多分続かないかもしれません。
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唐突だが、2019年。
世界は緑色の光に包まれ、文明は滅ぶ事になった。
ただし、数ヶ月の間だけ、と付くが。
人類が皆石化した世界、そこにある存在が関わる事になった。
その存在とは─────転生者。
またの名を
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俺、善救は転生者だ。
よくあるチート能力を与えられてこの世界に産み落とされた本来はこの世界に存在する事は無いイレギュラー的存在。
Dr.Stone、それがこの世界の名前だ。
千空と呼ばれる超天才により3700年の時を得て文明を再興し、石化の原因を突き止めていく話で、俺はそれを見終わった頃に死亡した。
死んだ事は別に良かった。
人とはそう言うもの、死んでいくものだと悟ったから、今更な話だった。
そんなネガティブ的な思考は今世で覆る事になった。
前世が恵まれていた環境だと思い知らされたと同時に、
もう自分を愛してくれた、叱ってくれた、泣いてくれて、
一緒に笑いあってくれた友達や親友、そして家族と会えないと理解したから。
その事を死んで生まれ変わってようやく理解した俺は赤子の頃に脱水症状に陥りそうなくらいには泣き腫らした。
それを心配して今世の母親はよく病院に連れて行ってくれたものだ。
…感傷に浸っている様な状況ではないか。
俺にはチート能力…俺に能力を与えた神はそれを転生特典というらしいそれがあると先程言ったが、それによって、
偶然にも俺はこの石化現象を逃れる事に成功してしまった。
それは無限ギャバン。
ギャバンインフィニティと呼ばれる並行世界を自在に渡る事が出来る赤いギャバンへと変身出来るというものだ。
その時ギャバンへと変身し、
日課となりつつある自分がかつて生きていた世界をギャバンが搭乗する可変宇宙船、コスモギャバリオンで並行宇宙を駆け周り、探していたが結果が奮わず、
元の地球へと戻った時には、既に地球人類全員が石化していたのだ。
何の能力も取り柄とかも無く、あるのは3700年後の石器時代から宇宙まで行くまでの千空の話、それもどういう原理でどうなるのかあまり覚えていない大雑把な記憶だけだ。
…いや、今が石化してそこまで立っていないのなら何とかなるのではないか?
ここは日本の名古屋、もしかしなくても石化復活の材料は大量にある筈だ。
硝酸3割にアルコールかエタノールが7割で石化復活液は完成する…と書いてた気がする。
まずはそれらを集めに行き、この世界の主人公である高校生、石神千空を起こしに行こう。
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幾つかの研究室や調剤薬局を駆け巡り、幾つかの硝酸、
それと純度が限りなく100%に近いエタノール液を手にした。
だが3対7の石化復活液、それをどう作れば良いのか俺には検討が付かない。
そこで、だ。俺は裏技的な方法でその石化復活液を入手した。その方法はいたって単純…
「くっくく…にわかに信じがてぇが、人類全員石化するとかいう超常現象が起きてんだ、今更か…ほらよ、石化復活液10人前だ。」
石化復活液を作った本人に作ってもらえば良い。
目の前にいるのは石神千空。
本来石化している彼が何故石化から解け、動いているのか。
「ありがとう千空さん。お詫びの印として、此方を。」
俺はかなりの重さのあるダンボールを目の前にいる千空に渡す。
千空は受け取った途端に「重たッ─?!」と呟きながらも落とすこと無く、それをゆっくりと地面に置いた。
千空「けっこー重てぇな、何が入ってやがんだ───!…くっくくく…!"並行宇宙"渡ってきてんだ。持ってても不思議じゃねぇ…おありがてぇ限りだぜ。」
千空はその右手に収まり切らない程にはある銀白色の指輪やネックレス、ブレスレットといった数百万はしそうな金銀財宝。この石器時代においてそれは見た目以外の価値が無いように思えるかもしれないが…重要なのはその素材である。
千空「プラチナ…!硝酸が半永久的に無限に作れる自動生成アイテム…!!」
そう、プラチナ。摩擦や溶かした際の飛散で少しずつ無くなってしまうが、それまでは半永久的に石化復活液に必要な硝酸を無限に作れるこのストーンワールドにおいてかなり重要な素材の1つである。
千空「?こいつァ…白い芋?…ってこれさつまいもかっ!?」
糖分を多く含み、芋焼酎の9割近くがこの原料である黄〇千貫と呼ばれる品種の白さつまいもだ。
「糖分を多く含んでいて、今の日本の気候でも繁殖する芋だ。〇金千貫、芋焼酎の9割近くがこれを使ってるってパンフレットに書いてあってな。」
千空「くっくっく…芋、その手があったか…!」
と千空はその芋とプラチナを手に独特な笑い声を上げていたが、その下に敷かれた新聞紙を見て首を傾げる。
手にしたそれを起き、その新聞紙に触れる千空はそれが包むのに使われた新聞紙である事を理解したのか、「今度は何が入ってんだ?」と好奇心とワクワクを抑えきれないような表情を浮かべながらその梱包材となっている新聞紙を丁寧に開いていく。
千空「?これは…水か?───んな訳ねぇよな。」
「いや違う、硫酸。」
千空「りゅ─硫酸??!!」
「いやぁ、プラスチックとかサルファ剤?まぁ色々な材料になるらしいから一応くすね…持ってきたんですよ。」
千空「くっくく──唆るぜ、これは…!」
後は色々役に立ちそうなガラス瓶や方位磁石、後はクーラーボックスと言った物を全て渡した後俺はその場から、いや、この宇宙から飛び立つ事にした。
千空「おありがてぇ事に、科学文明が大分進んだ───助かった、善救。」
差し出してきた右手を俺は握り返し、「また会おう」と告げた後。
俺はこの世界から消えた。
千空「くっくく…"別の並行宇宙"からやってきた、か。また会おうぜ、善救。」
先程まで浮いていた宇宙船のあった虚空を見つめる千空であったが、直後に聞こえてきた大声に我に返った。
「うぉおおおッーー!!千空ーーッ!!今!!あの緑の光の様なものがッ!!」
千空「くっくく、あの時の光とは別だよ、デカブツ。そもそも縦に伸びるように光っただろ?」
「む?そうなのか?すまん!森の中だったから分からなかった!」
千空「あのなぁ…まぁ良い、これ運ぶぞ"大樹"。」
大樹「了解したぞ千空ッ!──って、これはダンボールじゃないかーーッ!?」
千空「あぁ、遠い遠い、別の宇宙の男からの感謝の送りもんだ。」
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