元一般人、妖術師達の戦争で敵側ヒロインを襲い犯し奪い、褒美としてヒロインを抱きまくる、略奪ハーレム、現代バトル、主人公最強、現代ファンタジー 作:三流木青二斎
平安時代より続く妖怪の原型。
異能と超常を使役する人の皮を被る人外は唯一つの地を統治する為だけに殺し合う。
時は現代、戦乱の世、妖術師が蔓延る逢魔の刻。
百を超える妖術師の家系、その内の一つが元一般人の手によって壊滅された。
「
褒めの言葉を与えるのは、龍家と呼ばれる龍神信仰の家系、その当主である
肩と上乳房を露出させる際どい和服を着込んだ深紅の髪を優雅に靡かせる紅き龍の巫女。
龍神との契りを交わした巫女の系譜であり、当主に選定される者の殆どは女性であり、基本的に女性優位の血筋であった。
齢三百年を超える妙齢の美女、龍憂媚はご機嫌な様子で青年の前で足を組む。
白き生足は、正面に着座をすれば生足の先が垣間見える。
肢を動かす度に、未亡人の母なる地帯が見え隠れしていき、本来ならばその隙間に注視するだけでも理不尽な極刑を言い渡されるが、青年の鋭い視線に対して彼女は恍惚とした表情で黙認を行う。
「妖術師の家系……とも言い難いならずもの集団、それを一人で征するなど、惚れ惚れとするえ」
妖術師の侵攻に際し、単騎を以て制圧を実行して見せたのが、『坊』と呼ばれた一人の青年であった。
着物の裾を扇子でつつ、と滑らせると、より一層、生足が見えていき、その奥の秘境すらも開帳していき、青年の視線は杭に打たれたかの様に釘付けであった。
「んふ」
久しく、女として見られるのが嬉しいのか、龍憂媚は喜々とした声色で、総てを曝け出そうとする、しかしそれを止めるのが家臣である古参者による咳払いであった。
「んおっほんッ!!
その言葉に屍人骸は下げた頭を上げて姿勢を正す。
つまらなさそうな表情を浮かべ直す龍憂媚は咳払いをした古参者に向けて心臓を射殺す程の鋭い睥睨を浮かべて見せた。
「……まあ良い、坊の働きは褒美を賜る程の行為じゃ、故に……この龍家の総力を賭して、坊の望む願いを叶えてやろう」
屍人骸、そう呼ばれた男は、万能の願いを叶える、と言う言葉に大きく目を開かせた。
「マジっすかソレ、えぇ?!どうしちまおうか……金か?やっぱ金か……?」
しかし、急に褒美を取らせると言われても準備をしていなかった屍人骸は悩みに悩み始める、その姿を見る龍憂媚はやはり、愛でるかの様な甘ったるい視線を浮かべて微笑んでいた。
「愛い愛い……なぁんでも、妾が叶えさせてやろう、金も地位も名誉も……この妾の体を抱かせてやるのも、吝かではないぞ?」
「へぇあ!?」
家臣が驚愕の声を荒げた。
三百年を生きる龍憂媚が十数年振りに身体を抱かせる、と宣言をしたのだ。
現在、二児の母親である龍憂媚であるが、彼女が男に抱かせる事など滅多に無い。
それこそ、次期当主に相応しい素質を持つ者で無ければ、彼女に対して命を懸ける者らに申し訳ないだろう。
「りゅ、龍神様ッ!!流石にそれはいけませんッ!!」
「そうです、この様な、軟派な男に抱かれるなど、格が下がりますぞッ!!」
家臣らの必死な形相に対して、再び睥睨の視線を向ける龍憂媚は扇子を使い家臣達を指した。
「黙るが良い、貴様らは、かの妖術師の家系に対し勇敢に戦い武功を得たのかえ?誰も彼も御家を守ると申して戦闘にすら出ず、血肉を分けた妾の子を危険に晒したじゃろうが、妾は最早、貴様らに愛想を尽かせた、坊の様な勇敢さを持たぬ者など、本来ならばこの龍家に置く気は無い……去るかえ?」
静かに肝を冷やす言葉を浴びせられ、家臣達は黙る他無かった。
静まり返った事で、屍人骸に改めて熱を帯びた視線を向ける龍憂媚。
上乳房を晒す着物の衿に指を引っ掛けて、乳房をまろび出そうとする仕草を行う。
「うぉ……これもう選ぶしかないじゃないっすか」
屍人骸が龍憂媚との肉体関係を求めようと声を出そうとした瞬間。
「なりません、お母様ッ!!」
その言葉と共に、合議の間の静寂を打破する声が響いた。
同時に戸が勢い良く開けられると共に、大広間の中に入って来る一人の女性の姿、紫陽花の様な色を帯びた黒髪を一房に纏めた、白い着物に赤色の袴を着用した巫女服の女性であった。
彼女の目には憤りを宿しており、その怒りを母親に向けている様を、周囲の家臣達は内心歓喜の声色を上げていた。
(来たッ、龍家の長女ッ!!
(唯一、龍巫女様に物申す事が出来るお方が来たぞッ!!)
(これで何とか話を有耶無耶に出来る筈ッ!!)
龍憂媚が出産した子供の内の一人であり、若くして龍家の次期当主を期待されている女傑でもあった。
彼女の登場と共に、龍憂媚は苦虫を嚙み潰した様な表情を浮かべる。
「うぐっ……艶媚、貴様は精神統一の修行をしていたのでは無いのか?」
実際の所、龍憂媚は彼女が合議に参加出来ない時間帯を狙っていたのだが、何処からか情報が漏れていたらしく、こうして厳格な彼女が登場したらしい。
「お母様の事などお見通しです、それよりも、何故ッ、この様な男に、お母様程の大きな存在が身を差し出そうとしているのですかッ!!そう簡単に部外者に対して股を開けば、他の家臣らに示しがつかぬではありませんかッ!!」
尤もな事を口にする龍艶媚に、多くの家臣達は内心で雄叫びの様な歓声を荒げる。
(そうだそうだッ)
(我らですら龍巫女様の柔肌に触れられぬと言うにッ!!)
(ぽっと出の輩に取られて堪るかッ!!)
彼らの言葉は決して外には漏れぬが、表情が彼らの内情を示していた。
龍憂媚は姿勢を正しながら、歯軋りをして正論を噛み締める。
「ぐ、ぬぬ……じゃが、褒美は与えねば、坊が可愛そうでは無いか」
「こんなモノ、適当に金を払い風俗にでも連れて行けば宜しいでは無いですか、所詮はゴロツキ、この男にはそれが十分ですッ」
酷い物言いだった。
流石の屍人骸も言い返せざるを得ない状況である。
「ちょい待てやオイ、流石に言って良い事と悪い事があんじゃねぇのか?」
「なんだ、貴様の様な男にもちっぽけな矜持があったか?」
確実に見下す様な視線を浮かべる龍艶媚に対して屍人骸は高らかに叫んだ。
「風俗はなァ、そう適当に選んで良い場所じゃねぇんだよ!!風俗嬢の方々に失礼じゃねぇかオイ!!」
(いやそっち?)
家臣の少数が屍人骸の怒りの矛先が違う事に思わずツッコミを入れていた。
「ッ、それは……流石に悪かったか」
(いやそっち方面で謝んの?)
風俗嬢の方々を蔑ろにした様な台詞を口にした事に対して、龍艶媚は反省をした様に詫びの言葉を漏らした。
「じゃが、此度の戦により、妾の屋敷を、龍家を守ったのも事実、これで無作法な真似など出来はせん、じゃから、妾が人肌脱いでやろう、のぅ、坊?」
甘い言葉を口にする龍憂媚に、埒が明かないと思った龍艶媚は舌打ちをする。
確かに、屍人骸の功績は大きく、それに対する褒美もそれ相応のもので無ければならない。
「……ならば、私が相手をしよう、少なくとも、この男が成した武功は我らの組織の損害を回避させるに値する、しかし母様が相手をすれば、我が家の格が下がると言うもの……であれば悔しいが、私こそが適任である、と判断するしかない」
嫌々しい表情を浮かべながら、龍艶媚は屍人骸の為に慰み者になる覚悟を決めた。
彼女の美貌と若き肉体、その反感的な態度を性的欲求で穢せると考えれば適任な女も早々居ないだろうが、しかし、屍人骸は彼女が代わりになると聞いて手を横に振った。
「え?艶媚ちゃんが相手?ならいいや、褒美とか要らない要らない」
屍人骸の思わぬ反応に、唖然とした表情を浮かべる龍艶媚は、頬を引き攣らせながら屍人骸に近付き胸倉を掴んだ。
「な、ぁ……き、貴様ッ!!私では不服と言うのかッこのッ!!」
「いや、絶対に
屍人骸はもしも彼女を抱いた場合、その後の展開を考えていた。
少なくとも、彼女を抱いた後は、嫌と言う程に愚痴を言われるに違いない。
「ッ、上等だ、貴様、今夜だ、私を抱け、裸に剥いて我が身を貫けッ!!絶対だ、命令だ、これはッ」
「やだってェ!!痴女丸出し全開な台詞で脅してくるのヤバイって!!」
屍人骸の拒絶により一層ヒートアップしつつある二人の姿。
それを傍目から見ていた家臣達、そして、歯軋りをしながら実の娘に対して嫉妬を浮かべる龍憂媚の姿があった。
「この泥棒猫、いや、泥棒龍めが……妾の坊を掻っ攫いおって……」
母娘の関係など無かった。
其処にあるのは一人の男に欲情を際立てる女しか無かった。