両義足隻腕隻眼金髪目隠れTS転生ロリ 作:名無しのTSスキー
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「ほんとにこっちで合ってるのかよ」
「ええ」
微かにだがヒソカの粘ついたオーラの残滓を感じる。けれど、念を辿るまでも無く、行く先には道標のように動物の死体が転がっていた。恐らくヒソカを狙って襲い掛かった所を返り討ちに遭ったのだろう。
おかげで迷う心配はなさそうだった。
私が気絶させたクラピカは今、ゴンに背負われている。私が背負っても良かったのだけど、体格差もあり片手では不安定になってしまうし、レオリオはこれまでのマラソンでだいぶ体力を消耗しており人一人背負って走る余裕はなさそうだったので、ゴンが背負う事となった。
空気は若干気まずい。
ゴンはともかく、レオリオはまだ私に疑念を抱いているようで、先ほどから訝し気な視線を向けてくる。とはいえ私しか道標を追えない以上、着いて行くしかないこともあり今は追及するつもりはないようだけれど。
「う……」
「あ、クラピカ。目が覚めた?」
「ゴン……すまない……手間をかけた。下ろしてくれ」
「走れる?」
「ああ、問題ない」
調子を確かめるように軽く体を動かしてから、そのまま並んで走り出した。
「……すまなかった」
しばしの沈黙の後、後ろから声が掛かる。
「いえ、おおよその事情は聞いたので」
彼はクルタ族の唯一の生き残りだという。
クルタ族は5年前、幻影旅団と呼ばれる盗賊の襲撃を受け、虐殺され緋の眼を奪われた。集落に生き残りは一人もいなかったそうだ。
クラピカはただ一人、集落を出ていたおかげで難を逃れたらしい。
彼は仲間の緋の眼を取り戻すためにハンターになろうとしている。
そんな中、緋の眼を小瓶に入れて持っている人間が目の前に現れた。勘違いもしようというもの。
怒った理由は理解した。
とんでもねえとばっちりだった。
私が緋の眼を持っていた理由は至極単純。
「……キミもクルタ族なんだな」
この眼は私が取り戻した、自分の緋の眼だ。
「な……っ、マジかよ」
レオリオが横で目を見開いている。
クラピカの意識が落ちる瞬間、一瞬だけ目が合った。
――あの時、私の左目は一瞬だけ緋くなっていたと思う。
「その手足も、目を奪われた時に失ったものか?」
「……右手はそうです。手ひどく痛めつけられまして、傷が原因で感染症を起こして切断する事に……。脚の方は、逃げるために無理やり海に飛び込んだんですけど」
海中で、血に誘われて鮫が寄ってきていたのだ。
喰いつかれて脚が千切れたけれど、そのあと運良く流れの速い海流に乗れて、上手いこと鮫から離れられた。
そのあとはよく覚えていない。目が覚めたら病院のベッドだった。
我ながら良く生きていたものだと思う。
ざっと要点だけ話すと、三人は絶句していた。
「……それと、私は自分がクルタ族だと思ったことはないです。血を引いてるだけなので」
私の母は貧民街の娼婦だった。子を孕めば仕事は出来なくなる。
だから避妊はしていたはずだろうけれど、それでも100%防げるものではなく、運悪く当たってしまったのがどこの馬の骨とも知らないクルタ族の種だったようだ。それだけの話。
私はクルタ族を何も知らない。自分の眼が緋の眼と呼ばれているということも、自分の眼を取り戻すときに調べて初めて知ったぐらいなのだ。
そんな身の上なので、同族意識を持たれても正直困る。
「……そうか」
その声は大層気落ちした様子だった。
見つけた手掛かりは空振りで、同族と思った相手には袖にされたのだ。落ち込むのも無理はないと思う。
袖にしたのは私だけれど。
「……謝りませんよ」
「構わない。非は私にある」
「……潔いやつ」
そう素直に頭を下げられると、こっちも謝らなければならない気がしてくる。
謝らないけれど……。
「……私の緋の眼は1年前に取り戻しました」
ローカルな地方のマフィアの情報など、調べるのに大した手間はかからなかった。
ふと思い立って調べてみたところ、あっさりと拠点を特定できてしまった私は善は急げと数か月かけて準備を整え、連中の拠点にカチコミを仕掛けた。
相手は念能力者を複数雇っており、どう攻めたモノか苦心したが、偶々盗賊連中が同じく襲撃しようとしていたのを聞きつけて、話をつけて協働し壊滅させた。
そのままアジトに残っていた組織の記録を調べ、緋の眼の売却先を突き止めて、どうも私のことを気に入ってくれたらしい盗賊団の連中と一緒に再びカチコミを仕掛け、無事に取り戻したわけである。
仲間に誘われたけど、まだカタギでいたいので断った。
当然だけどこの件は帰ってからしっかり叱られた。それはもうこっぴどく。
――短絡的な行動をするんじゃない!命を大事になさい!アンタ自分のしたことが犯罪だって分かって……いやそれは良い。それ以前に一人で突っ込むなんて、死んだらどうするわさ!急に何か月も居なくなって、心配したでしょうが!
と、こんな感じで……。
ちょっと短絡的だったのは自覚している。出来ると思ってしまったら、行動に移していた。反省はしているけれど、結果良ければということで、後悔はそんなにしていない。師匠には申し訳なかったと思っている……いやホントに。
「緋の眼は一つでもかなりの高値が付くそうで。手放そうという人はそう居ません。売られてから六年経っても転売はされてませんでした。ルートを探るのは容易では無いでしょうが、アマチュアの私でも何とかなったので、ライセンスがあればそう難しい事でもないでしょう」
「……」
「実体験です。参考になりましたか?」
「……ああ、ありがとう」
ちなみにこの眼、取り戻したところで今更眼窩には収まりゃしないし、視力が戻る訳でもないので取り戻した暁にはさっさと荼毘に付す予定だったのだけど、協働してくれた盗賊団の団長が、仲間の誘いを断った事への意趣返しのつもりなのか、去り際に緋の眼の価値について語ってくれやがった。
緋の眼はその状態で持ち主が死ぬと、その美しい緋色を保ったまま定着するらしいけれど、連中が無知だったおかげで生きたまま抉りとられた私の緋の眼は、よく見れば本来のソレに比べて少々色褪せているし、もう一つの眼を抉り出すわけにもいかないので片側しかない。
それでも全滅したクルタ族の眼、それなりの値は付くらしい。
むしろ不完全な緋の眼という事で、今となっては逆に希少性を感じて高値で買いたがる人間もいるだろうだとか……。
事が事なだけにそれを喜ばしいとは思わないのだけど。
しかし、貧乏性を拗らせている私は、それを知って荼毘に付すつもりだったこの眼を手放せなくなってしまった。こうして持ち歩いているのはそれが理由だ。そのおかげでこんな珍奇なトラブルに見舞われてしまっているけれど。
億単位の金が端金に思えるぐらいの大金を稼げればこんな思いしなくてもいいのに……。
余談だけれど、このカチコミの資金を稼ぐのが目的で天空闘技場に行ったのだ。
ついでに戦いの勘を掴んでおこうと200階に飛び込んだのが運の尽き。結果としてヒソカに目をつけられた。やっぱりちょっと後悔してたかもしれない。
湿原を抜けた先に、受験者達が建物の周りに集まっているのが見えた。
扉は解放されておらず“本日正午より二次試験開始”と大きく掲示されている。
時刻を見れば5分前。
本当にギリギリだったようだ。
建物の内部からは獣の唸り声のような音が鳴り響いている。いったいどのような試験になるのだろうか。
時間が迫るにつれ周囲の緊張が増していくのを感じた。
「よっ」
そんな中、近づいてくる銀髪が見えた。
キルアだ。
「どんなマジック使ったんだ?絶対もう戻ってこれないと思ったぜ」
「対象の追跡はハンターの基本技能ですから」
「簡単に言うなあ……」
「まぁ、道中にヒソカが痕跡を残してくれたおかげで間に合ったのもありますが」
サトツさんだけなら道標など無かっただろう。
「確かに、血の臭いで分かりやすかったよね」
あっけらかんとゴンが言う。
この子は途中から私の後を追うのではなく、自分で道を見据えて並走していた。
確かにヒソカは人も動物も大勢殺していたので、血の臭いが強い事だろうけれど、それを追える嗅覚は私にはない。
「私は臭いを追った訳では無いですけど……」
「……っと、時間みたいだぜ」
話しているうちに時計の針が0時を指した。
扉が開く。
周りの緊張がピークに達する。
扉の向こうに居たのはソファに腰掛けるセクシーな服を着た女性と、その後ろで腹の音を鳴らしながら座る恰幅のいい大男。
――獣の唸り声のような音は男の腹の音だったらしい。
緊張感が霧散していく。
――という訳で二次試験は料理である。
試験官の二人を満足させる食事を用意すること。
まず一人目の大男、ブハラさんの指定する料理を作り、それに合格した人がメンチさんの料理を作って審査を受けられる。
二人が美味しいと言えば合格。
試験は二人が満腹になった時点で終了とのこと。
ブハラさんの課題は豚の丸焼き。
ここ、ビスカ森林公園に生息する豚なら種類は自由との事だった。
スタートの合図と同時に受験者達が走り出す。彼がどれぐらい食べられるのか分からないけれど、全員分を食べきるのは不可能だろう。
まして豚の丸焼きともなれば一人前でも相応の量がある。
相当数の人数がここで落ちる事を予感させられた。
片手だと調理にも時間が掛かる。間に合うだろうか……
要らぬ心配だった。
まず、ここに生息している豚は大変狂暴なようで、その時点で多くの受験者がそれなりに苦戦していた。
しかし私にとっては大した問題ではなく、他の受験者よりも早く仕留める事が出来た。
調理には予想通り苦戦したけれど、とはいえ焼くだけの作業。最初のアドバンテージさえ握ってしまえば大した問題ではない。
そしてブハラさんの胃だけれど――
「あ~~食った食った。もーお腹いっぱい!」
試験終了の鐘がなる。
豚の丸焼き料理審査、70人の受験者が審査を通過した。
ブラハの後ろには彼が完食した70頭の豚の骨が後ろに積みあがっている。
すごーい……
私は比較的小食なので、たくさん食べられるのは羨ましい限りである。
味の方は殆ど勘定に入っていなかったらしい。間に合わなかったもの、そもそも豚を仕留められなかったもの、彼らは残念ながらここで脱落となったけれど、それまでに豚の丸焼きを提供出来た受験者は全員通過となった。
もちろん私も通過。
キルア、ゴン、クラピカにレオリオも無事に通過した。
メンチさんが苦言を呈していたが、ブハラさんは素知らぬ顔、それなりに人数は絞れたから良しと満足気にうなずいていた。
なお、メンチさんは味の審査を甘くするつもりはないようで、後半は厳しくいくと明言している。
そして出された課題は……。
「二次試験後半、あたしのメニューはスシよ!!」
スシ……寿司かぁ。
受験者達がざわめきだす。
どうやらこの場に寿司を知っている者は殆どいない様で、場が困惑に包まれる。
小さな島国の民族料理。私にとっては前世で暮らしていた故郷の民族料理で馴染み深いものだったけれど、そういえば今生では未だお目にかかれていない。
なんなら半ば忘れていた。
前世では世界にもそれなりに広まっていたけれど、この世界の日本にあたる国はあまりよく知られていない小さな島国で、食文化もあまり広まっていないようだ。しかし私は日本料理が世界でも五指に入るほど美味しい事を知っている。
思い出したら急に食べたくなってきた……。
建物内には調理器具と必要最低限な材料は概ね用意されていて、既に炊かれた米もお櫃に入れられて用意されていた。
「そして最大のヒント!!スシはスシでもニギリズシしか認めないわよ!!」
――ああ、終わった。
頭を抱える。
寿司をまともに握れるようになるには相応の年数の修行が必要と言われている。もちろん、私は寿司職人の修行など受けたことはない。そもそも料理は最低限しかできない。師匠に拾われてから生活に余裕が出来てからは、必要に駆られる事も無くなり、右腕がなくなってやり辛くなったのも相まって自炊をすることもなくなった。
そんな人間がまともな寿司が握れるか。否である。
――とはいえ諦めるという選択肢を取る訳にもいかない。
この試験で確かめられているのは少ないヒントから答えにたどり着ける注意力と観察力と推測する。
ならば流石にそこまで細かな味までは見られない筈。
寿司の形は知っている。最低限の形を整えるだけなら片腕でも何とかなる……筈。
「魚ぁ!?お前ここは森ん中だぜ!?」
レオリオの大声が会場に響き渡る。
どうやら道具と材料を見ながらクラピカと相談していたらしい。
レオリオの声を聞いて受験者達が一斉に走り出す。
「くそっ、オレの他にも知ってる奴がいたのか!!」
それを見て焦る様子を見せたのは294番の男。
おお、忍者だ……忍者がいる……。
この世界の日本ってどうなってんだろう。
さて、私は森の中を歩いていた。
他の人はみんな近隣の川や湖に向かったけれど、淡水魚の生食は危険を伴うと聞いたことがある。
素人なので詳しい理由はよく分からないけれど。
川魚でも鮒寿司とか鱒寿司とかあったから、何かしらの処理を行えば生でも食べられるのだろうけれど、私は処理方法を知らない。
熟成や発酵を伴うものならこの試験中に行うのは不可能だろう。
という訳で、魚では無く山の食材を用いた変わり種の寿司を握ってみようと思ったのだ。
短冊切りにした山芋の寿司とか考えてる。キノコも考えたけれど、初めて来る土地で食べられるキノコを判別出来る自信がなかった。
十分な時間があれば自分で毒見して判別できるのだけど、今回はそんな余裕はないだろう。
ハンターになった際、仕事の方向性によってはサバイバル環境で自活する必要も出てくることを考えると、ちゃんと勉強しておくべきだったと自省する。
山菜ならある程度は判るので、判別できる範囲で摘みながら森の中を歩き目当ての本命を探す。
「あ、よかった。あった」
ムカゴ。自然薯などの山芋の蔓に出来る小さな実だ。
これが成っている蔓を辿れば下に山芋が埋まっている筈。
そもそもこの近辺に自生しているのかが心配だったのだけれど、無事に見つかった。
根本を掘り返すと、私の腕程の太さの山芋が見えた。
折れないように身長に掘り出していく。
収穫できたのは1メートルほどの立派な自然薯だった。
会場への帰路、川辺に体育座りしてしょげているヒソカの姿があった。
その背中からは彼にしては珍しく哀愁が漂っている。何があったのだろう……。
気になるけれど絡んだら面倒くさいこと必至なので気付かれないよう慎重にスルーした。
……いやホントに何があったの。
「あれ、エヴリンどこ行ってたの?」
「山菜を採りに」
「おいおい、寿司ってのは魚を使うもんだろ。違うのか?」
まぁ、邪道と言えば邪道だと思う。
実際、殆どの人が寿司と言えば海鮮を用いた物を想像するだろう。
川や湖の魚を生食させる事に抵抗があったからこういう手を取ったけれど、メンチさんならば少々の食中毒や寄生虫程度どうという事はないだろう。
審査員の前には受験者が殺到していた。
みんなそれなりに形の整った寿司を皿に載せている。
殆どの人が寿司を知らない様子だったのに、気付けばみんな正解にたどり着いていた。
二つ星のプロハンターの直弟子だからと、どこか己惚れていた部分はあった。
しかしどうだろう。皆、正解を知っている私よりも早く料理を済ませ、審査員に提出している。これまで優位に立っていたこともあり、受験者達を甘く見ていたらしい。
――一発で合格しろなんて言わないわさ。今回は試験の雰囲気を掴んでくること、それで自分に足りないモノを見定めてきなさい。
試験に向かう前の、師匠に言われた言葉を思い出す。
ハンターに求められるのは武芸だけではない。文武両道に加え高い観察力や注意力、判断力、ありとあらゆるすべての能力が求められる。私には足りていないものばかりだ。
改めてそれを痛感した。
焦燥感に駆られながら急いで山芋を処理する。
山菜と合わせて飾り付けて、見栄えも整えたかったけれどそんな余裕はなさそうだ。
シャリの形を整えて、短冊状に切った山芋を載せる。
バラけないかが心配だったけれど、粘りのおかげで上手くまとまってくれた。
すり下ろした野生の山わさびを載せて完成だ。
審査の列に並んでいると、メンチさんの声が聞こえてくる。
「タネの切り方が全くダメ!」「シャリの形が悪い!地紙形からせめて船底形!」「握りが遅い!」「堅い!」「論外!」
これもダメ、あれもダメ!とダメだしが続く。
――待って?
審査基準厳しい。厳しくない?
厳しくいくとは宣言していたけれど、そこまで味が求められるなんて想定外が過ぎる。
私の寿司はどう考えてもちゃんとした寿司の基準を満たしていない。
うろ覚えの記憶で何とか形だけ整えた程度のモノだ。
列に並ぶ受験者が次々と不合格と切り捨てられていく。
やがて私の番が来た。
「ふぅ、次で最後かしら……って、あら。イヴじゃない」
メンチさんとはちょっとした顔見知りであった。
一つ星ハンターで、心源流の門下でもあり、師匠に連れられてメンチさんに料理をご馳走してもらう事が何度かあった。
そのうちに仲良くなって、私にとってはちょっとした姉貴分みたいな感じになっていた。
なので彼女は私を、愛称のイヴと呼ぶ。
「カオ真っ青よ、大丈夫?」
誰のせいと……。
言葉には出さない。ハンター試験は試験官が絶対。不興を買えば審査すらしてもらえない可能性すらある。
「ま、知り合いだからって審査は容赦しないけどね。さ、見せなさい」
実質的な死刑宣告であった。
「こちらです……」
「へぇ、山芋のお寿司ね。ふふ、どいつもこいつも、まともに処理もできてない魚ばかり持ってくるからうんざりしてたところよ。ちなみに魚を選ばなかった理由は?」
「淡水魚の生食はリスクがつき物ですし、安全に処理する方法を私は知らなくて、仮に知っていたとしても時間が足りないと判断しました……」
豚肉の薄切りに火を通した肉寿司というのも考えたけれど、もう一度豚を捕獲して捌いたとして、寿司に使う肉の量などほんの僅かだ。余ったぶんを私が食べるにしても、全て食べきるのは無理。確実に肉の大半が無駄になる。
生き物を殺しておいて、食物を無駄にする行為。それは私個人の信条的に許容できない。
山菜や山芋ならば必要最小限だけ用意できるし、余った分も問題なく消費出来る。
今回、採集した分も後で天ぷらにするつもりでいる。
「なるほどね。それで山芋を選んだわけだ。中々いい目の付け所ね。でも、肝心の味の方はどうかしら」
「手心をください……」
「だめ」
ひぃん。