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『オーラマシン開発の功績』
製造したのはゼット・ライトであってもショット・ウェポンの功績である。
これはある種、当然の出来事であった。オーラマシンの概念を立ち上げたのはショットであり、各種パーツや構成部品に使える素材を探し回って、その生体機能を分類して回ったのもショットである。いわばゼットはショットが作り上げたフルスクラッチのガレージキットを、商売になる価格でプラモデルとして落とし込んでいった人物と言える。更にどんなオーラマシンを製造するかや、組み上がった機体の特性などを説明する役、資金の提供要求とその配分まで決めているのはショットなのだ。ゼットに任せて設計とマネジメントに徹したショットを褒めるべきであって、ゼットが嫉妬する様な事ではない。そうなる事を説明しなかったショットにも問題はあるが、貴族たちとの会話を面倒に思っていたゼットにも問題はあるだろう。
なお、功績に伴って責任の帰属はショットに帰する。バーンの夜間警備がザルで侵入者が出ても、リムルが新型オーラコンバーターの設計図を持ち出しても、機械の館で事件が起きた場合は事前に態勢を整えておかなかったショットの管理責任。ゼットが職人のカンだけでバストールやカラバを造り、再現性の問題が生じてもショットの監督責任。ゲドに射撃武器が無いのも、レプラカーンの火力が予想よりも大幅に低かったのも、ショットの設計が甘かったという事になる(ゲドの件は反乱時には良い面となったが)。
『オーラマシンのロードマップ』
概念自体が新しいオーラマシンは日進月歩である。
そのために開発される一機一機が新しい概念を試し、その成果を後続へと繋げるステップとなっている。どれが存在しなくなっても技術ツリーの進歩は遅れるし、一つ開発するだけで技術全体を進歩させたショットの面目躍如と言えるだろう。
『舞台裏で開発されていく機体』
「ドロ」
浮遊戦車であり浮遊砲台。
オーラコンバーターを搭載したことで、エネルギーであるオーラをある程度自家発電が可能となり、その出力を増幅する機構となった。これは飛行システムとも結びついており、ドロの下方やオーラバトラーの背中に設置されているのはある意味で当然の帰結である。後に通じる様々な技術の草分け的機体。
「ゲド」
最初のオーラバトラーであり原型機。
人型であるという事が非常に重要であり、聖戦士伝承の存在するバイストン・ウェルにおいての士気向上効果は計り知れない。ショットがロボット工学を専攻していたこともあり、彼の夢と技術を形にした物と言える。現地人であるコモンが操縦する事は難しいのに基礎性能は低く、武器は剣一本だけで火器も搭載していないなど、最初期の機体だけに多くの問題を抱えている。それでも人々にとってショッキングであったことは確かであり、各国に売却されてドレイク・ルフトの資金源となったという。
「サーバイン」
ワンオフの技術検証機。
ショットが手探りで開発した人工筋肉やバイオ・コンピューターなどを、ゼットと共に吟味しながら作り上げていった。その結果、性能は格段に向上したがコモンがまともに扱えないという部分まで強化されてしまい、聖戦士級のオーラ力が無ければ動かせないどころか消耗度が高く長時間稼働できないという欠点も有する事となった。技術の頂点として保存され、半ば封印される形で研究材料にされたという。
「ドラムロ」
初の量産型オーラバトラーで後の傑作機。
能力が下がってしまうのは仕方が無いという事と、各パーツのアップデートを前提に、コモンでも問題なく扱える機体を目指した。大前提として操縦能力が低い者が搭乗する事と、アップデート用の余裕を持たせるために、丸みを帯び堅い甲羅を装甲に用いている。火器として弾数の多いフレイ・ボムを、狙い易い腕部に組み込むことで安定した射撃戦を行えるようになり、後に三連機銃を搭載した型も開発されるなど様々なアップーデートにより大戦を戦い抜く傑作機となった。
「ダンバイン」
聖戦士用を前提とした上位機体。
過剰スペックであったサーバインを、『現実的な水準』で再設計した機体。聖戦士なら問題なく扱えるがコモンでは難しいという水準に必要オーラ力を据え置き、その力で過不足なく動くことを前提に能力の向上を図っている。また外付けとはいえ、火器の搭載によって射撃戦闘を行える機体に仕上がっている。
「ビランビー」
指揮官用のオーラバトラー。
コモンの中でもオーラ力が強く、戦闘センスが高い者を前提とした機体。オーラ増幅器を搭載した初めての機体であり、戦い方次第では聖戦士とも戦える性能を秘めている。装甲から飛翔速度まで全般的に高く、ダンバイン以前の機体を製造するための強獣が乱獲で失われてしまったため、聖戦士の中にも本機を好む者も居る。欠点としては火器がダンバインとあまり差が無い事と、発揮できる力に限界が見え始めた事である。
「バラウ」
オーラバトラーを空中輸送するためのオーラマシン。
いわゆるウイング・キャリバーの先駆けで、ドレイク軍の採用モデル。後に生産される「バラウ」とは搭載できるサイズ以外にあまり差はない。本機の時点でウイング・キャリバー系は殆ど完成していると見てよいだろう。ギブン家のフォウも予算を掛けて多分だけ改良されているが、重武装で変形するという以外にあまり差はない。
「ナムワン」
空中戦艦であり空中母艦としてのオーラマシン。
いわゆるオーラシップの先駆けであり輸出モデル。発展系として重武装型や輸送力強化型などの差はあるが、本艦の時点で殆ど完成しているといってよい。ただしオーラシップは開けた予算と実現したサイズが搭載量と火力に直結する為、発展する方向によっては大きく能力が変動するのは間違いが無い。ドロやゲトと共に他国に売却され、ドレイク軍が拡張されるキカッケになった。
よくある解説本的なアレです。
開発ツリーにおける技術的な意味を語りつつ、舞台裏で何が作られていくか? という話ですね。
実際にはもっと細かいオーラマシンが作られて個人向けに利用されたり、裏でショットが改良型の設計図込みで密売しているとは思います。