わないで欲しいんだけど、簪ちゃん、ネガティブっていうか、その・・・、暗いのよ」

 

「は、はあ・・・」

 

人を紹介されたときに暗いって言われると反応に困るよね。

 

「それとちょっと気難しいところがあるから、話すときは言葉に気をつけてね」

 

「はい」

 

 

 

そしてそんなやりとりがあった翌日。早速妹さんのいる4組へ・・・行くのは俺にはハードルが高過ぎるので、本音に事情を話して妹さんがよく利用しているIS整備室に案内してもらった。中に入ってみるとメカニカル・キーボードを打ちながらディスプレイと睨めっこする妹さんの姿があった。

 

「じゃあ、あとは頑張ってね~」

 

「え?ちょ、本音さん!?」

 

そう言うと本音はさっさと整備室を出ていった。

 

え~、紹介とかしてくれるとありがたかったんだけどな。

 

そう思ったところで本音は戻ってこないので俺は気持ちを切り替えることにした。

 

さて、ここまで来たはいいけどどうすっかな?

 

こういう時になんと言って話しかけたらいいのかわからない。が、このまま見ていてもただ時間が過ぎていくだけだ。

 

うーむ。引き受けたはいいけどなかなかの難題だな。織斑あたりなら何も考えずに話しかけに行くんだろうけど。

 

そのままあれやこれやと考えているうちに時間が過ぎて妹さんがこちらに振り向いた。が、俺の姿を確認するとまた目線をディスプレイに戻して作業に戻る。

 

そのまま話しかけてくれたら助かるんだけどなあ。

 

それから更に時間が過ぎると、妹さんはディスプレイを閉じて俺の方に来る。そしてそのまま俺の横を通り過ぎて整備室を出て行った。俺のことは完全に無視だ。

 

まあ俺から話しかけなきゃ会話すらしたくないよな。向こうからすればずっとこっちを見てる変な奴って認識だろうし。

 

そんなことを考えながら俺も整備室を出てどうするか考え、通い続けたが、翌日もその次の日もと同じことを繰り返して週末に入った。

 

 

 

そして弾の家に遊びに行って来て今に至るというわけだ。

 

本来ならこのことを弾に相談するつもりだったんだけどなー。まあ流石にあんなことがわかった後じゃ忘れてるわな。

 

初対面の女の子に話しかける時に言葉を選ぶ男は俺の身近だと弾くらいだ。勿論、織斑は論外だ。

 

うーん、なんか話し掛けるきっかけでもないもんか。まあ、話しかけられたところで専用機なんてどうすることもできない気もするけど。専用機?・・・これだ!

 

 

 

翌日。

 

「新武装を作りたい~?てんてんが~?」

 

「うん」

 

昨夜俺の頭に浮かんだ案。それは俺も武装を作りそのままなんとなく話しかけるというものだ。武装の開発をすれば専門的な知識も多少は付き、会話もしやすくなるはずだ!

 

「できなくはないと思うくけど、てんてんのISは学園の訓練機でしょ~?勝手に武装をいじっていいの~?」

 

「大丈夫だ。・・・多分」

 

いじる前の武装を壊したり改造したりするわけじゃないんだ。何とかなる・・・と信じたい。

 

「大丈夫ならいいけど~。私とてんてんだけじゃ無理だよ~」

 

「・・・やっぱり?」

 

「当たり前だよ~。てんてんは専門知識ないから私だけで設計することになるんだよ~?そんなこと出来たらもうやってるよ~」

 

「それもそうか・・・」

 

専門知識どころか授業ですらギリギリでついていってる俺と本音だけで作れるなら本音1人で作れることになる。それならとっくになにか武装を開発したりしてるか。

 

「じゃあこの案は早くも詰みか・・・?」

 

「お姉ちゃんとか他の人の力が借りられれば出来るかもしれないけど・・・」

 

「他の人か・・・」

 

俺が誰か力になってくれそうな人がいないかを考えていた時だった。

 

「天道はいるか?」

 

教室に入ってきた織斑先生からお声がかかった。

 

「はい、いますけど」

 

「お前の専用機が届いた、ついてこい」




というわけで主人公の専用機が届きましたが・・・

専用機の設定を全く考えておりません(笑)
いや、正確にはふわっとしたものが頭の中にあるにはあるのですが文字に起こそうとすると難しいので完成したら当初の原型を止めていないなどがよくあるんですよ(笑)
まあそんなわけで作者にもどうなるのかわかりません。
その辺も含めて次回をお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。