地球みたいなファンタジー世界で仮面ライダー 作:マル萎
今回は短めで戦闘描写とかはないから許して♡
「さあ、答えな。貴様らは敵か?それとも巻き込まれただけの人間か?」
少女達に突き付けられた剣、目は見えずとも向けられた圧により下手に答えを返そうものなら瞬間的に斬り捨てられるのが分かってしまう。
だが、答えようにも青年の発した殺意にも似た圧により言葉を出せずにおり、その様子を静かに見守られていた。
(少々、ダグバを殺せたからと油断しすぎたか、ここまで生命体を近づかせるとは。)
(にしても顔色が…いや、怯えている?あのグロンギが?そのようなこと起こるわけ……)
(よくよく観察してみればこの力量だと、人外ではない?……ああ、つまり久しぶりの人間か?)
数秒あるいは数分、どれだけの時間無言が続いたかは分からないが青年から切り出した。
「やっぱり答えなくていい。その程度なら人間でないなら単独で【ズ】にも叶いそうもない程度…。」
「すまないな、少々長いこと人間との関わりが無かったのでね。人間だと気付かなかったよ。剣を向けた事は謝罪しておく。」
「あ、はい…。」
「こわかった。」
「ひぃん…。」
適当にしか聞こえない謝罪だが、少女達は圧から解放された安堵と生き残った事実を噛み締めておりあまり考えずに謝罪を受け入れた。
「ああ、ここはどこの県なんだ?雪が降り積もってるし、東北の何処かなのか?」
そういえばといった様子で青年は尋ねるが、少女達は頭に?を浮かべている。
「ええと…お兄さん、ここ県ってよりダンジョン内ですよ…?」
「……一応入ってきた場所という意味なら中京都だね…。」
「え、頭ざぁこざぁこ♡…ってコト!?あ、叩かないで叩かないで待っで!盾の角は不味い!!??」
なぜか始まった漫才を他所に青年は考え込む様子を見せる。
(ダンジョン…中央京都…?少なくとも聞いたことはない。東都等と言われてたらビルドの世界だったが、それでもグロンギに近しい生命体というのもおかしい。)
(一人ほど様子がおかしいが情報収集が必要か。)
ワーギャーワーギャー姦しく言っている少女達に向けて問いかける。
「……すまない。」
「少し聞きたいんだが、今から言う言葉に聞き覚えは?」
彼の聞いたショッカーから始まる、未確認生命体、パンドラウォール、飛電インテリジェンス。その他様々なこの世界にとって未知のワード、故にそれらに対して知っていると言う答えは誰からも返ってこなかった。
「……嫌な予感がする。最終確認だがここは日本だよ、な?47都道府県、首都は東京の。」
その答えにそれぞれ顔を見合わせて、少し難しい顔をして言葉が返ってくる。
「一応、日本ですけど…43都道府県ですし、首都は中京都ですよ…?」
瞬間、先程までの刺々しい雰囲気を纏った青年が突如としてその雰囲気を霧散させ、頭を抱え始める。
「え、ちょ。あの…?」
「ああもう、やはり1000%面倒事案件じゃんか!!」
「あ、あれ…?さっきと雰囲気が…?」
「……心なしか口調…。」
「盛り上がってまいりました!あ、ぐりぐり止めて…杖地味に痛い…。」
頭を抱え「うぎぎ…」や「おのれ…おのれ…」などとぼやき始めた青年、一人だけ漫才を始めた少女達。場が多少カオスになりかけて、
「あ、あの!名前!」
「「「ん?」」」
「助けられてもらってなんですが!名前も知らないのはどうかと思って、自己紹介しましょう!」
「あとちょっと怖いから装備脱いでくれないかな!……なんて!」
腰が引けつつ、少しだけ手足を震わせながらそう言う少女を見て空気が落ち着き全員の口が閉じる。
「……あれ?すべっ、た…?」
シンとした空気に自分がなにやら駄目だったのかとあわあわし始めた少女を他所に他三人がコソコソ話し始めた。
「え、何あの子?面白い系の子?」
「……んー、部分的に、そう?」
「あれだ、今わちゃわちゃしてて頭の中ぐちゃー!ってなったから周りが見えてないんだよ」
「ほえー、大変なんだね君達も。」
「……ん、楽しいからもーまんたい」
「そうそう、腐れ縁もあるけど楽しけりゃ何でもできるからね」
「あ、そだ。自己紹介しとこ。」
「……なら、私はいーちゃん。魔法を主にしてる後衛で、風が得意。…ついでに相手の強さも何となく分かる。よろしく。」
「私はうーちゃん!あーちゃんに守ってもらってその上から剣とスキルで相手を叩き斬るスタイル、今強い人募集中でえ、お前も彼氏にならないか?」
「……まあ、戯言は無視して、いいよ?それであっちのわちゃわちゃ、してるのが。あーちゃん。三人揃ってあいう組。」
「そっか、よろしくあいう娘。」
「そんで、俺の名前が」
「そこお!!こっち無視してコソコソ何やってるのかな?かなあ!!?」
コソコソ話をしていた後ろから大声で放って置かれた少女、あーちゃんからの非難が飛ぶ。
「…気付かれた。」
「一度にしたほうが効率はいいんじゃない?」
「それもそか」
「あ、装備は外して?顔見えない。」
「忘れてた。ありがとうね。」
ゴホンと咳払いをし、装甲を解除しながら話し出す。
「んでは、軽く自己紹介でも。」
「んー…どしよ。………名前は五代ユウスケで、年齢は数えてないね。そんでもってスキル?とか魔法は分からないけど」
(偽名だ。)
(……偽名…。)
(うわ、嘘ついてる。)
「何処かの世界で誰かが望み縋った英雄に、仮面ライダーになることはできる男で、」
「多分推定異世界人、かな?以後よろしく。」
主人公あるいは五代ユウスケ(偽名)/確定した面倒事に頭を抱えているが、とりあえず久しぶりの人との交流に内心ウキウキ中。
元凶はディケイドじゃないかと考えてる。豪快な海賊との映画みたいな事されてないか戦々恐々してる。
あいう三人娘/なんか親しみやすそうで安心してる。あーちゃんのみはわちゃわちゃしてる。なんかヤバい事言い出して「ん?、んんん????」とはなってる。全員愉快。
ところで仮面ライダーって何???
視聴者/今回一文字も登場してないが一話からこの光景をずっと見てる人達。なんかヤバいのがヤバいの殺してヤバいこと言い始めた認識。とりあえず三人娘助かったのは良かった。
ところで仮面ライダーって何???
作者/なんかUA1000超えて、お気に入り100超えてなんか評価6人も付けてくれてるわですっごい戦々恐々してる。嬉しいけど怖いッピ…()