─────
コスモギャバリオンと共にDジャンプ…並行世界を移動した俺は青い地球を見下ろしながら、ペットボトル内の飲み物を飲み干す。
訪れた地球は普通のと遜色無い青々とした海に人の営みが行われていると遠目からでも分かる幾つもの光を放っていた。
現代文明の地球と見て間違いないであろう。
善救「よし、行くか。」
あの後幾つかの並列宇宙の地球を回ってみて思ったのだが、かなりの確率で世界を揺るがすレベルの出来事が起こっている世界が多いように感じる。
今回の世界でも起きていない事を祈るが…
まぁ十中八九何かは起きるだろうな。
善救「コスモギャバリオン発進!」
幾つかの世界を回った俺のコスモギャバリオンは幾つかの改修、改良が施されている。まずなんと言っても良いのがステルス性を上げた事だ。
善救「日本もそこまで遜色は…少し街並みが2010年代ぽいか?」
コンクリートマンションの数は比較的少なく、
一般住宅が多いように見える。というかここは住宅街か。
善救「…!何…!?空が!?」
どうやらこの世界でも何かは起きているようだ。地球の外からでは普通に見えていた地球の空は空の色が禍々しく変色している。
それの影響か心なしか街全体が暗くなっている様に見える。
善救「?アイツは…」
何も無い空を向き、指を指したり何かを叫んだりしている"黄色い歯車の様な装飾がなされた特徴的な時計を付けた少年がいた。
"まるで何かがいる"かのように振る舞うその様子に、
俺は妙な胸騒ぎを覚えた。
善救「何処かで見た様な…n…!?」
突如として、このコスモギャバリオンを少しだが揺らす程の風が起きた。
斜め下、正面からだ。
その先には先程の少年がいた。
勘は鋭い訳では無いがこれだけは分かる。
善救「この世界の主人公的存在か…今行くぞ!」
─────
「"トキヲ・ウバウネ"!!絶対にお前を許さないぞ!!」
『そうでウィス!!』
『そうニャそうニャン!!』
『非力な癖に、生意気なのだ─よォ〜〜〜ン!!!』
「う、うわぁ〜〜!?」
『『"ケータ"(くん)!』』
トキヲ・ウバウネが左手を翳した事で現れた禍々しいエネルギーの奔流がケータと呼ばれた少年に放たれ、
その周りにいた"頭にとぐろを巻いた白い何か"と"黄色い腹巻きをした赤い猫"は迷いなくケータの前に立ちはだかった。
『ウィウィウィス〜〜!?』
『ニャニャ〜〜!?』
『『ア(ニャ)フン…』』
ケータ「"ウィスパー"!!"ジバニャン"!!」
ケータに向けて放たれたエネルギーはその2体が全てを受け、その身に決して軽くは無い怪我を負い地面に倒れる。
ケータは倒れたジバニャンを優しく抱き抱えるが、
気絶したのか、ジバニャンの反応は無い。
ウバウネ『愚かなのダッよ〜〜ン!!』
ケータ「ウバウネ……!!」
ウバウネ『次はお前なのダ─よ〜〜ン!!』
ケータ「くっ…!」
再度放たれるエネルギーの奔流は先程よりも格段に大きい。
きっとあれを全て受けてしまえば人など容易く息絶える事になるだろう一撃。
だがその攻撃は当たる事は無かった。
『エモーショナルバースト!』
突如としてあらぬ方向から放たれた光弾はウバウネの放ったエネルギーを容易く破壊し、エネルギーは突風を巻き起こす。爆風以下の突風は髪と服を強く揺らす程度のもので、
その突風を受けたケータは思わず目を瞑った。
「大丈夫か。」
ケータ「え─貴方は─」
「俺は善救、またの名を…」
『ゲキドー─チャージ!』
善救「蒸着!」
『蒸着、それはギャバンシステム発動のコマンドだ。では、蒸着プロセスを、もう一度見てみよう。』
『蒸着コマンドを受けて臨界点を越えたエモルギーがトリガー内に凝縮されたギャバリオン粒子と融合。僅か1ミリ秒でコンバットスーツへと投射形成され、蒸着を完了するのだ。』
『ゲキドー!』
『アクティベート!』
善救「ギャバンインフィニティ、異世界を駆け回る男だ。」