Fate/if(フェイト・イフ)   作:名無しのレイ

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第四話-聖鞘断片-

 

―――そうして、『彼』の夢を見る。

 

彼はケルトの光の神ルーと王の妹のデヒテラの御子として生を受けた。

 

セタンタと名づけられた彼は、七歳にしてコノール王の猛犬を倒し、ホリンの猛犬……クーフーリンと呼ばれるようになった。

 

勇敢であり獰猛であり戦いを好んだ。

 

だが、それは無慈悲な戦闘機械と言うわけではない。

 

呪いに囚われた味方の軍に代わりに、たった一人で女王メイヴが率いるコノハト軍に立ち向った。

 

そんな人間が無慈悲なはずなどあろうはずもない。

 

彼は、慈悲深く優しい男でもあり、人間味のある存在でもあった。

 

だが、それは彼に幸せをもたらさなかった。

 

友であるファーティアと戦い、己の息子を葬り、親友フェルグスとすら戦った。

 

だが、それでも彼に後悔など無かった。

 

ゲッシュを破られ、ありとあらゆる全てに追い詰められ、己の槍で脇腹を貫かれながらも、後悔などしなかった。

 

彼は膝を屈する事を良しとせず、石柱に体を縛り付け、自らの血を啜るカワウソの貪欲さを哄笑した。

 

安らかな終わりを迎える英雄などいない。それこそが、英雄たる己の最後に相応しいと悟っていたのだ。

 

ただ残念な事があるとすれば、己自身の”死力を尽くした戦い”を成し遂げられたのが、無念といえば無念だった。

 

「……ん。」

 

衛宮 士郎は横になりながら微かな声を上げる。

普段の安らかな眠りとは違い、泥のような深い眠気だ。

鉛のように重い瞼を何とかこじ開け、微かに目を開ける。

目に飛び込んできたのは、いつもの見慣れた天井と―――。

 

「あ、目を覚ましたわね。」

 

いきなり目に飛び込んできたのは黒髪をツインテールにした綺麗な少女。

遠坂 凛。

いきなりこの家には在り得ない彼女を目にした士郎は、頭の中が真っ白になってしまう。

これはもしかして夢か、夢なのか、と錯乱しながら、思わず口から言葉が出てしまう。

 

「とっ、遠坂―――っ、てここは……俺の家か。」

 

「ああ、小僧。目を覚ましたか。」

 

その声に反応してとっさに起き上がった士郎は周囲を見渡す。

まず目に入ったのは士郎の近くにいる遠坂。

そして、今さっき士郎に声をかけたランサー。無言のまま警戒態勢のままでいるセイバーと呼ばれる少女。

その衛宮の家にとっては異端である彼女達の姿を見て完全に目が覚める。

彼の脳裏にまず蘇るのは、昨日の夜の事、あの圧倒的な滅びの化身。狂戦士、バーサーカーとの戦い。

 

「っつ!そういえばあれから……!」

 

どうなった、と言うよりも先に、凛はまるで講義をするように人差し指を立てて口を開く。

 

「バーサーカーからは何とか逃げ切ったわ。ま、ランサーのお陰よね。

私の家では、襲撃してくる可能性があったから、悪いけれど士郎の家にお邪魔させてもらった。

ここまではオーケー?」

 

いや、いいけれど遠坂、何で俺の名前が呼び捨てにされてますか?

そんな士郎の疑問を余所に、彼女は不機嫌そうな表情でこちらを睨み付けてくる。

 

「……それで一つ提案があるんだけれどいいかしら。

衛宮くん、私達と一時的に手を組まない?」

 

「え?手を組むって……遠坂とか?」

 

予想外の言葉に思わず士郎の目が丸くなる。

確かに、凛とは戦いたくない。手を組めればそれに越した事はない。

凛はそれには構わず言葉を続ける。

 

「そうよ。確かにセイバーならバーサーカーにも対抗できるでしょう。

けれど、その後は続かないわ。

もしも、バーサーカーと戦った後で他のサーヴァントに襲われてしまったら負けてしまう公算は高い。」

 

いや、遠坂。そう言った事はきっぱりと口に出さない方がいいと思う。

ほら、あちらで部屋の隅にいるセイバーさんがすごく不機嫌そうな顔してるし。

そんな士郎の思考を余所に、彼女は本題へと入っていく。

 

「それで、一時的に手を組もうって訳。

貴方達だって、もう一度バーサーカーと戦って勝てる自信はないでしょう?」

 

「う、それは。確かに。」

 

思い出す。あの圧倒的で理不尽なまでの暴力。

セイバーとランサー二人がかりでもようやく互角の状態。

正直、半人前のマスターに率いられたランサーでは叩き潰されるのがオチだろう。

 

「ああ。確かにな。俺と坊主だけじゃバーサーカーにもう一度対抗するのは難しいな。

おまけに12回……後11回か、バーサーカーを倒すのは正直かなり無謀だぜ。」

 

それに対して今まで沈黙を保っていたランサーが口を挟んでくる。

下手な意地を張らずに、冷静に自分と相手の実力を把握し、的確な状況判断を下している所は流石、英雄と言えるだろう。

選択の余地は無い。聖杯戦争の知識もなく、魔術師としても未熟な士郎にとってはこんなにいい話はない。

 

「……解った。その話、凄くありがたい。遠坂とは戦いたくないし、正直助かる。」 

 

「ん、解ったわ、バーサーカーを倒すまで味方同士って事で。

これからもよろしくね。士郎。」 

 

  そういって、彼女は手を差し出してくる。

微かに戸惑いながらも、士郎は凛の手を握り返す。

柔らかい。やっぱり女性の手なんだ、と実感した瞬間、顔が赤くなってしまうのを止められない。

そんな士郎を見て、彼女は意地悪そうな笑みを浮かべる。

 

  「ふーん、衛宮くんってば女性の手を握るの初めてだったんだ。

  顔が広いように見えて奥手なのね。」

 

  「う……うるさいっ……!余計なお世話だ。」

 

  まるでトマトのように顔を真っ赤にしている彼を見て、凛はぷぷぷ、と笑いを必死でこらえる。

  実は彼女、結構いじめっ子なのかもしれない、と士郎は思いつつも、凛は別の話題を振ってくる。

 

「で、衛宮くん。話は変わるけど貴方、どうしてランサーなんて召喚できたのよ。

英雄を召喚するにはそれ所縁の物が必要なはずよ。」

 

怖い、はっきり言ってかなり怖い。

今の凛はジョブ:あかいあくまだ。下手な事を言えば即何かヤバイ呪いあたりが飛んできそうだ。

士郎の義父、衛宮切継は冬木の地の管理人、遠坂家に断り無しに住んでいたアウトサイダーである。

それを凛が快く思うはずはない。

ましてやランサーを召喚できるほどのアーティファクトを所有しているとすればなおさら警戒するだろう。

 

「あ、ああ、それは多分これだ。」

 

その剣幕に少しビビリながらも、士郎は例のルーン石のピアスをポケットから取り出す。

だが、ソレはあの召喚の際で魔術回路が破壊されてしまったのか最早発動しない。

それを覗き込んだ凛は不機嫌さも忘れて、ピアス内部の高度で緻密な魔術回路に感嘆の声を上げる。

 

「へえ、かなり高度な魔術武器……概念武装ね。

少なくともB、いえ、Aクラスの魔術師が作ったモノに違いないわ。

これ、士郎が創ったモノ……じゃないわね。もちろん。」

 

ちらりと、横目で士郎を見ながらさり気なく失礼な事を言う彼女。

ちなみに魔術武器……概念武装と言うのは、魔術の精度や威力を高めたり、

魔力自体を増幅するブースターの事である。

よく物語などで魔法使いが手にする杖などをイメージしてもらえると解り易いだろう。

ちなみに、タロットの小アルカナにちなんだ盤、杯、ワンド、剣などが代表例として上げられる。

士郎自身は半人前な上に、切嗣がそういったモノを残してくれなかったため、使用した事は無いが、凛にとっては当たり前の代物なのだろう。

 

「俺が作ったという前提は無いんだな。」

 

がくり、と凛の言葉に、士郎は少しだけ肩を落として呟く。

確かに彼は強化しか出来ない半人前の魔術師だ。

熟練した魔術師である凛から見れば、殻の取れないひよっ子かもしれない。

けれど、そうもはっきりと言われると少し傷ついてしまうのも確かだ。

 

「当たり前でしょ。へっぽこ。」

 

……実に傷つく事をすっぱりと言ってくれた。

別に不愉快ではない。凛と言う少女がそういう性格だと言う事は解ってきた。

まあ、学校では本当に優等生の皮を被っていたんだなーというのもしみじみ実感できてきたのだが。

 そんな士郎の雰囲気に気づいたのか、少し気まずそうに彼女は呟く。

 

  「まあ、それもあるけれど、これ女性物のピアスじゃない。

  士郎、そんな趣味ないでしょ。……あったら引くけど。昔からコレ持っていたの?」

 

  「いや、ある女性から貰ったモノだ。魔術師だとは知らなかったけれどな。」

 

  今まで自然に話していた彼女は、士郎の話を聞く内に見る見る内に表情を固くする。 

  アレは同級生としての凛ではなく、【魔術師】としての【遠坂 凛】としての顔なのだろう。 

 

  「ふうん。気に入らないわね。魔術師のクセに管理人に挨拶もこないなんて。

  ……いえ、もしかしたらそいつが他のマスターなのかも……。」

 

などと、ぶつぶつと、口に手を当てて一人で考え込んでしまう。

このまま一人の世界に入り込んでしまいそうな勢いの彼女を現実に引き戻すため、ふと気になった疑問をぶつけてみる。

 

「なあ、遠坂。遠坂の使った触媒は何なんだ。」

 

「ふふん、見てみる?まあ、そちらの触媒も見せてもらったしね。等価交換って事で。」

 

そう言って自信ありげに凛は笑うと、自身のポケットの中なら不可思議な材質で出来た、掌に納まるぐらいの四角い物体を取り出す。

表面には、恐らく妖精文字であろう文が描かれている。

どくん、とソレを目にした瞬間、士郎の中にある《何か》が蠢いた。

 

「それ、は。」

 

―――それは■つの■法すら■せ■けぬ究■の■の一欠けら。

 

「そう、セイバーの『鞘』の一部よ。

あの大火災の時、一欠けらだけ落ちていたのを遠坂の協力者が回収したの。

その後、この地の管理者(セカンド・オーナー)である遠坂家で管理していたモノなんだけれどね。」

 

「……けど、現存するのはたったの一欠片だけ。

後の残りは何処に行ったのか全くの不明―――って士郎くん、どうしたの?」

 

ソレを見た瞬間、何故だか解らないが十年前のあの悪夢が蘇る。

全てを燃やし尽くす業火の渦。体が熱い。頭が熱い。魂が熱い。

熱い熱い熱い熱い熱い―――。

 

「ち、ちょっと本当に顔色悪いわよ。大丈夫?」

 

士郎の全身から血の気が引き、視界が歪む。

膝も震えてしまって立っているのもやっとの状態だ。

思わず胃の中の物を全て吐き出してしまいそうなのを、必死で堪える。

昔、切嗣に引き取られた時にはよく起こっていた発作だったが、ここ最近大丈夫だったのに―――。

 

「だ、大丈夫だ。」

 

それでも、彼は必死に崩れ落ちそうな膝を支えて凛の問いかけに応える。

元々、自分自身の心配をされるのは苦手なのだ。

まして、あの遠坂の前でこれ以上無様なマネは―――。

その意思に反してがくり、と膝が折れ曲がりそうになった時、ランサーが無造作に支えに入る。

 

「お嬢ちゃん、少しいいか。コイツを自分の部屋で休ませたいんだが。」

 

「ええ。別にいいわよ。」

 

ランサーは士郎に肩を貸しながらも、足早にその場を立ち去り、奥の士郎の部屋へと向かっていった。

 

「………エミヤ。」

 

今まで黙って部屋の隅で待機していたセイバーが、士郎の背中を見ながらそれだけを呟いた。

 

 

 

「さて、ここでいいか。」

 

ランサーは肩を貸しながらも奥の士郎の部屋へと連れて行き、そのまま襖を閉め、士郎を畳の上に座らせる。

多分、ここまで連れてきたのは、俺を休ませるだけじゃなくて、

何かこれからの相談があるんだろうな、とぼんやりと彼は考えた。

 

「いいのかよ。何か大事な話があるんだろ。もし遠坂に聞かれでもしたら。」

 

士郎は周囲を警戒しながら小さな声で問いかける。

魔術は戦闘用の物ばかりではない。遠見や遠視など情報収集に役に立つ物が山のようにある。

確かにこの家には侵入者防止用の結界は敷かれているが、それだけだ。

家の壁などに魔力防御は仕掛けられていない。

だが、そんな士郎の心配をランサーは笑い飛ばす。

 

「何、アレはいい女だ。相手の弱みにつけこんでくるようなマネは絶対しねえ。

来るのだったら正々堂々と来るだろうよ。」

 

確かに。士郎はその言葉に思わず頷いてしまう。

彼女が姑息なマネをしている姿など想像すら付かない。

彼女は、いつだって眩しく正々堂々と戦い抜くのだろう。

 

「そういえばランサー、俺の傷を治してくれたんだろう。ありがとう。後で、遠坂にも礼を言っておかないとな。」

 

とたん、ランサーの顔が無表情になる。いや、あれは不可解とでも言うべきか。

 

「俺が話したい肝心な事はそれだ。いいか。あのお嬢ちゃんは魔術は一切使ってはいない。」

 

「え?じゃあ、俺の傷を治してくれたのはランサーでもないのか?」

 

不思議そうにランサーを見上げる士郎に対して、面倒臭そうに壁に寄りかかると、ランサーは無表情のままで答える。

 

「いや、俺のルーン、成長や生命を意味するベオクの力である程度は回復した。

だが、それだけじゃない。他にもお前の回復した要因はある。」

 

衛宮 士郎にはそんな自己回復の魔術など使えない。

それはランサーも知っている。彼が回復したのには他の要因があるのだろう。

               ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「しかも不思議な事は『セイバーの近くによれば傷が回復した』と言う事だ。

……あのお嬢ちゃんは気づいていないようだがな。」

 

最も、セイバーは何かに気づいていたようだけどな。

そんな言葉を、ランサーは口には出さずに心の中に封じ込める。

まあ、今はそれについて考えても仕方が無い。

 

「そういえば、ランサー。何で遠坂を助けてくれたんだ。」

 

今がいい機会だと思い、疑問に思っていた事をぶつけてみる。 

  確かに士郎にとって遠坂は戦いたくない相手だ。しかし、ランサーにとっては違う。

彼にとって、セイバーを連れている遠坂は敵のマスター以外の何者でもない。何故、彼は助けてくれたのだろうか、

 

「ああん?決まってるだろう。

いい女を放っておいて逃げるような後味の悪いマネが出来るかよ。

それに相手が仇であろうと、気が合ったら飲み明かすのが情って物だ。」

 

コイツ、もしかしたらこんな感じで仇敵でも酒を飲み交わしたんじゃないだろうか。

そんな事を漠然と考えている内に、襖の外から「入ってもいいかしら」と声がかけられる。

 

「遠坂か、入ってきてくれ。」

 

さっと、襖を開けて入ってきたのはやはり凛とセイバーの二人だ。

どうも、彼女達の緊迫した雰囲気からすると、話とはこれからの作戦についてらしい。

士郎とランサーが話し合っている間にも、凛とセイバーもこれからの事について話し合っていたらしい。

 

「さて、これからの話だけれどもいいかしら。

何にせよ、まずは情報を収集する事が第一よね。

ランサーは夜間のみ街のあちこちを探ってみて。少しでも不穏な事があったらすぐ知らせる事。

私も宝石を使って使い魔を飛ばしてみるわ。セイバーはここのディフェンス。それでいいわね。」

 

こくり、と彼らは無言のまま頷いた。

 

 

―――深夜の礼拝堂。

最早人など訪れようもない時間に、一人の神父が佇んでいた。

 

言峰 綺礼。

 

この教会を預かる神父にして、聖杯戦争の監視役である。

確かに、神父ならばこの場にいようが何ら不審はない。

だが、不審と言うのならば、その場所自体が不審だった。

教会と言うのは聖地だ。

穢れているのならばそれは聖地とは呼べない。

それを言うのならばここも相応しいとは言えないかもしれない。

この場の雰囲気は、元々穢れた場所を強制的に、徹底的に洗浄してような気配だ。

聖地にして死地。それこそが、この場所の本質だった。

 

「戻ったか。それで、首尾は。」

 

神父の服を身に纏った男は、壁から染み出るようにして現れた《紅い外套を纏ったサーヴァント》に問いかけた。

 

「ああ、セイバー、ランサー共に召喚された。」

 

紅い外套を纏った男……弓兵、アーチャーは表情を全く動かす事無く事実のみを彼に報告する。

それを聞いた言峰は表情を変える事なく微かに頷く。

 

「ふむ。恐らくセイバーを召喚したのは凛だろうな。 

それで、ランサーのマスターは誰だ。」

 

「―――衛宮。衛宮 士郎。」

 

それを聞いた瞬間、神父の顔が驚愕に歪み、そしてやがて満面の笑みへと変わっていく。

まるで何か喜ばしい物にでも出会えたように。

 

「何。あの衛宮か。……ふむ面白い。喜べアーチャー。君の願いはようやく叶う。」

 

嫌な言葉でも聞いたかのように表情を歪め、無言のままの紅い弓兵。

言峰は、アーチャーの正体が誰であるかをすでに知っている。

マスターとサーヴァントはお互いにレイラインで繋がっているため、

マスターが眠る際、サーヴァントの記憶が流れ込んでくる事があるのだ。

その記憶を探れば、サーヴァントの真名を探る事も不可能ではない。

言峰は、他人の不幸に喜びを感じる。

特に「過去の自分を葬る」などという最大の自傷行為など、彼にとって最高の娯楽だろう。

 

「……そのような顔をするな。無抵抗な人間を葬るのは後味が悪かろうが、抵抗するのなら葬れるだろう。

思う存分、己の鬱憤を晴らすがいい。」

 

 

「ああ、私の願いは衛宮士郎を葬る事だ。そのためになら何を犠牲にしようが構わん。」

 

冷徹に、何の躊躇いもなくアーチャーはそう言い切った。

今の彼ならば、士郎を葬るためならば例え悪魔に魂に売ってでもそれを成し遂げるだろう。

そんなアーチャーを言峰は面白い喜劇の主人公でも見るように、口元に笑みを浮かべながら呟く。

 

「ふむ。その矛盾、その憎悪、その憤怒。実に好ましいモノだ。

行くがいいアーチャー。君の願いを叶えるために。」

 

言峰の言葉を最後まで聞かずに、彼は窓から外へと軽々と飛び出す。

そして、紅い弓兵は漆黒の夜へと疾走していった。己の願いをかなえるために。

 




こんにちわ【Fate/if 第四話】拝見していただきどうもありがとうございました。
【■て■き■■郷は数百のパーツに分解し、所有者をあらゆる干渉から守りきる】(byサイマテ)
と言う事で、セイバーの触媒はこれでしたー。 
 本来、アレは士郎の中にあるのですが、一欠けらだけ零れ落ちて、それを遠坂家の協力者が回収したと思って下さい。
後、アーチャーのマスターは言峰でした。
このアーチャーは本編とは少し異なっていまして、「自分自身を葬る事」を最優先に考えているので、そのためになら言峰の命令にすらも従うでしょう。
それでは批評、感想お待ちしております。

なお、これらの小説は全てフィクションであり
実在の人物、団体、法人、国家、宗教等とは一切関係有りま
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