後、頭使いすぎて頭痛くなる位にはガッツリ書き込んだつもりです。
その技の応酬は数多の英雄を見届けてきた神々ですら、全員が完全に見届ける事は困難だった。踏み込み一つで地は割れ、空間は悲鳴を上げる。そんな天上の戦い…
「恐ろしいものだな…一撃毎に必殺の一撃…お互い掠れば途端に形勢が傾くどころか、そのまま勝負は決するだろう」
「ええ、しかも…まだお互いに必殺の技は使っていない」
戦う二人の一撃が交差し、噴水が飴細工の様に砕ける。
「必殺の技を使っていない…あれでかい?」
「ああ、あれは牽制技が漏れただけだろう。その証拠に噴水は原型を留めている」
「まだ拳や蹴りがぶつかり合ってない。それに加えて、リョウスケさんも相手に合わせて素手で戦っている。と言っても、彼は無手も得意だとは言っていましたが…」
「恐ろしいね…」
「ええ、二人の戦いは恐ろしい…たった二人で戦争が起きている」
「違うよ。君達二人が見る事だけでも付いていけるまでに鍛えるのを数か月で行う所が…だよ」
「…そうだな…」
二人の戦いはまだ序章、始まったばかり。
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「しゃらくせえ、大技行くぞ‼」
「…来るといい。」
「真地念源流 跳梁観空陰陽極破蹂躙(ちょうりょうかんくういんようきょくはじゅうりん)‼」
涼介が四方八方に分身し囲み、虚実を織り交ぜ二択を迫る極限の技…二択の選択を誤ればそのまま死亡させる程の極技。
対する穿彗の技は…
「人越拳神の技か…ならばこれで迎え撃とう。虚実 双頭の闇烏(きょじつ そうとうのやみからす)」
穿彗も十体の分身を作り出し全方位から涼介を迎撃する。
「⁉これは風林寺流の⁉」
「君も二択を選んでもらおう」
二つの虚実がぶつかり合う…
―――――
「そんな…まさか…」
「ありえるのか?こんな事を人間が出来るのか?」
二択に勝ったのは穿彗だった。
一撃を叩きこまれ、吹き飛び血を吐く涼介だが、闘志は衰えない。
「⁉何があったんだい?」
「虚実、つまりフェイント合戦になった二人で勝ったのが、あの男だ」
「しかも、先に技を発生させていたリョウスケさんがそのまま技を食われた…恐ろしい攻防です。一撃…あまりにも大きな一撃が入りました」
「…⁉リョウスケ君…」
二人の攻防は更に昇華し、弟子二人も見る事が限界…むしろここまでよく見る事が出来ていると言っていいだろう。
二人は空を蹴り、空中戦にまでもつれ込む。
―――――
「ちっ、アレは本郷さんの奥義を昇華したんだが…読んでいたのか?」
「私がここに来る前に久遠の落日を起こした時に彼と戦ってね…経験済みなんだよ」
「面倒くさい‼これだから技が多彩な奴は相手にしたくないんだよ‼」
「それは…こちらのセリフだ‼」
蹴りが交差し互いが建物の上に立つ。
「なるほど…周囲の人間に被害が行かない様にして百万分の一手遅れているな」
「百万分の一手なら俺とアンタの実力差なら五分どころか、俺が有利なんだよ」
「そうか…ならばこの技も周囲に被害が行かない様に出来るか?」
穿彗の気が高まり、構えを取る。
その場に居る全員が死を覚悟する程の気の高まり…それに対して涼介も構え、気を高める。
「今日は誰も死なせねぇ、あんたもだ‼」
「甘い事を…ならば見せてみろ‼」
「我流 玄武爆(がりゅう げんぶばく)‼」 「忍術 煉獄朱雀の舞(にんじゅつ れんごくすざくのまい)‼」
両者が飛び上がり、ぶつかり合う。
周囲は二人の技の余波で建物すら崩壊するがその破片すら落ちてこない。
「この期に及んでまだ周囲を気遣うか⁉それは弱さだ‼」
「違う‼例えどんな奴が弱さだと言おうとも…これは強さだ‼」
二人の戦いを全て見抜く事が出来ない者たちでも理解した。この戦いは二度と見る事が出来ない程の至高の戦いだと。そして自分達は護られていると。
「強さ?それによって技の冴えが落ちていてもか?殺人拳に戻れ‼お前の世界はそこじゃない‼」
「うるせぇ!俺がここで周りを気にせずお前を殺しにかかれば、それはお前を殺して勝ったとしても負けなんだよ‼」
二人の技が爆発し、周囲は崩壊するも、人々には被害が無かった。
そして二人が着地する。
「カハッ⁉」
「クハッ⁉この勝負、私の勝ちかな?」
二人とも血まみれだが、深手を負っているのは涼介だった。
ヘスティアとリューは涙を流す、自分の無力さが嫌になるほどだった。
アイズは下を向いて俯いている。
「リョウスケ…君…」
「そんな…」
「……」
「何下向いてんだ、アイズ…ヘスティアとリューも泣いてんじゃないよ」
その声はとても優しく、こちらを気遣うかのような…とても温かいものだった…
「お前らが…見守ってくれてるから…俺も戦えてるんだ…お前らは足手纏いじゃない…俺の力だ‼」
「青臭い、真の武術の前では意味のない…そんな無価値な言葉だ。」
「真の武術…ってなんだろうな…穿彗…」
「決まっている。敵を確実に…そして容赦なく殺せる力だ‼」
「悪いけどよ…俺は違うと思う…真の武術ってのは…」
「…なに?」
「俺の思う真の武術ってのは…張りたい意地を張らせる力…魂の力だ‼」
「…⁉」
ゾワリ…と穿彗の背筋に冷たいモノが走る。
目の前の死にかけの人間、もういつ戦闘不能になってもおかしくない元弟子から感じる圧に、ほんの…ほんの少しだけ後ずさる。
「殺人拳が真の武術じゃないなんて言わねぇ…そんな事言ったら俺が学んできたもんはなんだ…ってなるからな…でも…殺人拳は殺す、活人拳は生かす、その意地を張る為の力なんだよ…‼」
「…そうか…お前は見つけたんだな。自分にとっての真の武術を」
「ああ、だからさっき言った。今日は誰も死なせねぇ…その意地を…張らせてもらうぜ‼」
涼介が二刀を抜く。もはや大自然の如き気の圧に…何故かこの場の全員は目が離せず、そして包み込むその温かさに安心感すら覚える。
「行くぜ!こいつは俺が考えた究極の極技、受けれるもんなら受け止めてみろ、穿彗‼」
「よかろう、次がお互いの別れだ…さらばだ、零の継承者よ‼」
二人が再び飛び上がる。
「心刃合練滅界曼荼羅(しんとごうれんめっかいまんだら)‼」
「鳳凰真滅蹴り(ほうおうしんめつげり)‼」
刃と一体になった真なる二刀と、真なる蹴りがぶつかり合う。
「やはり…素晴らしい技だが、守る為に一手遅れているな‼お前の負けだ我が弟子よ‼」
「死んでも殺す、その極致、流石殺人拳だ…だが‼」
涼介の脳裏に俯き、涙する三人が思い返される。それと、過去の約束をした彼女を思い返される。
『ねぇ、涼介…私がね、思うとってもカッコイイ男の子はね…』
「惚れた相手笑わせれる奴が…勝つ‼それが俺だぁ‼」
「…⁉」
「俺は…全てを生かす…赤い炎なんだよ‼︎」
「それが貴様の答えか‼︎」
涼介の手が一手速くなる。
「背負った分だけ張ってやる‼︎」
更に一手速くなる。
『それはね、全てを護る皆怖いって言うけどそれでも包んでくれる温かい赤い炎だよ』
二人の気がぶつかり合い、爆発した。
これが…今の作者の限界です…今はこれ以上求めないでね?
楽しめてる?
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面白いよ、このまま進め。
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もうちょい精進しても良いんじゃよ?