戦士たちの非日常的な日々   作:nick

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他人と通信とか出来そうなタイトル。無理だけど。


101時間目 あつまれ!ペルソナの杜

 

「?」

 

席に座ったが何か変だ。この椅子こんな柔らかかったか?

 

『ナツル』

「どぅわっ!??」

 

耳元でいきなり名前を呼ばれて飛び跳ねるように席を立つ。

今度はなんだ!?

 

「ってホントになんだーーーー!!?」

『…………』

 

振り返れば俺の席に八頭身程の黒猫っぽいやつが優雅に足組んで座ってやがった。

 

何コイツ、誰!?

 

「なにってお前のペルソナだろ。アルカナ"正義"の ヘリオス」

「俺の!?」

 

レキの台詞に驚愕する。俺の中にこんなのがいたのか!?

 

「エリザベス姉様のとき使ってたじゃないか」

「………覚えてない」

 

あの時はこう…無我夢中だったから。

正直記憶も曖昧だ。ダークオルフェウスとカグヤは覚えてるけど…

 

『では初めましてだな。私はヘリオスだ』

 

……初めましてって感じしないのはなんでかなぁ…

 

なんかこいつの声聞くと妙に懐かしい気分になる。安心できるというか…

謎だ。

 

『…………そうか』

 

なぜか目の前のヘリオスが急に居心地悪げにあさっての方向を向く。

 

「お前恥ずかしいこと呟くな。自分のペルソナ相手に」

 

どうやら今の感想は無意識に口からこぼれていたようだ。はずかしいっ。

 

恥ずかしいからレキくんをリーブラっ。

 

「ぎゃあああああああっっ!?」

「あたまーがーピョンとなーるー」

 

どれくらいのゴールド落とすかなこいつ。

 

 

 

     ☆     ★     ☆

 

 

 

『楽しそうだなオイ宿主(やどぬし)ヨウ』

 

レキくんの頭を685本輪ゴムを巻いたスイカのように締め上げていたら、頭上から声がかけられる。

 

見上げれば空中でダークオルフェウスが横になって浮かんでいた。三角ベース状の竪琴を優雅につま()きながら。

どうやらBGMはこいつが流していたようだ。足組むの流行ってんの?

 

「お前もいんのか。なんか一体づつしか出てこれないと思ってたけど」

『普通はナ』

 

ビィィー…ン。わざと調子のはずれた音を鳴らすオルフェウス。

 

『複数のペルソナを扱うペルソナ使い…ワイルド。宿主はその中でも特に個性的だァな』

 

まぁそのおかげでオレも自由にさせてもらってるんだけどナ!

 

んガッハッハッ!と愉快気に大口開けて笑われる。

 

 

「ワイルドの特性は複数のペルソナの付け替え…そのお手伝いをする事がこのベルベットルームと我々の主な役目ですが…」

「お前はペルソナの付け替えができないみたいだな」

「マジかよ」

 

メインコンテンツは使用できませんってこと?

 

『ナツルのペルソナは他のワイルドと違い特殊能力を備えているからな』

『それがアンタとオレらの間にある切っても切れねえ()()ってヤツなのサ。だからこの世での宿主のペルソナは基本固定だ』

 

「基本?」

なんか引っかかる言い方だな。

 

 

『ペルソナは心の力。それ故に精神に強い負荷が掛かればペルソナにも影響が出る』

『せいぜい心穏やかに過ごせよ、宿主?』

 

なんかよく分からんが、とりあえず普段通りに生きろという事かな?

 

『ちなみにペルソナの複数召喚も心体に負荷が掛かる』

「ダメじゃん」すでに二体勝手に出てるんですけど。

 

「ベルベットルーム内なら、その負荷をゼロにしてやれるぞ!だからこれからも頻繁に来るんだなっ」

「どうやって?」

 

そもそも俺気づいたらここにいたんだけど。

 

「そうでした、申し訳ありません。こちらをお持ちくだされ」

 

 

> イゴールから "契約者の鍵"を受け取った。

 

 

どことなく不思議な雰囲気を醸し出すアンティーク調の金属鍵。

 

イゴールが手を差し示した瞬間、握りしめていた。

…なんだこれ。

 

「その鍵があれば貴方様の好きな時にこのベルベットルームへ訪れることが出来ます。使うべき場所は自ずと分かりましょう」

『ま、たまにこうしてイレギュラーな呼び出しくらったりもするがナッ』

 

精神拉致監禁?入る手段より出る方法を教えてほしいんだけど。

 

「つーか、ペルソナの付け替えができないんだろ?なにを目的にここ来るんだよ」

 

ペルソナ遊ばせるため?

ドッグランみたいですごい嫌だ。気分悪い。

 

「それは…えっと……スキルを変更したりとか…」

「変更以前にステータスが見れないけどな」今どんな魔法使えるのやら。

 

てか何体いるの俺のペルソナ?

 

 

「それならわたくしがやって「ノルンをお使いになられればよいのでは?」ちょっと主!わたくしの出番を奪うようなこと言わないでよ!」

「黙っていてもすぐにバレるでしょう」

 

「ノルン?」

「瀬能様のデバイスを介して現世に干渉するペルソナです。今までにも何度か手助けをされたのでは?」

 

そう言われると何回か宛先不明のメールがいくつか…さっきもレキの情報くれたし。

デバイスの機能だと思ってた。俺のペルソナだったのか。

 

 

 

ム"ーーー

 

 

 

『アルカナ"運命"ノルンです。情報解析型で戦闘は出来ませんが、バックアップはお任せください』

 

メールで挨拶来た。

 

姿は無いけどすぐ近くに存在してるってなんか…黒幕?

モリアーティ教授とその手下みたいでなんかやだなぁ。世の中やな事ばっかりだ。

 

まぁ…言ってもしょうがないか。悩むのも面倒だし気にしない事にしよう。それより…

 

「ダークオルフェウスにヘリオス、ノルンに…あとカグヤか。これで全部か?」俺の中の隣人は。

 

「何言ってんだ。まだ4体だろ。お前の所有してるペルソナは合計で23体だぞ」

「23!?」多くね!?

 

「他のお客様でも最大所持数は12体が限界なのですが…貴方はどこまでも規格外ですな」

「わたくしたち力を司る者でもそんなに持つのは不可能なのに、お前ホントに人間か?」

「それきみが言っちゃうんだ」

 

しつこいようだけど俺きみの姉に殺されかけたんだけど。

 

多分死ぬまで忘れないんだけど。

 

しばきも足りないんだけど。

 

 

「ぎゃああああああああっっ!!!」

「学習しねーなてめえも」

 

手が届く範囲で悪口言うなよ。俺の。





スイカに輪ゴムを686本巻きつけると破裂するらしいですね。よく知らないけど。


>ペルソナデータ が 更新 されました !!


◆ノルン
レベル:98
アルカナ:運命
番号:Ⅹ
 
力:85
魔:98
技:93
速:99
耐:97
運:86
 
打撃:無効(※)
貫通:無効(※)
斬撃:無効(※)
火炎:無効(※)
氷結:無効(※)
電撃:無効(※)
疾風:無効(※)
念動:無効(※)
核熱:無効(※)
破魔:無効(※)
呪殺:無効(※)
 
射程距離:本体から数十m以内の電子機器内ならどこでも行ける
 
=幸運・転機・出会い・別れ=

■能力:超未来予報(ノルンチョイス)
 高速演算を行い本体(ナツル)の望む結果に進めるように絶好の選択肢を提示する。
 ただし最終的に従うかどうかはナツル次第なので、無事でいられる保証はない。
 『所詮は提示するだけです』

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 ペルソナ3から登場するペルソナ。原作とは違い電子機器を媒体にしているため姿形はない。基本的に本体であるナツルが持つ携帯(今は腕に着いているデバイス)を依り代にしている。
 乗り移る電子機器によっては地図表示や検索等色々なことが可能。
 ステータスは軒並み高いが、攻撃や防御など現世に直接干渉ができないのでほぼ無意味。属性の無効(※)も、ペルソナ自体に効果が無いだけで電子機器は普通に破壊可能。
 情報解析型のペルソナと協力すれば、ペルソナやシャドウのハッキング・ジャミングも出来る。

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