【あらすじ】
高校二年生の誕生日を迎えたシェリー。
それを祝うため、助手君(あなた)とハンナがシェリーの家に集まる。
しかし、世間は夏真っ盛りで熱中症が危険、という話題になり……?
※本作は拙二次創作『シェリーと助手君の事件簿①温泉旅館とファーストキス』後の話となります
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シェリーの家のシェリーの部屋で、シェリーとハンナ、そしてあなたが集まっていた。
「誕生日おめでとう、シェリー。今年もこうして一緒に祝えて嬉しいよ」
「シェリーさん、誕生日おめでとうですわ。でも、本当にわたくしも一緒でよかったんですの?」
あなたとハンナが祝う。そう、今日はシェリーの誕生日であった。
「ありがとうございます、助手君、ハンナさん。二人に誕生日を祝って貰えて嬉しいですー」
嬉しそうに、シェリーが眼を細める。
「去年の誕生日はキスの件があって二人っきりで申し訳なかったからね」
「はい。ハンナさんも大事なお友達ですから。去年は一緒に祝えなくて寂しいな、って思ってたんです」
あなたの言葉にシェリーが頷く。そう、去年のシェリーの誕生日はシェリーとあなただけで過ごしてしまったのが、少しだけ心残りだったのだ。
「ふ、ふん、わたくしは別に寂しくなんてありませんでしたけど」
「あれれ、そうだったんですか? じゃあ今年は温泉旅館を二部屋借りて遊びに行こうかなって思ってたのは無しにしますか?」
顔を赤くして顔を背けるハンナに、シェリーが笑う。
ハンナ「なっ、それ今初めて聞きましたわよ。そ、それとこれとは話が別でしょう! わ、わたくしも行きたいですわー」
そんなシェリーの言葉にハンナが顔を赤くして反論する。
「ははは。それにしても、暑いね。クーラーずっとかけてるのにそれを上回る暑さだよ。二人は熱中症とか平気?」
そんな様子にあなたは目を細めつつ、ふと気温計を見る。クーラーのおかげでギリギリ快適な気温ではあるものの、結構な温度だ。
「私は平気ですよ! 炎天下で走り回るのもバッチリです!」
「あなたが一番危険ですわ。体の不調にも気付かずずっと走り回ってそうですわ。二人の探偵業、外回りが多いんですから、気をつけてくださいまし」
元気いっぱいにアピールするシェリーにハンナが本気で心配そうに言うと、あなたもそれはその通りだと感じた。
「確かにね。僕もシェリーの不調には気をつけるようにするよ」
「本当に平気なのになー」
あなたが神妙に頷くと、ちょっと不服そうにシェリーが呟く。
「助手さん、本当に気をつけてくださいまし。二言目には水分補給、三言目には熱中症。しっかりと言うんですのよ。甘やかしたらダメなところですわよ」
「わ、分かってるよ。流石のシェリーも熱中症になったらまずいと思うし」
「えへへ、でも二人に心配してもらえるのは嬉しいです」
真剣な顔で頷きあうハンナとあなたをみて、シェリーが嬉しそうに頭を掻く。
「あ、そうだ。ね、ねぇ、シェリー? 熱中症と言えばさ、クラスメイトに聞いたネタなんだけど」
「はい、なんでしょう?」
ふと、思い立ってあなたはシェリーに声をかける。
「その、熱中症、って、ゆっくり言ってみてくれない?」
思いついておいてなんだが、言うのはちょっと恥ずかしかった。
「あ、それ知ってますよ! はい! キスしましょう!」
シェリーが嬉しそうにあなたに飛びついてくる。
「ちょ、ちょっと待って、こういうのはやっぱりムードってものか」
「だから、そういう定量化されていない感覚は分かりません」
「だー! 私の前でいちゃつくなですわ! 見せつけるために呼んだんじゃないでしょうね!」
目の前で繰り広げられるキス劇にキレるハンナなのであった。