日付の設定間違えたの巻。
…深夜に設定したから…
〜ナツルSide〜
無事に召喚大会第二試合を勝利で終え、桐条先輩から課せられたノルマ(最低でも第三試合まで勝ち上がること)を達成した俺たち。
しかしその代償は大きかった。主に俺の。
いや俺だけが代償支払ったのか。肉体的ダメージをこれでもかってくらい食らったし。
「……まだお腹いたい…」
蹴られた箇所をさすりながら思わず呟く。
あの野郎(女だけど)、蹴るだけ蹴って去って行きやがって…その前に口にとりもちつけるとか完全に殺しにきてるだろ。頭おかしいんじゃねーか?
つか召喚獣同士の戦いのはずなのに、操ってる本体直接攻撃するって普通に反則じゃね?キチンと注意しろよ
「ちくしょう…茜の奴覚えてろよ…」俺は忘れんぞ。
「心にもない事を言うのね。どうせ明日には覚えてないでしょ」
隣を歩く会長が呆れたような眼差しを向けてくる。
否定はしない。
三回戦目から外部の人間と校内の生徒が観戦出来るようになるんだが、思いの外
それ故、予定されていた開始時間も変更。見回りする時間が増えちゃったな。
こうやって会長と二人で一緒に行動する必要はないんだが、まあそこは流れということで。
「美嶋さんだって女の子なんだから、もう少し優しく接してあげれば大人しくなるかもしれないわよ?」
「疑問形じゃねーか」アドバイスならもっと信用出来るように断定して言ってくれ。
つーか茜が大人しく?ないない。明日世界が終わるとしてもあの狂犬のような性質は変わりはしないだろう。
もしも奴が姫路みたく淑やかになったら、吐血する自信があるね。
あ、でも最近の姫路はちょっとなんか…たまに
どうしよう…いつ吐血してもいいように、タオル持ち歩かなきゃ。
「失礼なことを考えた挙句、脇道にそれた後でどうでもいいことを思いついたわね」
「キミは実に失敬だな」そんなに分かりやすいか俺。
「…(まあ今の方が私としてもありがたいけど)」
「? なんか言ったか?」
あまりにも小さな呟き―――周りの喧騒もあって全く聞こえなかった―――に、思わず会長の方を振り向く。
それが良くなかった。
ベチャッ
「きゃぅっ…」
「あ?」
突然なにかがぶつかったような、軽い衝撃が胸に走る。
それと同時に上がる小さな悲鳴と、今まさに後ろに倒れようとしている少女。
「っ、とっ」
反射的に手が出て、少女の腕を掴んで引き上げ、転倒を防ぐ。
「っあ…」
それでびっくりしたのか、少女が持っていたモノが手から離れ、前方に投げ出される。
ちなみにモノはアイスだ。
ベチャァッ…
最初のやつも含めて、俺の服に盛大にアイスが降りかかり、色鮮やかに染め上げる。
しかもタチの悪いことにアイスはサー●ィーワンで出されるような丸い形状じゃなく、ソフトクリーム状だった。みるみるうちに流れてズボンにまで染みを作る。
「………」
「…ぁイスぅ……」
思わず無言で服が汚れていく様を見つめていると、少女が目に涙を浮かべて今にも泣き出しそうになる。
俺の方が泣きてえよ。
「…………」
少女の腕を掴んだまま、空いた方の拳と顔を少女の目の前に近づけていく。
「っ、瀬能君っ」側にいた会長が慌てたような声を上げる。
「…悪ぃなお嬢ちゃん。俺の服がアイス食っちまった」
握っていた拳を開く――と同時に千円札をさりげなくイベントリから取り出す。
側から見たら手品で出したように見えただろう。
「次はもっと高いのを買うといい」
札を手渡し、少女がキチンとしっかり地面に立っているのを確認して、掴んでいた手を離す。
「あと歩きながら何か食うのは、危ないからやめた方がいい。どこか腰を落ち着けるところで食べなさい。いいね?」
「…ぅん……」
「
「ぅみゅぅ…」
わしわしと軽く頭を撫でてから少々から離れる。
「会長、次のチェックポイント通過しなきゃいけないから俺もう行くわ」
「私もついていっていいかしら?」
「ぅえ〜〜? 嘘ですついて来ていいですっ」
速攻で
日に日に恐ろしくなって行く存在に恐怖を覚えながらも、その場を立ち去る。怖いはの最初からか。
少女から十二分に離れると、会長が口を開いた。
「瀬能君、さっきのことなんだけど」
「言うなよ」柄にもない事をした自覚はある。
が、よそ見をしていたのはこっちもそうだし なによりあんなリアクション取られたらいつもの対応は
「それもあるけどあなた、さっきからアイスを服に付けっぱなしだけど気持ち悪くないの?」
「よく聞いてくれたなコンニャロー」
キモチ悪いですがなにか?
モノがアイスだから冷たい上ベトベトする。
夏指定の半袖Yシャツもカラフルに染めあげられてて、周りからの注目度もUP!
「イチゴにレモン、あと…紫芋にブルーハワイかな。それにバニラ」
指で掬って舐め、その味と色で内訳を予測する。
赤・青・黄・紫・白。思わずピク●ンを思い浮かべたのは先ほどの試合の影響だろうか。
「つかこれ甘すぎだよ。多分砂糖入れすぎだよ」だからこんなベタベタするんだよ。
水飴以外の糖はクリームミックスを凍結しにくくするんだぞ。(※ウィキ調べ)
「瀬能君…意地汚いわよ。それに、それさっきの
「美少女が口にしたものはご褒美です(キリッ)」
変態?オイオイ…バカをおっしゃるな。ぺろぺろ。
うちのクラスの男にアンケートを取ってみろ。多分源と風間以外全員がYESと答えるぜ。(熊飼は…微妙だな)
「………………」
「ゴフっ、ちょっ、ゲフっ、まっゴっ、待って待ってゲっ、無言で腹パンやめて!」
その時の会長さんの目は、桐条先輩のエターナルフォースブリザード並みに冷たかった。
会長「というかあなた、よく大人な対応で流せたわね。試合でのこともあったから、てっきり八つ当たりするんだと思ってたのだけど…」
ナツル「あんたが俺をどういう目で見てるのかよくわかったよ…よそ見してたのはこっちだって同じなんだから、無闇矢鱈に暴力振るうかよ」
会長「とか言って、相手が可愛い女の子だっからじゃないの?」
ナツル「否定はしない(キリッ)」
会長「……………」
ナツル「ぐふっ!だから無言で腹打ちやめろ!」
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「ダヌア!オメーこんなとこにいたのかヨ!」
「随分探したぞ」
「…! ヘンゼぇ…グレぇ…」
「一人で勝手に行動して…あまり心配させないでくれ」
「…ごめぇ…」
「分かってくれたならいい」
「てかダヌア!なんかスゲーご機嫌みテーだけどなんかいいことあったのかヨ!?」
「だんちょ…なでぇ…」
「うん?団長に似た雰囲気の人に撫でてもらった?そうか。よかったな」
「団長に似てるってコトはそいつもヘンなやつかもナ!」
「…だんちょ…」
「こらグレーテル。見た事もないのに好き勝手いうものじゃないぞ」
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