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善救「……」
百夜「マジかよ…!?」
俺は言葉を失い、百夜さんは絶望感に満ちた声色で短い言葉を発する。
僅か数十分の間に雲一つない晴天だった日本が焦土と化しているのだ。
その数十分の間にあの怪獣が日本を焦土へと変えていたという事に、俺は驚きを隠せなかった。
善救「ひとまず…逃げるか。」
百夜「うぉい!?マジで!?アイツぶっ倒さなきゃ日本が…」
善救「……どうやらアイツは、一体だけじゃないみたいだ。」
百夜「は……はぁあ!?」
あの怪獣をレーダーで探知出来るようにした途端、
レーダー……地球地図で描かれてる、が海以外真っ赤に染まっていた。南極も米国も、そして日本も。
善救「この赤い点全てが、ヤツらだ。」
百夜「……どうなってんだよマジ…!何が来るぞ!」
善救「!どうやら気が付いたみたいだ。奴の子分みたいなのが追って来たな。回避する!」
旋回しつつ、宇宙船を発進。
東京スレスレを進んでこのまま振り切るか。
百夜「おいおいそんな陸地に寄って大丈夫か!?」
善救「大丈夫だ、後ろから追い掛けて来ているチビッ子とあのデカブツ以外に日本にはいないみたいだからな。それにスピードもこっちが勝っている。」
そうこう言っている間に東京だった土地に到着したが…例にも漏れず、ここも焦土と化してしまっている。僅かに建物が残っているくらいで、建物は殆ど倒壊している。
百夜「!!学校!頼む!学校に寄ってくれないか!?」
善救「……分かった。」
あの怪獣の子分らしき小さい怪獣は振り切ったのか既にいなかったので学校に寄る事に……
コスモギャバリオンを荒れた地面に着地させた途端、
百夜さんは慌てて出て行った。
リリアン「すみません、ここって、本当に日本なんですか?」
自分も降りるべきかとギャバリオントリガーを握った時、
リリアンがやって来た。
この宇宙船内は俺の能力により作った事で内部は見た目以上に広い。まぁ現代の技術では作れない異空間収納がこの中にのみ反映されていると考えてもらって良い。
百夜を除いた他数名は俺が仮眠を取ったりするスペースにて入ってもらっていたのだが、そこでも外の光景は十分に見える。
きっと外があまりにも酷い有様だった上、百夜から聞いていた話とはかけ離れた光景だったから聞きに来たのだろう。
善救「はい、数十分前までは…」
リリアン「そう…」
善救「自動運転で一時的にですが、ここを離れます。」
リリアン「百夜は!?」
善救「私が護衛に行ってきます。それでは─」
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百夜「……あぁ、嘘だろ、千空…?なぁ、嘘だよなぁ……」
学校、元は広末高等学校だった場所(自分の世界と位置情報を照らし合わせて分かった)は崩れる1歩手前のような酷い有様で、辛うじて3階が残っていた。
その中心、瓦礫に押し潰されでもしたのか粉々に砕け、
この世界の千空の石像がポツンと残されていた。
その石像は頭から下が砕けた後、その殆どが散らばったのか頭部しか残っておらず、しかもその頭部も片目部分が砕けているため、残りのパーツを集めて繋ぎ合わせてから石化復活液を掛けなければ即死するような状態だ。
善救「石像のパーツさえ見つかれば復活出来る…だが。」
周りを見渡してみる。
壁や天井からは僅かに光が差し込み、床からは隙間風が吹くような有様。それらしき石片は無く、あるのは材質の異なるこの学校の瓦礫。恐らく千空の石像の殆どは下か風に吹かれて飛んでいっただろう。
善救「この有様じゃあな…」
百夜「いやまだだ…まだこの学校中を探せば見つかる筈だ…繋ぎ合わせたら…千空はまた─」
善救「!危ない!」
俺は遠くから飛来する何かに気が付き、
呆気に取られていた百夜さんを掴んで一気に飛び上がる。
丁度天井に穴が空いていたのでそこから抜け出す事は容易かった。
百夜「うおおお!?一体──!あれは!?」
辛うじて残っていた学校を破壊しながら巨大化する奴。
黒と白のラインが入ったロン毛男のような頭部をした怪獣…それは俺と、そして百夜がその姿に見覚えのある姿だった。
「「ダダ!!」」
初代ウルトラマンに登場する怪獣ダダが現れた。