戦士たちの非日常的な日々   作:nick

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3時間目 心理テスト

 

「とにかくっ、これ以上翔子になにか教えるのはやめろ!さっきも言ったが被害受けるの俺なんだから」

「えー」

「呂布にだって迷惑かかってるんだろ?2人から技の練習台にされてるんだから」

 

まぁ確かに、俺と霧島でドレインタッチやりまくったけどさ。キチンと本人の許可貰ったよ?

…そういや朝練終わったあとぐったりしてたな。

 

「……大丈夫」

 

いつもの如く無表情で、ぼーっと座席に座っていた呂布ちゃんが口を開いた。

 

「呂布ちゃん?」

「……毎朝主から元気搾ってる」

「?…どういう意味だ?」

 

おぉーっとぉ、

 

「この子たまに主である俺でも分からんこと口走るんだよな、ちょっと解釈してくる」

 

返事を待たずに呂布ちゃんの腕を掴んで前の車両へと向かう。

 

扉を開けて。通って。扉を閉めて。バリアを張って。

 

 

「(テメェは俺を死なす気か!?)」

 

 

即座に呂布ちゃんに詰め寄る。

 

幸い理解はされてなかったみたいだが、クラスメイト相手に何言ってんだ。いや他クラスの奴でも良くねーけど。

 

毎朝性行為で呂布ちゃんに体力吸い取られてる、なんて人にバレたらFクラス…下手したら学園中の男子が殺しにかかるし、社会的にも死ぬ。

ダブルキルだ。お得だね!

 

「(はっ倒すぞ何考えてやがる!)」

「(……おしおきする…?)」

 

褐色の肌をほんのり赤く染め、期待するような眼差しを向けてくる。

 

こ…こいつ……

 

興奮した様子と返事で、昇っていた血が一気に冷めた。

出会い頭がミステリアスのピークだったな…

 

「(しねーよ。しばらくおあずけだ)」

「(!?)」

「(いい機会だから学生らしく過ごせ。この話は終わり)」

 

驚愕と絶望の表情(いつも通りの無表情だけどなんとなく雰囲気で)の呂布ちゃんに一方的に言い渡し、バリアを解除する。

 

「ああ、あと霧島に『坂本にバレたから修行は終わり』って言っといてくれ。まぁすでに使えてるようなもんだから、俺の指導は必要ないだろ」

 

ドレインタッチひとつしか教えられなかったけど、よく考えたらトータルで数日分くらいの時間しか修行してないんだよな。

 

天才めっ。

 

 

 

     ☆     ★     ☆

 

 

 

車両を分けるドアを開け、吉井たちのいる席に向かう。

 

イベントリに荷物全部入ってるからこのまま別行動取ってもいいんだけど、来ないの分かったら探しに来そうだからな。

他に乗客がいないとはいえ、狭い電車内で鬼ごっこかくれんぼは不毛で迷惑だからやめよう。

 

もともと俺が座っていた場所まで戻ると、話が途切れたからか全員ついさっきまでのやり取りを忘れたかのように思い思いの行動をしていた。

 

「うん?島田よ、なんじゃその本は」

 

自分の席に座る間際に、背後から木下の声が耳に入った。

通路歩いてた時にバッグからなんか取り出してるの見えたけど本だったのか。

 

「これ?これは心理テストの本よ。100円均一で売ってたから買ってみたの」

「へ〜、美波そんなの買うんだ」

「これならギリギリ没収されないでしょ?」

 

鉄人の荷物チェック対策か。頑張って頭使ってるねー。

俺はイベントリあるから違反品持ち込みし放題だけどな。ゲームでもやろっ。

 

 

「へー、面白そうだね。ね、試しになにか問題を出してみてよ、ナツルに」

「待てやこら」

 

取り出したゲーム機のスイッチを入れる瞬間で手を止める。

 

なんで俺に出すんねん。自分で試せよ。

 

 

「いいわよ。ちょっと待ってね…えーっと……」

「おーい」

 

ぺらりぺらりとページをめくる音が背後から聞こえる。

 

質疑応答するのに座席越しっておかしくない?教会の懺悔室スタイル?

 

ああいや、もういいや面倒くさい。

 

 

「それじゃ、いくわよ…『それぞれの場所に出かけるなら誰と一緒に行きますか?1、山。2、海。3、ショッピング。4、温泉。5、映画。6、食事』」

「あ〜…」

 

誰と出かけるか、か…そうだな…えーっと……

 

 

「山は…会長かな」三郷雫。モモさんでもいいけど。

 

 

理由?なんとなく。ぱっと頭に浮かんだ。

 

 

「海は…茜だな」美嶋茜。ワン子でも可。

 

 

モモさん・ワン子は武道寄りだから『修行』ってワードが浮かぶな。一旦戦闘から離れよう。

 

 

「ショッピングは…玲ちゃんかな」

「玲ちゃんって?」

「学祭の時に連れてきただろ。クリーム色の髪した一年生の女の子だ」

 

 

説明してて気づいたけど吉井(こいつ)(あと坂本)謹慎でいなかったんだよな。

理解できなくて置いてきぼりだけどまぁいいや。

 

 

「温泉は呂布ちゃんかな」

 

 

一瞬辰子さんが頭に浮かんだけど口に出すのはやめておこう。色々うるさそうだから。

 

ぶっちゃけ例に出た場所全部に連れてきたいんだけどねこの子。色んな体験させてやりたいから。

 

 

「映画はひかりちゃん…中学の頃からの友達だな。で」

 

 

映画と言ったらあいつだろ。

 

いやこないだバイト代とジイさんから仕送り入ったから、善くんと玲ちゃん連れて行かなきゃ。

合宿から帰ったらそれとなく誘ってみるか。

 

 

「食事は…あー…マリー…こないだ知り合った奴だ」

 

 

『彼女』とか言ったらウルトラファイトクラブ始まりそうだからとりあえず濁す。

 

恋人同士がやることはわからんが、よく考えたら仲良くするならとりあえず一緒に飯食うところから始めないと。同じ釜の飯を食うってやつだ。

 

なるべく早く誘おう。呂布ちゃんは…いない方がいい。のか?

 

 

「……瀬能。本当にその答えでいいのね?」

 

…声の質が重い。見えないけど訝しむような目を俺に向けているんじゃなかろうか。

 

「なんか問題でもあるのか?」

「そういう訳じゃないけど…」

 

煮え切らねえなあ。適当に答えたんだけどまずかったか?

いやそもそも心理テストだろ?根拠なしでいいじゃん。とっとと結果発表しろよ。

 

 

「島田、ちょっとその本貸してくれ」

「あ、うん…」

 

後ろからそんなやり取りが聞こえてくる。

そこからしばし沈黙。電車が移動するガタゴト音しか聞こえない。

 

もう立ち上がって覗いちゃおうかな。

 

「ナツル…

 

 

 

お前ツンデレなのか?」

 

 

 

「なんでやねんな」意味がわからん。

 

何を調べるためのテストだったんだ今の問い。

 

もういい、本を奪って答えを見よう。

 

 

「まあ待て、念のためもう一問やってみよう。えーっと…」

 

立ち上がった瞬間、坂本が本のページをめくる姿が目に入った。

ここで止まってしまうあたり、俺も大概お人好しだな…変わっちまったもんだ。

 

 

「『次の6色に異性を当てはめてください。赤・青・白・ピンク・紫・黄色』」

「さっき名前挙げた奴?」

「…そういう制限は無いな」

 

そっか。なら…そうだな……

 

 

「赤は…呂布ちゃんだな」

赤髪だし。

 

 

「青は…辰子さんかな」

 

 

あの人の髪は水色っぽいけどね。他に浮かばなかったんだよ。

 

呂布ちゃん、俺の太腿つねるのやめて?(地味に痛い…)

 

 

「白は…バイト先に来た客、かな?」

 

 

Uオルガマリーだったか?あの人の髪がぱっと頭に浮かんだ。

 

髪色でばっか選んでるな…

 

 

「ピンク…うーん……玲ちゃんで」

 

 

自分で言ってちょっとびっくりした。なんで彼女選んだんだ?まあいっか。

 

 

「紫はマリーだな」

 

 

なんか紫ってイメージあるんだよな。そんな要素全くないけど。

けどなんかアメジストっぽくね?知らんけど。

 

 

「黄色…ひかりちゃんかなぁ」

 

 

もう完全にテキトー。

 

よく考えたらあの子も白髪じゃーん、この子白で玲ちゃん黄色でもよかったじゃーん。

宇宙大統領のインパクトが強烈すぎた。しょうがないな。

 

まぁでも心理テストなんだから別に

 

 

「瀬能あんた、プレイボーイだったの?」

「なんでやねんな」意味わからん

 

part2

じゃなくってっ、

 

どんな結果が出たらそんな結論になるんだよ。

 

 

「そうなんですか?瀬能さんはもっと硬派だと思ってましたけど」

「硬派て」

 

姫路、お前さん俺をそんな風に見てたのかい?いやそりゃ軟派ではないと思ってるけど…

 

むしろ割とナンパされる方だし。呂布ちゃんいない時は。意味が違う?

 

 

「とりあえず最低なんだね。ナツルは」

「とりあえずゲスではあるな」ゴキリッ

 

 

「ぇふぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!?」

 

 

G

 

ムカつく事を言った吉井の頭を180度横に回した。

 

バカな奴。真上に俺がいるのに減らず口を叩くなんてホントバカ。

しばらく座席のシートさんとチッスでもしてろ。

 

 

「割と適当に答えたんだけど」

「なおさら的確なんじゃないか?心理テストって本人も分からない自分の内面を知れるものだからな」

 

そう…なんか?

ていうかいい加減答え合わせさせろよ。本よこせ。




『それぞれの場所に出かけるなら誰と一緒に行きますか?1、山。2、海。3、ショッピング。4、温泉。5、映画。6、食事』

1、山:「尊敬できる人」「困った時に頼りたい人」
 険しい山を一緒に登るイメージから、あなたの人生のガイドや、精神的に支えてほしい人を表します。
 
2、海:「本音で話せる人」「すべてをさらけ出せる人」
 広大な海は開放的な気分にさせるため、自分の弱みや秘密を隠さずに話せる相手を表します。
 
3、ショッピング:「気を遣わずに済む人」「対等な友人」
 お互いの好みを言い合える場所なので、気楽に付き合えてストレスのない関係の相手を表します。
 
4、温泉:「最も癒やされたい人」「ありのままの自分を見せられる人」
 裸でリラックスする場所であることから、あなたが精神的に最も甘えたい、または家族のようにつきあいたい相手を表します。
 
5、映画:「もっと親しくなりたい人」「片思いの相手」
 暗闇で同じ画面を見つめる映画館は、まだ少し距離があるけれど「これからもっとお互いを知っていきたい」という期待を表します。
 
6、食事:「現在進行形で大切な人」「利害関係のない人」
 対面で楽しくお喋りをする食事は、今まさにあなたが一番コミュニケーションを大切にしたい、身近に置いておきたい相手を表します。



・異性を色に例えて相手の心理や関係性を読み解く有名な心理テストでは、選んだ6つの色(赤・青・白・ピンク・紫・黄など)にそれぞれ異なる恋愛関係やイメージが投影されています。
 
6色のイメージと心理・関係性
 
赤:
情熱・恋人にしたい人:エネルギーや情熱、強いアプローチをしたい、または最も情熱的に愛したい(恋人・本命)象徴。
 
青:
冷静・現在の恋人・落ち着き:知性や信頼、安定した関係や心を許している状態。一番尊敬している人
 
白:
純粋・憧れの人:まっさらな存在や、高嶺の花、結婚を意識するような「理想の対象」。
 
ピンク
優しさ・友達(として好きな人):幸福感やリラックス、心地よい関係ではあるものの、恋愛というよりは「良き友人」や甘えたい相手。
 
紫:
ミステリアス・複雑な関係(セフレ・都合の良い関係など):大人の色気や秘密主義、少し刺激的で割り切った関係の比喩として使われることが多い色。身体の相性(エッチ)を気にしてみたい・してみたいタイプの人
 
黄:
明るさ・友達・気になる知人:明るく聡明、または友人として楽しく付き合える、コミニュケーションが取りやすい存在。
 

付き合ってる恋人に紫はアカーン。本当に彼女?

ただアメジストをイメージしているから…

紫の石(ミステリアス・魅惑)抱いている印象:どこか大人っぽく、簡単には本心が読めない特別な人。心理:強い魅力を感じて惹かれている一方で、少し気後れや憧れを抱いています。

ということらしいからギリオッケー…なのかな?

ただ白でオルガってナツル…お前………
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