まじで今作一生文章が頭の中に流れ込んでくるのを出力してるだけでストックがメチャクチャ出来上がって来てます。
果し合い当日、中央広場にて、封鎖されている筈の此処にはたくさんの神、人々が物見遊山で来ていた。
「早く避難して、ここは安全じゃないんですよ‼」
「うっせ~面白いもん見れるって聞いたからここに居るんだよ。どかしたければ階層主でも連れてこい‼」
「いいぞ~前座だ。今回戦うの闇派閥の奴とレベル1の戦いだろ?どうせ見世物に多少なればいい位なんだ。これ位やってもらわないと」
「こいつら…⁉」
その喧噪の少し離れた所にてフィンとガネーシャファミリアの団長、シャクティ・ヴァルマが相談していた。
「どういう事だい?シャクティ。避難はさせられてないみたいだけど」
「頭の痛い事に、誰かがこっそり色んな派閥に手紙を置いていったらしくてな、そのせいでこの有様だ。民間人の避難は済ませているのが幸いか…」
「ん~…僕らが言っても聞かない、結構厄介な状態だね。このままじゃリョウスケは本気で戦えない」
「その…このタイミングで聞くのはどうかと思うが…強いのか、その冒険者は?」
「強い。それだけは断言できる」
「そうか…ならばその彼が全力で戦えるようにしなければ」
「そうだね、時間ぎりぎりまでは粘ろう。無理なら後は自己責任で…気にしない様に、その旨は彼に伝えとくよ」
「すまない、助かる…では‼」
その場を去るシャクティ、溜息を吐くフィンは…これ以上厄介事が増えない事を祈るのだった。
―――――
別の場所では、ロキ、ヘファイストス、フレイヤの三人が中央広場を見下ろせるテラスにてお茶を飲んでいた。
リヴェリア、ヘファイストスファミリア団長の椿、フレイヤファミリアの幹部ヘディンがその近くに固まっている。
「なんや、物見遊山のバカ多すぎやろ。どうにかならんのかいな」
「見ていて気持ちのいいものでは無いわね。ロキの所の子とガネーシャファミリアが両方で動いてアレでしょ?ホント、私も同じ神とはいえ酷いわね」
「…魅了で全員どかせばいいかしら…いえ、無粋だわ。」
「お前さんにしては良い事言うやんけ。あの子どかして欲しいって言ったらええんちゃう?」
「普段なら止めなきゃいけない所なんだけどね…けど、いざと言う時はお願いね」
そんな神の会話とは別に、眷属同士の会話も進む。
「リヴェリア様、例のヒューマンは直接まみえて居ないのですが、それほどに強いのですか?」
「ああ強いぞ、ゼウス・ヘラの当時の最強のメンバーを揃えても彼には勝てない…それほどにはな」
「くぁ~そこまで強いのか、噂の御仁は…主殿からは見事な二刀を持つと言う。是非見せてもらいたいものだ」
そんな事を話していると一人の神がお供を連れ、歩いてくる。
「みんな、酷いじゃないか…俺に声かけてくれないなんてさ。」
ヘルメス…オラリオの外にふらふら用事で出ることの多く、口数も多いみんなの厄介者扱いされる神である。
お供には自身の派閥の団長アスフィ・アル・アンドロメダが付き従う。
「なんやヘルメス、お前さん外に行ったんちゃうんか?」
「正直来ない方が良いんじゃない?」
「無粋よ、ヘルメス。」
三人からの扱いで普段からの彼の扱いもわかるであろう、厄介者なのである。
「酷い⁉でもフレイヤ様はもっと罵って‼」
「てか…なんで来たんやジブン。まさか物見遊山か?」
「物見遊山とは酷いね。俺はヘスティアの子を見極めに来たんだ。彼が…英雄に相応しいかを」
「ヘルメス…言っておくけどあの子に目を付けたのは私が先よ?邪魔しないわよね?」
「邪魔するつもりなんてサラサラないさ。けど件の彼が英雄になる気があれば、その手助けが出来ればってね。」
「あの子は英雄願望なんて無さそうだったけどね…」
「それも含めて、見極めるのさ」
厄介な奴に目を付けられたもんだ…そう考える三柱の神。
「苦労するな、万能者(ペルセウス)」
「すいません‼うちのバカが‼止めれないんです。せめて被害を減らそうかと…」
「一度厄払いに行ったほうがいいのではないか?」
「どこの厄払いに行けばいいでしょうかね…極東まで行って見るのも…」
「……」
彼女の眼は死んでいた…三人の眷属は苦労してるんだなぁ…なんて考えていた。
―――――
人々が騒めく。後ろに猛者と疾風という上位の冒険者、そしてツインテールの幼げな表情を残す神を連れている者が来たからだ。
ぐにゃり…と空気がねじ曲がった気がした。周囲の鳥は飛び去る。
呼吸が苦しい…いっそ呼吸すらしたくないと感じる程の圧。
彼が口を開く。
「邪魔だから…これに耐えれない奴は失せろ。」
野次馬の殆どが逃げ去る。残ったのは気合の入った冒険者と神のみ。
「すごいね…僕ですらビクリと来たよ」
「フィンか、封鎖感謝するよ」
「殆ど君が解決しちゃったけどね。僕らに出来るのはここまでだ…そして…」
「ああ…」
前方から来るは濃厚な死の気配、先程の彼の気当たりを耐えた面々ですら挫ける心を折る絶対の死。
「気になるならオッタルとリューから聞きながら見るといい。二人にはそれだけのモノを仕込んでる」
「わかった…でも悔しいね。全てを知れないというのが」
「ま、落ち着いたら後はお前ら次第で教えてやる。これで終わりじゃないだろうし」
「?それはどういう…?」
「リョウスケ‼」
横からアイズが声をかける。不安を隠しきれず、彼女から言葉に出来ない感情が溢れる。
そんな彼女に涼介は頭を撫で、笑いかける。
「見ててくれよ、俺は必ずアイツを倒す、約束だ。お前らは護ってみせる」
「約束…約束だからね‼」
「ああ。それじゃ、オッタル、リュー…二人ともヘスティアを頼む」
「了解した」
「わかりました、必ず…ご武運を」
彼は見守る面々に手を振り、目の前の男の前まで歩く。
その足取りはゆっくりと…しかし確かな自信を感じられるものだった。
両者並び立つ、これより始まるのは神時代始まってから至高のレベル1同士の戦い。
「人質取ろうって考えじゃなかったんだろうが…なんでこんな衆目の前でやり合おうなんて考えた?」
「なに、お前との闘いを見世物にしたくは無かったが…私に勝てばお前は否が応でも英雄となる。それはお前の大好きな彼女との約束を果たす近道になると思ってな。」
「七面倒な事考えやがる。俺にとっては面倒事しかないんだが?それと、勝とうなんて思ってないのか?アンタらしくない」
「ふっ、それこそ愚問だろう…こちらにも理由がある。それに…負けるつもりで立つ殺人拳の長が居るか?」
「違いねぇ…んじゃ…」
「ああ…」
「零の継承者…最凶のゼロ、鵲涼介…」 「一影九拳が長、一影、穿彗…」
「「推して参る‼」」
二つの影がぶつかり合う。
ホント、UAとお気に入りと感想と評価と誤字報告…まじで感謝しながら書いてます、これからもよろしくお願いします
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