前話でFG◯は不滅とか言ってたらマジで長期続きそうで草。バレンタインまでは終わらないだろうとか思っていたけど。
今回はラブレター回デス。
〜???Side〜
・特別演習棟
今日の放課後はクルクル(美鶴)にここに集まるよう言われたけど、ちょっと遅れたかな。
「みんなもう来てる」
靴箱を見るとほとんどが見覚えのある靴で埋まっている。
今からいくのちょっと気まずい…けどまあいっか。
どうせたいした用事じゃないでしょ。
「……?」
模擬戦とかで使う大部屋がなんか騒がしい。確かそこに集合って言われてたけど。
何?何やるか知らないけどもう始まってる?
「……ってとこかね。他になんか聞きたいことは?」
「そうだな…」
ペルソナ使いのみんなが部屋の中心部に集まっている。
…ってあれは…!あの、青い髪の男の子は!?
「とりあえず気になることは一通り質問したかな?」
「そうだね」
「あ!じゃあさ、俺っちがトリを務めてもいい?」
ヒゲ(伊織)が勢いよく手を挙げる。
「お二人は…恋人とかいるのかい?」
―――一瞬、呼吸が止まった。
「え?いないけど」
「(ふるふる)……いない」
―――ビクッと、身体が痙攣した。
「え、二人とも付き合ってるんじゃないの?」
「俺と呂布ちゃんはそう言う関係じゃない」
「いつも一緒にいるのに?」
「まーぁ一緒にはいるけど」
「…そういえば女子生徒に首輪付けて飼い主プレイしてる男子がいるって噂あったけどまさか……!」
「誤解です」
「最低だねきみ」
「だから誤解だって!」
部屋の中が一層騒がしくなったけど、そんなこと全然気にならなくなった。
だって、
「……見つけた…」
ようやく…やっと……!
「まだ…誰のものにもなってないキミを……」
☆ ★ ☆
〜ナツルSide〜
「ふぁ〜……ぁく…」
毎日歩いている通学路。もう少しで学園という地点で今日何度目かのあくびをかます。
「……眠い…?」
「あ?ああ…まぁちょっと」
後ろを歩いていた呂布ちゃんに適当に返す。
「タイガ朝練の時も何回もあくびしてたわよね。昨日あまり寝てないの?」
「あ〜…バイトが長引いて」
ワン子のセリフに思わず遠い目をする。
宇宙大統領が帰った後、なんかちらほらと客がやって来て店を閉めるタイミングをすっかり逃してしまった。
家に帰る頃にはだいぶ空が明るくなっていて…ぶっちゃけ寝てない。
おのれ大統領…!もう一発ぐらい殴っときゃよかった。
「授業中寝そう」
「タイガ、寝るのはいいけど変な夢見るのやめてよ。こないだ急に叫んだりごめんなさいって謝り続けてすっごい怖かったんだから」
「無茶言うなよ…」悪いとは思うけど。
〜回想〜
「…であるからして、この時――」
四時間目。
ほとんどの生徒が眠りについている中、鉄人こと西村は教科書片手に板書を続けていた。
話している内容から、どうやら今は国語の授業らしい。
「つまりこの主人公は「お前ら人の精神領域で縄張り争いするな!!」…」
無視出来ない程のいびきと寝言が教室に響き、西村は怒りに震えながら使っていたチョークを指の力のみで握り潰した。
すぐに汚れた手をはらい、つかつかと教室の最後尾へ移動する。
「いい度胸しとるな…!」
わなわなと震える西村の視線の先には、顔だけ下を向け眠るナツルの姿。
「悪びれもせず堂々と…!せめて静かにしようという心くばりはないのか?」
静かにしていれば寝てていいというわけでもないと思うが。
「ったく…猫同士仲良くしろよ…」
「瀬能!お前…どう言う夢を見とるんだ!」
脳内に猫を飼ってるのか?行く末を見守ってるクラスメイト達は訝しんだ。
「とにかくさっさと――」
「あ…」
怒鳴り付けようとした瞬間、ナツルの身体がビクンと強く痙攣する。
「あ…あちょっ、やめっ」
「おい瀬能…?」
「ごめんなさい」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん――」
『ひぃっ!?』
『なんっ、怖ぁっ!?』
『やめろやめろやめろ!不安定になるっ心が不安定になる!!』
「起きろ瀬能!お前本当にどんな夢を見とるんだ!?」
クラス中が騒然とし、胸倉を掴まれて前後に揺さぶられようともナツルは目を覚ますことはなかった。
〜回想終了〜
目覚めた時のクラスメイト達のドン引きした目がいまだに忘れられない。
ベルベットルームはしばらく行きたくねーぜ…
朝っぱらからアンニュイな気分になりながらも、いつも通りに靴箱に到着。
そしていつも通りに自分の上履きに履き替えようと靴箱の蓋を開ける。
そこにいつもとは違う便箋が一通、上履きの上に。
「――――」思わず全身が硬直した。
「ん?どうしたナツル」
ワン子や呂布ちゃんとは違う、男の声が横からかけられる。
聞き覚えのある声だ。そう、学園祭で校舎に火をつけたクラスメイト二人組のうちの1人…
「さかもとか、なんだかひさしぶりだな(坂本か、なんだか久しぶりだな)」
「なんだって?」
ああいかん、ついフロニャ語が出てしまった。
「きにするな、もんだいない(気にするな、問題ない)」
「タイガそれどうやって喋ってるの…?」
今度はエルシャダイ語が…!ワン子が引いてる!
一度大きく深呼吸し、気持ちを落ち着かせて口を開く。
「久しぶりだな坂本。謹慎は楽しかったか?」
「今更取り繕っても遅いぞ」
俺もそう思う。
しかし俺は諦めない、なぜなら僕は魚雷だからっ!
「取り繕うとか訳分からんこと言ってんな。先行くぞ」
「あ、おいっ」
外履から上履きに履き替え、不自然にならない程度に足早に立ち去る。当然手紙を回収して。
周りに誰もいないとこで読もう。
■フロニャ語
ドッグデイズ。異世界フロニャルドの文字。
どうやって言語発音してるんだろう。
■エルシャダイ語
エルシャダイ。こちらも文字。
どうやって以下略
ベルベットルーム回時(100時間目)ナツルは授業中居眠りしてましたとさ。
こんなクラスメイト嫌だ。