【奈落家】幻と香 ~白夜と男友達~
■キャプション
特にストーリーに何か盛り上がりとかがある訳ではないので、ただ二人の青春の夜の様子をお楽しみください。
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は行く所行く所すべて現代です。)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(6月くらいの夜を想定。
UPするのが遅れてるんです^^;)
ストーリーのジャンル:若い子たちの静かな夜の青春
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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夜中、男友達から出かけようと
白夜のもとにラインメッセージが来た。
奈落に黙って人見城を出る。
途中、城のガレージで
奈落の愛車ひとみちゃんを
フクピカを使って拭いている
神楽を目撃する。
「夜更けに何やってんだ!?」
と白夜が問うと、
車を掃除するよう奈落に言いつけられたものの、
日中は暑いし、日焼けするからと神楽。
でも奈落曰く、
ボディは一通り拭いてあれば良く、
窓ガラスとサイドミラーだけ
念入りに拭けばいいとのこと。
(桔梗とのデート対策らしい)
その辺の認識は奈落と神楽で無言に一致している。
やはり父と娘、親子である。
神楽と別れた白夜は
人見城下町の交差点の一角で
男友達香介と合流する。
「とりあえずメシ行こ」
と香介。
大きな道路脇の夜道を二人で歩く。
カッコイイ洋楽をスマホで流しながら
ランニングしている
細マッチョなお兄さんとすれ違った。
二人はすき家へ。
白夜はねぎ玉牛丼、
香介はキムチ牛丼を注文した。
「なんかあったのか?」
白夜が並んで座るカウンター席の香介に訊く。
「いや、別に何も」と香介。
夜中に理由なく牛丼を共に食べるのは
若者の特権のようなものである。
7%の深夜料金が加算されてもいいとも思える尊き時だ。
ねぎ玉牛丼は、ねぎ、卵の黄身、牛丼、
そんなに調和しているという感じでもないのに
すごくおいしく感じる。
白夜はまるでうちの家族のようだと言う。
キムチ牛丼は、キムチの味の濃さが
牛丼を上回り調和しない。
牛丼の合間に食べるにしても強く多い。
でもおいしい。
香介はうちのオカンみてえと言う。
「よく混ぜろって」
と白夜。
「混ぜてるよ。てか、おまえもな」
香介が懐かしい答え方をする。
「つーか、オカンって、
母親すげえ感じなのか?」
「今は離れて暮らしてるけど、やべーよ。
おまえの二番目の姉に負けてねえ」
「やべえw」
白夜が笑う。
牛丼屋を後にして、
夜でもやっているフローズンデザートの
煌びやかなネオンの無人販売所で
韓国風のポップで鮮やかな色合いの
アイスクリームを買って
二人でシェアして食べた。
そして24時間営業の古着屋へ。
あえて大きな店に行かないところが
プライベートな二人の青春世界である。
取れないであろう
ゲームコーナーのクレーンゲームを
見つつもスルーし、古着コーナーへ。
グーグルマップでは男物が少ないとあったので
逆にあるのでは?という期待もあった。
実際、少ないがめちゃくちゃ少ない訳ではない。
女物の方が圧倒的に多いのは確かだ。
でも平日夜なので人もいないし、ゆっくり選べる。
香介はサイズ的に女物を着られなくもないが、
女物は見ない。白夜も。
一緒に少ない男物を吟味した後、
香介は顔出しのYouTube動画を撮る時に着る用の
面白Tシャツを100円で買った。
それから、公園に行こうと香介。
白夜は特に何も言わず従う。
だだっ広い大きな公園の芝生エリア。
だが薄暗くよく見えない。
灰色の空。
風に揺れる大きな黒い木々の影。
スーッとする涼やかな夜風。
周囲の水田のカエルの鳴き声と
夏の虫の音、遠く車が風を切る音。
「静かだなぁ。誰もいねえ」
神楽のようなことを言う白夜。
街灯もほとんど無い。
「この景色、悪くねえな。
レトロなホラーゲーム見てえw」
と香介。
たった一人ここで終わることはない。
今、香介と一緒にいるように
また誰かと共に在る次の日が来る。
白夜はそう思った。
そして公園の自販機で
白夜はサイダー、
香介はコーラを買って飲んだ。
両方とも160円。
「まぁまぁな値段だけど、うめえ」
と香介。白夜も。
灰色の世界の下、
二人はどこに行くでもないが、
どこまでも共に行けるような気がした。
夜の闇が優しく二人を包んでいた。
(やっぱり盛り上がり無かったですが、)おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。