「超かぐや姫!」 If 〜もしも彩葉に弟がいたら〜 作:剣が好きな人
実は作者は二次小説を初めて書く身なので、ここに書くことなどをはじめ、まだまだわからないことだらけです。
もしこのシリーズを気に入っていただけましたら、どうか完結まで見守ってください。
ーー電柱から赤ん坊が出てくる。そんな非現実極まりない光景を俺と彩葉姉ちゃんは現実として目の当たりにした。
そんな中、彩葉姉ちゃんは
「すまん! しかしわたくし、手一杯ですので」
こう言った。直後、赤ん坊が彩葉姉ちゃんに笑いかけた。彩葉姉ちゃんはためらいながらも 「失礼いたします!」と言ってその場を離れようとした。
ーー 一方、俺はと言うと。 立ち尽くしていた。
この赤ん坊はどうするべきか?育てる?とは言っても俺たちはまだ高校生、そんな時間も財力もない。だが見捨てるのか?俺たちはこの子を見てしまったというのに?
などと思考を巡らせていたら、
「あ〜もうどうなってもいいんだ〜 だぁ!」
「ワオーン!」
「カァー!カァー!」
酔っ払いの声と犬の咆哮、そしてカラスの鳴き声が耳に届いた。おいおい一気に治安悪くなったな。コレは流石に危険だろう。そう思っていたら、
「流石にここは危ないかも」
どうやら彩葉姉ちゃんも俺と同じことを思ったらしい。ならば選択肢は一つ。
「思ったより重いなコレ」俺がそんなことをこぼしながら赤ん坊を抱き抱えていたら、電柱の扉がひとりでに閉じた。
「おーいすいません!お忘れ物ですよ!」電柱を叩きながら姉ちゃんはそう叫ぶ。
だがそれに応える者はいない。
おいおい嘘だろ… これじゃまるで…
「… ねぇ朔久。この状況じゃ、私たちがさらったみたいに思われない?」
「…うん、そうだね」
言い当てられた。エスパーか俺の姉は。だが実際そうだ。
ーーさて、この後はどうする? そう思っていたら赤ん坊が泣き始めた。マズいな。騒音で色々言われたら面倒だ。
「姉ちゃん、ひとまず部屋に行こう」そう言って部屋に行く。
だがそれで解決するわけではない。どうしようどうしようと焦っていたその刹那。
ドン!
ーー初めての壁ドンをされた。無理もない。とりあえず赤ん坊を泣き止ませるために彩葉姉ちゃんは怖くないよと言いながらベロベロベロベロ〜 と舌を動かす。初めて見たぞ彩葉姉ちゃんのこんな姿。
ドンドン!
またもや壁ドン。赤ん坊は更に泣く。泣き止む気配はない。となるとこの子を寝かしつける他ないな。赤ん坊を寝かしつけるといえばやっぱり…
「姉ちゃん、子守唄覚えてる?赤ちゃん寝かしつけるならうってつけでしょ?」
「子守唄… 子守唄…うーん… 覚えてない」
「マジか、俺もなんだけど」
どうしたもんか。思考を巡らせる。何かヒントを得られないかと部屋を見渡す。月見ヤチヨのアクリルスタンドが目についた。
俺は藁にもすがる思いでこう言った。
「ねぇ、姉ちゃん。ヤチヨさんのデビュー曲、名前は確か『Remember』だったよね。アレをアカペラで歌ってみたらどう?」
「確かに、良い案だね。じゃあ」
そう言って歌い始めた。
【大切なメロディは流れてるよ あなたのハートに】
赤ん坊はすやすやと寝息を立て始めた。
「「ヤチヨ(さん)パワーすげー」」俺たちは思わずそうこぼした。
「よかった〜。 ーーでもこれどうしよう」
彩葉姉ちゃんはひとまず寝かしつけられたことに安堵したが、また困り始めた。
ふと姉ちゃんはスマホを取り出した。何をする気だ? そう思っていたら…
彩葉姉ちゃんは警察に連絡しようとしていた。
「いや待ってよ姉ちゃん。警察の人も流石に困るでしょ。あと多分信じないだろうし」
「… 確かに」
よし止めた。よかったマジで。俺がいなかったら警察に連絡してたんじゃないのかこの人。
「疲れた〜」と姉ちゃんがため息をついた。
確かに、俺も疲れたな。まぁ姉ちゃんのが格段に疲れてるだろうけど。
そうして俺たちは寝ることにした。姉ちゃんは扇風機だけつけて寝てた。おいおい赤ちゃんいるのにそれはダメだろ。
この子の安全が一番だろうよと思いつつエアコンをつけて部屋を冷やすことにした。
俺が寝る直前、なんか虹色の光が見えたような気がしたが、それを気にする余裕もなく、俺の意識は闇に落ちた。
ーー翌朝。ハトの鳴き声とバイクの音で目を覚ました。
姉ちゃんの隣で赤ん坊が寝ている。昨日のアレは現実だったのか。正直に言うと、夢であってほしかった。
そんなことを思っていたら、彩葉姉ちゃんも起きた。
朝の挨拶をしようと思っていた矢先、俺は違和感に気づいた。
彩葉姉ちゃんも同時に気づいたのだろう。
「「てかこんなデカかったっけ?」」
朝からハモった。 …ってそんなことよりも赤ん坊だ。
「あっ!濡れてる!マジか!」
そういう姉ちゃんの声が聞こえた。おねしょか。当たり前すぎて逆に忘れてたな。ほんとに『灯台下暗し』だなぁ… と思いつつ俺は姉ちゃんにある提案をする。
「姉ちゃん、『西竹屋』に行くべきじゃない?」
「…そうだね。何が必要かだけ確認させて。」
「わかった。」
『西竹屋』とは、"子育ての味方" をキャッチフレーズにしている子ども用品専門店。曰くここだけで赤ちゃん用品が全て揃うらしい。
ーーさて、そこに足を運んだのはいいものの、俺たちは早速一つの大きな壁に直面することになる。
そう。とにかくモノが高い。それは彩葉姉ちゃんが通路で悲鳴をあげるほどだ。質のいいやつを選ぼうとすればあっという間に五桁コースだ。
そんなこんなで会計に行くと、合計で一万三千二百四十三(13,243)円だと店員さんから告げられた。
うっわマジかよ。とんでもない額だな。そんなことを思いながら俺が払った。なんか姉ちゃんが払う払うとか言ってたが無視。ただえさえ姉ちゃんは一人で学費と生活費全部稼いでるんだもん。これ以上無理をさせるわけにはいかない。
「朔久、荷物持ってくれてありがとう」
「気にしないで姉ちゃん。それよりこの子をどうするかのことの方が重要でしょ」
「うん、でもとりあえず週明けまで考えるのはやめよう? 余計に疲れる…」
「…そうだね。とりあえずこの連休でどうなるかかな」
家に帰る途中、橙色の空の元でそんな会話を交わした。
それからはもう多忙の一言に尽きる。ミルクを欲しがったら飲ませる。泣き始めたら泣き止ませる。
そんな作業の繰り返しは、彩葉姉ちゃんが本人の意思関係なく寝落ちしてしまうには十分だった。かくいう俺もしんどい… 世のお父様お母様達の偉大さを実感した。
ーーもしかしたら母さん達も、こんなに苦労してたのかな?
そう考えたら、なんだか複雑な気分だ。…まぁこの話は後にしよう。今そんな余裕はない。
そんなことを考えていた夜のことだ。隈で少し黒くなった俺の目はある光景を捉えた。俺たちが面倒を見てる赤ん坊が笑いながらタブレットのリモコンをポチポチと押しているではないか。しかも本当に楽しいのか、その目はキラキラと輝いている。
ーー本当はあんまり邪魔したくないんだけど、このままだと彩葉姉ちゃんが起きちゃう。この子には申し訳ないが寝てもらおう。
そうして赤ん坊を俺の上に乗っけて意識を落とした。なんか途中重さが増えたような気が?
それから二時間ほどが経った頃のことだ。「ねぇねぇお腹すいた〜」と空腹を訴える声で目を覚ました。なんかミルクが欲しいとか言っていたような?
彩葉姉ちゃんがその子にミルクを作ろうとしていた。姉ちゃんはやっぱり優しいな…… ん?なんだこの違和感。
俺と姉ちゃんは同時に声がした方向に振り向いた。赤い目をした少女がいた。年は10歳くらいだろうか。
「ビビった〜」
とこの子は言ったが、ビビってんのはこっちのほうだよ。なんでこの数日でそんなデカくなるんだ。地球生活数日間で何故もう人間の言葉を使えるようになったんだ??
はっきりいって今の状況は 異様 の一言だ。彩葉姉ちゃんが西竹屋で買った赤ちゃん用品を爆速で段ボールに詰めて「お引き取りください」と言うほどには。不気味すぎる。だって先日赤ん坊だった子が今やはっきりとこの地球という星の言葉を喋っているんだから。
「てか何ですぐデカくなんの? 怖っ!」
彩葉姉ちゃんがこの謎の少女にそう尋ねる。さぁ答えは何だ?
「まぁ今時は何もかものスピードが速いんですわ」
少し考えた後、まるで誰かの真似をするかのようにそう答えた。確かに今の社会は本当に物事の流れが速い。それは認めるけど、これは別じゃない?というかそうあって欲しかった。
「得体の知れないものは、お断り!」
そう言って彩葉姉ちゃんは少女の腕を力任せに引っ張る。だが少女が抵抗する。姉ちゃんは綱引きの要領で引っ張ろうとしたのだろう。しかし途中で手を離してしまい、少女は窓ガラスに頭をぶつけた。
「おい君!大丈夫かい!?」
思わずそう声をかけた。
「頭痛い〜! 助けて〜!」
やはりというべきか、大丈夫ではなさそうな返事。ーーん?『助けて』?
その瞬間俺は、ある光景を思い出した。彩葉姉ちゃんが母さんに助けてと言ったら四時間説教をされたことを。あの時俺は何にもできなかった。止めに入ろうとしたが、むしろ火に油を注ぐことになってしまった。
そんなかつての苦すぎる記憶を思い出していた俺の意識を現実に戻したのは、少女のお腹が鳴る音だった。そういえばお腹すいたって言ってたもんな。 そしてその音に誘われたのか、彩葉姉ちゃんのお腹も空腹の音を鳴らす。
そんな気まずい沈黙の中、
「たすけて〜?」と少女は目を潤ませながら俺たちに媚びた。
舐めきった態度だな。どこで知ったんだそれ。 なんかもう疲れてるのかツッコむ気力も出ない。溜め息を落としながら、コンビニに出る支度をする。彩葉姉ちゃんが行こうとしてたが、この人はバイトと勉強であり得ないくらい疲れているので労わる。当然のこと。
さて、出たはいいものの、あのわがまま娘は何が食べれる? 聞いとくべきだったなと後悔しつつ、商品棚を見回す。 オムライスが目についた。子供といえばオムライス。俺はハンバーグのが好きだけど。深夜だからか、くだらないことが頭の中を巡る。ちゃっちゃと買おう。
買った後感じたが、今のコンビニ飯普通に高くないか?現にこのオムライスもおおかた六百円(正確には五百九十四円)するし。まいいや。西高屋に比べたら安い。姉ちゃんの分も買おうかと聞いていたが、バイトの賄いを食べるからいいとのこと。
さて、家に着いた。
「はい、これ。」
そう言って俺は推定人間ではない少女にオムライスを渡す。ディナーというには遅すぎる食事の始まりだ。こういうのは 夜食 ってやつかな。やったことないからわからないけど。
さぁ、初めての地球の食事。この子の舌に合うか?
「すごい! 何これ?」
どうやら合ったらしい。本当に良かった。(あるのかわからないけど)アレルギーに引っかかってたらどうしようかと不安だった。それも大丈夫そうで何より。 この子の左手でスプーンを持って食べてる様子を見て一瞬左利きかと錯覚したが、それは多分違う。左利き というより、多分姉ちゃんのスプーンの持ち方を鏡写しにしてるんだろうな。と考えを巡らせていたら、
「えっと、オムライス…かな」
「オムライス 大好き!」
楽しそうに食卓を囲んでいる姉ちゃんと少女の声が聞こえた。その様子を見て、なんか心が明るくなったような気がする。多分久しぶりに'嬉しさ'を感じてるのかな。
さて、そんな空気の中姉ちゃんが切り出す。
「それで? あなたはどこから来たの?」
俺もこれは聞いておきたい。
少女は月を指さした。
「つ、月?」
マジで?
「…かなぁ」
いや自信ないのかよ。
「で? 宇宙人は何しに来たの? 侵略?」
SFの世界だったっけ? ここは。まぁいいや。返答を聞こう。
「う〜ん、何かあんまよく覚えてないんだけど〜、とにかく毎日超〜つまんなくて〜。楽しいところに逃げた〜い! って思った気がする」
…これは返答になってるのか? 目的が不明だし、説明がかなり雑。いや、本当に目的がないのなら返答になっているか。
「逃げんな〜」
そんな雑な説明に対する姉ちゃんの返答がこれだ。でしょうね。
「え〜 何で〜?」
何で… 何でかぁ… やり直すのがむずいからかな、多分。少なくとも俺ならそう言うかな。
「あのさ、ちなみにこれに心当たりは?」
あ、話題が変わった。そして怒り心頭だな。
「何これ」と少女が返す。
まぁ流石にそうだろうよ。
「『竹取物語』。月からやってきた姫が竹の中から出てきて、翁が拾って育てて、結婚迫られたりとか色々あって」
「けっこん?」
うんまぁそうなる。そしてこの子に教えるには早いか?
「出てきたのは竹じゃなくて電柱だったけど、あんた、もしやかぐや姫なの?」
核心をつく質問が飛んできた。当の本人は姉ちゃんの賄いのタコライスに集中している。めっちゃ食べるなこの子。
そして姉ちゃんもチョロい。泣き落とされたら素直に渡す。まぁ気持ちはわかるが。
「んと、何だっけ?」
「あ?」
たはは、さっき楽しそうとか言ったけど前言撤回。ストレスやばそうだなこれ。
「んで…じゃあ彩葉はこのお爺さんなわけ?」
タコライスを口に放り込んだ直後にそう言った。ホントはそれ、あんまりよくないんだけどね。発言の内容も。 ん?ってかなんで姉ちゃんの名前知ってんの?
「八十年後の姿でも見えちゃってるのかなぁ〜 違うよ?」
見たこともないバチギレ。月までぶっ飛ばされてもおかしくないぞ。
「ヌッハッハ〜」
しかも当の本人は笑って誤魔化してる。こいつなんてもん覚えてんだ。
「てか、何で私の名前…」
気づくのが遅いな。相当疲れてるね。
「そんでこんなん絶対かぐや姫じゃない! いやその前にえっと…」
「んで、お話はどうなるの?」
ありがとう。軌道修正してくれて。初めてこの子に感謝した。
「え〜 お迎えが来て、翁たちが引き渡すまいと戦うもむなしく、姫は羽衣を着せられて、地球のことは忘れる。で、帰る」
「おー。 あれ、続きは?」
「終わり。めでたし」
「え?月に帰って終わり?何それ超バッドエンド!」
ーバッドエンド か。確かにそうかも。
「ヌハハハ〜!」
姉ちゃんがさっきの仕返しとばかりにそう笑った。
「これ かぐや姫絶対不幸じゃん! しかもいい話風になってるのが余計許せないよ!」
そうこの子は嘆いた。よく子供は感情豊かで純粋というが、今身に染みて実感した。でも、このお伽話は…
「これは、そういうお話なの」
そうだ。"そういう話" だ。
「バッドエンドやだやだ〜! ハッピーなのがいい〜! ラ〜ララララ〜」
そう言いながら暴れて歌う少女の様子を見た俺は心が揺らいだ気がした。なんだこの感じは?
「どうしようもないじゃん。暴れたって歌ったって、決まってることが変わるわけじゃないし。 受け入れて覚悟するしか、ない。」
そう言う姉ちゃんの顔は凛々しかった。何を思っているのか、少女もその顔をまじまじと見つめていた。
そして、少女は決心したように、力強く立ち上がった。そして、こう高らかに宣言した。
「よし!決めた! 自分でハッピーエンドにする! そんでハッピーエンドまで彩葉と朔久も連れてく! 一緒に!」と。
破天荒さと、その中に確かにある一本の太く、決して折れない鉄の柱のような力強さを受け、俺たちの間には一瞬沈黙が生まれた。決してこの少女を愚弄しているのではない。ただ単純に心を打たれているんだ。
ーーハッピーエンド。それは『都合のいい話』とも言える。人生はそんなに上手くいくものではないとはよく言う。 俺たちはそれを幼い頃から聞き続けていたからだろう。
いつしか俺たちはその『都合のいい話』を目指そうとしなくなった。 [ノーマルエンド]ーー つまり'普通のエンディング'を目指すようになってしまった。 もしかしたら俺はこの子に乗せられているだけなのかもしれない。
でも、何だろう。この子の目に嘘はない。闇なんてない。まるでそれを知らないかのように。 だから、俺はこの子をーー
「ハッピーエンドいらない。普通のエンドで」
「彩葉」
信じよう。そう決めたから。だから姉ちゃん、俺はあえて貴方をこう呼びました。
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ーー私の弟、酒寄朔久。彼は普段は私のことを「姉ちゃん」と呼んでいる。でも、本当に感情的になったときは「彩葉」と名前で呼ぶようになる。
私は今、久しぶりにその呼び方を聞いた。彼がこの後何を言うかはおおかた察しがつく。多分この子と一緒にハッピーエンドを目指す気なんだろう。『都合のいい話は毒』だと言うのに。
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俺の強引な遮りを受けて、姉ちゃんーー いや、彩葉はなんとも筆舌し難い顔をしていた。
わかる。母さんの『都合のいい話は毒』という教えの影響だろう。確かにあの人の教えは間違っていない。
ーーでも、今の俺は理屈じゃない。この子が俺たちに何をくれるかが知りたいんだ。もしかしたら、この子なら彩葉を救えるかもしれないから。俺には多分無理だったと思うから。だから、俺はこの子を信じる。
「彩葉、まずは遮ってごめん。でもこれだけは絶対に言っておきたいんだ。俺はこの子と、ハッピーエンドを目指す。彩葉は彩葉が本当に行きたい道を歩けばいい。でも、絶対に後悔だけはしてほしくない。 だから、俺はそうならない道を歩いてほしいと思う。」
彩葉は黙ってその話を聞いていた。
「ーー少しだけ、考えさせて」
そう言ってくれた。良かった。いや、まだこの道を行くとは言ってないか。でも、検討すると言うことはこの道を歩くという選択肢が芽生えたってことだ。俺はそれだけで嬉しい。
「やった〜!」
少女も喜びが全面に出ているようだ。俺は思わず笑みがこぼれた。
「彩葉、本当にありがとう。じゃあもう寝ようか。ほら、君も」
だから、今日はおやすみなさい。彩葉ーー姉ちゃん。
使用楽曲コード: N01701828
補足:
なぜ朔久くんはお金持ってる?
→A. KASSENのランクマ報酬のふじゅ〜を貯めてたから。ちなみに報酬の一部を彩葉姉ちゃんにヤチヨの推し活支援費として渡そうとしてる(もれなく丁重にお断りを食らってる)
後前回の最後、ヤチヨとスマコンの説明をすると言いましたが、この2つをやろうとすると文字数がとんでもないことになってしまうのでこの次の回で説明します。勝手な決定でごめんなさい。