地球みたいなファンタジー世界で仮面ライダー 作:マル萎
突如として現れた第三者。しかし、そこにいる彼女達では万が一でも叶わないと感じた怪物に有効打を与えていた。
「だれ…?」
「………なに、あれ………?」
「とりあえず、助かったでいいの…?」
一人は困惑一人は安堵、更に一人は未知への恐怖を口から漏らし、動けずにいた。
だが、そんな事にさえ気付かずに助けに来た?青年は怪物へと向かっていく。
「…!?!?待って、そいつは!!」
「ちょっ、危険よ!!」
長年ダンジョンにて戦ってきた経験により怪物の恐ろしさを感じ取れている二人の少女が警告を放つが歩みは止まらない。
飛行するレンズの画面先でも再度の絶望と阿鼻叫喚が画面を埋め尽くしているが、一人の少女だけは違った。
「……強者とか、そういう、ものじゃない……人の、生物の限界の果て…?」
ただ、小さく漏らした言葉は誰にも聞き取られず風に流れる。
怪物と青年、その場で相対する。数歩歩けば拳が届く距離ながらどちらも構えず、街中を歩いているかのような自然体である。
青年が怪物へと喋り始める。
「久々だな、グロンギなんて見るのは。」
「あーっと、言語はあんまし覚えてないが…。」
「
旧知の、既にいない存在をを見つけたような言葉と知らない言語を喋り始めるが…
「**!?*********、******!!??」
「
どうやら言葉は通じていないらしいが、怪物は【ン・ダグバ・ゼバ】という言葉に顕著な反応を示している。
「……どういう事だ?明らかにン・ダグバ・ゼバなのに、グロンギではない?」
「そのくせ、ン・ダグバ・ゼバという言葉に反応する?」
「******!!!!!***!************!!!!」
ン・ダグバ・ゼバという言葉に興奮したのか怪物が青年に掴みかかる。
一発。完全な意識外から蹴りが飛ぶ。ノーモーションからの美しい回し蹴りにより再び距離が開く。
「…まあいい。俺に分かるのは、お前がアイツと同じ目をしてこちらにやって来る…。」
「つまり、ゲゲルを、殺しを心の底から楽しんでるヤツの目だ。」
「ならば、俺が引導を渡そう。」
「誰かの悲しみを背負いながらも人々の笑顔の為に頑張る…」
一呼吸置いて、宣言する。
「仮面ライダーとして。」
青年が腰に手を翳すと同時に巨大な装飾の付いた
左手をベルトの横に、右手を前に突き出しながら青年は言った。
「変、身!!」
ベルトの上に移動させた左手の上から右手で何かを押し込む動作、戦う前にしては少し滑稽なしかし、洗礼された動き。
そこから変化が始まった。全身から出た黒いモヤが纏わりつきながらも稲妻のような黄金のラインが全身を巡る。
モヤが晴れると、先程の青年は全身に金色のラインを走らせた怪物と正反対な漆黒に染まる装甲を身に纏い、顔面には目の前の怪物を思わせる金色の五本角の王冠のような装飾に、赤く染まった虫のような目を曝け出していた。
「お前なら、最初からこれが良いだろう?」
「名乗っておこう、コイツは、俺はクウガ。仮面ライダークウガだ。」
「冥土の土産に脳に刻め。」
それに怪物は身体を揺らし震わせている。瞬間、
「*************!!!!!」
咆哮。怪物の口から雪原に響き渡る声が轟いた。鼓舞や奮い立たせるようなソレではなく、歓喜と興奮のみの純度100%の嬉しさにより出た物だと分かってしまう。
「***、**ガ!クウガ!!!」
「ああ、クウガだよ。ン・ダグバ・ゼバ。」
そしてお互いに向かって二人は歩き出す。一歩一歩相手をその瞳に捉えて。
発火
両者がほぼ同時に相手に手を向け、相手の身体から炎が付く。
おそらく、どちらも携えている炎の能力。
だが、どちらも燃えたことによる動揺、熱さによる停止も無かった。だからこそ走り出し殴り始めた。
軽く殴りつけるようなものではなく、車が衝突するような強く鈍く響き渡る衝撃音。
けれども黒い方の一方的な暴力となっていた。
白い怪物が殴ってもびくともしないのに黒くなった青年の殴った後は怪物の身体を赤く染め始めている。
観戦者となった少女達がその光景に固唾を飲んで見守る中、何十回に及ぶ殴り合いの末に三度目の距離をとった。
そして、両者共に拳を構えて走り出して顔に拳を一撃、撃ち込んだ。
「ハハハハハ!!!……ハ、ァ……」
「俺の、勝ちだ。」
崩れ落ちたのは最期まで笑い続けた怪物、つまり勝ったのはこの場において正体不明の青年である。
崩れ落ちた怪物が塵に…完全な死亡状態になって全身が消えた時、青年は構えと装甲を解いた。
装甲により見えていなかったが怪物に殴られた所は頬を赤く腫らし、服はボロボロになっており、服の隙間から見える身体も一部抉られ血が出ていたり赤黒く染まっていたりした。
「あー…いってえ…懐かしいなあ。ダグバに超自然発火能力とは……けど、」
「さっきの炎…モーフィングパワーじゃあない…また別の…。」
「つまり、アイツはグロンギと同じようなだけの別の個体…。いや、姿がここまで似てて名前も同じなら同一存在か?」
「つまるとこあれか?ディケイドとかデイブレイク的な考えで良いのかこれ?…………ん?」
ふと、今更気付いたかのように青年は少女達に視線を向け
「ああ、忘れていた。そこにいるのはグロンギかグロンギ擬きかか、はたまた巻き込まれただけの人間か、どれだ?」
先程、怪物に向けていた目と、いつの間にか握っていた剣を少女達へと向けていた。
まだ名前決めてない系主人公/正直解放された安堵感とン・ダグバ・ゼバの気配により他の人がいる可能性と気配を考えずに突っ込んでいったアホ。喋ってみたらグロンギ語通じないわよくよく見ればグロンギとはなんか違うわで混乱。
けど、精神性はグロンギと同じだと魂で理解したのでアルティメットフォームで撃退して、多分【おのれディケイド】とか【我が魔王!】系列の面倒事じゃないかと考えてる。
ちなみにカブトの蹴りを一回した。
映画とかでは第一発見者が世界を変えたり等の面倒事を引き起こした元凶の確率が高いので、目の前にいる何十何百年振りかの人間にライジングタイタンソード向けてる。
あいう三人組/突如現れた人が最上級の戦闘をし始めて脳を焼いてる。一人でも殺されたりとかでタイミングがズレたりしたら心折れてたかもしれないけど、そんな事は無くなった。
現在、敵意を向けられて心の中で白目剥いてる。
ン・ダグバ・ゼバ/楽しかった!!!!!負けたけど、そんな事どうでも良いくらいに楽しかった!!!!!転生とかあるかは分かんないけど生まれ変わったらまたやろうね!!!!
そういえばグロンギってなんだろ?なんで僕の名前知ってたんだろう?……まあいっか!