The youth of the ruler of the DbD world 作:シェイプストーリー
今回はキラーが一人登場します。
ちなみにタイトルの方はあの有名な殺人鬼が出てくる映画『ゾディアック 覚醒』を参考にしてます。
『私は闇に生きる者、しかし闇を恐れたことは一度もない』-『HELLSING』アーカード
視点 梔子ユメ
柔らかい布団の感触と冷房が効いた知らない天井――それが目を覚ました私が見た最初の光景だった。
ユメ「ここ……は?」
熱さと寒さ、それが私が覚えていることだった。砂漠は昼間は熱く、夜は寒い。それこそ昼間は40度近く、夜は氷点下なんてザラだ。
水も無くなり、スマホのバッテリーもなく、コンパスもない、どう帰れば学校に帰れるのかも分らずそれでも闇雲に歩き、砂嵐に巻き込まれたのが私の最後の記憶だった。
ユメ「……ホシノちゃん?」
誰が助けてくれたのかと考え、咄嗟に口から零れたのは喧嘩別れになってしまった後輩の名前……だけどここは……。
ユメ「学校じゃない。」
知らない天井に知らない家具――どう見てもアビドスではない。かといってアビドスに襲撃を仕掛けてきているヘルメット団とも関係があるとは思えなかった。
ユメ「うっ……っと」
軽い頭痛とめまいを覚えながら立ち上がる。砂嵐で全身に負った細かい怪我は無く、手当てもされている。
ユメ「鞄……それに銃もない。」
着ていた制服はそのままだが……。持っていた鞄も盾も銃も無く……。
ユメ「あ……な、無い!? 利用権の書類がないッ!」
鞄に入れていた「砂漠横断鉄道の関連施設利用権」も無くしてしまっていた。ネフティスと交渉して手に入れた砂漠横断鉄道の関連施設利用権の書類も無くし、完全に無力化されている事に気付き、冷や汗が浮かんだのは多分熱中症の所為だけではなく、アビドスを復興するための手札を1枚失ったのも大きいだろう。
ユメ(……どうしよう、人質……になっちゃった?)
ヘルメット団か、それともブラックマーケットに売られたとか、最悪の予想が脳裏に過ぎる。
とその時・・・
「ん? あぁ、目が覚めたかい?」
ユメ「ふえ?」
と声がした方へ、顔を向けると・・・
そこには私達と同じ完全な人型の男性が二人いた。ロボットや獣人の男性はいるが、完全な男性しかも……。
ユメ(「大人」の人だ)
見た感じだと私と同い年という感じな人と私より年上な感じな人だが、間違いなく大人の男性だった。
一人は180cmもありそうな高身長で服装は黒のフーデッドコートとジャケットズボン、髪色は少し黒ずんでいる男性がベットに座っており、もう一人は立っているからだろうか、大柄で顔に白いマスクを被っており表情は見えない。無表情なマスクのせいなのかその男性に無機質さを覚えた。
そして私がジッと見ていると・・・
「ん? 私の顔に何か付いているのかい?」
シェイプ「・・・・・」
ユメ「い、いえ!! 何でもありません!!」
と言われ私は慌てて返事を返した。
「ふむ・・・そうか、ならいいが体調の方は大丈夫かい?」
ユメ「は、はい!! 体調の方はなんとか、大丈夫です!!」
「ふふ・・・そうか、歩けるくらいには回復したみたいで良かったよ。」
そう笑った男性はベットから立ち上がる。私も背は高いほうだけど、私より頭二つは背が高い。思わず顔を見上げる形になり、まためまいを感じ倒れかけるが、倒れるよりも先に目の前の男性に抱き止められる。
「おっと、大丈夫かい、お嬢さん。」
ユメ「ひゃ、ひゃいッ!」
上擦った声で返事をすると目の前の男性は小さく笑い、まずは座ってと言って私をベットに座らせた。
「お互いに聞きたい事もあるけど、まずは何か食べたほうが良い。ちょっと待ってね、今もって来るから。」
そう言ってどこかに歩いていく男性の後姿を見て気付いた。キヴォトス人なら当たり前にある器官――ヘイローが男性にはなかった。
(外の世界の人? 嘘、そんな事あるの?)
キヴォトスの外から人が来る事なんて殆どない。言いたくは無いがキヴォトスは銃撃戦が日常な少々物騒な場所だ。外の世界から来る人なんて今まで聞いたことも、見たこともない。しかもそれが「大人」で「男性」なんてまずありえない事だった。
「お待たせ、まずはこれでも食べて落ち着こう。」
ユメ「あ、ありがとうございます。これはうどんですか?」
机の上に置かれたのは器に入ったうどんにその中に梅干しが入っているので尋ねる。
「まぁ、そうだね・・・もしかして苦手だった?」
ユメ「あ。いえいえ! そういうことじゃないですよ!? い、いただきます。」
催促したみたいになって違いますと両手を首を左右に振り、いただきますと言って箸を手にして器の中身を啜って頬張る。
ユメ「お、美味しい……ッ」
コシの利いた麺と出汁が利いた優しい醤油味に思わず声が零れるが……。私の言葉に目の前の男性は苦笑していた。
「良かった。 熱中症と脱水症状で倒れていたから。水分と塩分が取れるようにうどんに梅干しを乗せるように頼んでおいて良かったよ。」
その言いぶりに気付いた、これってまさか……いや、もしかして誰かが作った……?
ユメ「あのこれってまさか誰かが?」
嘘だよね? もし男の人が作ったのなら私より料理が上手とかないよね? と思いながら尋ねるが、その希望はあっけなく崩れた。
「ん? あぁ、これはねカニバルが作ったのだよ。」
「ちなみに料理人で男の大人だよ。」
ユメ「そ、そうなんですねー……」
まさかの「外の世界の人」で「大人」で「男性」で「料理人」なんて思ってなかった。
ユメ(でも、これ本当に美味しい)
借金塗れで食べる物はもっぱら乾パンとかの保存食で、まともな食事なんて何時振りというのもあるけど、これは本当に美味しい。
ユメ(これ何の出汁だろう。鶏じゃないよね? 馴染みがないのに、なんか懐かしい感じ)
知らない出汁のはずなのに、どこか懐かしさを感じる。不思議な香りと味、それにコシの利いた麺と梅干しが合わさって、本当は食欲なんかなかったのにもっと食べたいと思ってしまう。
ユメ「ご馳走様でした。すっごく美味しかったです!」
ご馳走様というと髪をまとめている男性が私を見て薄笑いした。
「ふふ・・・それを聞いたらカニバルも喜ぶよ。」
これが私「梔子ユメ」と彼「霧森ザイン」さんの出会いだった。
視点 梔子ユメ END
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視点 エンティティ
さてと砂漠で死にかけたユメがうどんをきれいに食べた後*1
一息ついたので自己紹介する事にした。
「さてと、一息ついた所でまずは自己紹介だね。 私は・・・ザイン、霧森ザインだ。 よろしくね。」
名前をそのまま言うと何か、しっくりこないので霧の森から霧と森を抜いて"霧森"
そして、存在(エンティティ)から在(ざい)と存のんを組み合わせて"ザイン"
そうして"霧森ザイン"と言う二つ名ができた。
ユメ「霧森ザインさんですね。 あ! 私はアビドス高等学校生徒会長の梔子ユメです。えっと霧森さんが助けてくれたんですね、ありがとうございます!!」
互いに自己紹介をした所で助けてくれてありがとうと頭を下げるユメに私は言った。
「いいよ、別に当たり前のことをしただけだよ。 それにここまで運んだのは私じゃなくて、隣の彼だから彼にお礼を言いな。 それと霧森じゃなくてザインでいいよ。」
ユメ「わかりました。 あ! ところでザインさん、隣の人の名前は?」
「あぁ、彼はマイケル、マイケル・マイヤーズだ。 彼は喋れないからそこのところは理解してくれ。」
ユメ「なるほど、わかりました。 ありがとうございます、マイケルさん。」
シェイプ「・・・・・」
シェイプはユメの言葉を聞いた後、首を傾げた。
そしてユメは私にある質問をした。
ユメ「そういえば、ザインさん。 ここは一体?」
「ん? あぁ、ここはね・・・最近までは私が営業してたショッピングモールでね、今はもう営業してない感じかな。」
ちなみに嘘である。
ここを正直に(自分で創った無限に続くショッピングモールの空間)なんて言えばパニックになるに決まっているからだ。
だから『最近までは営業してたけど今はもう営業してないよ』と嘘を言った。
ちなみに嘘がバレないようにすでに、アビドス砂漠の近くに廃墟風のショッピングモールを作った。
そして、その廃墟風のショッピングモールの出口をこの空間の出口として設定した。
なのでもし一緒にホシノの所に行こうと言って、ある程度距離が離れショッピングモールが見えなくなったら、即座にショッピングモールを消してホシノが見つかってユメがホシノを見ている隙に私は自身の影に潜って、ユメの前から姿を消す。
何故そんな回りくどいことをするかと言うと・・・
原作介入し、悪役ロールプレイをしたいからだ
ブルーアーカイブと言えば、救えた生徒がいる一方、救えていない生徒もいる。
だからこそ、救えていない生徒がいるからこそ悪役ロールプレイし、その救えていない生徒を救うのだ!!
ちなみにメンタルはGOD(神)なので何を言われても大丈夫だ。
とそんなことを一秒で考えていると・・・
ユメ「あ! それはそのすみません。 失礼なことを聞いてしまって。」
とユメが私に謝ってきたので言った。
「謝らなくいいよ。 それにここずっと赤字だったし、仕方ないことだよ。」
「それはそうと、ユメはアビドスだったかな? 帰り道は分かるのかい?」
ユメ「ひぃん……私、遭難してたので分かりません……」
「つまりユメは遭難していると……?」
ユメ「ひぃん……ホシノちゃんが助けに来てくれれば帰れると思いますぅ……」
「そのホシノって子に連絡は?」
「ひぃん……スマホも生徒手帳も落としてますぅ……」
鳴声を上げてるユメに俺は力を使ってあることをしていた。
「あ、でもこの綺麗なショッピングモールがあるから学校に近いんじゃ?」
と名案が思いついたかのように言うユメに私は言った。
「いや、中身が綺麗なだけで外見はちょっと廃墟みたい感じでしかもアビドス砂漠の近くだよ。」
ユメ「ひぃん……そ、そんなぁ……」
と言うユメに私は一つある提案した。
「もしも良ければだけど、一緒にそのホシノって子を探そうかい?」
ユメ「えぇぇ!! い、いいんですか。 そ、その、迷惑じゃなければ。」
「全然迷惑じゃないから大丈夫だよ。」
ユメ「分かりました。 あ! そういえばザインさん、どうやってホシノちゃんを見つけるんですか?」
とユメは疑問を言った。
だがそこのところは問題ない、何故ならさっき"彼女にあの子を少しだけ貸してくれ"とお願いし、今こっちに来れるのが万全なので後は口笛を吹くだけで来るのだから。
「まあまあ、見てて………」 ピューー
と口笛を吹くと・・・
ハァ、ハァ、ハァ
遠くから何かが短い息継ぎをしながらこちらに向かってくる。
そしてそれはこちらとの距離を縮め、そして、その姿が見えた。
犬でおそらくブルドックだが雰囲気が狩人のそれだった。
そう、DbDをやってる人は分かると思うが分からない人に言うとキラーの"ハウンドマスター"が飼っている犬である。
先ほど言った"彼女"はハウンドマスターのことである。*2
ユメ「わぁ! もしかしてこの子が探してくれるんです!!」
「まぁね、この子は普通の犬より126倍の嗅覚を持っているからどんな些細な匂いも嗅げるからね。」
ユメ「126倍!? すごい子ですね……あ! でもどうやってホシノちゃんを見つけるですか?」
「そこは大丈夫、この子にはアビドス砂漠にある匂いだけを見つけるように言うから。」
ユメ「言葉が分かるんですか?」
「まぁね、この子は人の言葉が分かるぐらい賢いからね、なぁ」
( ̄∀ ̄)ワン!
「よし! それじゃあ行こうか。」
ユメ「はい!!」
こうして廃墟風のショッピングモールを出てユメと一緒にホシノを探しに行った。
なお、ある程度距離が離れてから廃墟風のショッピングモールを力を使って消した。
視点 エンティティ END
「計画通りにやれ」-映画『ザ・キラー』
次回はホシノ視点です。