孤高の黒槍   作:特性 Suisui

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19.鳥カゴ

第一節:火拳

 

 幹部たちを一瞬で叩き伏せたサボとバルトロメオ、そして記憶を取り戻し静かな殺気を滾らせるアルバーンと、悲痛な叫びを上げるレベッカ。 リングの上の空気が完全に変わったことを悟ったディアマンテは、冷汗を流しながら自らの剣を握り直した。

 

「くそっ……シュガーの奴がしくじったせいで……だが、このメラメラの実だけは絶対に渡さん!」

 

 ディアマンテが巨大闘魚の前へ立ち、闘魚の背中に括り付けられた宝箱を守ろうと身構える。 しかし、サボは不敵な笑みを浮かべたまま、静かにリングの中央へと歩みを進めた。

 

「もう終わりにしようぜ。この茶番劇も、このイカれた闘技場もな」

 

 サボは持っていた鉄パイプを収めると、両拳を固く握り締め、指先を折り曲げて深く息を吐いた。漆黒の武装色の覇気が両腕を包み込み、猛禽の爪のような禍々しいまでの威圧感を放ち始める。

 

「アルバーン、レベッカ……しっかり掴まってな」

 

 サボが両手をリングの石畳へと強く突き立てた。

 

「『竜の息吹』っっっ!!」

ズズズズズズズズズ……ッ!!

 

 サボの腕から解き放たれた核を穿つ衝撃波が、コロシアム全体の「核」を一瞬で捉え、内部から石膏と岩盤を砕き割っていく。

 

バリバリバリッ、ドガガガガガガッ!!ドカアァァァァァァンッ!!!!

 

「うわああぁぁっ!!」

 

 体制を整えようとしたディアマンテもその衝撃でリング場外の水路へ落下していく。

水路から跳ね上がったボスクラスの巨大闘魚が空中で体勢を崩したその一瞬の隙を、サボは見逃さなかった。影のように跳躍し、闘魚の背にある強固な鋼鉄の宝箱へ一直線に肉薄する。

 

「はぁぁぁぁっ!!」

 

 武装色を纏ったサボの指先が、鋼鉄の宝箱の蓋を紙くずのように引きちぎり、こじ開けた。 中に鎮座していたのは、メラメラと赤く燃え盛るような模様を刻んだ悪魔の実――『メラメラの実』。

サボは迷うことなく、その実を口へと放り込み、一気に噛み砕いた。

 

「なっ……食いやがったぁぁぁっ! メラメラの実をぉぉぉっ!!」

「あ、優勝!!!!、こんな時に何ですが、メラメラの実争奪戦、優勝は!!今大会随一のダークホース!!ルゥゥゥ~~~~~シィィィ~~~~~~~!!!!!」

 

「「「ウワアアアアアアアアアアァァァァァッ!!!!!」」」

 

 ディアマンテの絶叫とギャッツの最後の勝者宣言、そしてコロシアム中の絶叫が高らかに響き渡る。

 

「……あ、熱い!……いや、ちげぇ、俺が火になったんだ!」

 

 炎を纏ったサボが、空中で高く右腕を振りかぶった。巨大な拳の形をとった炎が、破壊されたリングの底、ドレスローザの闇を隠し続けていた「地下交易所」の天井へ向けて振り下ろされる。

 

「『火拳』ぇぇぇぇぇぇぇんっっっ!!!」

ドドドッ、ズドガァァァァァァンッッッ!!!

 

 目も眩むような巨大な炎の濁流が、コロシアムの石畳と地下の天井を木っ端微塵に粉砕した。

 

「レベッカ!」

 

 炎の熱波と崩落する瓦礫の嵐の中、アルバーンはとっさにレベッカの身体をその腕に強く抱き寄せた。背中で容赦なく吹き荒れる熱風を受け止めながら、確かな足さばきで崩落の直撃を回避する。

 

 十年間、数々の血と涙を吸い上げてきたコロシアムが全壊し、崩れ落ちる巨大な石塊とともに、彼らは暗く広大な「地下交易所」へと一気に落下していった。

 

 

 

 第二節:合流

 

ドカァァァンッ!!

 

 立ち込める白煙と瓦礫の山の中、アルバーンはレベッカを抱えたまま、しなやかに地上へ着地した。バルトロメオも間一髪でバリアを張り、なんとか凌いでいる。

 

「アル……!助けてくれて……ありがとう……!」

「無事だな、レベッカ」

 

 アルバーンが短く応じると、煙の奥から足音が近づいてきた。

 

「サボ、無茶しすぎよ。地下まで全部吹き飛ばすなんて聞いてないわ」

「はは、悪ぃ悪ぃ。コアラ」

 

 呆れ顔で現れた少女コアラと魚人ハック。二人を見て、レベッカとバルトロメオが身構える。

「あなたたち……一体何者なの……?最初のルーシーは?」

 

 レベッカの問いに、仮面と変装を脱ぎ捨てたサボは、コアラにかぶせられた帽子を整えながら不敵に笑った。

 

「俺はサボ。そして最初のルーシーは4億の首!いつか海賊王になる男、麦わらのルフィ!!俺の弟だ!!よろしく!!あいつはいいやつだろ?  そして俺たちは『革命軍』だ。世界中で戦争を頻発化させている、この国の武器の密輸ルートを突き止めにきた。」

 

「革……命軍……!?」

 

 息を呑むレベッカたち。だが、驚きはそれだけでは終わらなかった。

 

「あ、サボ! コアラ!ハック!」

 

 地下の陰から駆け寄ってきたのは、ニコ・ロビン、ウソップ、そしてワノ国の侍である錦えもんとカン十郎であった。おもちゃから人間に戻った者たちが狂喜乱舞する混乱の中で、ルーシーの正体がルフィではなくその義兄サボであったことを知り、ウソップたちは目を丸くする。

 

「こちらのお二方はそげキング先輩にロビン先輩!?あのエニエスロビーの撃じぬきコンボだべぇぇ!!」

「うるせええ!マニア野郎!!」

「こんなのに私は腕を‥‥‥‥」

 

 バルトロメオが感涙に咽び泣き、サボが激しく突っ込みを入れ、ハックは自分のふがいなさに気を落とす。場がカオスと化してきた中、アルバーンは静かにロビンたちの姿を見つめていた。

 

(麦わらの一味……。ルーシーの仲間たちか)

 

 敵か味方かを超えた奇妙な信頼感が、崩壊した地下空間に流れていた。

 

 

 

第三節:鳥カゴとゲーム

 

 平穏は一瞬で打ち砕かれた。

 

ギギギギギギギギギ……ッ!!

 

 頭上から、国全体を揺るがす不気味な音が響き渡る。 王宮の頂点から放たれた無数の「鋭利な糸」が、空を覆い尽くし、ドーム状になってドレスローザ全土を完全に密閉していく。

 

 ドフラミンゴの絶対なる殺戮領域――『鳥カゴ』の発動であった。

 

 さらに、糸によって操られた国王軍や人々が互いを斬り合い始め、街は一瞬にして10年前の夜同様の地獄の惨劇へと変貌する。同時に、最高幹部ピーカの『イシイシの実』の能力によって王宮を花畑の丘へと移し、トレーボルとディアマンテ、そして気絶したシュガーを工場ごと王宮へ移送する。

そして――――――

 

「フッフッフッフッフ……。聞こえるか、ドレスローザの国民、および客人たち」

 

 空から落ちてくるドフラミンゴの冷酷な声が、国中に響き渡った。

 

「俺を殺したいものも多いだろう。そのチャンスをやろう、……ここからはゲームだ。俺は王宮にいる。逃げも隠れもしない。俺の首を取るか、俺が指定する『受刑者』の首を取るかだ。星一つにつき1億ベリーをくれてやろう。ここからはこの国の全員が賞金稼ぎ!!誰かの命を奪う以外にこの地獄を生き残る方法はない!!」

 

 ドフラミンゴによって発表される「受刑者」たちのリスト。

 

 

 一つ星

コリーダコロシアム 囚人剣闘士『リク王の孫』レベッカ

海賊 麦わらの一味『悪魔の子』 ニコ・ロビン

海賊 麦わらの一味『サイボーグ』 フランキー

ワノ国の侍 『狐火』の錦えもん

ドレスローザ 元王女 ヴィオラ

 

 二つ星

海賊 麦わらの一味『海賊狩り』のゾロ

ドレスローザ元軍隊長 キュロス

コリーダコロシアム 囚人剣闘士『黒槍』 アルバーン

 

 三つ星

海賊 麦わらの一味『麦わら』のルフィ

革命軍 総参謀長 サボ

ドレスローザ 元国王 リク・ドルド三世

元・王下七武海 ハートの海賊団 『死の外科医』 トラファルガー・ロー

 

 

「リク王様、生きておられたのか!?」

「海賊たちもいるぞ!」

「キュロス軍隊長!無敵の剣闘士!?」

「革命軍までいんのか!?」

 

 ドレスローザの各地で同様や安堵等、様々な感情の声が上がる。

 

「そして!!今日俺を最も怒らせた男がいる!!お前たちをこんな地獄のゲームに突き落とした男!!こいつの首をとったものには、五億をくれてやる!!!」

 

 

 

 五つ星

海賊 麦わらの一味『ゴッド』ウソップ

 

 

 

「あたしたちが……指名手配……!?」

 

 青ざめるレベッカ。そして破格の懸賞金をかけられたウソップが驚愕のあまり絶句する。周囲の海賊たちの目が、一瞬にしてギラついた欲望へと変わっていくのを感じた。

 

 一瞬にして追われる身となってしまったウソップ達。その場にいた荒くれ者たちが、ウソップへの態度を豹変させて、武器を鳴らして迫りくる。一時その場を離れることになり、バルトロメオがバリアを張って時間を稼ぐ。

 

「アルバーン……お前、どうする気だ?」

 

 先ほどから、静かにうつむくアルバーンを見たサボが、不意に尋ねた。アルバーンは一切の怯えも見せず、静かに黒槍の柄を握り直していた。その瞳には、今まで見せたことのない激しい「劫火」のような殺気が宿っている。

 恩師アルベルトの命を奪われ、生き残った家族を数年間もオモチャとして存在を消し去った、自分自身も10年間見世物として血を流させられてきた。 全ては、あの王宮に鎮座するピンクの羽織の男――ドフラミンゴの仕業。

 

「アル……?」

 

 レベッカが不安そうにアルバーンの顔を見上げる中、アルバーンは静かに言い放つ。

 

「決まっている‥‥‥!ドフラミンゴの首を獲る‥‥‥!」

「ぇ……? アル、何を言ってるの……!?……アル、ダメ……! 行っちゃダメだよ、アルっ……!!」

 

 アルバーンの言葉に焦ったレベッカが、顔を蒼白にして彼の腕にしがみついた。

 彼女の脳裏には、5年前、ドフラミンゴへ無謀にも立ち向かい、圧倒的な『糸』の能力の前に叩き伏せられ、満身創痍になって敗北したアルバーンの絶望的な姿が鮮明に浮かんでいた。

 

「また負けちゃうよ……っ! あいつは化け物なんだよっ! お願いだから行かないで……! 一緒にいようよっ!アルっ……!!」

 

 眦に涙を溜め、爪が食い込むほどの力でアルバーンの腕を掴むレベッカ。 だが彼は視線を下げることすらなかった。

静かに、しかし絶対の力で彼女の手を振り払う。

 

「……背を向けても、何も変わらない」

 

 アルバーンの声には、一切の感情の揺らぎがなかった。 自分や孤児院の家族たちの尊厳を奪われ続け、踏み躙られてきた十年間の惨痛。己の記憶すら奪われていた不快感と、ドフラミンゴという男に対する純粋な「確殺」の意思。

 十年間、彼を縛りつけ続けていた『コロシアム』という名の鉄の檻は、いまやサボの火拳によって粉々に打ち砕かれた。 檻から解き放たれ、ただ一人の「血に飢えた修羅」と化したアルバーンには、もはや誰の悲鳴も、誰の制止の声も届くことはなかった。

 

 必死にすがるレベッカに対し、アルバーンは一度だけ、あたたかくも固い眼差しを彼女に向けた。

 

「お前はもう『剣闘士』じゃない。生き直すんだ、レベッカ。父親のもとへ帰れ」

「アルっ……!」

「‥‥‥俺は……奴を殺す。十年分の血と、失われた時間、そして孤児院の皆の尊厳を奪った報いを、存分に受けさせてやる!」

 

 かつてない憤怒を見せるアルバーン。しかしその怒気を一度解き、ロビンとサボに向き直る。

 

「‥‥‥サボ、麦わらの一味、レベッカを頼みたい‥‥‥!」

「ッ!‥‥‥ええ、分かったわ。レベッカさんは私たちが責任を持って守るわ」

 

 ロビンが優しくレベッカの肩を抱き寄せ、アルバーンの覚悟を汲み取って深く頷いた。 サボもまた、不敵な笑みを浮かべ、アルバーンの肩を軽く叩いた。

 

「死ぬなよ、アルバーン。上にいるルフィにあったらよろしくな!」

「……ああ」

 

 アルバーンは黒槍を担ぎ直すと、レベッカに背を向けた。

 

「アルーーーッ!!」

 

 後ろで叫ぶレベッカ声を背に受けながら、アルバーンは一度も振り返ることなく、一直線に地上の瓦礫を蹴って跳躍した。

 目指すはドレスローザの頂点、ドフラミンゴの待つ王宮。 ただ一匹の復讐鬼と化したアルバーンが、単騎で絶望の城へと攻め込んでいくのだった。

 

 

 

第四節 約束

 

 『鳥カゴ』によって包囲され、狂乱と悲鳴に包まれたドレスローザの街中。 その混乱の渦を、一筋の黒い疾風が突き抜けていた。

 

――アルバーンである。

 

 十年間、コロシアムの冷たい石畳の上で、連日連夜の死闘を戦い抜いてきた肉体。常人を遥かに超越した脚力と、底を知らない無限のスタミナ。 アルバーンは一切のスピードを落とすことなく、まっすぐに台地の上にそびえる王宮を目指して地を蹴り続けていた。

だが、その猛進の前に、群れをなした大勢の民衆が立ち塞がった。彼らの手には棍棒や即席の武器が握られ、その瞳は恐怖に濁っていた。

 

「止まれっ!アルバーンっ!」

「ドフラミンゴには勝てないんだ! お前たち受刑者の身柄を渡せば、俺たちは助かるっ!」

「大人しく捕まってくれ! 皆が生き残るためなんだ!」

 

 ドフラミンゴの恐怖に屈し、保身のために受刑者たちの身柄をドフラミンゴに差し出そうと群がる民衆たち。

 その叫びを聞いた瞬間、アルバーンの眉間にしわが寄り、胸の底から凄まじい激怒が沸き上がった。

 10年間、自分やレベッカを罵倒し続け、コロシアムで血を流す姿を酒の肴にして嘲笑ってきた者たち。 そして今、国の真実を知りながらもなお、自らで戦うことを放棄し、ドフラミンゴの言いなりになって自分たちを差し出そうとする国民。

 

「……どこまでも……どこまでも反吐が出る……っ!」

 

 アルバーンの口から、低く地響きのような殺気が漏れ出す。

 

「この期に及んで!自分の足で立とうともせず、他人の血を啜って生き永らえようとする……ただの豚どもがぁぁぁっ!!」

 

 アルバーンは黒槍の柄を短く握り直すと、立ち塞がる民衆の群れへ正面から超高速で突っ込んだ。

 

ドガァァァァンッ!!

「「「うわああぁぁぁっ!?」」」

 

 殺傷を目的としない槍の柄による一撃と、圧倒的な体術の突進。 衝撃波とともに数十人の民衆が吹き飛び、道が強引にこじ開けられる。群がる人々を容赦なく薙ぎ払い、踏み台にしながら、アルバーンは一切足を緩めることなく、一直線に王宮への道を駆け上がっていった。

 誰の声も届かない。誰の制止も意味をなさない。 かつて檻に繋がれていた修羅は、己の怒りだけを糧に、孤高のまま突き進む。

 

 一方、崩壊した地下空間では、革命軍のサボとコアラがロビンたちへ告げていた。

 

「俺たちはこれから地下の囚人たちを解放し、ドンキホーテファミリーと取引していた各国の『裏の証拠』を押さえに行く。本来の任務があるんでね」

 

「気をつけてね、サボ、コアラ、ハック」

 

 ロビンの言葉に頷き、サボとコアラ、ハックは別行動をとるべく地下の奥へと消えていった。

 残されたロビン、ウソップ、バルトロメオ、そしてレベッカは、旧・王の台地にいる仲間たちと通信を繋ぐため、子電伝虫を取り出した。

 

『おいっ! ロビンかっ!? 無事かーっ!?』

 

 スピーカーから響き渡ったのは、王宮から台地に落されたルフィの声であった。

 

「ええ、無事よ。ウソップもレベッカさんも一緒よ」

「ルーシー……っ!」

 

 レベッカが思わず電伝虫へ駆け寄る。

 

『レベッカ!今、兵隊も一緒に…てあれ?どっか行っちまった‥‥‥』

「兵隊さん‥‥‥!?兵隊さんもいたの!?人間に戻ったの!? どんな人!?」

「どんな人って、何言ってんだ!!あの片足の兵隊がお前の父ちゃんだよ!!コロシアムの銅像のおっさんだった!!」

「…やっぱり‥‥‥!」

 

 これまで自分をずっと見守ってきた兵隊さんの正体を知り、レベッカは胸がいっぱいになる。だが、兵隊さん、もとい父親の無事を喜び、抑えられないのと同時に、焦りと恐怖の気持ちも同時に押し寄せていた。

 

「ルーシー……っ! アルが……アルが一人で王宮に行っちゃったのっ!ドフラミンゴに殺されちゃう……っ!」

『アルバーンが!?』

「うんっ! 自分の命なんてどうなってもいいみたいに、一人で飛び出していっちゃったの……! 私、どうしたら‥‥‥っ!ルーシー……っ!」

 

 悲痛な叫びを上げるレベッカに対し、電伝虫の向こう側でルフィがニヤリと力強く笑う気配が伝わってきた。

『安心しろ、レベッカ! 兵隊も、アルバーンも死なせねえ!……ドフラミンゴは、俺が絶対にぶっ飛ばしてやる!!』

「ルーシー……っ!!」

 

 ルフィの圧倒的な力強い約束に、レベッカの胸の奥にあった深い絶望と不安が吹き飛んでいく。

 ドレスローザの頂点、王宮へ向けて――復讐のため単騎で驀進するアルバーン、リク王への忠義を果たすために動くキュロス、そして弁当をおごってくれた友人に報いドフラミンゴをぶっ飛ばすために突き進むルフィ

 

 すべての激情が、ドフラミンゴの待つ王宮へと集束しようとしていた。

 

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