いやー魔王との戦いでなんと死んでしまった。
いつもなら何度やっても俺が勝ったのに、今回は精霊の調子が悪く死んでしまった。いやまじで、いつもなら俺が勝ってたよ?
日課のように魔王と戦い、俺が勝つ。
そしてたまに休養として遊んだり、温泉に行ったり。
そんな充実した日々を過ごしていたのだが、まあ戦ってたらいつか死んでしまう事もあるわけで、俺は魔王の一撃で重症を負ってしまい、治療が間に合わず死んでしまった。
せっかく勇者が死んだのだから喜べばいいものを、魔王の奴ときたら泣いて謝るものだから、かっこいい台詞を言うのを忘れてしまった。
まあ、そのおかげで最後に気持ちを伝えて終われたので結果オーライという奴だが。
俺はどうなるのだろうか?
勇者の責務ほほぼ放棄して魔王と仲良く遊び呆けてたのだ、この世界に神様がいるならお叱りを受けそうだ。
いやだなぁ。勇者を志望した理由だって定期的に国からの援助があるからって理由で酔狂に平和を望んでいたわけじゃないし。ぶっちゃけ俺さえ満足なら魔王軍側についても良かった。
「ほっほっほ。何やら色々と考えているようじゃの」
「あっ神様、俺どうなるんですかね?
地獄ですか? それとも天国?」
「現世じゃ、っというか、お主は
この空間になんの疑問も持たぬのじゃな」
「まあ死んだらなんでもありってことで理解してますよ
で? 現世ってのは?
黄泉がえりって奴ですか?」
「まあそんな所じゃのぉ、正確には今から数百年後ほどの未来軸に行ってもらうがの」
「あーなるほど、みんなそうやって別軸に飛ばしてるんですか?」
「まあそうじゃな、お主の場合は腐っても勇者じゃし、
神規定で人類に得与えた者は一つ願いを叶えることになっとるんじゃよ」
まあ確かに、俺これでも魔王軍数万〜数十万体は倒してるしな。
「何か望みはあるか?」
願い……別にねぇなぁ、強さは前で十分堪能したし。
いいダチともあった。
望むことはもうねぇなー。
「別にないんで、もし魔王の奴がきたらあげてください。」
「……おぬし、本当に勇者か?」
「はは〜! 神様なら俺が勇者になった経緯知ってるでしょ? そういう質問はするだけ無駄って奴ですよ」
「確かにのぉ。あの世界が形成されて過去一度も、勇者を撃墜して称号を強奪した者はお主だけじゃった。はぁ……了解した。魔王が来た時は願いは魔王に譲渡するわい」
「すんません、なんかめんどくさそうなことさせちゃって」
「いいわい、実際お主にはそれだけ我儘を言う資格がある」
「感謝します」
「じゃ、さっさと送るぞい」
「へーい」
「汝の次の生に、空から幸運を祈る」
勇者。
基本的に刹那的で楽観的主義な性格、そのため結構アホ。
精霊を相棒とし戦っていたが、転生先ではどうなるのか?
神様。
ハゲ、優しい、強面。