1時間目 強化合宿・前日
〜ナツルSide〜
5月から6月に入り、だんだんと気温が上がってくる日々の中、俺こと瀬能ナツルは少し悩んでいた。
といっても割と深刻な悩みだ。下手をすると俺の一生を左右するかもしれない。
つい
……どうでもいいけど
その重大な問題とはっ、、
恋人同士って…どんなことすればいいんだ…?
『最悪だぁーーーーーーーーー!!!』
―――晴れ渡る空。遠くから響く悪態。
遅れてきた俺の春は難題だらけらしい。
☆ ★ ☆
「さて、全員いるな。お前ら知ってるだろうが、明日から二年生は強化合宿だ」
朝の
その手にはついさっき生徒全員に配られたものと同じものが握られている。
「だいたいのことはこの旅のしおりに書いてある。これから説明するが、何か質問等があったら挙手をして発言するように」
「はい先生」
言葉が区切られた瞬間を狙って即座に手を挙げる。
「なんだ瀬能」
「おやつは300円以上ですか、以下ですか?」
「決まりは無いがお前だけ300円以下だ」
「横暴だっ!」酷すぎる!
まぁ守る気はないけどね。イベントリに山ほど入ってるし。
「…あくまでも勉強や運動をして学力・体力を向上させるのが目的であって遊びに行く訳ではないことをしっかりと頭に入れておくように」
酷くドスの効いた声で注意してくる鉄人。
は、いいんだが、なぜ俺だけを見つめるのかな。ナツル君大人気?モテ期来ちゃった?
まっっったく嬉しくねぇ。
「いいか、今回向かう
それからしばらく、しおりの内容を1ページづつ確認するように――時に注意事項を挟みながら――読み進めていく。
こんなのいちいち言わんでもいいだろうに。
「しおりをきちんと読むのならこんな説明しなくていいんだがな。お前らの大半はろくに確認しないだろうからな」
ぐうの音もでねぇ…
「これで忘れた場合は自己責任だ。何か質問はないか?」
「はい先生」
またしても俺が手を挙げる。
つーか俺以外質問してなくない?みんな何もないの?
「…なんだ瀬能」
明らかに嫌そうな顔。それに声がさっきよりイラついている。
流石に酷くない?
「バナナはおやつに入りますか」
「何を言っとるんだお前は」
「あ、すみません。先生にとってはおやつじゃなくて主食」
ゴッ!!
―――気がついたらちゃぶ台に額を叩きつけられていた。
頭頂部が痛むところを見るに、拳骨を落とされたのだろう。
ば……バカな…動きが見えなか…っ……た…!
「他に質問はないか?ないならこれでSHRを終わりにするが」
殴られた頭部を押さえながら顔を上げると、すでに教卓に立っている鉄人が締めの言葉を発した。
……一瞬で元の位置に戻った?このおっさんこんな早かったのか?
「くれぐれも他のクラスの集合場所と間違えて行かないように。他のクラスはバスで合宿場所まで移動するが―――Fクラスは現地集合だ」
……………………………………………………
……………現地集合?
『『『バスすらないのかよ!!』』』
クラス全員の意思が一つになった瞬間だった。
「それと合宿中は自然の中を走り回ったりするから、服装はジャージなど動きやすく汚れてもいい服を着て来るように。合宿所に洗濯機はあるが洗剤は自腹だ」
『ケチ臭え!』
『動きやすくて汚れてもいいって、どんなことやるんすか?』
「さっき説明しただろう…
「具体的に何やるんすか」
気になったので質問してみる。なんか嫌な予感するな…
「当日まで秘密だ。ただ例をあげるなら……去年川神百代は山で熊を仕留めた」
『『『なにやらすんだマジで!?』』』
再びクラス全員の意思が一つになった。
もう明日だけど、今から強化合宿行くのが不安です。
番外編もっと色々書きたかったけどぐだってきたので本編進めます。プールとか遊園地とかはいいや。
「作者っ、作者さーん!幼馴染のこと忘れてますよーーー!!!」
「告白は私がするはずだったんじゃないんですか!?」
ペルソナのマリーとオルガのマリー。ダブルマリーに出番を食われた哀れな敗残者が2人…