「うぅ゛っー!」
「わ、悪かった、わ……そんなに大事とは思わなかった、のよ……」
影夫を取り戻したミリアが彼を胸に抱きながら、金髪少女にうなっている。
金髪少女もミリアがよっぽど大事にしてることが分かったのだろう、気まずげに謝っていた。
目をそらして小声であることから、素直になれない意地っ張りさを感じさせた。
「うぅ゛ーっ……」
「あーもうっ! 無理に取った私が悪かったわ。ごめん!」
尚も止まないミリアの非難の視線とうめき声についに心が折れたのか、すっきりしない状況を嫌がったのか、金髪少女はミリアの正面を向いてきっぱりと謝罪する。
「ほらミリア。あの子は謝ったよ。許してあげなきゃな?」
「うん……もういいよ」
「そう。よかったわ! えっとあなた……自己紹介まだだったわね。私はレオナよ! あなたの名前は?」
「ミリア……」
先ほどの謝罪を引きずることなく、からっとした態度で笑みを浮かべている金髪少女がレオナと名乗ると、ボソリとつぶやくようにミリアがしぶしぶ返事する。
(っ!?)
ミリアとレオナが自己紹介をしている最中、影夫はびっくりしてした。彼女が原作キャラ……レオナ姫その人であったからだ。
金髪の女の子な見た目とか、性格とか口調とか声とかで嫌な予感がしつつも、まさかパプニカのお姫様だし、ないよなぁと思っていたが大正解だった。
(あーどうすりゃいいんだ? ってレオナ姫がなぜこんな裏道に? というか何故悪漢に追われてるんだ?)
「ねぇミリア。そこの動く猫のぬいぐるみはなんて名前なの?」
「クロスお兄ちゃん……」
「お兄さん?」
「あ。ああ……俺はクロス。ミリアの兄をしてるんだよろしくな。レオナ!」
疑問符だらけであった影夫だが自己紹介を求められたので、猫の手をぐっとレオナにむける。
気分的には親指を上にたててグッドサインだが、猫の手なので雰囲気のみ。
「猫のぬいぐるみがお兄さんだなんて、変なの! あはは、ミリアってば変わってるのねえ」
「っ……うぅ゛ーっ」
「あ、あぁー。わ、私はちょっとそう思っただけで……わ、悪かったわよ、笑ったりして……もう、なんなのよ」
「……っ」
プイッ。っと音が聞こえそうなくらい不機嫌ですとばかりに頬を膨らませてあさっての方向を見るミリア。
レオナは自分が言ったことで相手を怒らせたので気まずげだが、ぬいぐるみ程度のことで何故そんなに怒るのかと不満そうでもある。
「まぁまぁミリア。俺は気にしてないよ。俺も自分じゃ変だって思うし……謝ってるんだからさ」
(うわぁ、相性よくないなこのふたり)
影夫はこういう空気が苦手だ。
同年代なのだしどうにか仲良くなれないだろうか。
「言っていいことと、悪いことがあるもん! 許したくない」
「ミリア……」
「大体、変っていうなら、あの子の家族のほうがおかしいよ。子供が裏道に迷い込むのをほっとくなんて、ろくな親じゃないよね」
「……なんですって!?」
「だってそうだよ! 家族の面倒をちゃんと見ないなんて最低だってお兄ちゃんがいつも言ってるよ。お兄ちゃんは、ちゃんとミリアの面倒見てくれてるよ。でも、あなたの親は違うよね。こんなところで誘拐されそうになってたもん!」
「ぐぐっ……」
ふふん。と得意げに言ったミリアが胸をはる。
咄嗟に言い返せなかったレオナは言葉に詰まって悔しげに眉を歪ませた。
「それに、助けてあげたのに、お礼も言わずに突き飛ばしてくるし、親の躾もちゃんとできてないんだね」
「取り消しなさいっ……!」
「お前こそ……!」
竜虎激突。ではないだろうが、ふたりの少女がにらみ合う。
(やば……)
これには、影夫は頭を抱えた。
救いはミリアが本気で暴力に訴えたりしないことだろうか。
これは常日頃影夫が口酸っぱくなるほど言って教えている薫陶が生きていた。
子供は大事にしなきゃ、子供に暴力はダメ、と教えられ、実際に彼がミリアをとても大事にしているので、ミリアも子供を殺そうとか、そういうことは思わないようだ。
トラウマである村人を連想させる悪人の大人以外にはミリアも感覚や常識は少しずつ矯正されつつあった。といっても、暗黒闘気を使うと昂ぶってどうなるかわかったものではなくなるのだが。
「そんなに言われて悔しいなら、私と決闘しよっか?」
「け、けっとう?」
自らを強く睨みつけてくるレオナを見て、そんな物騒なことを言い始めるミリア。
本気の力比べをする気なら止めなければいけない。レオナの命が危ない。と影夫が焦る。
「そう。由緒ある決闘法……ほっぺたつねりあいっこだよ。お兄ちゃんが子供同士で白黒つけるときはこれで決闘するんだって言ってた。勝者は敗者に1つ命令できるの」
「そんなの、聞いたことないわよ!」
「なーんだ負けるのが怖いんだぁ? ふふ、大丈夫だよ。弱い人をいじめちゃダメって知ってるもん。ちゃんと、手加減してあげるし闘気も使わないよ。だから、安心して負けていいよ?」
「こんのぉっバカにしてっ! 受けてたつわ! あなたこそ手加減したから負けたなんて、言い訳しないでよね!」
(口からでまかせ言った俺ナイス!)
影夫は普段前世でのことをあれこれとミリアに話している。
せがんでくるミリアに応えてのことだが、興がのってくるといわなくてもいいようなことも大げさに調子に乗ってしまう。
いままでに余計なことを教えて失敗も多かったが、基本的にかわいらしい冗談や、面白いウソ常識のような悪戯な嘘が多い。今回はそれが功を奏した。
「こにょっー!」
「はにゅよぉっー!」
「きぃっーーー!」
「ぐぎぎっ……!」
ミリアとレオナの激しい決闘が目の前で繰り広げられる。
お互いに両手で頬をつねり、伸ばしたり押し込んだり。
「あやまりなひゃひぃ……!」
「あにゃはこひょっ……!」
「「このにょこのにょこにょーっ!」」
「ほはえはっ、はやまひゅまひぇっ、ひゅねるほ、ひゃめないっ!」
「うぅっ、まへなひぃんらふぁらぁっ……!」
勝負はやはりミリアが優勢。レオナは目に涙をためて半泣きになっているが、ミリアはふふんと笑っている。
レオナの姫さんもこの時点では10歳前後の子供。姫としての英才教育は受けているだろうけど、ミリアのように修羅場は経験してはいまい。土台が違う。
だが、レオナは持ち前の気の強さと意地っぱりさでいつまでも降参しようとしない。
これ以上白熱すると青痣が残るだろう。ホイミで回復すればいいかもしれないが、子供の喧嘩にしてはやりすぎになりそうだった。
「ふたりともそこまで! それ以上いけない……」
「「ふぇっ……?」」
影夫はふたりが頬をつねりあっている腕の上を歩いて、最初にミリア、次にレオナの顔元に歩いていって頬をつねる腕をちょんちょんとつついた。
「ほら、ふたりとも手を離しなさい。勝負はおしまいだ」
「ふふん。私の判定勝ちだね。何を命令しようかなぁ。私は親の躾がなってないダメな子ですって言いながら土下座がいいかな!」
「うぅ……」
影夫が促すと最初にミリアがしぶしぶ手を放し、レオナもそれに続く。
ミリアが勝ったのは自分とばかりに優越感に満ちた目でレオナを眺め、レオナは半泣きで悔しげにうつむいていた。
「ミリア、今のは引き分けだぞ。命令もなし」
「えー!? どうしてお兄ちゃん! 大体、もうちょっとで勝てたのになんで止めたの!」
「これ以上したら怪我するだろ。レオナはそこまで頑張って耐え切ったんだから勝負はついてない。だから引き分けだ」
「ぶー」
不満げなミリアがつねられて赤くなった頬を膨らませる。
そんなミリアの肩の上に影夫は腰掛け、彼女の頬に猫の手を置いて口をひらく。
「なぁミリア、なんで喧嘩になったと思う?」
「え? それはそいつがお兄ちゃんのこと変だって。家族だったらおかしいなんて言うからだよ!」
「じゃあレオナ。なんで痛いの我慢してまでミリアに勝とうとしたんだ?」
影夫はぴょこんと飛んで、レオナの肩の上に着地。
ミリアと同じく赤くなっているレオナの頬をつっつきながらそう言う。
「お父様とお母様を馬鹿にされたからよ!」
「そうだな。ミリアは兄と慕う俺、レオナは親。どっちも大事な家族のために怒って喧嘩したんだ」
「「それは……」」
「最初にミリアを傷つけることを言ったのはレオナだ。でも、それ以上にたくさん言い返したのがミリア。どっちも悪いよな?」
「「…………」」
「ふたりとも自分に非があったのに喧嘩してしまった。こういう時、どうすればいいんだろうな?」
「……うん。そう、そうよね。改めて言うわ。ごめんなさい。これからは言葉に気をつけるようにする。私だって、家族のことを変とかおかしいって言われたら腹が立つもの」
「……私も、言いすぎちゃった。ごめんなさい。私もパパとママが躾もできない酷い親だなんて言われたら、すごく怒ると思うから」
ふたりが頭を下げて謝りあう。
その様子を見た影夫は満足げに大きくうなずいて、腕を組み、大仰に宣言した。
「よし、じゃあふたりはこれで友達だな!!」
「「え?」」
「自己紹介もしたし、喧嘩したけど謝り合って許しあえた。仲直りできたんだ。だから今からふたりは友達だ! さあ、握手だ握手!」
影夫が、ミリアの手を引き、レオナと手をつながせる。
「ほら、何か言葉、友達の第一歩を言って!」
「これからよろしくねミリア!」
「……私こそ、よろしくレオナ」
他人と打ち解けたり、相互理解するには、共通点を探してそれを共有認識とすればいい。
ああ、この人も自分と同じところがあるんだ。と思えば人は他人を受け入れやすい。少なくとも理解のきっかけにはなる。そういうものだと影夫は経験上知っていた。
違う部分を探してお前はおかしいと非難しあうよりも、同じところを見つけて認め合ったほうがいい。
やりすぎれば都合のいいことしか言い合わない馴れ合いになるけど、そこは周囲の大人がきちんと導けばいいだけだ。
少なくとも、無意味に傷つけあうよりはよっぽど幸せだろう。
姫という立場上、同年代の友人が今までいなかったレオナ。
家族を失う事件によって、友人を作れなかったミリア。
戸惑いがあるのがぎこちなさげ握手しているふたり。
そのふたりの子供に初めての友達が出来た瞬間だった。
「ところでレオナはなんでこんなところにいたんだ? 親御さんが心配してるんじゃないか」
影夫はレオナの立場と性格を知っているので大体察していたが、あえてそうたずねる。
「え? それはその……ごにょ……」
「事情があるなら話してみろよ。協力できるかもしれないし。なぁミリア」
「うん」
「えっとね……」
影夫の予想通り、レオナは父親にねだってベンガーナに連れてきてもらったそうだ。
だけど、お付きや護衛が姫としての自覚がなんだかんだ、格式や伝統があーだこーだとうるさかったり、全然自由にさせてくれなくて、嫌になったらしい。
予定も行動も全部勝手に決められていて、デパートも最終日に決められた場所を少し見るだけなんだとか。
父親にお願いしても単独行動を許してくれないので、仮病を使って寝込んだふりをして宿の窓から脱出し、ひとりでデパートに向かおうとしたらしい。
その途中で、裏道に迷い込み、そこでチンピラに追われて……ということだった。
レオナはその説明の途中でパプニカの姫だとも明かし、姫の前に人間なんだからたまにはやりたいようにしたい、と憤慨していた。
「ふーん。お姫さまも大変なんだね」
「そうなのよミリア! まったく、よその国に遊びに来たときくらいは自由にさせて欲しいわ!」
「レオナ、ちょっとかわいそう」
そういうしがらみがないミリアからすると毎日予定が詰まってるようなレオナはかなり窮屈そうに見えるようだ。
「まだ仮病はバレてないんだよな?」
「え? うん。夜までゆっくり休ませてって言ったから、寝てると思って部屋にはこないと思うけど……」
それがどうかしたのだろうかと首をかしげるレオナに影夫はにやりと笑いかける。
「よし、一緒にデパートにいこうぜ。そこで買い物をした後、宿に帰って晩飯を作るんだが、ついでに一緒に遊んで飯も食ってけよ」
「いいの!?」
てっきり宿に連れ帰されると思ってたんだろう。
レオナが飛び跳ねんばかりに喜んだ。
「いい。子供はのびのび遊ぶもんだからな。でもウソをついて勝手にひとりで宿を抜け出したのはいけないことだ。あとで正直にちゃんと謝ること。約束できるか?」
「うん! わかったわ」
影夫とて、姫としての立場には重い責任や重大な義務が伴うのは知っている。だからこそ王権が許されるのであるし、贅沢もできる。
だからといって、王族であろうが子供は子供だ。たまには子供らしくおもいきり羽ものばせなきゃ可哀想だろう。
ウソをついて無断で逃げ出し、姫という立場を半ば投げた事へのけじめはつけないとダメだ。でもそのうえで思いっきり今日は遊べばいい。
影夫の目が届く範囲なら危険もない。邪気を感じられるし、回復呪文も使えるのだし。
「はやくいこっ! 今日の夜ご飯はね、ハンバーグなんだよ!」
「はんばーぐ? なにそれ」
「とにかくすっごく美味しいの。お兄ちゃんが教えてくれたんだよ」
「へぇ~ミリアのお兄さんは料理の知識もあるのね」
「何でも知ってて強いし優しいし、とにかくすごいんだよ!」
ミリアがレオナの手を引いて、デパートへと走りだす。
どうなることかと思ったが、ミリアは初めての友達ともどうにか上手くやれそうだった。
☆☆☆☆☆☆
「すごいわ! パプニカのお城よりおおきいなんて!?」
「ふふーん、こんなので驚いちゃダメだよ。エレベーターに乗ったことある? ガガガひゅーんって動いてすごいんだから」
「何それ、乗ってみたい!」
デパートに着くなり、びっくりするレオナを、ミリアが先導しながら自分がおどろいた場所や感動した部分を得意げに話したかと思うと――
「うわっ!? ほんとに部屋が動いてる!?」
「この石版を踏むだけで好きなところにいけちゃうの。便利でしょ?」
「パプニカのお城にもつかないかしら……」
「つけたら呼んでね遊びにいきたいから」
「わかったわ」
「……それは無理じゃないかなぁ」
「じゃあ、次は私が石版を踏むわね!」
「あ、こら! エレベーターは遊び道具じゃないんだぞ!」
エレベーターでは、ふたりがはしゃぎあいながら上がったり下がったりしたものだから店員にじと目で見られ、影夫がお説教をすることになったり――
「ほらこれっ、すごいんだよ。大人の女の人が男の人をのうさつする時に着るの!」
「うわぁー! 過激ぃー。でも、ちょっと着てみたいかも」
「だよね! なのにお兄ちゃんは着ちゃだめって言うんだよ」
「バダックみたいなこというのね」
「俺を年寄り扱いするなよ。ほら、ふたりには10年早いからいくぞ。こういうのは教育上よくありません!」
「「は~い」」
服飾コーナーでは、アレが可愛いコレがいい、それはカッコわるいなどと批評しあいながら、着れもしない大人用の女性服やドレス、防具等を見てまわり、あぶない水着にあこがれてみたり――
「これが私のオススメの『のこぎりがたな』! ほらほら、刃が波打ってとっても痛そうで、かっこいいでしょー」
「そんなのダメよ、悪人の武器みたい。それよりもこっちの『はじゃのつるぎ』よ。勇者の武器といえばこれよね~。正義の剣って感じが最高ね」
「えーレオナって趣味わるーい。大体それレプリカだから実戦で使えないよ。まだ感覚がお子様なんだね」
「何よ。ミリアこそ、悪党みたいな武器ばっかり好むなんて悪趣味じゃない!」
「……決闘!」
「望むところだわ!!」
「こらこらお前らこんなところで迷惑だろうが。やめろよ!」
武器コーナーでは、正義って感じの武器を好むレオナと悪っぽい武器を好むミリアが喧嘩をはじめたり――
「へぇ~食べ物ってこういう風に売ってるのね」
「おーさすがはお姫様だな。見たことないのか。社会勉強になるから、いっぱい見ておくといいよ」
「わかったわ! え? ちょっとミリア! お金払ってないのに食べたら泥棒よ!」
「ふふふ。これはね、試食なんだよ。タダで食べていいの。気に入ったら買わないとダメだけどね」
「試してもらって購入を促す……よくできた仕組みね。どれ、私も~」
「あ、ダメだよ、それはテイクアウト用の売り物! 泥棒になっちゃうよ。こっちのが試食、ちっちゃく切られてるでしょ?」
「え? そういうのもあるのね」
「ふたりとも。試食もいいけどハンバーグの材料忘れるなよ」
「あ!? たいへん、おにくおにくっ!」
食料品コーナーでは、子供がよくやるような試食コーナー荒らしになりかけるのを止めたりした。
デパートに居る間、影夫はふたりのお守りにてんてこ舞いだった。
ミリアだけでもはしゃぐと大変だが、今日はレオナも一緒だ。
ふたりを叱ったり宥めたり、仲裁したりと影夫は気が休まる暇もなかったが、無邪気なふたりの笑みに癒されたのだった。
その後もミリアとレオナははしゃぎ続けた。
デパートからの帰り道に、ルイーダの酒場に寄って、レオナの失踪騒ぎになった場合の対応を頼みつつ、途中にある美味しい屋台でふたりに違う味のガレットを1つずつ買ってやったら、並んで歩きながら、食べ合いっこしてたり――
宿にもどった後、でろりん達にレオナを紹介すると、ベンガーナで話題の勇者でろりん一行だと知ってレオナがびっくりしたり、ミリアも勇者だと知ってもっとびっくりしたり――
料理に手を出すのも初めてのようでおっかなびっくりしていたが、ずるぼんとミリアに教えられながらいびつなハンバーグをこねて作って、笑いあっていたり――
焼きたてハンバーグの味は、レオナに大好評で、ミリアと取り合いをするほどだった。
「また会おうね、レオナ」
「絶対よ。いつでもパプニカの城まで遊びにきて! ミリアとお兄さんならフリーパスよ」
パプニカの人たち(バダックさんもいた)が宿まで迎えにきて、お別れの時間になった時には半ベソになって帰りたくなさそうだったが、皆が心配しているからと影夫やでろりん達が諭すと、ミリアと再会の約束をして帰っていった。
今日だけで、ミリアにはとても大きな絆ができたんじゃないだろうか。
そう思うと影夫は心から嬉しいのだった。
ミリアの初めての友達はレオナ。
レオナの初めての友達はミリア。
喧嘩して仲直りして一緒に遊んで一緒にご飯を食べました。
本当は泊まらせてあげたかった影夫ですが、パプニカの人たちが心配するので夜でお別れとしました。