兄貴、見守る。 作:キュウリ大好き人間
グルメ17
誰かが言った……。
野生のハーブが黄金比で配置された、天然のカレールーがこんこんと湧き出す奇跡の井戸――『カレ井戸』があると……。
バターミルクの甘い匂いがこんがり香るスポンジに、キャラメル色のシロップがトローり溢れ出す――『ホットケー木の実』があると……。
世は、グルメ時代!
未知なる味を追い求め、探求する時代
トリコとココは、目の前に立ちはだかるデビル大蛇を凝視した。
トリコは驚きのあまり口元を開けて唖然とし、ココもまた、眉を跳ね上げて口元を開けたまま固まっている。
ココはデビル大蛇から一切の視線を外さず、トリコの顔を見ずに低く鋭い声を漏らした。
「トリコ……!」
――〈クギュア!!〉
二人の圧倒されるような動揺をあざ笑うかのように、デビル大蛇が不気味な鳴き声を響かせ、鎌首をもたげた。
「こいつが伝説の魔獣……デビル大蛇!」
トリコはグッと歯を食いしばり、目の前のデビル大蛇を鋭く睨みつける。
その隣で、ココもまた同じように歯を食いしばり、全身の神経を尖らせて魔獣を凝視した。
次の瞬間、デビル大蛇がその巨大な顎を大きく引き裂くように開けた。
――〈ギュアァァアアア!!!〉
洞窟の壁を激しく震わせながら、鼓膜を破らんばかりの大咆哮が暗闇に響き渡った。
音圧による凄まじい衝撃波が二人を襲い、洞窟の地面が激しく揺れ動いた。
あまりの地鳴りと衝撃に、トリコはガクッと身体を傾け、苦しげに目を瞑る。
「なんて声を出すんだ……っ!」
トリコがうめき声を上げる中、隣のココもまた、強い衝撃に身体を傾けてキツく目を瞑っていた。
耳を突き抜けるような大音響に、ココは必死に耐えながら叫ぶ。
「マズい! 鳴き声が狭い洞窟内で反響して……!」
――その時、洞窟の入り口の外へと、パニックを起こしたアゲハコウモリの大群が猛烈な勢いで飛び出してきた。
その頃、洞窟の入り口の外では、命からがら脱出していたティナ、ゾンゲ、そして部下の白川と坂巻の四人の姿があった。
だが、彼女たちが一息つく間もなく、暗闇の奥深くから地鳴りのような咆哮が容赦なく追いかけてくる。
――〈ギュアァァアアア!!!〉
「きゃあっ!?」
「うわあああ!?」
遥か遠くの奥底から響いてきたはずの叫び声は、外にいるティナたちにとっても、思わず全員が反射的に耳をきつく覆ってしまうほどの、凄まじい衝撃と破壊力を持った大叫びだった。
「な、なんなのいったい……っ!?」
ティナが怯えた声を上げた、まさにその瞬間だった。
地鳴りのような咆哮に追われるようにして、洞窟の入り口から、パニックを起こしたアゲハコウモリの大群が黒い塊となって猛烈な勢いで外へと飛び出してきたのだ。
バタバタバタと不気味な羽音が辺りを埋め尽くす。
予期せぬ恐ろしい光景を前に、ゾンゲたちはなす術もなく、口をあんぐりと開けてただただ呆然と驚くことしかできなかった。
「な、なんなんだぁっ!?」
ゾンゲが間抜けな声を上げる。
「なんっすかねぇ…」
白川が首を傾げた、まさにその瞬間だった。
――ズドガァァアンッ!!!
凄まじい大音響と共に、洞窟の入り口の巨岩が内側から激しく破壊され、崩れ落ちたのだ。
「「「「なっ!?」」」」
ティナ、ゾンゲ、白川、坂巻の四人は、あまりの事態に文字通りひっくり返るほどびっくりしていた。
上から巨大な岩石が容赦なくガラガラと降り注ぎ、辺り一面に土煙がブワァーッと激しく巻き起こる。
その猛烈な風圧と煙に、ティナは慌ててその場に身を縮めて激しく屈み込んだ。
やがて、舞い上がっていた土煙がゆっくりと収まっていった。
目の前の光景を見た四人は、完全に言葉を失って呆然と立ち尽くす。
入り口の巨岩が完全に崩れ落ちたことで、洞窟の外へ出るための唯一の脱出口が、跡形もなく塞がれてしまったからだ。
「うーむ。これは、何かあったに違いねぇ……」
ゾンゲは偉そうに目を瞑り、顎をさすりながら、さも重大な事実を発見したかのように呟いた。
すると、その後ろに控えていた白川と坂巻の二人も、深く目を瞑って腕を組み、ウンウンと大げさに頷いてみせる。
そして、やれやれと言わんばかりに揃って手をひらひらと振った。
「って、何かあったに決まってるでしょーがーーっ!!! それも、てんこ盛り級に重たーい何かがね!」
ティナの鋭いツッコミが、能天気な男三人組へと炸裂した。
「まったく、もう!」と不満げに息を吐きながら、ティナは手際よくカバンから愛用のノートパソコンを取り出す。
パカッと画面を開くと、液晶の中には洞窟内に仕掛けておいた遠隔カメラの映像が映し出されていた。
ボタンをクリックすれば、そこからリアルタイムの動画が見られる仕組みだ。
その時、ティナの肩の上へと、相棒のクルッポーが羽ばたいてちょこんと飛び乗った。
――〈クーポー!〉
クルッポーが小さく鳴く中、ティナの背後からゾンゲがずいっと顔を突き出して画面を覗き込んできた。
「ああ? なんだそりゃあ?」
「おいしいニュースはね、指くわえて待ってるだけじゃありつけないのよ!」
画面を真剣に見つめながら、ティナがジャーナリストとしてのプライドを覗かせて言い放つ。
パソコンの液晶に映し出されていたのは、ほんの数分前に洞窟の奥底で起きていた出来事の映像だった。
――実は、小松が頭に被っていたヘルメットには、ティナが密かに小型カメラを仕込んでいたのだ。
そのヘルメットカメラが捉えた、リアルタイムの緊迫した動画が、今まさにティナのノートパソコンへと鮮明に送り届けられていた。
「小松くんのヘルメットに、暗視機能搭載の超小型カメラを仕込んどいたのよ。取材も料理も仕込みが大事ってね!」
パソコンの画面をじっと見つめたまま、ティナがニヤリと不敵に笑って言い放つ。
「だな〜。念には念を、ヘルメットには隠しカメラを。俺と同じことを考えつくなんて、いい脳みそ持ってんじゃねぇか。なんなら、このゾンゲ様の手下に採用してやってもいいぞ?」
ゾンゲは偉そうに目を瞑り、腕を組みながらふんぞり返って言った。
すると、その後ろに控えている手下の白川と坂巻の二人も、全く同じように腕を組みながら「へぇー」と感心した顔でゾンゲの言葉に耳を傾けていた。
――しかし、その後ろの二人は、我が親分のあまりの調子の良さに完全に呆れ果てていた。
白川と坂巻は、揃って静かに目を閉じると、やれやれと力なく下を向く。
「いえ、ここで見栄張らなくても……」
坂巻がボソッと冷静に突っ込む。
そんな手下たちの心の声など1ミリも気づかないゾンゲは、相変わらず腕を組んだまま、もっともらしくふんぞり返り続けていた。
パソコンの液晶画面を凝視していたティナは、次の瞬間、驚愕のあまり息を呑んだ。
そこに映し出されていたのは、現在の小松のリアルタイムの映像だったのだ。
『ムググググ……っ! ムググッ!!』
「何これ!? 小松くん!?」
ティナが思わず叫ぶ。
ヘルメットのカメラには高性能なマイク機能も搭載されているらしく、小松の必死にくぐもった悲鳴が生々しくスピーカーから漏れ聞こえてくる。
画面の向こうでは、小松を小脇に抱えた大柄な男の姿が激しく揺れ動いていた。
だが、ティナが最も目を見張って驚いたのは、小松だけでなく、あのリゼルまでもが一緒に捕まっていたことだった。
なぜか手のひらサイズにミニ化している理由はさっぱり分からないが、とにかくリゼルまでもが男の毒牙に掛かっている。
『おい、大人しくしてな! すぐ楽に殺してやるぜ……へへっ!!』
大柄な男はハァハァと荒い息を吐きながら、不気味に嘲笑って暗闇を走る。
男のぶ厚い手のひらによって小松の口元は完全に塞がれており、そしてその隣では、ミニサイズのリゼルまでもが、細い紐でぐるぐる巻きに口元を縛り上げられていた。
その頃、洞窟のさらに奥深くでは、トリコたちと伝説の魔獣との死闘が幕を開けていた。
――シュルルッ!!
次の瞬間、デビル大蛇の巨体が目にも留まらぬ速さで動いた。
鞭のようにしなって伸びてきた巨大な手が、反応の遅れたトリコの身体を容赦なく鷲掴みにして押さえつける。
「ぐおっ……!?」
デビル大蛇はそのままの勢いで、トリコの巨躯を頑丈な石の壁へと凄まじい力で叩きつけた。
――ドガァァアンッ!!!
「んぁ……っ……!」
トリコは肺の空気をすべて吐き出されたような苦悶の声を漏らした。
「な、なんて力だ……っ! う、動けねぇ……!」
身体をガチガチに壁に押し付けられ、トリコは歯を食いしばる。
巨岩の隙間からなんとか抜け出そうと、両腕を必死に動かして踠くものの、あまりの圧力にびくともしない。
苦痛から片目だけをキツく閉じ、必死に抵抗を続けるトリコだったが、魔獣の底知れない怪力を前に、完全にその場に縫い付けられてしまっていた。
「トリコォーーッ!!」
拘束されたトリコに向けて、ココは必死に叫んだ。驚きと焦りで目を大きく見開き、眉を跳ね上げ、口元をギュッと歯を食いしばる。
その時、ココの鋭い視線がデビル大蛇の不気味な顔面を捉えた。
魔獣の巨大な口元が上を向き、一瞬だけそのおぞましい目が閉じた――そう思った次の瞬間、目をぐわっと見開くと同時に、その大口から大量の消化液を激しく吐き出してきたのだ!
――ビシャァァアアンッ!!!
凄まじい勢いで放たれた酸の濁流が、ココを目がけて一直線に襲いかかる。
――ドガァァンッ!!
激しい音を立てて消化液が着弾する直前、ココは本能的な執念でそれをギリギリのところで回避した。
風圧に煽られて一瞬だけ体勢を崩したものの、プロの戦士としての高い身体能力ですぐに鋭く着地を立て直す。
恐る恐るココが視線を落とすと、たった今、消化液が直撃した背後の地面は、ドロドロと禍々しい音を立てて激しく溶け落ちていた……。
煙を上げる地面を見つめ、ココは驚きに小さく目を見張る。
だが、戦慄している暇など1秒もない。
ココはすぐさま前方をキッと睨みつけ、再びデビル大蛇へとその鋭い視線を戻した。
「なに……っ!?」
ココが驚愕の声を漏らす。
デビル大蛇は再びその大口を裂くように開け、おぞましい咆哮を轟かせた。
――〈ギュアァァアアア!!!〉
石壁に縫い付けられたトリコが必死にもがいている、まさにその瞬間だった。
デビル大蛇の冷酷な視線がトリコへと注がれ、再びその巨口が大きく開かれる。
それは紛れもなく、次の消化液を放つための完璧な予備動作だった。
「まさか……! 自分の腕ごと、トリコに消化液をかけるつもりか!?」
ココはこれでもかってくらいに目を見開き、戦慄のあまり叫んだ。
獲物を確実に仕留めるためなら自傷行為すら厭わない、魔獣の底知れぬ狂気。
ココはトリコに向けて、喉が張り裂けんばかりの声で思いっきり叫んだ。
「トリコォーーッ!!!」
その悲鳴が響いた瞬間、トリコの全身の空気がガラリと一変した。
トリコの瞳が猛獣のようにぐわっと鋭く剥き出しになり、その口元にはどこか恐ろしさすら感じさせる野生の笑みが浮かぶ。
「うおおぉぉおおお……っ!!!」
地鳴りのような唸り声を上げ、トリコは全身の筋肉、そして両腕に凄まじい力を込めた。
次の刹那、爆発的な怪力によって拘束を跳ね除けるようにしてトリコの両腕が跳ね上がる! 同時に、ミシミシと音を立ててトリコの服の袖が激しく破れ散った!まさにその瞬間、デビル大蛇の口から凶悪な消化液のビームが放たれる!だが、トリコの規格外のパワーに圧倒されたデビル大蛇は、直前で思わずトリコを掴んでいた手を離してしまっていた。
酸のビームは辛うじてトリコの身体を逸れていく。
しかし、トリコが腕を振りほどいた時のあまりの凄まじい勢いと突進の衝撃に押されるようにして、なんと、あの巨大なデビル大蛇のほうが、口元から消化液を出しながらそのまま後ろへと豪快に倒れ込んだのだ。
「食われてたまるかぁっ!!」
トリコの全身から、怒涛の如き真っ赤な闘気のオーラが激しく吹き荒れる。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁあああ……っ!!!」
凄まじい咆哮と共に、トリコの右腕と足の筋肉が爆発したかのように一瞬で膨れ上がった。
次の刹那、空間を引き裂くような金属質のキィィインという鋭い音と共に、その四肢が銀色の眩い光に包まれる。
光の膜はだんだんと質量を増し、巨大で強靭な「刃」の形へとその姿を変えていった。
「ナァァァーイフッ!!!」
振り下ろされた右腕は、実体化した純粋なエネルギーの巨大ナイフとなり、デビル大蛇の巨躯を真っ二つにする勢いでその手を激しく叩きつけた!
――ズバァァアンッ!!!
「ぎゅあああああっ!!!」
激痛を訴え、デビル大蛇がおぞましい悲鳴を上げる。確かにトリコの一撃は魔獣の太い腕を完全にちぎり飛ばした。
だが、勝利を確信したのも束の間、信じられない現象が起きる。
ちぎれ落ちたはずの部位から、ドロドロと肉が蠢き、一瞬にして元の腕が完全に再生して元通りに戻ってしまったのだ。
「イモリの足のように再生するとは……! しかも、ハンパじゃないスピードで!」
その光景を間近で目撃したココは、驚愕のあまり思わず顔を少し上へと向けた。
眉を跳ね上げ、限界まで目を見開いたその表情には、伝説の魔獣が持つ底知れない生命力への戦慄が色濃く浮かんでいた。
デビル大蛇は瞬時に再生させた右手を引き戻すと、間髪入れずに、もう一方の巨大な左手を猛烈なスピードで伸ばしてきた!
「うあぁっ!?」
逃げ場のない超至近距離からの体当たりを受け、トリコは瞬時に両腕で身を守った。
だが、魔獣の底知れない突進力を防ぎきることはできず、その巨躯は弾き飛ばされて後方の岩壁へと激しく叩きつけられた。
――ズドガァァアンッ!!!
地鳴りのような大音響が轟く。
そのあまりの衝撃の凄まじさに、隣で見ていたココは息を呑み、驚きで口元を呆然と開けるしかなかった。
獲物を仕留めたと確信したのか、デビル大蛇はすぐさま伸ばした手を元に戻し、勝ち誇ったように大咆哮を上げる。
――〈ギュアァァアアア!!!〉
だが、壁の瓦礫に埋もれていた男は、まだ死んでなどいなかった。
「うあああああ……っ!!!」
怒号と共に、トリコが両腕を大きく振り上げた。爆発的な闘気によって周囲の重い巨石が四方八方へと派手に飛び散る。
煙の中から姿を現したトリコは、不敵に上を向いた。その口元には、なんと凶暴な「笑み」が刻まれている。
「お前の肉がうまいのはよーく知ってるんだぜ……! 食ってやろうかぁっ!!!」
トリコの瞳がギラリと獣のようにキラッと輝く。
獲物を丸ごと喰らい尽くさんばかりに、その口元がぐわっと大きく狂気に歪んだ。
強大な魔獣を前にして、トリコは恐怖するどころか、最高の食材を前にした「捕食者」の顔を覗かせたのだ。
――〈ギュアァァアアア!!!〉
トリコの放つ圧倒的なプレッシャーを察知し、デビル大蛇が威嚇するように叫び返す。
緊迫した二頭の怪物の睨み合いを前に、ココは戦況を冷静に見極め、真顔でぽつりと呟いた。
「……この暗闇の中では、トリコは視覚に頼れない分、不利と言わざるを得ない」
「ココの目には、この暗闇も真っ昼間みたいに見えてるんだったな!」
前方のデビル大蛇から一瞬たりとも目を離さず、トリコが鋭く不敵に言い放った。
ココはすぐさま視線を巡らせ、魔獣の巨躯をその双眸に捉える。
「僕の目には、デビル大蛇の放つ電磁波が見えるんだ。だから奴がどんなに素早い動きをしようとも、的確に捉えることができる」
ココは素早くトリコの傍らへと駆け寄り、その前に立ちはだかるようにして告げた。
「ここは僕がやる。奴は、僕が引き受けるよ」
言うが早いか、ココは頭に巻いていたターバンを無造作に剥ぎ取った。次の瞬間、彼の全身の肌が、禍々しい紫色の『毒』の色彩へとみるみるうちに変化していく。
内に秘めた毒の力を解放したココは、張り詰めた声でトリコへと促した。
「トリコは、その間に小松くんとリゼル兄さんを探しに行ってくれ」
「バカ言うな!」
トリコの容赦のない怒声に、ココは驚愕して思わず後ろへと振り返った。
「え……?」
「小松は、俺が無理矢理ここへ連れて来たわけじゃねぇ。あいつは自分の意思で、覚悟を決めて付いて来たんだ! それに、あの場所には兄貴だって一緒にいるんだぜ」
「トリコ……!」
「あいつはここが危険区域だと100%理解しているし、万が一の状況も覚悟の上だ。それに……あの兄貴のことだ、小さくなってサボってるように見えて、本当は全部知った上で小松の肩に乗ったのかもしれねぇだろ?」
「……! でも、小松くんは普通の人間だ! それに今のリゼル兄さんは、自分をノッキングしてミニサイズになってしまっているんだよ!?」
「心配すんな。それより、どうだココ?」
トリコはグッと口元を歪め、最高の獲物を前にした美食屋の笑みを浮かべた。
「あのデビル大蛇に……今、死相は見えているか?」
ココは息を呑み、すぐさま前方のデビル大蛇をその特異な瞳で凝視した。
だが、魔獣の全身から放たれる生命力の電磁波に、不吉な影は一切混ざっていない。
「……いや、見えない」
「見ろ。お前一人じゃ、とても持て余すってことだ。――二人で叩くぜ!」
その言葉を合図に、トリコと紫色の毒気を纏ったココが、同時に地面を強く蹴り上げた。
伝説の魔獣へ向けて、最強の二人が今、真っ向から牙を剥く――!