戦士たちの非日常的な日々   作:nick

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30時間目 召喚大会⑫

前回のあらすじ。

ナッツマル、魔獣形態へ。

 

喜ばしいはずなのにいまいち喜べないのはなぜだろう。口が0のままだからかな。

 

 

「喜ばしいの?」

「お得感あるだろ」

 

ノーマルよりは進化してた方が能力高いし。ステータス見れないけど。

 

そんな彼(?)は只今殴打の真っ最中。ガチンコファイトクラブだ。

 

「くっ!」

見かねた京極先輩が動いた。

 

先輩の召喚獣を通し、操られた会長の召喚獣がナッツ目掛けて短剣を飛ばす。

 

ぶんっ!

 

迫りくる凶刃を見て、手に持っていたモモさん(召喚獣)を、短剣に向かって投げる。

 

地面と水平に投げ飛ばされた召喚獣は、一直線に短剣に突き刺さる…直接で止まった。

 

短剣共々、空中で固定されたように停止する光景に、観客席から『おーっ!』とため息が漏れる。

他人の召喚獣操れるって言ってたけど、割と無茶苦茶な操り方するな。物理法則無視すんなや。

 

 

――クォーラルボンバー!

 

 

しかしパチモン悪魔は、そんな事御構い無しにモモさんの召喚獣にアックスボンバー。強引に刺しにいった。

 

ザシュッ!と勢いよく刃が胴着から生える。

 

さらにそこから追撃で"気"を使い、腕に冷気を纏わせる。

姿形は変わろうとも、基本ウチの子に容赦はない。

 

 

――川神流・雪達磨!

 

 

ビシビシバキンッ!

 

ナッツが掴み、まとめたプチモモさんの両手足が氷に覆われて固まっていく。

最終的に豚の丸焼き見たいな格好になった。ちょっと哀れ。

 

 

瞬間回復は自分のダメージを文字通り一瞬で回復する技。

 

手足が潰されて身動き出来なくなったとかなら、即座に治して戦線に復帰できるだろう。しかし無傷での拘束なら、能力は発動しない。(胸の刺し傷には発動して修復された)

 

これがモモさん本体なら氷ぶち破って自由になるんだろうけど、散々痛めつけられた分体じゃどうしようもないみたいだな。

 

 

Fクラス 瀬能ナツル 音楽 936点

        VS

Sクラス 川神百代 武道 451点

 

 

残り二人。

 

次にナッツが標的にしたのは、二体を操っていた京極先輩の召喚獣。

 

 

――ワンフレーム・ハリケーンミキサー!

 

 

「なっ!?」

先輩が目を見開く。

 

気づいたら召喚獣が宙を舞ってた。

 

ナッツは打ち上げたプチ京極先輩が落ちてくるのに合わせてもう一度角タックルを――いや羽根を広げて空を飛び、追撃しやがった!

 

 

――フライング・ハリケーンミキサー!

 

 

ナッツとプチ極先輩がすれ違う度、先輩が上昇していく。

 

そのまま上空に設置してある、選手の点数を表示する機械にぶつかる!というところで、ナッツがプチ極先輩の足を抱えるように掴み、

 

 

――アトランティス・ドライバー!

 

 

リングに叩きつける!

 

どグシャ!

 

 

 

Fクラス 瀬能ナツル 音楽 936点

        VS

Sクラス 京極彦一 語学 112点

 

 

 

もうちょっとで終わるな。

 

「…瀬能君。私の召喚獣、操作できるようになったわ」

「あん?…ああ、お経が途切れたからか」

 

そういえば俺も頭痛がしなくなったな。

よかったね!

 

まあ 関係ないけどね!

 

 

――吸引・ブラックホール!

 

 

0の口を大きく広げ――なんか宇宙が見えた――ヒュゴォッ!と風を巻いて吸い込む。

 

…マスコットのような見た目とそれっぽいものを大量に作ったせいでなんとなくカ●ビィに見える…

 

「くっ!」

床に踏ん張り耐える召喚獣。

 

しかし抵抗出来たのは一瞬で、すぐに頭側から引っ張られるように吸い込まれていく。そして…

 

 

パクッ   頬張られて。

 

ゴックン  飲み込まれて。

 

 

デロレロリンっ

 

 

……デロレロリン?

 

「ってえぇっ!!また姿変わった!?」

 

プチ極先輩を飲み込んだナッツは、魔獣形態から別の方面に進化を遂げた。

 

頭のくるんとした角は、DJが使ってそうなヘッドホンに。

 

背中の羽根は消え、その代わりかは分からんがてに電動シェーバーみたいなマイクを持っている。

 

…………

 

 

 

Fクラス 瀬能ナツル 音楽 936点

        VS

Sクラス 京極彦一 語学 0点

 

 

 

その格好のまま、手足を凍らされてピクリとも動かないモモさんの召喚獣に近づいていく。

 

寝っ転がっている召喚獣の顔近くまで行くと、おもむろに息を吸い込んで――

 

 

どりゃーーー!!

  どりゃーー…

    どりゃー…

 

 

マイクに向かって叫ぶ。

 

 

 

Fクラス 瀬能ナツル 音楽 936点

        VS

Sクラス 川神百代 武道 0点

 

 

 

「一撃ぃ!?」

 

マイクの破壊力はハンパなかった。

 

「そこまでですね。勝者、生徒会チーム」

 

モモさんの召喚獣が消えると、すかさず高橋先生が宣言する。

 

…いちゃもんつけられるかと思ったけど、この人に限ってそれはないか。良くも悪くも平等に物事を見てくれるからな。

 

そう、俺が喧嘩をした時も…

 

 

 

 

どりゃー、どりゃー、ジェスタ、どりゃー、ジェスタ、ジェスタ、はぁー、ジェスタ、デェデデッデッデデー!!!

 

 

 

 

 

「やかましい!!」物思いに浸ろうとしたところに横槍入れんな!




副題:スク●ニと任●堂(+α)奇跡のコラボ。

マイク姿は星のカービィスーパーデラックスのコピー『マイク(二回目)』バージョン。
あの手に持ってるのって、デスクマイクっていうらしい。

できたら年越し前にもう一話UPしたい!四回戦終わらせて2017年迎えたい!!
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